2004年の近況集11

  • 2004年12月08日
    今日はネタの無い時の企画モノです。
    【禁断のキマ】というのはいかがでしょうか。
    ←は徒然草に登場以来、14世紀の昔から法師と言えば「N寺に、ある法師」です。国宝の金堂で読経のあ と、このように集団で境内を移動されます。1日の間に何回かこのような行列が見られ、夕方16:00頃もこ うして移動されております。
    ←をクリックして現れるポイントなんかで、長竿を振り回し、必死でキマリンを採っていると、この行列が 近づいていることも判らず、鉢合わせして、それはえらいことになってしまうんじゃないかな?っと…、 いえ、経験した訳では…。
    中学3年生〜高校1年生の頃までは、キマのポイントと言えばここしか知らなかったので、何度も出かけて はオコラレテおりました。国宝や重文がゴロゴロ在る境内でネットを振っていたら、いけませんよね。と言 うか仏教の教義上も許される訳ないですね。

  • 2004年12月11日
    今日は船井郡八木町の現場に網戸を嵌めに行った帰り、ギフチョウの下見をしてきました。
    前回は何の下調べもせず、時間もあまりなかったので、まともな探索とは言えませんでしたが、今日は、け っこう真剣にやりました。
    地形図をしっかり読み込んでいったので、
    ←のようにカンアオイは生えておりました。画像からも判りいただけるでしょうが、とっても暗いスギ林 の林床で見出したものです。この周囲も全て成長したスギの植林地で、明るい空間や、明るい尾根がまった く無いような感じです。
    これでは、ギフチョウは望めそうもありません。従って私の評価は『下見C』となります。

  • 2004年12月13日
    昨日の日曜日は、ドキンちゃんに命令され、言いなりになっているバイキンマン状態でした。そう、4才に なる娘のご希望通りに遊ばせていただきました。
    ところで、金曜日の夕方から「イイ〜っ」(京都弁でイライラ状態のこと)しつつ作成していた、たわご と解説のページがようやく出来上がりました。
    同定の難しい低温期型地這いシジミ3種(ヤマトシジミ、ハマヤマトシジミ、シルビアシジミ)を並べた ページです。
    それがどうした!というような内容なのですが、画像を同一条件で撮影し、同じ大きさにトリミング、そ の上スケールの『0』目盛がそれぞれの個体の中心に来るようにタグを打ち込むのに、苦労しておりまし た。
    よろしければ、[たわごと解説付き画像12]からご覧ください。

  • 2004年12月16日
    立入禁止!     ちょっとしたコブに在る
        明るい空間ですね…
  • 今日もネタのない時の企画モノです。
    『京都市内イイ蝶ポイント巡り』(但し諸般の事情で採集不可)の一環として、禁断の園シリーズ【禁断 のギフ】です。
    まぼろし化しつつある京都市左京区ラベルのギフチョウ。「もしかすると、ここなら今でも…」という場 所です。
    左の画像は、これでもかっ!という感じの有刺鉄線で囲まれた某所です。立て札の文字は、ぼやけて見えな いでしょうが、[×内庁・○宮K察本部]名義で立ち入りを禁ずる旨の表示です。入るのは絶対にやめまし ょう。画像をクリックすると、有刺鉄線を背にしたカンアオイです。嗚呼〜、ですね。
    右の画像は、内部の様子です。背後に常緑針葉樹混じりの壁のような樹林帯を従えた明るいコブです。下 草も刈られ風通しも良さそうで、シーズン中はスミレなんかも咲いているんでしょうね、きっと。こちら の画像をクリックすると畑が現れますが、この耕作地も某所の敷地の一部のようで、こちらにも[×内庁・ ○宮K察本部]名義で立ち入り禁止の看板があります。耕作地も環境の一部なんだからそれもひっくるめ て保存するんだッ、という×内庁の気迫を感じます。因みにここから観る風景は、速水御舟の「洛北修学院 村」そのままの感じです。
    少なくとも明治・大正の頃から、この環境は変わらなかったんですね。えらいもんです。

  • 2004年12月18日
    昨日も左京区修学院の現場でした。今回は12月16日にUPした場所とは別の所をお散歩してみました。
    カンアオイを目的にウロウロしたのですが、ダメですね。あるにはあったのですが、暗くてとても発生して いそうな感じではありません。またしてもマダニがズボンに1頭付いただけでした。
    ところで中学生の頃、学校からの遠足でこの付近から比叡山に登ったとき、とってもしんどかった記憶が あったのですが、途中までとは言え、昨日は平気でした。体力が維持できているようで、ちょっと安心。
    と、中学生の頃を思い出したので今日は[たわごと解説付き画像集5]に1973年採集のウラミスジシジミを UPしておきました。

