↑はポイントの遠景になります。
祐延ダム管理棟の横通路は、いつも扉が閉まっているので、今までは
管理棟上部の赤い屋根を越えて行っていたのですが、今回は扉が開いていました。ここからしばらく
はしっかりした小径があるのですが、すぐに笹薮の中の判り難い道を進むことになります。そしてこの笹
薮を難渋しながら抜けて行くと、ストンと湖畔の荒れた土礫斜面に降り立ちます。この歩き難い荒れた土
礫斜面を約10分も歩くといよいよギフチョウのポイントです。
西又谷と祐延湖が接する辺りからギフチョウが現れ始めます。湖畔を歩いていてもタマタマ飛んできた
個体を得ることはできるのですが、やはり山際の
こんな環境がポイントとしてはお奨めです。写っているツゲの木にブルー袋等を被せておき、じっと
待っていると、ブルー色に惹かれてやって来たギフチョウに出会うことができると思います。ただ私は、
じっとしていることがきらいなので、ここではこの方法でやったことはありません。
結局この日はこの西又谷の周辺で、そこそこの鮮度の雌を×頭と雄を○頭採集しました。この他にも汚
損した雄を☆頭以上と雌を△頭リリースしてポイントを離れたのが13:40でした。
まあ、最初からこちらのポイントに来ておれば、採集個体数は多かったのかも知れませんが、今回の目的
はシンノ谷付近の荒地マークに行くことだったので、私にとっては『完敗』の採集行だったと言えるでし
ょう。
2005年06月22日
昨日の夕方のことです。
なんと!信号待ちをしているときに、キマが私の軽トラの前を横切りました。どんな場所か見ていただ
きましょう。
←こんな所です。私、一瞬目が点になりました。
あわてて軽トラを左に寄せ、少し戻ってみると、この住宅ガレージ前の
道路で翅を閉じたキマが、アスファルト路面上に静止しています。「ラッキー!」とつぶやき、車載の
ネットでしっかり採集して帰りました。
この場所、どう見てもポイントとは思えません。もう一度行っても、まず採れる事はないでしょう。所謂、
偶産ですね。という事で、秘密の蝶キマではありすが、今回は詳しいデータを書いておきましょう。
【種名】キマダラルリツバメ
【採集数】1雄
【採集地】京都府京都市右京区竜安寺塔ノ下町
【採集年月日時刻】2005年06月21日 17:40頃
【採集者】西口隆
京都市内…、何処にでもキマが居るような気がしてきました。
2005年06月23日
突然ですが、この前の日曜日(6月19日)は東の方のお友達の案内で、北の方に行っておりました。
そこにいらしたウラキンシジミ、個体数も多く、明るくて、大きくて、なかなかエエもんでした。
こんなエエもんを、とらせていただいて大感激です。東の方のお友達には、足を向けて寝られません。
2005年06月24日
京都市内のキマはボチボチ終わり…。ここらで、今年の状況(主に京都市内、知ってる範囲で)を書いて
おきましょう。
06月08日にK上で採れたという伝聞が有り、これが今年の初見日になると思います。私自身は06月06日か
らキマを狙って、仕事のついでにウロウロしましたが06月13日が今年の初見でした。以下、結果を羅列して
おきましょう。
06月06日:右京区A null-1
06月07日:左京区A null-1,右京区A null-1
06月08日:北区A null-1
06月09日:右京区A null-1,北区B null-1
06月10日:伏見区A null-1,山科区A null-0,山科区B null-1
06月13日:北区A □雄
06月14日:左京区A null-1,右京区B ○雄,右京区C ○雄
06月15日:左京区A null-2(○雄○雌目撃)
06月16日:北区C null-0,北区A ○雄
06月17日:東山区A null-0?,東山区B null-0
06月18日:北区D null-1
06月19日:滋賀県高島市(北の方からの帰途にやってみました) null-0
06月20日:左京区B null-0,左京区A ○雄
