2005年07月19日
すいません。これで終わりにしますので、07月10日の兵庫県北部のお話をあと1回だけ。
最後は旧三方町でキマ狙いです。
ポイントは間違ってないと思います。ミズナラとカシワが交じる広葉樹林の周辺に、狭小な草原的環境
を従がえた某所と思い込んでいるのですが、もしかすると完全に外しているのかも知れません。
ベストと思われるテリトリータイムに約40分間やってみたのですが、全く見る事ができませんでした。
テリ張りポイントとして目星を付けていた緑のデベソにはキマならぬトラフシジミがきっちりテリを張
りにいらっしゃいましたが、キマは1頭もお見えなりません。仕方がないので、
コキマダラセセリ(セセリは『撮る』にかぎる!かな?)なんかを撮っていると、霧雨が降り始めま
した。こうなると、もうお仕舞ですね。という訳であっさりとこのポイントをあとにしました。
このまま帰ろうかとも思ったのですが、せっかくここまで来ているので、最後にO山荘前のサクラ並木に
も立ち寄ってみました。ところがここでは、テリトリーポイントが見えて来なかったので、当然のnull。三
方町は、やはり珍のようです。
以上で今回の兵庫県北部のお話はオシマイです。
2005年07月21日
今回も勝手な妄想の果てに、海の日がらみの連休は九州に行ってきました。
今年(2005年)の5月中旬に九州と対馬でコモンマダラやウスコモンマダラがある程度まとまって採集
されたという事実があります。
妄想はここからです。
@ということは、台湾方面から九州対馬にかけて迷蝶を運ぶイイ風が吹いたのだろう。
Aきっと、タッパンルリシジミの雌もこの風に乗ったに違いない。
Bたまたま九州に到着してみると、エエ具合にブナ科の木々が花を咲かせてる。
Cよしッ、卵を産んでおこう!
で、約2ヶ月の幼生期を経て、ちょうど今頃はタッパンルリシジミの発生真っ最中に違いない!との都合の
良い考え方です。
場所は九州の脊梁山地。その中でも山麓に常緑のブナ科樹林があり、しかもそのピークは、すっくと立
ちあがったような山として、熊本県のT山を狙っておったのですが、そこに至る林道がかなりの手前で通行
止めになっておりました。今回は、そこから歩いてまで行く根性は無く、簡単に行けそうな山に変更してし
まいました。
暑くてたまりません。今日はここまでです。
2005年07月23日
先に言っておきます、当然の事ながら、タッパンルリシジミは採れませんでした。
結局、行った山は左の画像にあるように向坂山でした。
山頂吹き上げ個体を狙うには、イマイチよろしくないピークだったのですが、アイノミドリシジミだけ
はとても多かった。九州ではけっこう珍なのだそうですが、2コ舞や3コ舞も見られ、合計で10雄以上目撃で
きました。そこで、数頭はネットに入れてみたのですが、いずれの個体も悲しいほど汚損しており、お持ち
帰りできるような個体は皆無でございました。
結局、アイノミドシジミの活動が終了する頃に下山を開始し、途中でオオミドリシジミを1雌だけ採集し
てN先輩のクルマに乗り込みました。最近太って、山登りがつらいとブツブツ言っているM川君と共に次の
ポイントに移動です。
当初、本気で採ろうとしていたタッパンルリシジミのことはあっさりと諦め、せっかく九州まで来たこ
とだから、草原に行きたいと言う私の希望をかなえるべく、山都町の某所へ連れて行っていただきました。
この時期、九州の草原で会いに行く蝶としては、アレの雌になります。時期的に少し遅く、汚損した個体
だったので、撮影を試みたのですが、こんな
画像しか撮れませんでした。コンパクトデジカメしか持ってないとは言え、ヒドイ生態写真です。やは
り『撮る』方は苦手のようです。
一方、採る方は得意のようで、一番採りたかったウラギンスジヒョウモンの大きな雌は□頭、それから別
のもう一種の大きな雌も○頭だけ選び採りでお持ち帰り致しました。
ホント、とっても楽しい九州ミニ合宿(メインは飲み会)でございました。
2005年07月25日
あろうことか、まさかのnull!
