2005年の近況集08

  • 2005年05月16日
     昨日もフィールドに出ましたが、そのお話は明日書きます。今日は05月08日のお話、土曜日からの続きで す。
     で、ごそごそとその場所に行ってみると、ギフチョウが2コ舞しております。ところが高すぎて、ネットが とどかない。「うむぅ〜、どうしたものか、…おんねんけどなぁ」と見上げることしばし。こういうときは 空間を拡張すれば良かろうということで、私の背よりも高く生えているササを踏みしめて下部を明るくし 始めると、1頭のギフチョウが降下してきました。反射的にネットを振ると、めずらしく入っています。かな りの汚損した雄だったのですが、せっかくなのでお持ち帰りしてしまいました。
     この後しばらくは曇り空が続いたので、その間を利用し、今度は兵庫県側でゴソゴソとポイントを探し、 「次に太陽が出たときには、必ずここに出てくる!」と信じた場所(ほとんどの場合、裏切られますが) で待っていると、願いが通じたのか雲が切れ、日が差してきました。そして、めずらしく予想が的中し、ギフ チョウさんがいらっしゃったので、しっかり採集してみると、今度はチョッと汚損した雌でした。
     結局、鳥取県側で激しく汚損した1雄、兵庫県側でチョッと汚損した1雌の採集という結果に終わりまし た。
     この扇ノ山、未だ雪がたっぷり残っているブナ林での発生があるのなら別ですが、もう時期的に終わり のような感じですね。

  • 2005年05月17日
     源氏物語の時代、単に「祭り」と言えば賀茂祭だったそうです。今の葵祭になります。
    ←は、この葵祭で大量に使われるフタバアオイです。ラベルは京都市左京区花背となります。
     05月15日(日)は葵祭だったのですが、それには行かず、京都北山でデジカメを首からぶらさげ、自転 車に乗りウロウロしておりました。
     目的はミヤマチャバネセセリです。30年程前はウスバシロチョウとセットで居たのでこの時期に探して みたのですが、居ませんね…、どうしたのでしょうか。一時的に雨も降ったりして、天気もイマイチだった のですが、なんか居そうな気がしませんでした。
     結局、曇りがちだったので、ついついカンアオイを探してしまいました。左京区ラベルの ミヤコアオイと右京区(旧京北町)ラベルの ミヤコアオイです。どちらも暗ぁ〜い谷筋に生えていました。とても成虫がいそうな雰囲気ではあり ませんでしたが、どちらも文献上記録のある字名に生えていたので、きっとギフチョウの居た時期があっ たのでしょう。
     今日まで、休日の出来事で引っぱってきましたが、これでネタ切れ。キマの始まる約二週間後までは、毎 日出かけたりしないので、「ギフチョウ画像」や「たわごと解説付き画」像をボチボチUPしようと思っていま す。

  • 2005年05月18日
     毎日、何か書かないと気が済まなくなってきたので、しょーもない話ですが、書きます。
     今朝9:25頃からPCの前に貼り付き、特典航空券の予約を試みましたが、見事キックされました。
     本当に行きたかったのは、八重山だったのですが、往路の7月15日関空→那覇最終便は既に満席。仕方が ないので、ちょうどよい時間の往路便に空席のある、札幌往復狙いに変更です。そこで、7月18日札幌→大阪 便の復路を予約せんと、9:30になると同時にクリックしたのですが、アクセス集中の為つながりませんで した。しばらくしてアクセスできたときには、もう満席。
     「行くな」と言うことなのでしょう…。

  • 2005年05月19日
     1ヶ月以上のご無沙汰でした。久しぶりにギフチョウ画像をUPしておきます。今日は鳥取県産の6個体で す。下のギフチョウ画像をクリックしてお入りください。
     ところで、今週は肉体的にとっても楽なので、仕事中、眠りに陥りそうになったりしません。15日の日曜 日の採集行動が、軽い負荷だったからでしょう。
     さて、次の日曜日、22日は重い負荷のかかる場所に行こうと思っておるのですが、果たして天気はどうな るのだろうか?

  • 2005年05月21日
     昨日は忙しくて書けませんでした。今日も少し忙しいので、ウダウダとは書けません。
     これも久しぶり、たわごと解説付画像を一つUPしておきます。今日はアカボシゴマダラ、かなり以前の撮 影なので、画像がイマイチ(いうまでもなく文章も)ですが、よろしければご覧ください。↓の[たわごと解 説付画像集12]からお入りいただけます。

  • 2005年05月23日
     今年のギフチョウ、5月の8日までは好調と言ってもよい状況だったのですが、5月15日から天気のめぐり 合わせが悪く、出動できていません。土曜日は2週続けて良い天気なんだけど、休みは日曜日だけだし、まぁ 、仕方ありませんな。
     昨日の日曜日も天気さえ良ければ、飛騨か富山県の高標高地に行こうと思っておったのですが、昨日は 諦めのつく悪天候でした。
     そこで昨日は朝から15:00までは5才児と遊び、以後「何故ここまで汚損した個体を採ってしまったのだ ろうか…」と、反省しながら、ギフチョウの展翅をしておりました。
     私、この地域には二度と来ることは無いだろうと思うと、どうしても採ってしまうようです。

