2023年の近況集04

  • 2023年04月07日

     今度の日曜日、04月09日は京都府より西の各地では晴れの予報になっておりますが、今シーズンの早過ぎる季節進行では何処へ行けばよいのでしょうか? 思い当たる場所がございません。
     どうしましょうかねぇ。

     2023年のシーズンが始まってしまいましたが、2022年の補足が未だ少し残っていました。
     今日は少ししか書くことがありませんが、08月分その2です。

    2022年の総括:08月 その2
     08月の最終日曜日28日は島根県と鳥取県でシルビアシジミを探しておりました。
     両県ともに既知の産地が点在しているので、画期的な場所を狙った訳ではなく、重箱の隅をつつくようにウロウロしたのですが、 私的新ポイントを見い出すことはできませんでした。
     しかも、既知産地である↓の場所でも全く見られませんでした。

  •  実はココ、「軽〜く採れるだろう」と思って2021年に訪れたときには全く見られなかったので、2022年は時期を変えて訪れたにもかかわらず全く見られません。
     ミヤコグサもちゃんと生えており、絵に描いた海ビアの生息環境なので、2回共時期を外したという事なんでしょう。
     居るのが判っているのに2回も敗退するなんて、なーんか、とーっても許せないので今年はまたまた時期を変えて09月中旬に行こうと思っていたのですが、 その日付でOB会が催されるとのお手紙を先日受け取ってしまいました………。
     

  • 2023年04月11日

     ギフチョウ日和だった04月09日(日)は、先週に引き続き京都府の丹後半島に行っておりました。
     一昨年あたりからイヤな予感はあったのですが、丹後半島も 「間違いなくヘタってきている」 というのが正直な感想でございます。
     ある程度の詳細については次回以降に書く予定ですが、今日は2022年の補足を終わらせてしまいますね。

    2022年の総括:09月
     09月11日(日)は、兵庫県北部但馬地域でシルビアシジミを見つけることを目的に行ってみた訳なんですが、 土手ビア・海ビア共に発見できないという当然の結果に終わりました。
     その代わりに全く期待していなかった大量のツマグロキチョウと戯れることができて、実はとってもうれしかったのでございますよ。

     09月12日(月)、前日に飼っているウサギさんの餌として妻なる方が刈ってきたエノコログサに、推定クロコノマチョウの幼虫が付いていたので、 その環境チェックと追加の採幼を目論んで現場に赴いたところ、首尾よく1幼虫を得ることができました。

     09月18日(日)、先週に但馬地域で多くのツマグロキチョウが発生していたことから、その分散個体が京都府にやって来ているだろうとの予測のもと、 京都府ラベルのツマグロキチョウを得んと欲し、先ずは京都府京丹後市旧久美浜町の河川堤防でシルビアシジミと絡めて探したのですが完封のnull。
     今度は丹後半島の海岸岩場付近でシルビアシジミを探し、次に旧丹後町の竹野川堤防でツマグロキチョウとシルビアシジミの両方を対象に探してみるも、 やっぱり完封のnull、という結果でございました。

     そして、09月26日(月)に滋賀県草津市から電話がかかって来てから、「蝶採りに行ってる場合とちゃうやろ」 という状況になったので、 2022年の総括というか補足は09月まで、10月以降はございません。
     

  • 2023年04月15日

     今日は前の日曜日04月09日に訪れた京都府丹後半島のお話です。

     事前にGoogleの空撮画像と1/25000地形図から検討し、行ってみようと思ったのは京都府宮津市と旧中郡大宮町境の標高点625でした。

  •  Googleの空撮画像を拡大してみるとNTTの鉄塔施設西端↑からその地点まで小径が存在しているように見えたので、 「軽く到達できるだろう」 と思っていたのですが、実際訪れ突入してみると背丈1.2mぐらいのササが行く手を阻む上に、 大量のマダニがズボンはもとよりシャツにも付着する始末で、アッサリと進行を諦めてしまいました。
     ズボンに付く分にはまだ許せますが、上半身へ大量に付着した場合は色んな隙間から侵入する可能性がありますからねぇ…。