オナガシジミを採りに行って、nullで帰ってくるとは、ドーシテも信じられません。
新産地を開拓しに行ったのならともかく、既知産地でしかも過去には採ったことのあるポイントに行っ
たのに、恥ずかしながらnullでした。とってもカッコ悪い…。
地元京都府産の本種は、蝶屋を休業中に1頭だけ採り、標本もちゃんとあるのですが、その状態が左の画
像のようにヒドイので、改めてキレイな標本を得ようというのが昨日7月24日の目的でした。
京都府産の本種は、前翅裏面の赤丸内の黒斑が安定してこういうパターンになると言われており、他産
地と明らかに区別できるそうです。けど、所持標本が1個体だけではねぇ…、ということで行ってみたので
すが、見ることすらできませんでした。
この個体を採ったときには、林道沿いの食樹を適当に長竿で叩けば、そこそこ飛び出したように記憶し
ているのですが、全く出てきません。食樹はたっぷり生えているし、樹林の環境も当時から激しく変わった
という感じはありません。時期的には、遅いめかも知れませんが、反対にフライングで未発生ということは
ないハズです。
何故なんでしょうか…。
2005年07月27日
ネタもないことだし、チョッと前に書くような事を言っておった、今年のキマダラルリツバメの総括を
書こうかと思ったのですが、やっぱりやめておきます。なんと言っても『秘密の蝶』キマダラルリツバメ
ですから…。
そこで今日はネタのないときの定番です。冬場に書き溜めておいた「たわごと解説付き画像」をUPして
おきましょう。
京都府産のベストシーズンは終わってしまいましたが、シブイ蝶、クロヒカゲモドキです。[たわごと解
説付き画像集20]からお入りください。
2005年07月29日
たとえそれが、「明*ブルガリアヨーグルト500g」だとしても、118円で売っていたら、これは底値なので、
『買い』ですよね。底値を買いそびれると、何故かホントに悔しい…。
で、何が言いたいのかというと、昨日見つけてしまったんです。
P社のデジタル一眼レフ*istDSがメーカー純正レンズキット付きで59800円(税込み・新品)で売られて
いるのを。価格.comで値段を調べると、約8万円というのが最安価格でした。その差実に2万円…。たぶんこ
れが底値だろうと踏んで、今日、衝動的?に買ってしまいました。
ただ私の場合、これでネットからカメラに持ち替えるのどうかは判りませんが。
2005年07月30日
これだけ暑いと涼しい所に行きたくなります。ということで、明日は山ゴマに会いに行きたいのですが、
どうやら天気が悪そうです。
普通のゴマシジミなら少々天気が悪くても採集観察は可能なのですが、山ゴマは高山蝶。天気が悪いと
絶対出てきてくれません。ならば中国地方という手もありますが、おそらく現時点ではギリギリ未発生と
思われます。
ところで、本州の山ゴマって他の地域に居るゴマシジミと本当に同じ種類なのでしょうか?
裏面は暗い色調で、一目で他の地域に居るゴマとは区別できる。
ホストはワレモコウではなくカライトソウ。(祐延湖の周囲に生えているのもカライトソウだと思う
んだけどなぁ)
一緒に居てる蟻さんの種類も違うらしい。
成虫の生態は、少々の雨でも出て来る他の地域に居るゴマとは異なり、日がかげると全く飛ばない。
(これは高山に適応したんだろうけど)
このような理由で、なぁ〜んか別種のような気がしています。一度、Y先輩にmtDNAの塩基配列を調べて頂
きたいものですが、おいそれと採れる蝶ではありませんし、まっ、そのうちに…、ですね。
2005年08月01日
新しいデジカメを買ったものだから、ウレシソウに首からぶら下げて、昨日撮って(少しだけ採って)
きました。写真はイマイチですが、対象の蝶を見つけ出すのは得意です。
クロシジミ、近畿地方某所産です。時期的にもうおしまいのようで、悲しいほど汚損した個体から、この
画像のような、そこそこの鮮度の個体まで見られました。
ただ、見つけたと言っても、純粋に探し出した訳ではありません。私にとってはチョッと反則のような新
ポイントの見つけ出し方でした。勿論、誰かに聞いて行ったのではありませんが、その地域に『居る』とい
うことを某誌で読んだ後の探索でした。
居るか居ないか判らない状態での探索と、『居る』と判っている状態の探索とでは、雲泥の差がありま
す。
最初に見つけた方は本当に偉いと思います。
居ると信じて探索していても、普通はことごとく居ません。何度行っても居ません。どんなに気合を入れ
て探しても、居ない所ばかり探しているようで、さっぱり見つかりません。もう、たいがいイヤになり、軟弱
モノの自分自身が勢力を増し、結局探索をやめてしまうことになります。
ところが、最初に見つける方は、この状況を乗り越えるんですから…。重ねて、本当に偉いと思います。
一方、場所は、判らないけれども、『居る』と知っていて探すのは、とてもラクなもんです。だって、その
市町村内の何処かには、必ず居るのですから…。
2005年08月03日
普通は日曜日の採集行動をネタに1週間引っぱるのですが、今週は前回の話でオシマイです。
この7月31日(日)は雷雨の為、お昼頃には帰途に就いた事と、対象種が生息基盤の脆弱なクロシジミで
あり、なおかつ探索地域も有名市町村ではないというのが、その理由です。
そこで今日は、しょーもない話です。
やっぱり深く考えずに買うのいけませんね。何がって?そう、ご賢察の通りデジカメの事です。
デジカメ自体、未だ使いこなしていないので、性能等を論じる状態ではないのですが、それ以前の事で問
題が生じてしましました。
それは、普段使っているパソコンのOSが古すぎて、デジカメに付いてくるソフトがインストールできな
いのです。実にこれは、かなりアホな状態です。いちいちSDカードをデジカメから抜き取り、カードリーダ
ーに入れ、JPEGをフォトショップで開くという操作をしなければなりません。そのうえ、これは未だ試して
いないのですが、RAWで撮ったファイルは開くことすらできないような気がします。
よく調べずに買う私がアフォなのでしょうが、win98にも対応するソフトを付けておいて欲しかった…。
2005年08月04日
今日も、しょーもない話です。
暑い…。じっとしていても汗が流れ落ちます。
作業場にはエアコンがありません。室温35℃で扇風機を『強』にセットし、展翅をしていると悲惨な事
が起こりました。
****アカシジミ、約1.5ヵ月間冷凍保存していた個体を、約1日湿潤かけて触角も『ゆるゆる』にしてお
いたのに、翅の整形が完了する約10分の間にカピカピに乾いてしまいました。チョッと触っただけで、何処
かへ飛んで行ってしまいました…。
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