2023年の近況集13

  • 2023年09月07日

     現在、ネタが皆無なので、05月22日にチョッとだけ書いて以後放置していた富山県の SG谷について書いておきましょう。

     [05月22日夕方追記] として、『昨日05月21日(日)は、ブナ林内のアレと橙色の妖精を同時にイワしてやろうと目論見、某所へと赴きました。』 と書いたのですが、言わずもがな対象種は葵喰いと旗竿喰いということでございます。

     先ずは葵喰いについて。
     富山県の最山奥とイメージしてしまう SG谷なので、発生時期は 06月の上旬なのでは? と思っておられるかもしれませんが、 当地は 05月中旬が適期となっており、今回の訪問日付 05月21日というのは今年の季節進行から鑑み、「時期遅だろうな」 と思いつつの訪問でした。
     この日付ですから有料林道は開通しておらず、日帰りで SG谷往復というのは、かなりの体力と根性(クマが…)を要します。

  •  「クマ出るな〜、クマ出るな〜」とブツブツ呟きながら到達した↑が SG谷の葵喰いさんのポイント。
     動画内のスミレに吸蜜に来たり、判り難いですがスミレの数秒後に写っている小径に踏み込んだ辺りにはやって来ますが、 動画後半の明るいアスファルト道路上には滅多に出てきません。

     今回、本ページではめずらしくポイントそのものの動画を UPした理由なんですが、それは、
      「とっても行き難いのに、葵喰いでここまで行くヒトは滅多にいないだろう」
    と思ったからなのでございます。
     

  • 2023年09月10日

     1/25000地形図をご覧になるとお解りいただけると思いますが、SG谷といっても葵喰いさんのポイントは谷そのものではなく、 その付近で等高線の間隔が広がったところ…、そこにはブナ林が展開し、その林床には、

  • ↑のような葵の群落が点々と存在しております。
     このけっこう広いブナ林内をアスファルト道路がクネクネと横切っており、その道路付近は明るい空間になっているので、 葵喰いさんが出て来そうなものなのですが、まともには出て来ないんですよねー。
     アスファルト道路からブナ林内を飛んでいる個体を目で追っていると、こちらに向かって出て来るのかと思いきや、 明るい空間に一瞬出ては来るものの、すぐに反転してブナ林に戻ってしまいます。
     3.6m×5.4mぐらいのブルーシートを道路わきに拡げて待っていると素直に出て来るのかもしれませんが、 そんな採り方は美しくないので私はやりません。

     そしてこのアスファルト道路をどんどん下って行くと、

    SG谷本流↑に行き当たります。
     

  • 2023年09月13日

  •  その SG谷本流に架かる橋がコレ↑、とっても立派な橋でございます。

     そして↑の画像は SG谷本流の川原、真川との合流点付近から上流方向を写しています。
     地形図と空撮画像で事前に検討した結果、この付近の谷筋は堰堤が何本も横切り、人手が加わった堤防で囲まれているということが判っていたのですが、 富山県立山町の某所のように、こんな川原環境でも工事から長い年月が経ち植生が落ち着いて来ているのならば、生息の可能性有りと予想しての訪問でした。
     しかしながら実際に訪れてみると、近年さらに手が加えられたようで、空撮画像では写っていなかったヘリパッドが右岸に造成されており、 植生も荒れた感じで旗竿は確認できませんでした。
     従いまして、旗竿喰いさんの出現は望めないだろうと判断し、プランBを決行することにしました。
     ただ、このプランBでは、クルマからの距離がさらに遠くなってしまい時間切れになるおそれがあるので、***方面へのアスファルト道路を走るように進行し、 ヘロヘロになりながら目的地へ到着、
     「思ってたよりも環境は良くないなぁ〜、旗竿も見当たらへんし…」
    とか思いながら石の上に座ってしばらくボーっとしていたのでございます。
     するとですねぇ、背後から橙色は突然に! だったのですが、以降のお話しはカットとさせていただきます。

