2006年の近況集06

  • 2006年04月27日

     今日は西京区桂の現場に、門扉の納品がありました。
     ここまで来たら、ギフチョウの舞う山々は眼前に迫っています。こうなると少 しでもよいから、その生息域に行くべきでしょう。
     という訳で、行ってきました。
    ←は大阪府三島郡島本町になります。この島本町側での発生は、おそらくないで しょうが、京都市西京区側では今でも発生している可能性(とは言っても最後 に確認しているのは1996年ですが…)があります。ただ、発生の可能性があるポ イントと、当地との位置関係及び地形から、島本町側での採集は難しいと考えて おり、今まで当地にギフチョウ狙いで来たことはありませんでした。
     そして結果です。
     「居るだろう」という予想は、ホントよく外れますが、「採れないだろう」と いう予想はけっこう当たるものです…。

  • 2006年04月29日
     嫁さんが子供達を連れて実家に帰ってしまいました。
     従ってこの連休は1泊2日のギフチョウ三昧ができるかと思いきや、そういう 訳には参りませぬ。何故なら、老鶏が居るので家を留守にすることができないの です。
     この老鶏、光は感じるようなのですが、ほとんど何も見えていないようで、色 んな物にぶつかりながら歩いております。また足腰(腰って…)も弱っており、 片足を上げ、顔をカイカイなんてすると、必ずヨタヨタとこけてしまいます。
     そして極めつけは、摂食に介助が必要な事です。ほっておくと、目の前に水や 餌があっても、ボーッとしてるだけで食べず、そして衰弱してしまうという、ハ ッキリ言って、もう逝ってしまいそうな鶏なんです。
     私、29・30日の連休は、この老鶏のお世話の為、遠くに行くことができません。

  • 2006年05月01日

     伏見屋は本日営業しております。
     今日は04月29日のことを書いておきましょう。
    ←はブナを交えた落葉広葉樹林の林床、判り難いですがカンアオイ(多分サン イン)が生えています。けっこう沢山あったので、もっと個体数が多いかとも 思ったのですが、案外少ない産地でした。欠け〜スレで新鮮な個体は皆無で、激 しく汚損した個体3雄をリリースと□雄のお持ち帰りでした。
     この画像の場所は滋賀県になるのですが、ここから降りる途中の福井県側で 、汚損した個体2雄をリリースと△雄の採集。こちらの方が標高が低いのに何故 か先ほどの滋賀県側の個体よりも鮮度は良かったです。おそらく雪の融け方に 左右されるのでしょう。
     そうこうして、車に戻ったのが11:30頃。この時刻なら、もう1ポイントは行け ます。
     今度は採集情報にも出ていたK峠に行ってみることにしました。旧今庄町側 から北国街道経由で行こうとしたのですが、途中で通行止め。仕方がないので 敦賀市側から徒歩で登ることにしました。
     しっかりとした小径を約30分かけて登ると、峠そのものには青い軽トラが 停まっています。よくあることですが、「なぁ〜んやクルマで来れたんや…」 ですね。
     で、まあ、ここは有名ポイントのようなので、当然の事ながら、蝶屋さんがお られました。ご挨拶をして、少しお話をうかがうと「11:00頃までは飛んで来 たが、今は飛びません」とのことでした。この方が居られた場所を離れ、ゴソ ゴソとしながら、□雄の採集で1雌3雄のリリースという結果に終わりました。 また、鮮度としては、ここが最も悪いように感じました。

  • 2006年05月02日

     4月30日は京都市北部。南の三国岳を中心にギフチョウの探索をしてきまし た。
     北の三国岳(三国峠)では本種の記録があるようですが、こっちの三国岳 はどうなんだ?という疑問を解消すべく出かけた訳です。
     手持ちの昭和47年発行(高校生の時に買ったみたい)の1/25000地形図( なんと2色刷り!)には全く登山道は記されておりません。現在のWEBページ 上の地図にも登山道を書かれていませんが、ネットで検索すると、左京区久多 上の町の北方、京都府立大芦生演習林方面から登れるようでした。
     実際に行ってみると、しっかりとした登山道があり、安心して登り始めたの ですが、すぐに積雪で倒れたであろう樹木の為、小径を見失ってしまいました。 けれども登りなので、上に進めば迷うことは無かろうと、強引に藪を漕ぎ直登。 途中で気色悪さの極致、ダニの降るクマザサ帯をくぐり抜けると、やがて三国 岳の南南西936mの標高点とのほぼ中間地点の尾根に出ました。
     この尾根、明るくてとっても良い感じ。画像は三国岳の山頂。この山頂を中心 に西方は936mの標高点、東方は経ヶ岳までの尾根筋での探索となりました。
     この尾根上の各コブやピークでは、いかにもギフチョウが溜まっているよう に見えるのですが、ことごとく居ませんでした。食草も全く見当たらず、たぶん 居ないのだと思います。結果、思いっきりのnull。
     さて、ギフチョウも居ないことだし、下山です。
     尾根を探索中、車を停めた側の谷に降りる下山道はないものだろうかと注意 しておったのですが、それが見当たらないんですよね。
     藪漕ぎ直登してきたルートは憶えておるのですが、二度と「ダニの降るクマ ザサ帯」をくぐり抜けるはイヤだったので、下山ルートのはっきりしている朽 木村桑原に降りることにしました。
     こっちに降りてしまうと、駐車地点までアスファルト道路を16km以上歩かな くてはならない事ぐらい持っている地図で解っておりました。けれども、私の 場合、降ってくるダニと3時間程度の徒歩とを比べれば、徒歩を選びます。

