2005年の近況集17

  • 2005年10月07日

     今日は標本を刺す、ベース背景とスケールの説明からです。
     1のスチロール板に両面テープで2のペフ板( 標本箱のパッキンケースの中に緩衝材として、いつも何枚か入っている)を貼り付け、眼鏡を拭く布 3を皺にならないように、これまた両面テープで貼り付けます。これでブルー の背景が出来上がり。
     このブルー部分を またぐように寸法を決めてスケールを製作します。このスケール、基本的には定規に脚を付けたもの です。
     4の定規、そのままでは表面がテカッて見苦しいので先に#180程度のサンド ペーパーでこすり、敢えて細かいキズを付けおきます。この定規の縦割り半分に両面テープで薄手の白い 養生シート5を貼り付け、この部分にちょうど重なるようにT研のスーパー展 翅テープ7を取り付け、通常は8の目玉クリップで 固定しておきます。撮影時、この57の間にラベ ルを挟み込んでおきます。こうすることによって、少々スケール全体を動かしても中のラベルは動いたり しません。例によって6の脚はいただき物の素麺の箱から切り出しました。

  • 2005年10月08日

     これはカメラ取り付け用の雲台?と反射板を一体にしたものです。
     1の板は片面白色の化粧ベニア、仕事で生じたドア用面材の切れ端です。こ の板にカメラレンズを突き出す為の穴3をあけ、この板の外縁に白い紙 2をカーテン状になるように貼り付けます。4 は作業机に固定してある万力で挟む為の言わば、柄になります。
     ここに写っているのは三方のカーテンを折り畳んだ姿です。こうすると、けっこうコンパクトになるの で、不要時にはチョッとした隙間に収納しておけます。
     5も仕事で生じたアルミアングル(3×25×25)の切れ端です。このアルミ アングルとカメラの底面とが、しっくり固着するように、先にぺフ板を両面テープでアルミアングルに貼 っておきます。これに直径6.5ミリの穴をあけ、6のボルト(1/4インチ目のね じ山で首下25ミリのボルトに長さ調整の為、ナットを2個ねじ込んだ物)を通してカメラを固定します。
     以上で撮影に使う道具の説明は、おしまいです。毎日、解り難い説明をお読み頂き、ありがとうございま した。次回は、こうまでして撮った画像が、どんなモノかご覧いただこうと思っております。

  • 2005年10月10日
     ふしみやの撮り方は、チョッとお休み。
     昨日は京都府南部(京田辺市と精華町)及び奈良県北部(生駒市)でウロウロしておりました。狙い はツマグロキチョウとシルビアシジミ。
     ミヤコグサは田んぼの畦でボチボチ見つかるのですが、シルビアシジミはさっぱり居りません。
     一方、ツマグロキチョウですが、今年のSPINDAでT氏が「名古屋市の一部では、住宅造成地で発生してい る。」と書いておられたので、精華町の住宅造成地や未舗装の駐車場等、かなり荒涼とした雰囲気の場所で 探索したのですが、カワラケツメイすら全く見つける事ができませんでした。
     一度だけ、黄色い蝶がまとわりついている、マメ科の草本があったので、駆け寄りよく見ると、クサネム でございました。

  • 2005年10月12日
  • 種類:JPEG イメージ (JPG)
    サイズ:1.49 MB (1,572,295 バイト)
    画像情報:2400x1600ドット
    機種:PENTAX *ist DS
    解像度:72.0dpi×72.0dpi
    露出時間(秒):1/6
    F値:10.00
    ISO感度:200
    露出プログラム:絞り優先AE
    撮影日時:05/09/29 9:42:09
    露出補正量(EV):2.0
    測光方式:中央重点平均測光
    フラッシュ:使用せず
    色空間情報:sRGB
    カスタム画像処理:なし
    露出モード:マニュアル
    ホワイトバランス:マニュアル
    撮影モード:標準
    コントラスト:ノーマル
    色の濃さ(彩度):ノーマル
    シャープネス:ハード
    被写体距離:マクロ
    焦点距離:75mm(35mmフィルム換算)
    使用レンズ:smcPENTAX-DAズーム18−55oF3.5−5.6AL
    レタッチソフト:Adobe Photoshop Elements 2.0
    レタッチ状態:373×560ピクセル,29.86KBにリサイズ(【Web用に保存】からJPEG標準画質30%を選択)