     ここで早々に撤退してしまったので、次は2008年04月27日に訪れて激しく汚損した1雄のみを観察した場所へ行ってみることにしました。

     2008年は中郡大宮町側から登ったのですが、今回は宮津市側からのアプローチ、登山口には立派なトイレ(施錠中で使えなかった)と ↑の看板が設置されておりました。
     この看板内地図でスミレ色で示された範囲は、特別保護地域となっているとのこと、採集禁止ですやん…。
     とは言え、採らなければ良いのですから、どんな状況かを確認する為に行ってみることにしました。
     2008年当時は道標もほとんど無く、いわゆる小径しかなかったのですが、現状は広くササが刈りこまれて立派な遊歩道になっており、 マダニの付着を心配せずに歩けるようになっておりました。
     この遊歩道を快適に進行し、

    2008年の観察地点である高山の山頂↑へ到着したのが10:30。
     この日の気象条件であれば、必ず何頭かは溜まっていると期待していたのですが、1頭も居りません。
     ここに至る途中もポイントになり得るコブが数ヶ所ありましたが、ことごとく居ないのです。
     2008年当時は林床に点々と見られたカンアオイも、今回は1株も見られませんでした。
     また、整備された遊歩道から外れた小径では背丈が太腿くらいのササで覆われた所があり、そこを通過するとマダニがしっかりズボンに付着したので、 多くのシカが生息してるのは確かだと思われます。
     もしかしてこの付近のシカは、カンアオイがお好みなのでしょうか?
     ササはあまり喰わずに残ってるけど、カンアオイを好んで食べているのでギフチョウが居なくなるって…。
     そんなことがあり得るのでしょうか。
     

  • 2023年04月19日

     04月09日(日)京都府丹後半島の続きです。

     ぜーったいに居ると思っていた過去に実績のあるブナ林で、1頭も見られなかったので、昨年そこそこの個体数が見られた場所へと移動しました。
     そこは3年前(だったと思う)に T先輩が開拓された場所で、その当時は目撃総個体数で×0頭程度だったとお聞きしていました。 そこで、昨年(2022年)私自身もその地点へ訪れてみたところ目撃総個体数は約〇0頭と半減しておりましたが、満足できる成果でした。
     ところが今年、2023年04月09日は絶好のギフチョウ日和であったにもかかわらず、1頭も見られなかったのです。
     付近の環境はブナが若干混じる安定的な温帯落葉広葉樹林で、環境変化は全く感じられません。
     なのに、1頭も見られなくなってしまったなんて、いったい何があったのでしょうか?
     そこで、未発生なのかもしれないと思ったので、この地点と同等の標高で地図上の直線距離では約620m離れた地点↓

  • に行ってみると、辛うじて汚損した1雄のみを見ることができたので、未発生はあり得ません。
     また、昨年は↑の地点での目撃総個体数が5頭でしたから、ここでも極端に減っているといった状況です。
     因みに写っている標石は国土地理院が設置したものではありません。

     まあ、たった1日の行動結果から 「丹後半島もヘタってる」 と書いてしまうのは早計かもしれませんが、 「丹後半島では年々採り難くなっている」 というのが、私の正直な感想でございます。
     

  • 2023年04月24日

  •  ↑は、「股のぞき発祥の地」 から撮影した天橋立です。
     そう、昨日の日曜日は飽きもせず、またまた丹後半島に行っていたのです。
     ギフはもう終わっているのに、何故丹後半島なのかと申しますと、T先輩曰く 「丹後半島のスギタニルリシジミは極珍らしいで」 とのお言葉を受け、「ならば私が採ってみせましょう」 との思いを抱き、行ってきたのでございます。
     時期的に若干遅いような気もしたのですが、居る場所を特定するのが目標なので、かえってこの日付の方が良いだろうと思っておりました。

     で、まぁ、トチノキを目印に丹後半島山間部を軽トラで走り回ったのですが、居らんもんですなぁ〜。
     越中や飛騨ならば、別に呼ばなくても出て来るのに、トチノキがあってもぜーんぜん出てきません。
     山の上部で谷が林道と交わるあたりに生えているトチノキ付近では居なくても、「まあ、しゃーないわな」 と思えるのですが、 谷筋沿いの林道で、川との間の斜面にトチノキが10本弱生えているような場所では、「ここは、ぜーったい居るやろ」 と暫く佇んでみたのですが、 いっこうに出てきませんでした。
     やっぱり丹後半島のスギタニルリシジミは激珍みたいですね。