  • 2006年05月07日
     先ほど帰宅いたしました。今、洗濯機が一生懸命お仕事をしてくれています。
     干すまでの間に、あわただしく書いています。
     走行距離1909km、消費ガソリン129L、高速料金5800円(だと思う)を使い、行 って来たのは秋田県。もちろんギフチョウ狙いです。
     どうやら、洗濯機のお仕事が終了したようです。「ピー、ピー」言ってます。干 さねばなりません。
     ということで、詳細は明日以降に書きます。

  • 2006年05月08日

     05月02日は早い目に仕事を終え、自宅を出発したのが18:00前でした。
     この時刻から北へ向け、ひたすら走り続けても、糸魚川あたりで力尽きるでし ょう。(私、暗くなってからの運転が苦手なもので、21:30までには運転を止め、 寝る態勢に入るようにしております。)ならばいっそのこと、05月03日は近場の 福井県の内陸部でやろうと決め、この05月02日は福井県内の国道沿いの駐車ス ペースで寝ることしました。
     翌05月03日は朝から霧がたれこめ、チョッと寒いものの、良いお天気になりそ うです。これならお天気ハマリはなさそうですね。
     さて、狙いの場所ですが、先に行くのはギフチョウの記録が無い山。(私が知 らないだけかもしれませんが…)但し、数年前にこの山の少し南に在る山(地 形図に山名の記載なし)の中腹で1雄採集しているので、この探索しようとして いる山での生息の可能性も、かなり高いだろうと目論んでおりました。
     登山口から山頂までの標高差は約700m。気合充分なので、アッと言う間に山頂 へ到着。時刻は8:10。ところが、この山頂付近にだけ時々雲が懸かり、日差しが遮 られるのと、気温の低さが原因で、居たとしても未だ飛ぶ状況ではありません。
     仕方がないので、山頂付近をウロウロしてみると、カンアオイ(多分ヒメカン )は尾根筋にも生えています。これはもう採れたも同然、10頭はかたいところで す。
     ただ、この画像でもご覧いただけるように、未だ雪が沢山残っており、これが 少しイヤな感じ。そして、この予感は的中。そう、待てど暮らせどギフチョウは出 てきません。日差しも強力になり、居るものならば必ず飛ぶ状況になりました。 けど、飛びません…。時刻は10:00を過ぎてしまいました。
     この時点でこの山には居ないのだろうと判断。早急に下山開始です。
     飛ぶように降りていると、足元から、ギフチョウが飛び出したではありません か!やっぱり居るのです。ただ、居た場所はかなり下方なので、既に汚損していま す。とは言うものの、△雄のお持ち帰りと3雄のリリース、他に少なくとも5頭の目 撃でした。
     そこそこの結果に満足し、この山での行動を終えたのが12:00頃。この時刻なら、 もう1ポイント行けます。

  • 2006年05月09日
     05月03日の続きです。
     以前、インターネットで検索していると、福井県産のギフチョウで、今まで聞い たこと無い地名の標本が、あるページにUPされていました。手持ちの1/25000地形 図を開いてみると、ちゃんとその地名の記載があります。標高等から、少し遅いか も知れんが、なんとかいけそうだと判断し、次に狙うのはこの場所だと行く前か ら決めておりました。
     行ってみると、どうやら蝶屋さんのものらしい名古屋ナンバーのクルマが停ま っています。その後ろに私のクルマを駐車し、採集開始です。
     この付近に居るのは間違いなさそうなので、ポイントの絞込みだけをすればよ く、とっても楽チンです。ざっと見回してみると、「多分あのピークだろう」とい う場所が視界に入りました。
     ハッキリとした小径はありませんでしたが、ガサガサと登って行くと、1頭のギ フチョウが舞っております。期待通り、ポイントですね。
     結局この付近で漆雄×雌の採集と1雄のリリース、他に少なくとも5頭の目撃で した。
     15:00頃に当地での採集を終え、わざわざ石川県白山市まで移動。
     なぜなら、白峰の温泉「総湯」で入浴する為です。ここはクルマが停め易く、あ まり混雑していないので気に入っています。しかも入浴料金が300円と安いのも よろしい。
     道の駅に併設されたり、自治体が最近作った立派な立ち寄り湯は、どうも私の 好みに合いません。いつも混み合っているうえに、入浴料500円〜800円が相場。混 んでる風呂にこの金額で入るのは私イヤです。
     「総湯」で入浴後、金沢西ICから北陸道に入り、この日は新潟県の刈羽PAで就 寝となりました。