06月21日:北区D null-2(○雌目撃),上京区A null-0,右京区D ☆雄○雌,
右京区竜安寺塔ノ下町道路上 1雄
06月22日:北区D null-2(×雄目撃),右京区A null-2(○雄目撃),
右京区E null-0,右京区F null-0
06月23日:左京区C null-0,左京区D □雄○雌
と、まあこんな感じです。ほぼ毎日ですね。我ながら、呆れてしまいます。
それからnull-1等のnullの場合分けについては、このページ
を参照してください。そしてこのnull-0とnull-1の場合、現地での滞在時間は長くても10分程度なので、本
当に居なかったのかどうかは判りません。
2005年06月25日
ここまでの京都市市街地周辺のキマの概況です。
有名ポイントの状況は知りませんが、手持ちポイントで判断する限り、その個体数は多くもなく少なく
もない、例年並だと思います。またここ数年、全く見られなかった産地でも見ることができたり、幹線道路
上で見かけたりと、キマのしぶとさも感じることができました。
昨日も書いたように、市街地周辺の産地はもうおしまい。来週からは山間部のポイントになります。そう
なると、市町村名や区名も書けなくなってくるので、昨日の結果を追加しておきましょう。
06月24日:左京区D △雄○雌,左京区E null-0,左京区F null-2(△雄目撃)
2005年06月27日
諸般の事情から、元々行こうと思っていた九州を諦め、昨日は兵庫県北部に行ってきました。
目的は、エゾミドリとハヤシミドリが混生している林での両種の採集、カシワに執着するjaponicaが居
ればその個体の採集、草原のチェック、キマリンの採集でした。
最初に、エゾミドリとハヤシミドリが混生している林に行ってみたのですが、少し標高が高い場所だっ
たので、どうやら未発生の様子、早々に引きあげ、↑の草原に行ってみました。このように、パッと見た感
じ、オオウラギンヒョウモン、ウスイロヒョウモンモドキ、あとヒメヒカゲなんかが居そうな草原に見えま
すね。
ここはスキー場なのですが、下部の広い範囲では土が露出していて、良い草原が有るとはとても思えま
せん。ところが、上部まで登るとこのような斜面が展開します。以前にも一度だけ、ちょうど良い時期にウ
スイロヒョウモンモドキの探索をしたことがあるのですが、そのときは最上部のほんの一角を調べただけ
で、本種は見られませんでした。
なんか、見掛け倒しの草原のような気もしますが、チョッと探してみたくなります。
今週はこの話で引っぱるので、今日はこれでおしまいです。
2005年06月28日
カシワに執着するjaponicaが居るものならば持ち帰り、詳細に見てみようと思っていたのですが、カシ
ワを叩いて出てくるのは、↑のハヤシミドリシジミばかりです。雄が採り易い位置に止まってくれれば楽
しい(favoniusの緑色の中では本種の色調が一番好きなもので…)のですが、雄はすぐに何処かへ行って
しまいます。雌はけっこうイイ位置に止まってくれるのですが、お持ち帰りするのもどうかと思い、こうし
て撮影してみました。この日の私には殺気があるはずだったのですが、何故か逃げずにじっとして写って
くれました。暑すぎたのかもしれません。
ここはキマも居るポイントなのですが、12:00前後の暑い最中、いくら叩いてもキマは出てくる蝶ではあ
りません。ハヤシミドリシジミしか出て来ないとなると、さすがにイヤになり、13:00すぎには神鍋高原方
面へ向け移動を開始しました。
最近、蘇武トンネルが開通し、この道を利用したので、思ったよりも早く目的地に到着してしまいました
。キマのテリトリータイムにはまだまだ時間があります。
この時間を利用し、神鍋スキー場周辺の草原をチェックしてみたのですが、「本当に、オオウラギンヒョ
ウモンが居たのだろうか?」という感じの草原しか見当たりませんでした。
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