2005年03月31日
3月上旬から続けてきた「2004年に採って印象に残った個体シリーズ」も、とりあえず今日でおしまい
にします。
2004年最後の採集個体がこのコウトウマダラでした。
狙いのヒイロシジミにはカスリもせず、「今年はこれで終わったな…」と大富林道をトボトボと歩いて
いると、私の視界に今まで見たことのない蝶が飛び込んできました。視線が合焦した、約20m先の林道上で
飛翔している蝶は紛れもなくコウトウマダラ。反射的にダッシュしてネットの射程内まで近づいたものの
、ここで一呼吸。振り逃がしでもしようものなら、悔しさで3日は眠れなくなると思い、慎重に振り抜かせて
いただきました。
先日、T研出版に行ったおり、T山氏と談笑中に、「去年、西表でコウトウマダラ採りましたで」と言うと、
「そらぁ、発表してもらわんと、ども なりまへんなぁ」とのお言葉をいただきました。チョッと前に原稿
?はメールで送ったので、いずれT研フィールドで正式発表になると思います。
2005年04月01日
突然ですが、先日送られてきた「昆虫DNA研究会ニュースレター」、とっても面白いですね。
ところで、今週末もギフチョウを見る事はできないような感じです。
なんとか天気の持ちそうな明日の土曜日は仕事で遠出はできず、日曜日は雨の予報。来週の週半ばあた
りから美濃地方低山地や北陸低山地で本格的な発生が始まりそうですが、行けません。
この季節進行では、近場の京都市左京区等で、来週中の発生は未だ無いと思われます。最も早くギフ
チョウを見ることができるのは4月10日になりそうです。
今日は、約1ヶ月も、「たわごと解説付き画像」をUPしていなかったことに気付いたので[たわごと解説
付き画像集8]にヒメウスバシロチョウをUPしておきました。
2005年04月02日
4月に入り、気合も入っているのに天気がいけません。気合の持っていき場がなくて今日も「最近のふし
みや」を更新しています。
フィールドに出ていないので書く事は、しょーもないことですが、お許しください。
実はETCを装着してしまいました。
本体+取付け工賃+セットアップ料=14600円でした。計算してみると、この金額ならすぐに元がとれそ
うなので付けた訳です。
と言うのは、この4月1日からマイレージ登録すると、先着125万台まで無条件で5000円分の無料通行権を
くれるそうです。それから、支払った通行料金50円に付き1ポイント(10月までは25円で1ポイントの大盤
振舞い)と計算し、このポイントが、1000ポイント貯まると8000円分の無料通行権が貰えるということな
ので、少なくとも6月中には充分14600円以上の無料通行権が獲得できることになります。
J△Lの思うツボに続き、日本道路公団の思うツボにもハマってしまいました。
2005年04月04日
昨日は京都の近場、平日の仕事中に抜け出して、何とか行けそうな場所の下見に行ってきました。ところ
が、目的地のかなり手前で残雪のためクルマでは行けなくなってしまいました。そこから目的地まではダ
ルイ林道を約5km歩かねばならないのと、天気も不安定だったので、中止にして帰ってきました。得るもの
は何も無かった日曜日でした。
今日は月に一度のギフチョウ画像をUPしておきます。愛知県南設楽郡鳳来町産の3個体です。下のギフチ
ョウ画像をクリックしてギフチョウ画像専用ページからご覧ください。
2005年04月05日
先ほど仕事で金閣寺に行ってきました。画像は業者用の駐車場からチョッとだけ見える金閣の鳳凰です
。この鳳凰の奥に写っている低山地に昔はギフチョウが居たんでしょうね。「京都市北区衣笠」という記
録はおそらくこのあたりのことなんでしょう。
この写っている場所からは少し離れますが、R大学の裏山?の北側谷筋では、今でもカンアオイが見られ
ます。
もしかしたら未だ居たりして…、と思って何年か前に行ってみましたが、ナミアゲハに翻弄されただけ
でした。
2005年04月06日
なに寝ぼけてんねん?という突っ込みが入りそうですが、私はコレクターではありません。
一般の方からみれば、蝶のコレクターということになるのでしょうが、蝶屋さん側の感覚で言うと、私は
所謂コレクターの範疇に入っていないと、自分では思っています。
ところが、「行ったけど居なかった」というnegative dataは思いきり集めています。
という訳で昨日も午後からですが、集めてきましたnull dataを。
【ギフチョウ null-1 京都府 京都市××区 ○○○ △△町 集落▽▽方 晴れ。約19℃。おそ
らく未発生。スミレ等も未開花。添付の地図x1地点。】
まあ、この2005年04月05日時点での未発生を確認したという事で、これを記録に残しておけば、いずれは
意味が出てくるのではないかと…。
2005年04月07日
未だ出ていませんね。
昨日は午前中に滋賀県大津市のポイントに行ってみました。林の雰囲気は冬のまま、お目覚めまであと1
週間とみました。
けど、マダニ君はしっかりお目覚め。けっこう大きな個体を2頭払い落としてきました。
2005年04月08日
昨日は何処へも行かず、仕事場で本来のお仕事をしておりました。
天気予報によると、10日の日曜日、福井県や石川県ならば、何とか採集可能な天気のようです。きっとこの方