     …って、「ここまで書いたんやったら最後まで書けよ」 とのツッコミが聞えて来そうですが、諸事情をご賢察いただき、何卒ご容赦願います。
     

  • 2023年09月17日

     突然ですが、コロナで暫く開催できなかった「斜めの会」が復活します。
     日付はこれまで通り、成人の日の前日(2024年01月07日)なのですが、開催地を京都市から変更して、 「〒556-0016 大阪府大阪市浪速区元町1丁目10−2」になりました。
     詳細につきましては12月上旬に個別にお知らせする予定です。

     で、開催地が大阪市なので、その日私は近くのホテルに宿泊するつもりです。
     同様のパターンで参加予定の方は、ホテル需要が回復している昨今なので、早い目の予約がおススメです。
     

  • 2023年09月21日

     2023年MYデータの打ち込み準備で、地形図ファイルへの採集地点記入や環境画像の選択を開始しました。
     で、ゴールデンウイークの東北ツアーで撮影した画像、

  • ↑をチョイスしたときに、嫌な事を思い出したので書いておきましょう。

     この場所は、吉元ますめ先生のマンガ 「くまみこ」 の舞台になっている場所はココだろうと勝手に決めて訪れた秋田県***村。
     上の画像は村内の集落付近耕作地に水を引くための用水路です。
     経験上、初めて訪れる集落付近でギフチョウを狙う場合、用水路は必ず山際に沿っている上に保守用の小径も必ず付帯するので、 ここを歩いているとポイントに遭遇する確率が高い、いわば狙い目なんですよ。
     なのでブルーネットを片手に機嫌よく歩いていると、前方から GoPro を胸に装着した40歳ぐらいの男性 (推定地元民)が歩いてこられたので、
       「こんにちは」
    と、笑顔で元気よくご挨拶させていただいたところ、その男性は開口一番、
       「アンタのようなヒトは来てほしくないんだ!」
    と、強い口調で発したまま、そそくさと私を押しのけるようにしてすれ違って行かれました。
     「オラが村の宝を盗りに来たんだろう!」と言わんばかり…、犯罪者扱いされた私です。
     もちろんここは採集禁止ではなく、立ち入り禁止の看板も存在していませんし、これまでに蝶屋さんが押し寄せたというような話しも聞かないような場所です。

     そしてこのとき私は、ヒメギフチョウを追い駆けまわしていた訳でもなく、ネットこそ持っていましたが普通に歩いていただけなのに、この言われよう…。
     言われた瞬間は 「こっちが『こんにちは』ってゆーたら、先ずは『こんにちは』って返してから何か言えや」 と思ったのですが、3秒後には、
       「 GoPro 胸に付けて常時動画撮影? ゆーたら動画で盗撮やん、
        そんなアンタこそ都会やったら即逮捕。田舎で良かったネッ」
    と、言えばよかった05月04日でした。
     

  • 2023年09月25日

     秋分の日絡みの連休は京都府北部に行っておりました。
     目的は、しつこくシルビアシジミ探し、夏眠明けスジボソヤマキの採集、それからキマの下見でございました。

     最初の目的地が京都府京丹後市(旧熊野郡久美浜町)だったので北近畿豊岡自動車道山東IC乗り→但馬空港IC降り(無料)という経路を利用しました。
     この経路の途中、去年多くのツマグロキチョウを採集した場所はどんな様子かな? と思って立ち寄ってみると、 去年と同等かそれ以上の個体数でケツメイに纏わり付いておりました。
     但し、去年最も個体数が多かった地点ではケツメイが忽然と消え、それに伴ってツマグロキチョウも全く見られません。
     こんな事はよくあることなのでしょうか?
     しかしながら、去年訪れたときには夏型の個体ばかりが纏わり付いていたケツメイ群落が大幅に拡大しており、この大群落では秋型の個体ばかり20頭以上の目撃でした。
     ツマグロキチョウって、居るところにはいーっぱい居るんですね。