2023年の近況集17

  • 2023年12月09日

     2023年に採集した個体は、今のところ全てが展翅板に貼り付いているので、↓の箱には、

  • 2021年と2022年に採集した個体が入っています。
     2021年の個体(ダイミョウセセリ、ホソバセセリ、ムラサキシジミ、キマダラルリツバメ、シルビアシジミ)は、 2022年07月29日にUP済みなのですが、これら以外の個体は2022年に採集した個体で、今日が初めてのUPです。
     とは申しましても、2022年の採集個体でこの箱に入っているのはギフとビアのみで、ビアは鳥取県産、 ギフは新潟県、富山県、福井県、京都府産の個体です。
     京都府産以外は、まあ、居て当然の産地なので別段珍しいモノではありません。
     京都府産についても、この2022年の時点では採れるのが当然と思っていた産地なのですが、同所を今年訪れてみて驚きました。
     2022年には合計で10頭程見られたポイントでまさかの目撃も無しの完封null、2022年に4頭見られたポイントでようやく1雄だけという結果に終わりました。
     環境変化は無いように見受けられるのに、いったい何があったのでしょうか?
     京都府の丹後半島で…。
     

  • 2023年12月14日

     この日付であれば、2023年に採集した個体の標本を箱に入れ、その画像をUPするというのが普通なのでしょうが、 前回にも書いた通り、展翅外しができていないので今日も 2022年の標本箱画像です。

  •  相変わらずキマがほとんどですねぇー。2022年は兵庫県・京都府・滋賀県で本種を対象に探索し、自身で新規に開拓できたポイントが 10ヵ所、 T先輩による新規開発ポイントで採らせていただいたところが 1ヵ所、合せて 11ヵ所の新ラベルを得ることができました。
     ただ、この 2022年は未記録市町村での新規ポイントを見つけることができなかったのが、 私的には残念なところでございます。(けどね、今年 2023年はけっこう頑張って未記録市町村で見つけたんですよ)

     左上のミヤマカラスアゲハは富山県産、オレンジさんを探しに行ったときに林道上で吸水していたものですから思わず採ってしまいました。 その右、隣の隣の激しく汚損したギフチョウの雌は、このミヤマカラスアゲハを採った場所近くのフキノトウで吸蜜中の個体でした。 「こんな谷筋にも居てるんや、記録として採っとかんと…」 と思ってのお持ち帰りでした。
     あと、シルビアシジミは鳥取県産、沢山入っているツマグロキチョウはシルビアシジミを探しに行った兵庫県但馬地方の河川堤防にいーっぱい居たから、 クロコノマチョウは京都市上京区ラベルでエノコログサを喰っていた終齢幼虫の採幼飼育羽化個体です。

     以上、2022年は遠征といっても東は新潟・富山県境付近、西は島根県の島根半島までと低調な 1年でございました。
     

  • 2023年12月21日

     蝶絡みの行動は皆無、代わりに妻なる方と一緒に新しいスマホの購入や、アート鑑賞(京都駅のユトリロ展)に行ったりしておりました。
     枯れて参りましたな、65歳以上の高齢者にふさわしい行動でございます。

     ところで昨日、H 先輩が伏見屋金物店に突然お見えになりまして、
     「この本、面白いから読んでみ」と、

  • ↑の大屋厚夫著「日本列島の蝶」(シリーズの第2巻)を貸していただきました。
     まだ、チラッとしか読んでいないのですが確かに面白い。
     昆虫採集というものに対する考え方や、絶滅に向かいつつある種に対する世間の取り扱い方について等、著者さんが真剣かつストレートに意見を述べられています。
     また、銀塩の1965年頃から撮り続けておられるそうで、生態写真が素晴らしい。生息地の香りというか匂いまで感じてしまいます。
     この「日本列島の蝶」シリーズの第三巻、東日本編も出版されたなら、早急に読みたいと思っております。
     

  • 2023年12月25日

     昨日の日曜日は妻なる方と一緒にオペラ(オペレッタ)を観に大津市のびわ湖ホールに行っておりました。
     高校駅伝のスキをついて11:50にクルマで自宅発→12:40着。例によって持ち込み飲食OKのびわ湖ホール内ラウンジで、 琵琶湖を眺めながら持参のパン(京都人はパンが好き)をワインと共にいただきたいところですがクルマなので持参の缶コーヒーで我慢。
     私は初めてのオペラ(オペレッタ)なので、けっこうワクワクしながら中ホールへ。

     で、観たのは何かと申しますと、

  • ↑の 「天国と地獄」 でございました。
     上に貼った作品解説パンフと登場人物相関図を入場時にいただき、歌詞セリフ共に日本語、縦書き日本語字幕付、という初心者にはうれしい公演。
     ホール自体が大きくないので、演者さんの歌声やピットに潜ったオケの生演奏もけっこうな迫力でございました。

     そして内容は現在の世界情勢や日本の国内状況を取り入れた何でもアリの演出。
     劇中で、レーザーラモンGHを模したコスチュームの上から誇張した乳房をほり出した女装?の神さまがクイーンのボヘミアンラプソディーを歌い始めたり、 病院という設定の天界で白衣に聴診器のジュピターが他の白衣を着た神さまたちに罵倒される場面では文化大革命時の三角帽を被らされたり、 別の場面ではこのジュピターが「変身!」とポーズ付きで叫んだ後に舞台袖から仮面ライダーの衣装と覆面で自転車をこぎながら出てきたりと、 かなりのハチャメチャ、笑わせてくれはりましたわ。
     この 「天国と地獄」 という演目が特別なのかもしれませんが、オペラ(オペレッタ)って、こんなにも楽しめるものだったとは!
     機会があれば、他の オペラ(オペレッタ)も観に行きたい思っております。

     と、まあ、こんな近況だけでは蝶屋のページとはいえないので、蝶の画像も貼っておきましょう。

     [ふしみやDB2004年版] から発掘してきたクロヒカゲモドキ、2004年07月11日採集、京都府相楽郡宇治田原町産の個体です。
     初めて手にしたコンパクトデジカメで2005年02月23日に撮影した標本画像、アカン画像ですな。
     それはさておき、2002年から2004年にかけては、京都府相楽郡内で合計20頭程度採集しているのですが、現在はどんな状況なんでしょうねぇ…。
     

  • 2023年12月31日

     これまで伏見屋金物店は大晦日31日まで営業していたのですが、今年は日曜日だったことと、昨日までがあまりにも暇だったので今日はお休みにしました。
     とはいえ、お買い物に出たり料理の手伝いをしたりで、けっこう忙しくしておりました。

     さて、ネタは無くとも何か貼っておきましょうね。
     大晦日なので、今年最後の日(10月07日)に採集した個体、展翅中ではありますが、

  • 鹿児島県薩摩半島のほぼほぼ最南部産のヒメジャノメとウラナミジャノメです。
     ウラナミジャノメは別にどーってことありませんが、ヒメジャノメはかなり地色が暗い上に眼状紋の数がけっこう多いように思います。
     一瞬、コジャノメかな?と疑ったのですが、やっぱりヒメジャノメです。
     分布の辺縁部ではチョット変わった個体が出現するという事なのでしょう。

     今年も本ページにお立ち寄りいただきありがとうございました。
     来年もよろしくお願いいたします。