面に行くことになるでしょうが、蝶屋さんが多そうですね。人の多い所で採集するのはイヤだけど、この時期、
訳のわからん場所に行ってnullというのは避けたいし、先ずは有名ポイントに行こうと思っています。
それから今日は[たわごと解説付画像集9]に石垣島産のオジロシジミをUPしておきました。
2005年04月09日
昨日も一瞬ですが、フィールドに出ました。また、null dataを集めてきた訳です。
行ってきたのは京都市左京区です。スミレ等は開花済みで、ルリタテハ等の成虫越冬個体は飛んでいま
したが、ギフチョウの他、コツバメやルリシジミ等の今年発生した新成虫は見られませんでした。やはりも
う少し先、来週の半ばからの発生でしょう。
2005年04月11日
昨日、4月10日は天気予報が良い方に外れて、近畿や北陸は良いお天気でした。私たち(M氏と一緒に行き
ました)の行った福井県の嶺北地方もフェーン現象のような感じで南からの強風が吹き、気温も朝9:30の
時点で20℃を超えていたようです。
例によって、一般に公表されている字名と1/25000地形図からの探索でしたが、ここら辺りの事、簡単に
ポイントは見つかり、まぁ、ぎょうさん居りました。
時期としては既に最盛期と言ってよい状態で、このように
交尾している個体も見られました。
こうして私が写真を撮るぐらいですから、そこそこの個体数が見られたということですね。
2005年04月12日
福井県嶺北地方のギフチョウ、昨日の続きです。
標高100m程度の低山地では、ヤマザクラやスミレも満開で、春の盛りといった感じだったのですが、
標高が500mを超えるような場所は未だ冬の残り香が漂っています。日陰には雪が残っていますし、咲いて
いる花はマメザクラが少しと日当たりの良い場所でスミレが少々。
にもかかわらず、ここでもギフチョウはハシリの個体なのでしょうか、しっかりと発生しておりました。
見られた個体はすべて新鮮だったので、今週末あたりがよい時期だと思われます。カンアオイも沢山生え
ており、個体数も多そうでした。
貼り付けた画像は山頂付近から南東に向かって撮ったもので、石川県山中町の山なみになります。こち
らの方は、ご覧のように未だたっぷりと雪が残っています。
2005年04月13日
先ほど、商品の引き取りに行ったついでに、チョッとギフチョウのポイントに寄ってきました。
カタクリは満開でカンアオイの新芽も出ています。ギフチョウの発生も始まっているような雰囲気でし
たが、今日は天候が原因で、居たとしても出てこない日でした。基本的に曇りで時折日も差すのですが長続
きせず、肌寒い風が吹いておりました。
天気予報によると明日は晴れ。気温も20℃以上になるとの事なので、やっと京都のギフチョウが観察でき
そうです。
2005年04月14日
ようやくです。先ほど京都市産のギフチョウを観察して帰ってまいりました。
3雄の観察でした。1雄は今日羽化したような感じでしたが、他の2雄は羽化後2〜3日といったところでし
ょうか、チョッとスレていました。
地元産のギフチョウ、今年も元気な姿を見ることができて一安心です。ただここは、京都市で最も安定し
て発生していると思われる場所です。
気になるのは左京区です。明日か明後日に行ってみるつもりです。果たして今年もその姿を見せてくれ
るでしょうか。けっこう心配しています。
2005年04月15日
京都市右京区ラベルのギフチョウ、本日観察しました。3月30日に下見したときに予想した期待頭数通り
の観察数でした。全て新鮮な雄だったので、ここ1〜2日の間に発生した個体だと思われます。
ところで、採集地の『京都市右京区』ですが、チョッと反則のような京都市右京区でした。そう、この4月
1日から京都市右京区になった場所、即ち旧北桑田郡京北町だったのです。地名としては採集情報等にも
よく登場する有名ポイントなのですが、私にとっては今回が初めてでした。
3月30日に下見していたので、現地に行ってからポイントを探す必要はなかったのですが、流石は有名
ポイント、既に4名の蝶屋さんが来ておられました。Bestポイントと目星をつけていた場所では2名の蝶屋
さんがテリを張っておられたのでサッサと退散。ウロウロと歩き回っての観察となりました。
12:30頃には現地から離れたのですが、帰り際に、生態写真を撮っておられた若い方とお話する機会があ
りました。少しお話しをしてみると、お互い、どうもどこかで会ったような感じだったので、それぞれ自己
紹介してみると、去年の11月に某学祭で会っていたことが判明しました。
やはり、京都は狭い。と言うか、蝶屋の世界が狭いのでしょうね。
2005年04月16日
今日は土曜日でしたが、私は仕事です。とは言っても現場から現場への移動途中に京都市左京区のポイ
ントに寄ってみました。
結果…、イヤな感じです。未発生ということはないだろうし、この好天にもかかわらず、全く見ることが
できませんでした。去年、2雄確認しているポイント(環境に変化は見られません)だったので、今年も居
てくれるだろうと期待して行ったのですがダメでした。
ところで、今年のD山の状況はどうなのでしょうか?もし、D山でも見られないようだと、いよいよこの
周辺の個体群は危機的状況に陥ったのかもしれません。
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