     「9月30日から10日以上もかかって『撮り方』を説明してくれたけど、この程度かい?!」という声が 聞こえてきそうです。けど、こんなもんです。
     説明したように、かなり努力して撮った画像ではありますが、デフォルト?の状態では、蝶は真直ぐ写っ てないし、全体の露出はアンダー気味。そして画質はのっぺりとねむたい感じですね、確かに…。
     この元画像から先日貼り付けたこのような 画像に仕上げるには画像編集ソフトを使ってレタッチすることになります。
     そこで、次回からは、どのようにレタッチしているかを書くことにしましょう。
     えっ、「もう飽きた」って?
     確かに、書いている当人も少々飽きてきたのですが、ネタもないことだし、まぁ、もう少し続けますね。

  • 2005年10月14日
     今日から、ふしみやのレタッチを始めます。
     使っている画像編集ソフトは、ペン形マウスを買ったときにオマケ?で付いてきた、 Adobe Photoshop Elements 2.0です。
     先ずは画質調整から。
     【画質調整(N)】のメニューから【明るさ・コントラスト(B)】→【レベル補正】と進み【チャンネ ル(C)】の中から先ず【レッド】を選択すると↓のようにヒストグラムが表示されます。このヒストグ ラム横軸下にある△印をドラッグして調整してゆきます。

     基本的には山の右端の山麓部、平坦部との境目に△印を移動させるのですが、ここでレッド・グリーン・ ブルーの各色それぞれに、ある程度の匙加減を加える事もあります。
     △印を移動したらOKボタンはクリックせずに【チャンネル(C)】の中から【グリーン】選択して、

     同様に山が始まる点に△印を移動させます。さっきと同じように移動したらOKボタンはクリックせずに 【チャンネル(C)】の中から【ブルー】選択し、

     またまた同様に、△印を移動させると、これで画質調整は終了です。
     ただ、元の画像の露出がオーバー気味だとヒストグラムの山が右側に飛んでしまい、この方法では調整 できません。ですから、敢えて露出アンダー気味で撮影しておきます。

  • 2005年10月16日
     ついにメインで使っていたPCが起動しなくなってしまいました。
     原因は電源ユニットの寿命だと思います。なので、電源ユニットだけ買ってきて交換するか、思い切って 新品のPCを買うか、かなり悩んでいます。
     そこで、サブのPC(6年前のGateway製、Celeronの400MHz、メモリー64MB)を今使っているのですが、この マシーンを使い、Adobe Photoshop Elements 2.0(このソフト、動作がとても重い)で画像加工をしてい ると、あまりのノロさに眠くなってしまいます。
     サブのPCで画像加工をするのは、あまりにしんどいと言う事で、今日の「ふしみやのレタッチ」はお休 みです。
     今日は、今秋三度目となる、京都府南部でのシルビアシジミとツマグロキチョウ探索の結果を書いてお きます。
     加茂町、木津町、そして奈良市の耕作地周辺でシルビアシジミを、木津町の造成地や奈良市の産廃処理場 等、荒涼とした土地でツマグロキチョウを探しましたが、やっぱりと言うか当然の事ながら見つけること はできませんでした。もう、かなりイヤになってきました。
     画像はミヤコグサで吸蜜するヤマトシジミです。ホント、紛らわしい…。

  • 2005年10月18日
     遂に起動しなくなり、すわ御臨終か?と思われた件のパソコン、電源コンセントを抜いて、ひと晩放置 しておくと、何故か起動してくれました。よう解らんパソコンです。
     そこで、「ふしみやのレタッチ」10月14日からの続きです。
     さて次は、なんか歪んだ感じで写っているギフチョウを、ビシッとまっすぐに立ち直らせてやりましょ う。
     画面左端にある、ツールの中から【長方形選択ツール(M)】をクリックし、画面内のギフチョウを↓の ように大きめの四角形で囲みます。

     この四角形を時計針と反対廻りに回転させれば、ギフチョウは、まっすぐに立ち直ってくれる訳です。
     そこで、【イメージ(I)】のメニューから【回転(E)】→【選択範囲を自由に回転(F)】と進み、ギ フチョウを囲んでいる四角形の各コーナーにある小さな□(どれでも良い)をドラッグして、↓のように ギフチョウが真直ぐになるように回転させます。

     これでギフチョウはまっすぐに立ち直ってくれましたが、スケールの零点に胴体の中心が来ていません。
     そこでまた、画面左端にある、ツールの中から【長方形選択ツール(M)】をクリックし、↓のように背 景の白い部分が入らないように、四角形で囲みます。

     この四角形で囲まれた範囲全体を移動させる為に、画面左端にある、ツールの中から 【移動ツール(V)】をクリックし、四角形で囲まれた範囲内の任意の場所にマウスの矢印を持って行き ドラッグ・ドロップします。

     これでスケールの零点に胴体の中心を持って来ることができましたが、不要な部分が未だ画像内に残っ ています。
     この不要な部分の除去方法は、また次回に。