2005年09月09日
明日10日の土曜日は、6月4日以来の休業土曜日です。
伏見屋を土日と連休にさせていただき、八重山に行ってきます!…と、言いたいところですが、違います
。行き先は愛知県。そう、愛知万博に行く事になりました。
7×才の母親から5才児まで、家族みんなで行くつもりだったのですが、長男はバイトがあるとか言って、
来てくれません。子守り要員として必要とされていることを察知したのでしょう、うまい具合に逃げてし
まいました。
重いリュックを担ぐのは平気ですが、重い子供を背負うと、腰にきそうで、チョッと不安…。
2005年09月12日
【16:00追記】すいません、先日UPした京都府舞鶴市産ギフチョウのページにTAGの打ち間違いが有り、
画像が重複しておりました。訂正しておきましたのでここからご
覧ください。
採集から帰ってきても「疲れた」とは言えませんが、愛知万博からなら堂々と「疲れた」と言えます。
とっても気持ちがよろしい。
ところが、このページにおいて、愛知万博のお話ではネタになりません。そこで今日は、チョッと前に書
いておいた文章と画像を貼っておきます。
当ホームページの「たわごと解説付き画像」や「ギフチョウ画像」をご覧頂くとお判りになると思い
ますが、私の展翅はイマイチです。箸にも棒にもかからない!というようなレベルではないと思っている
のですが、決して上手い展翅ではありません。
何故なんだろうか?と考えてみると、「道具が悪い」と言う結論に達しました。(自分の技術は棚に上
げております)
皆さんは展翅中に「ビシッと決めたはずなのに、チョッと前に整形した個体がもう狂ってきている…」
というような経験はないでしょうか。この現象の考えられる原因の一つとして、展翅板の剛性不足があり
ます。展翅板って、けっこう色んな方向に、たわむんですよねぇ。
たとえば展翅板の表板側面中央部分を持って握ってみてください。どうです、溝がけっこう狭まるでし
ょう?それからもう一つ、表板と裏板をつなぐ支柱が無い部分の真中あたりを上から押すと、これもけっ
こうたわむでしょう。特に0号板や1号板はひどく、2号板でもこのたわみは見られます。
この二方向のたわみが、展翅中の個体を狂わせるのだと考えられます。そこで、上の画像のように、追加
支柱を入れ、溝中央部にはクサビを入れます。この追加支柱や
クサビはいただき物の素麺の箱なんかに使われている桐材を加工して作りました。このように、細く
なった方には針をセットしておくと、展翅板のペフに刺すことができ固定されるので、逆さまにしても落
ちたりせず便利です。
今年からはこのようにして展翅しております。これで完璧ですネ。
こうまでして仕上げた標本もイマイチだったら、今度は…、眼鏡のせいにすると思います。
2005年09月14日
せっかくなので、展翅の小ネタをもう一回。
伏見屋は金物屋なのですが、硝子も販売しています。従って私は、硝子の原板から任意の寸法に硝子を切
り出し、木製あるいは金属製建具に硝子を嵌め込むという技も持っております。この硝子の切り出しをし
ていると、捨てるしかない切れ端が、大量に出てしまいます。この切れ端の山を見る度、何とか利用方法は
ないものだろうか?と考えて作ってみたのが↓の道具です。
その道具とは、スリ硝子の底辺に向かい、鉛筆で垂直線を引いただけの硝子板です。(安全の為、四方の
切断小口には糸面を取ってあります)使い方はすぐにお解りになると思いますが、左の画像のように、展
翅板の天面に硝子板を乗せ、透過光で、蝶に刺した針と硝子板の垂直線がキレイに重なっているかどうか
確認します。
まぁ、蝶が展翅板に対して斜めに刺されていないかどうかを確認する為だけの道具です。
←こんな感じで、乗せて使います。
この道具、前後?方向の直角を確認することはできませんが、左右方向については、かなり正確に直角が
得られるのでけっこう重宝しています。但し、展翅板自体が狂っていると、ダメなんですけどね。
けれども本当に欲しいのは、蝶に対して色んな意味で『真っ直ぐ』に針を刺すことができるような道具
なんですけどね。
2005年09月17日
カミサンに言わせると、私はウ・ソ・ツ・キでギャンブラーだそうです。もう、サイテーの男ですね。
経済的に厳しいとか言いながら本やカメラを買ったり、採れるかどうか判らんような蝶を狙って、毎週
北陸や中国地方、そして八重山にまで出かけて行く…。もう理解の範疇を超えているそうです。ところが、
「先週は愛知万博に連れて行ってくれてありがとう。明日からの連休はこれで八重
山に行ってきてね©」
と言って大阪・石垣の往復航空券を私の手に、そっと握らせてくれました。
…というような事は、ある訳ありません!
けど、明日からの連休、八重山に行くのは本当です。なぁ〜んにも居らんそうですが、2ヶ月前にチケット
を取ってしまったので、とりあえず行ってみます。
今回も西表島現地滞在25時間1本勝負。去年は最後の最後にコウトウマダラを採って、良い結果に終わり
ました。けれども、そう何度もエエ目をさせてはもらえないでしょう。
見事返り討ちに遭いそうな予感が90%、何かエエモンが採れそうな予感は10%といったところです。
2005年09月19日
速報?です。
既にご存知の方も多いとは思いますが、出ました!そう、今年初のヒイロシジミ。
9月17日、1雌完品だそうです。以上、伝聞情報としてお伝えせねばならない事が、とっても悔しい、ふし
みやでした。
2005年09月20日
西表島のヒイロシジミの件、知っている範囲での詳細です。
9月17日に採集された地点は蝶研の会員板にもある通り、大富林道の第一ゲートと第二ゲートの間、林道
奥に向かって左側の車が2台程度停められるチョッとした広場、上の画像内×
印辺りになるそうです。採れた時刻は17:00過ぎ。センダンクサに静止していた個体だそうです。
9月18日は、朝に1頭採集されたという情報がありますが、この個体については現物を検したと言う方が
見当たらず、もしかすると17日の情報と重複しているのかもしれません。なお、この日の午後の時点では、
私を含め、少なくとも5名が本種を狙って、探索していますが、誰も見た人はいません。
9月19日、この日は朝から私を含め少なくとも10名が本種を狙って当地を訪れました。私は13:00過ぎに
現地を離れたのですが、この時点では採れたという話は聞いておりません。ただ、ある方が午前中に「1頭
目撃した」と仰っていたということです。
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