2005年03月12日
3月に入ってから、産地毎にまとめたギフチョウの標本画像をUPしておりませんでした。
そこで今日は山形県産ギフチョウの5個体をUPしておきました。下の方にあるギフチョウをクリックし
てご覧ください。
それにしても最近UPしているのは、ギフチョウの画像ばかりですね。やはりシーズンが近くなると、私の
高揚してくる気分が、UPする画像にも反映されるようです。
2005年03月14日
今日も去年の採集個体で印象に残った蝶のUPです。
「モンシロチョウを見に来たんと、ちゃうでッ!」
と、オコラレそうですが、どう見てもモンシロチョウです。
けどね、産地が与那国島なんです。この島ではクロテンシロよりも、そしてタイワンモンシロよりも絶対
に珍品です。
時期や島にもよるのでしょうが、八重山の島々では、本種はあまり見かけません。私にとってこの個体
が、八重山で2頭目のモンシロチョウとなりました。
2005年03月16日
今日は14日のモンシロチョウからは一転、もう『採る』対象ではなく『撮る』にとどめておくべき蝶に
なってしまったのかもしれません、ウスイロヒョウモンモドキです。7月、某所産の個体です。
広島県は既に居なくなったとか言われて久しく、島根県の生息地は1ヵ所のみで勿論保護対象、鳥取県
では特定希少野生動植物に種として指定、岡山県の既知産地(新見市、旧上斎原村、新庄村)では保護活動
が行われ、兵庫県の既知産地(鉢伏高原)でも熱心な保護活動が行われている蝶です。
ということなので、ここに貼り付けた個体は、保護活動が行われている産地で採集した個体ではありま
せん。
採集した場所は、こうして本種が居るのに、何の対策も行われていないように見受けられました。もしか
すると、居るという事実が把握されていないのかも知れません。
この個体が居た草原の状態はイマイチで、放置すると近い将来に本種は生息できなくなると思われま
す。
採集して帰るべきかどうか、ほんの一瞬躊躇しましたが、この時点で「居たのだ」という証拠として、
この1個体のみをお持ち帰り致しました。
2005年03月18日
おそらく年1化、7月に発生する某所産のウラナミジャノメです。
本種の有名産地である、京都府の南部では里山の耕作地周辺や住宅地周辺がポイントになっており、発
生も年2化で、6月上旬と8月下旬が、その出始めとなっています。
ところが、ここに貼り付けた個体は、京都府南部の産地と距離はあまり離れていないのに年1化で、発生
環境はハッチョウトンボが生息するような湿地周辺でした。
化性と生息環境は特殊と言うか、変わっているのに、ご覧のように斑紋は全く普通です。
もう少し変異でもあれば、人気の出る蝶だと思うのですが、ホント、何処で採っても同じですね。とか言
いながら私、けっこうな数の本種を標本にしておるのですが…。
2005年03月20日
今日は富山県ラベルのゴマシジミです。所謂、山ゴマですね。
この日は強風で曇りがち、ほんの少し日が差したかと思うと、すぐに陰るという天気で、本種を得るには
チョッと厳しいコンディションでした。
体力的にかなり消耗した後、ようやく出てきてくれた個体です。ランナーズ・ハイならぬ、クライマーズ・
ハイという精神状態だったようで、採った瞬間、雄叫びをあげてしまいました。
ご覧のように、けっこう汚損していますが、やはり得がたいモノだと思うと、どうしても採集してしまい
ます。
2005年03月22日
最近、売上が少ないので、昨日の21日は快晴だっにもかかわらず店を開けておりました。従ってこの連休
は20日の日曜日だけがお休みでした。
で、20日はこのオフシーズン最後のギフチョウの下見に、京都市右京区へ行ってきました。
北区の産地から続く地域ですが、あまり良い環境ではありません。かろうじてカンアオイは見られまし
たが、たぶんダメのような気がします。などと言いながら、4月の10日頃には必ず行くのでしょうね。
結果、採れたら…、たぶん黙っていると思います。
2005年03月23日
実は、「2004年に採って印象に残った個体シリーズ」の画像及びこれに添える文章はチョッと前から書
き貯めておりました。ところが、19日(土)に手にした某誌を読んで、「やっぱり、UPはやめとこかなぁ」
とも思ったのですが、印象に残ったというのはマチガイない!と言うか、採った瞬間、とっても嬉しかった
ので、予定通りUPしてしまいます。
と言うわけで、今日は青いゴマシジミです。