  • 2005年05月25日
     最近、次の日曜日には、大きくて乾いた空気を持つ移動性高気圧に来ていただくことを祈る毎日です。
     こういうネタの無いときのため、冬場に[たわごと解説付き画像]を書き貯めております。そこで今日は 何の脈絡もなく、キベリタテハ。
     ↓の[たわごと解説付画像集11]からお入りください。

  • 2005年05月27日

     ぼちぼちと少しずつ、今年採集したギフチョウを展翅しております。昨日から4月下旬の採集個体に突入 しました。
     そして、展貼る前にウレシソーに撮影。左側の個体、イエローテール型と言っても許されると思います。 勿論、表面の肛角紋もイエローなのですが、「裏面のイエロー部分が、若干グラデーションになっていると ころがチョッと惜しネ」とのコメントをT先輩からいただきました。因みに右側は同じ日に同じ場所で採 ったノーマル個体、比較用として並べてみました。
     ところでこの産地、私の知る限りではイエローテール型の記録は無いハズです。そこで、展翅板から外し た時点で、発表しようと思っております。
     さて、採ったときの様子ですが、この個体をネットから取り出した瞬間、
    「んんっ、なんやこれ?」 ここで約3秒間見入り、
    「あっ、イエローや…。」 といった感じで、あまり感動はありませんでした。
     パッと見てすぐにソレと判る異常型は、取り出した瞬間、ヤッターとなるのですが、この個体の時は「ホ ンマにイエローテールなんかなぁ?」と疑いの気持ちの方が先行して感動が浅く、なんかチョッと損した ような気がしています。

  • 2005年05月28日
     「3号板もあと2本しか残ってへんし、テールも採ったことやから、大人しくしておきなさい!」という ことなのでしょう、行きたい場所の天候は、3週連続のNG。土曜日は3週連続の晴れなのに、どうもいけません。
     ならば、迷マダラが2種採れており、しかも天気の良さそうな対馬にでも行こうかと、通帳残高を確認し てみると、「行ってる場合と ちゃうやろ!」と書いてありました。
     仕方がないので、明日は天気の良さそうな所で、ベニモンカラスシジミの成虫ポイントでも探そうかと 思っております。まぁ、簡単に見つかるモンじゃありませんけどね…。

  • 2005年05月30日
     日曜朝5:00の天気予報によると、ベニモンカラスシジミの成虫ポイントを探しに行こうとしていた奈良 県南部は曇りだそうです。そこで、そこそこ天気がもつという予報の兵庫県北部は扇ノ山に行くことにしま した。
     というのは今年の05月08日に行ったとき、とても気になることがあったからです。この05月08日の時点 で、標高1000m以上のブナ林林床には未だたっぷりと雪が残っておったのですが、雪融けの進んだ場所では ウスバサイシンが芽吹いておったのです。
     当地のギフチョウポイントとしてはこの地点よりも下部が有名なのですが、この少し上部に生えるウス バサイシンも利用していないハズはないだろうと考えました。ならば、この広いブナ林の雪が全て融け、地 表が顕わになったとき、このウスバサイシン喰いの個体群が一斉に羽化し、ちょうど今ごろ、いっぱい翔ん でいるのではなかろうかと…。
     そこで昨日行ってみると、ご覧のように、思いっきりウスバサイシンが生えています。

  • 2005年05月31日
     こんな感じで話を引っぱっているときの結果は予想がつくというものでしょうが、今しばらくお付き 合いください。
     この扇ノ山という山、北側斜面には冬季によほどの積雪があったのでしょう、もう5月の29日だという のに林道には未だが残っていました。これを見る限り、まだまだイケそうな気がしますね。しかも明るい ブナ林では、どこにでもギフチョウが舞っているような感じですよね。
     たとえ、ブナ林内に居なくても、
    ←の扇ノ山山頂まで行けば、1頭くらいはテリを張っているだろうと走って登ってしまいますよね。
     で、山頂に到着してみると、まあ、お約束通り居なかったわけです。
     普通なら、ここでお話は終わってしまうのですが、やはり今年は好調なのでしょう、下山途中に、この× 印の
    地点で、日には焼けているものの破損のほとんどないギフチョウ1雄を採集することができました。
     この個体、おそらく下部のカンアオイ発生だと思うのですが、ウスバサイシンがたくさん生えているブ ナ林内の採集なので、ウスバサイシン発生の可能性も否定はできないと思います。実際はどうなんでしょ うね。
     ところで、この05月29日採集の個体、兵庫県産ギフチョウとしては最遅の記録になるんじゃないでしょ うか?

  • 2005年06月01日
     今日から6月。ぼちぼちキマの出始めでしょうか。
     けれども今年の季節進行では、京都市内の各ポイントは現時点で未発生だと思います。
     飼育をしていないので、根拠は全くないのですが、あと6日後ぐらいに出始めるような気がします。
     とか思いながらも、雨でなければ明日にでも、H神社にネットを持たずに行ってみようかと思っておりま す。