2005年08月05日
次の日曜日、8月7日こそはゴマシジミにお会いしたい。
色んな意味で環境が悪くなるばかりの中国地方は、ここ数年で居なくなってしまいそうな場所が多いの
で、早く行っておきたい。一方、白山周辺の山ゴマは、環境はしばらく安泰だけれども、今の私の体力が何時
まで維持できるかという問題もあって、こちらも早い目に行っておかないと後悔しそう。
さて、何処へ行きましょうか。
2005年08月08日
本当は山ゴマに行きたかったのですが、天気予報によると現地の天候はイマイチということで、結局
8月7日の日曜日は、広島県北部に行ってきました。
広島県はやはり遠いので、前日の土曜日夕方から京都を出発、高速道路のPAで仮眠し、翌朝からの採集行
動となります。車にETCを装着したおかげで、このパターンだと高速道路の通行料金が約30%引きになり、
チョッと得した気分になります。まさにJHの思うツボですね。
先ずは、有名ポイントのK山から始めることにしました。ここはスキー場内がポイントだと何かで読んだ
ことがあるので、難なくスキー場までは到着です。スキー場を目指すときは、現地に近づくと必ず案内看板
が至る所に立っているので、カーナビの付いていない私の車でも迷うことなく到着でき、とっても楽です。
到着してみると、状態の悪い草原が目の前に広がっています。この草原状態ではゴマシジミ君は絶対に
居ません。ここからは見えない上部に、きっと良い草原があるのだろうということで、急坂を登って行くと
、状態の良い草原がありました。ただその面積は狭く、個体数は少ないだろうと予想し、やってみたところ
□頭のお持ち帰りでした。ここは、まぁ、こんなもんでしょう。
あまり長く居ても仕方ないので、9:30にはここから離れました。続きはまた明日か明後日に書きます。
2005年08月10日
↑の画像は前回と同じくK山の個体です。前回は広角側で撮った画像ですが、今回のは望遠側の画像です
。せっかく新品のカメラで撮ったものだから、ウレシソウにUPしてしまいました。
さて、次の確実なポイントであるU山に行く途中、北広島町(そう言えば札幌付近にもこんな地名があ
ったような気が…)の字名で言うと、【大谷】【高野】【枕】【移原】の各地でゴマシジミを探しました
が、いずれも見られませんでした。集落近くの耕作地周辺や、牧場の周囲には、ポツポツとワレモコウが生
えているのですが、肝心の蝶は皆無です。この辺りでは、耕作地周辺の発生パターンはないのでしょうか?
それとも時期を外していたのかもしれません。
そうこうしながら次の目的地U山の山麓駐車場に着くと、既に4、5台の車が停まっています。その中の一
台が、どうもしまびとさん(☆☆"キチョウで
はお世話になり、ありがとうございました)の新車のように思えたので、試しに電話してみようと携帯を
いぢっていると、草原上部から「こんにちは!」と声がします。見上げるとやっぱり、しまびとさんでした
。
「どうも、お久しぶりです。なぁ〜んか少ないようですねぇ」などと会話してから、採集行動に入ったの
ですが、かなり真剣にやったにもかかわらず、△頭の採集とこのボケボケの
画像のみの成果に終わりました。
すいませんねぇ、どうも。小学生の作文のような文章で、長々と引っぱって…。そう、あと1回だけこの日
のおはなしを続けさせていただきます。
2005年08月12日
↑の画像、上部にいらん光が入っていますね。これはレンズフード無しで撮影したのが原因だと思われ
ます。
実はフィールド持ち出し第1回目(クロヒカゲモドキとクロシジミを探しに行ったときです)にして、
早くもレンズフード落としてしまいました。ススキの中をゴソゴソと歩いただけで落ちるだなんて、P社に
はもうチョッとしっかり作って!と言いたいです。
ところで何故、N社やC社の製品ではなく、P社のデジカメを買ったのかと言うと、前にも書いたように、底
値と思われる金額で売っていたのが最大の理由です。それに加え、N社とC社にはあまりイイ印象を持って
いなかったからという事もあります。
先ずN社。
学生の時、培養細胞の光学顕微鏡写真を大量に撮っていたことがあります。そのときのマシーンがN社製
でした。このN社製のカメラはフィルムを送る部分が頻繁に壊れたので、とっても頭にきたことを憶えてい
ます。ただ、毎日何十枚も撮るのですから、まぁ壊れて当然かな?という気もしますが…。あっ、それから、
もう一つ思い出した。染色標本のカラー写真(リバーサルで撮って一旦反転してからプリントね)を撮っ
て見てみると、肉眼で見た時と全く違う色調で仕上がってきた事を…。同じ標本を当時西ドイツZ社製の顕
微鏡で撮影するとイメージ通りに仕上がってきたので、「えらい違いやなぁ」と思ったものです。因みに
O社製の顕微鏡もあったのですが、何故かこれはホコリをかぶっておりました。
次にC社。
ここの光学機器についての不満はないのですが、プリンターで嫌な思い出があります。なんと!プリン
ター同梱のCDに入っているドライバーに不備があり、PCがプリンターを動作させられなかったんです。こ
の時はPC初心者だったので、何故こんなことになるのか解らず、ようやく繋がったC社の電話サポートによ
ると、このCDに入っているドライバーにはバグが有り使えないとの事(そんなモン入れとくな!)、『イ
ンターネットに接続し、当社のHPからドライバーをダウンロードしてください』ですとさ…。必死でネッ
