前回書き忘れましたが、11月24日はK大の学園祭に行ってT研の展示を見てきました。 じっくりと標本及び生態写真等を見せていただいた後、 K氏から近接撮影の方法を教えていただき、とても参考になりました。 また、Y研の展示教室に行ってみると、今年もシマヘビ君とのふれあいコーナーがあったのですが、 去年のように大きな個体ではなく、小さな個体だったので、絡んでもらえずチョッと残念。
さて、元に戻って標本撮影のお話しを続けます。 ・蛍光灯は電球に比べ1/5発熱量で済むという事で紙製のミニスタジオを完成させて撮ってみた標本画像が ![]()
←です。 「まあ、確かにそう思うけど、また難しい工作で大層なミニスタジオを作ったんちゃうの?」 とのお声が聞こえてきそうですが、今回はそんなことはございません。
信じられないぐらい簡単にできるミニスタジオの
ハイ皆さん、もうお気づきですね。そう、次回から、この時期恒例の「ふしみやの工作」が始まります。
今回の工作に使う主な材料は↑の段ボール箱1個と昨年のカレンダー3枚です。
あと、副資材としてガムテープと両面テープが必要になります。
次にこの段ボール筒の「穴あき蓋」を作成します。
この円に内接もしくは外接するようにカッターナイフを突き刺して行きます。
四角い段ボールの筒と穴あき段ボール板を使って、ホンマに上手いこと行くんかいな? とお思いでしょうが、これが案外楽に撮れるんです。 ![]() それでは撮影方法です。
机上に白い紙を敷き、その上に電球型蛍光灯と針刺し用ベースを
この電球型蛍光灯と針刺し用ベース全体に、ゴボッと段ボールの筒を被せます。
カレンダー2枚の白色面を内側に向け、この段ボール筒内壁に沿うように入れ込みます。
今回はそのままにしておきましたが、カレンダーを安定させる為に、
継ぎ目をセロテープで留める方がよいと思います。
そしてこの穴にカメラのレンズを挿入します。
既にお気付きと思いますが、念のため申し添えますと、
デジタル一眼レフやコンデジでもハイエンド機種をお使いの場合、この撮影方法は無理です。
段ボール筒及び段ボール板がカメラの重量に耐え切れません。
撮影方法に戻ります。
ホワイトバランスの手動セットをおススメした以上、その差異を示しておきましょう。
こうして見ると、ホワイトバランス[オート]は論外ですが、 既定の[蛍光灯]と[手動セット]の差は微妙ですね。既定の[蛍光灯]の方が良いような気もしたりして…。 ここでホワイトバランス以外のカメラ側の設定詳細を書いておきましょう。 ・画質、サイズ:[Fine 3264×2448]ということで最高画質の最大サイズというものでございます。 但し、撮影時にはオートブラケットをON(-0.5EV、±0、+0.5EVの3通りを連続撮影)に設定。 セルフタイマーを2秒にセットしてシャッター手押し時のブレを解消します。
いかがでしょうか、簡単かつ安価にできる割には、なかなかのモノでしょう? 「けどアンタ、あの標本刺し台は何処にも売ってへんのとちゃうかぁ?」 ですよね。
そう、確かにあの標本刺し台がネックですなぁ…。
まだ続けるかーッ!と言われそうですが、今日も標本撮影のお話しです。 ![]() そう、あの 標本刺し台を使わずに、ペフ板(布で包んでますが)に直刺しした場合、 合焦範囲の広いコンデジの宿命で、 ←の画像のように布目にまできっちりピントが合ってしまいます。 せっかく、簡易型ミニスタジオのおかげで、蝶標本撮影では最も難しい(と思う) ライティングの問題が解決できたのに、これでは満足できませんね。 誰でも簡単に作成できる標本刺し台を開発しましょうか、 いや、それよりも私が作成して、何らかの方法で販売した方がよいのかもしれません。
ただ、標本撮影をしようと思っている方が、世の中にたくさん居られるとは思えないので、
きっとほとんど売れないでしょうねぇ。
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