20日にUPした山ゴマは裏面の渋さがとってもよろしいのですが、この青いゴマシジミもこれはこれでエ
エもんです。
ここまで青いゴマシジミで、この翅形・サイズとなると、産地はあの辺りですね。
従って一部では、「また、ふしみや君はハマリに行ったらしい…」と言われておったそうなのですが、期
待を裏切り、こうしてお持ち帰りしてきました。
この個体は、吉備高原〜世羅台地産と較べても、同じレベルの青さだと思います。ただ、そのサイズが、ひ
とまわり小さく、見栄えは吉備高原〜世羅台地産よりも少し劣りますが、『控えめで気品がある』とも言
えるでしょう。
昔はけっこう居たそうなので、現存標本数は多いのでしょうが、今では珍品と言ってもよいと思います。
地形図を丁寧に読み、探し回ってようやく採ることができました。このように苦労して採ると、どうして
も贔屓に見てしまい、『控えめで気品がある』などと口走ってしまいます。
2005年03月24日
九州では『タイツ』と略して呼ぶそうですが、関西人は『ワンツ』と略称します。
で、正しい和名はタイワンツバメシジミですね。
この日一緒に探索(真の目的はホシボシキチョウだったんだけど…)した後輩のM川君(この歳になっ
ても迷惑ばかりかけてゴメンネ)によると、
「ネットで検索したら、鹿児島市では、絶ったと出てましたよ」
との事でしたが、案外簡単に見つかりました。ただ、生息地はススキの生えたホントに狭い荒地で、植生の
遷移により、近々生息地自体がなくなりそうな感じでしたが…。
あっ、それから、採集した鹿児島市産の個体は全部汚損していたので、
←に貼り付けた、この個体は鹿児島市の隣町の個体です。
2005年03月26日
最近、生息基盤が脆弱だったり、種としてのパワーが衰えているような蝶が続いたので、今日は種として
元気な蝶、即ち発生迷蝶であるホシボシキチョウのUPです。
先ずは情報をいただいた方々、与那国島のSさん、石垣島N荘のご主人、T先輩、そしてわざわざ直メールと
直電も入れていただいた福岡県のMさんに感謝です。
ありがたいことに、本土のギフチョウなんかでは、
「ポイントを教えておこうか?」
と言ってくださるT先輩に対して、
「すんまへん、探して採りたいんですわ」
と親切を無にしてしまうヒネクレモノの私ですが、八重山では違います。オイシイ情報にはすぐに、[ぱっ
くん]と喰いつきます。
そう、こうしてポイントを教えていただいて、採集するのも私は大好きです。
ごっつあん!デシタ。
2005年03月28日
とりあえずギフチョウを見ておきたかったのですが、昨日の日曜日は採集に行っておりません。
今の季節進行等から考えて、確実に見られるのは静岡県のあの場所しか思い浮かびません。けどそこは、
採集禁止なので、撮る気は全く無く、採る気で溢れている今の私には、行かない方がよいに決まってます。
ということで、また近場の下見に行ってきました。
先ずは、無謀なる京都でのヒメヒカゲ探しの為、湿地のチェックです。大昔、水田でのイネの耕作が始ま
る以前には、広く分布していたのではないか?ならば京都府中丹地区でも人知れず生き永らえているポイ
ントが在るに違いない!との妄想の下、地形図を読んでの湿地探しです。ところがご覧のように見つけた
湿地は、ダメ湿地でした。
2005年03月29日
昨日の続きです。
無謀なヒメヒカゲ探しは、足もとをドロドロにしただけで成果無く終わり、次は気になっている右京区の
某山から北に伸びる尾根に登ってみました。下部でカンアオイは見られなかったのですが、上部にはサン
インカンアオイが生えているのではないか?との予想で登ってみた訳です。ところが、まぁ、当然と言うか、
徒労に終わりました。
この画像は、某尾根から降りる途中、見晴らしの良い場所から船井郡八木町神吉方面を撮ったものです。
昨年末頃、『ふしみやの近況』で八木町でカンアオイを探したと書きましたが、これが記録のある
「神吉」という地区です。
どうです?「ホンマに採れたんかいな」と思ってしまう環境でしょう。
2005年03月30日
結局、何の成果も無い下見やったんかい?
と、お思いでしょうが、某所で
これだけは、見つけてきました。
ここは間違いなく居るハズです。時期は4月の13日頃。保証頭数2頭、期待頭数7頭といったところでしょ
うか。
平日に仕事のスキをみつけて行ってみるつもりです。
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