トに繋ぎ、フロッピー3枚に分けてドライバーをダウンロードしました。ISDNで…。これ以来、C社の製品を
買うのが怖くなってしまいました。なお、このプリンターは購入後6年経過した今でも、機嫌よく使えてい
るのですから、モノ自体は良い製品なのだと思います。
それからKM社のデジカメ(本当はこれが欲しかった)は予算の関係で最初から想定の範囲外でした。
以上、しょーもない話を長々と書き、失礼致しました。
↑の画像、芸北地方某所です。ナガボノワレモコウ(白花)をメインに撮ったつもりなんですが、存在感
がありませんね。やはり画像撮影はイマイチのようです。このナガボノワレモコウの他、オニユリ、カワラ
ナデシコ、オミナエシの花が写っている草地の向こうには湿地があります。密かにヒョウモンモドキの生
息の可能性を夢見ているのですが、どうなんでしょう?今回は、ゴマシジミを目当てにここにやって来た
のですが、おりませんでした。とってもイイ感じなんですけど…。
この後、S山に行きまして、以前他の蝶を採集したとき「ゴマシジミが居るとすれば、ここだろう」と思
っていた場所をメインにやってみたのですが、全く見られませんでした。そこでお会いした蝶屋さんに伺
うと「この場所がポイントです」という事だったので、きっと未発生だったのでしょう。ただ、この場所の
ワレモコウは、ご覧のように、ちょうど良い時期のように見受けられたにもかかわらず、全く見られな
い…。チョッと嫌な感じです。
2005年08月16日
伏見屋の今年のお盆休みは13日〜16日でした。
今年は5才児を連れて、泳ぎに行く予定は立てておりませんでした。そこで、T先輩とN先輩共々御一緒さ
せていただき、密かに九州ゴマ・ツアーに行ってやろうと目論んでおったのですが、諸般の事情で中止。
13日は5才児と一緒に加茂川で水遊び。そして今日16日は親戚家族揃って大文字の送り火を見ましょう!
という事で、家に居ります。
結局14日と15日は採集に出かけたのですが、その結果は明日以降、ぼちぼち書きます。(あんまり書くネ
タは無いんだけど…。)
2005年08月17日
愚痴その1。九州ツアーではとっても良い成果が上がったそうです。何としてでも、行けばよかった。
愚痴その2。お盆で帰っていた妹の旦那の話によると、実売価格10万円を切って、KM社の新製品一眼デジ
カメ(カメラ本体側に手ブレ補正機構組み込みで小型。C社のNを追い落とす!ウチのカメラ事業部の自信
作!だそうです)が今週の金曜日に発売されるんだって。こっちにすればよかった。
さて、私が14、15日と一泊二日で行った、中国地方ゴマシジミ・ツアーのお話です。
14日朝、中国道の大佐SAに立ち寄ったところ、このSAから一般道に流出できるとの表示がありました。何
でも期間限定でETC搭載車に限るとのことです。こういう限定品に弱い私のこと、後先考えずにここから出
てしまいました。この近くにある大佐山には確かゴマシジミの記録あったハズです。道路地図を見ると山頂
まで車で行けそうです。ポイントは何処なのか判りませんが、とりあえず山頂まで登れば何か掴める
だろうということで、到着してみると↑の画像のような空き地が広がっておりました。なんか無理やり草
刈した感じで、枯草が放置された中、このようにワレモコウとオミナエシがひょろひょろと生えておりま
した。こんな状態ではゴマシジミは居ませんね。昔は居たのかも知れませんが…。このあと、大佐山の中腹
で湿生の草原を見つけたので入ってみたところ、ワレモコウも多く生えておりとっても良い感じ。ただ、踏み
跡もあったので、居たとしても前日までにさらえられられたのでしょうか、ここでもnull。あと、山麓部の
パラグライダー練習場付近にある谷筋に入ってみたのですが、ここではワレモコウも見出せず当然のnull。
衝動的に大佐SAから流出してしまったことを後悔しつつ、北の方に走り、以前やってみて1頭も見ること
のできなかった同じ大佐町の大井野に行ってみることにしました。
2005年08月18日
大佐町大井野…、採集情報ではけっこう採れているような印象でした。けど、いったい何処にいるのでし
ょうか?
例によって本種が居そうな田の周囲や、元採草斜面と思われる場所で採集を試みたのですが、ことごと
く居ません。どうやらポイントを完全に外しているような感じです。仕方がないので、同じ大佐町で以前ヒ
メヒカゲやホシチャバネセセリを採った草原に行ってみることにしました。
上記の2種が生息していた草原は字名を異にして2ヵ所あります。以前にも対象種をゴマシジミに絞って
探したことがあるのですが、そのときは見出せませんでした。そこで見落としがないか、もう一度確認する
意味で行ってみた訳です。しかしながら、ゴマシジミはおろかワレモコウすら確認できませんでした。ただ
その内の1ヵ所でオオヒカゲが1雌出てきたので撮影しようとしたのですが、とっても敏感で、なかなか近
づくことができません。「ん?撮ってる場合と違うかも、もしかすると記録があまり無いかも知れん…。
これは採っておかないと!」ということで、ここでオオヒカゲを1雌お持ち帰り。
この時点で既に13:00を過ぎています。にもかかわらずゴマシジミはnull。何処に行くべきか、かなり焦
ってきました。
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