  • 2004年12月21日
    今日も禁断の園シリーズ、【禁断のキマ】です。
    ←はH社の某生態図鑑に載っている写真とほぼ同じアングルで撮ったものです。
    図鑑の記述では「京都市右京区」となっていますが、本当は「京都市北区」にあるH神社 の境内です。
    このH神社、京都市の旧市街(昔走っていた市電路線の内側)にあります。どんな所かと言うと、
    ←をクリックすると解っていただけると思いますが、完全な市街地で市バスも走る幹線道路に面していま す。よくもまぁ、こんな場所にキマダラルリツバメが居るもんだ!というような場所ですね。
    ところで、最近はネットを持っての採集を試みておらず、近年の状況は分からないのですが、ここに写って いる鉄製のフェンスの向こう側が過去のポイントでした。
    フェンスの手前側でも採れないことはなかったのですが、やはりベストポイントはフェンスの向こうでし た。
    一応サクラの樹を守る為に設置したことになっていますが、本当の目的は、我々蝶屋を締め出す事っだた りして…。それはそれは見事にポイントを囲い込んでいます。
    実はこのフェンス、(有)伏見屋のお得意先が施工されたものなんです…。

  • 2004年12月23日
    景気が良いという訳ではないのですが、今日も営業しておりました。
    世の中けっこう物騒で、ドロボーが入った後の割れガラス交換や玄関補助錠の取り付けの仕事が、最近増 えました。未だにM△W▽ロック製ディスクシリンダーの錠前しか付けていない扉はけっこうアブナイで す。早急なシリンダー交換を、お勧めします。
    ところで、今日は何の脈絡もなく、岡山県新見市産カノコソウ喰いのウスイロヒョウモンモドキを[たわご と解説付き画像集7]にUPしておきました。

  • 2004年12月26日
    実はこのトップページを[戻りのURL]に指定している画像の貼り込める掲示板が存在しています。
    こちらではどのページにもリンクを入れていないので、半公開のような掲示板なのですが、先日N先輩が その掲示板に、懐かしい画像を貼り込まれました。
    1979年の2月、滋賀県永源寺町にヒサマツミドリシジミの採卵に行ったときに撮った写真でした。そこには 、とっても若い私とN先輩、それに私が免許を取って初めて運転したクルマが写っておりました。うむ〜、 懐かしいものです。
    と、学生の頃を想い出したので、今日は1978年に比良山で採集したフジミドリシジミを[たわごと解説付き 画像集8]にUPしておきました。

  • 2004年12月28日
     え〜、ネタのない時の企画モノ、『京都市内イイ蝶ポイント巡り』(但し諸般の事情で採集不可)という ことで、今日は【忘却のキマ】です。
     今では本種を狙って、ここ左京区はI倉の通称「豚小屋谷」に行かれる方はおられないでしょう。ところ が1970年代の中頃からしばらくは、本種を狙って採れるポイントだったのです。
     この通称「豚小屋谷」は『蝶研出版発行のギフチョウ88ヶ所めぐり』で紹介されたのでギフチョウの ポイントとして有名になりましたが、実はキマも採れる場所だったのです。
     ↑はギフチョウが多かった尾根へ向かう林道との分岐を過ぎるとすぐの所にあるI上工務店です。こち らの奥の方に行くと、ウラキンシジミ、ウラミスジシジミ等の平地性ゼフィルスと、キマダラルリツバメが 同時期に採れた池畔に到達します。画像をクリックすると現在の池畔が現れますが、当時とは全く違う環 境になってしまいました。
     本種等が採れていた当時、この池畔に生えている樹々は小さく、とても明るかったのですが、今ではご らんの通り樹々が伸長し、暗ぁ〜い谷になってしまいました。これではイイ蝶は見られなくなってしまい ますね。実はこの池畔でも、そこそこの数のギフチョウも採れたのですが、今では見る影もありません。
     ただ当時、「これが発生木だろう」と言われていた木はまだ残っているので、今でも生息している可能 性はあると思いますが、ここまで暗いと、何処がテリトリーポイントになるのか私には読めません。

  • 2004年12月31日

     101日でした。
     何がかと言うと、この2004年に下見や採集観察行動を起こしたトータルの日数がです。
     もっとも、「ワンポイント・ギフ30分勝負」とか、「集金ついでの道端のキマ10分だけ」というのも含めての 101日ですから、101日と言っても正味の101日ではありません。ちょっと言い訳がましいですね。前日から 出発の場合の移動日はこの101日に含まれていないので、「本当はもっと多いのとちゃう?」という見方 もアリかも知れません。
     ところで、この2004年は、日本国内自己成虫ネットイン種類数が、たとえ増えたとしても、未採集迷蝶で 最も採り易そうなウスコモンマダラの1種にとどまるだろうと思っておりました。ところが↑に貼り付け た(展翅中で失礼します)ホシボシキチョウとコウトウマダラを採集することができ、都合2種のUPとな りました。
     今のところ、土着種で未観察採集種を11or12種(土着種とするのかどうか意見の分かれる1種を含む為 )残しているので、何年かの後には、目標の2〔〕0種が達成できるかも知れません。