2006年の近況集07

  • 2006年05月10日

    ←快晴の空の下、鳥海山が眩しゅうございます。
     象潟町(以降旧町名でいきます)へ採集に訪れたのは、これで3度目。ここまで 良いお天気は初めてです。
     この日は5:00頃に走行を開始。刈羽PAから目的地の鳥海山山麓まで未だかなり の距離を残しています。何とかして行きたかったのですが、時間的に無理であれ ば、山形県の鮭川村、戸沢村、真室川町辺りでの採集も仕方がないだろうと思って おりました。
     ところが以前来たときよりも、高速道路がかなり伸長しており、終点は中条IC となっておりました。ここまで高速道路で来ることができれば、ちょうど良い時 刻にポイントに到着できそうです。
     到着してみると、道の脇には、なにわナンバーと名古屋ナンバーの車が停めて あります。間違いなく蝶屋さんのものでしょう。
     採集の準備をしていると、名古屋の方がお見えになり、「いや〜、どうもどうも …」などと談笑していると、庄内ナンバー、ただし『わ』の小型車がやってきま した。
     お話しをうかがうと、福井県の方だそうで、JRで移動し、レンタカーを借りてこ こまで来られたそうです。このポイントにまで来るには、この方法が最も正しい と思います…。

  • 2006年05月11日
     ここで採集行動を開始してすぐに、時期尚早でフライングだと直感しました。
     山形県に移動するか、もう少し標高を下げて探索するかの選択をしなければな りません。名古屋の方は山形県に移動するように言っておられましたが、私は、せ っかくここまで来たことですし、もう少し標高を下げ、秋田県ラベルを狙うこと にしました。
     ここはサイシン喰いの産地なので、元々ポイントがつかみ難い事が予想されま す。地形は、基本的にスギ林と雑木林が混在する緩やかな斜面ですが、一部に急峻 な谷もあります。そして、至るところにウスバサイシン(オクエゾサイシンかも ?)は生えており、何処もポイントに見えてしまいます。
     それでもこれまでの経験から、良さそうな場所を探索するのですが、ことごと くギフチョウは見られません。実際少し標高を下げるとサイシンの成長具合は、 驚くほど進んでおり、時期的には良い頃だと思わせてくれます。ところが居ない んですねぇ〜。
     うまく表現できないのですが、探していて、何かが違うんです。
     ここの生息パターンは、近隣の山形県や、場所は離れますが同じサイシン喰い の飛騨や富山なんかとは、ビミョーにずれているのではないかと感じました。こ のように思い始めたのは、時間切れ間近の14:00頃。本日の完全nullが確定です。
     今日の敗因は、当地のギフチョウに対する私のセンス不足でした。

  • 2006年05月12日
     05月04日の採集行動の後、象潟町は湯の台温泉の「鶴泉荘」で入浴。ここ は自治体経営の新装施設なのですが、混雑はしていませんでした。入浴料も250 円とお安く、とっても気分がよろしい。
     この後、山形県の八幡町まで移動、舞鶴公園内の駐車場が今夜の就寝場所です 。ここを選んだのは翌日の移動を考えての結果です。ここなら、鳥海山山麓や真 室川町方面へも短時間で移動できます。
     明けて05月05日。太陽はのぞいていますが、あまり良い天気ではなさそうです 。天気予報によると、北の方ほど崩れるのが早いそうです。ということで秋田県 は諦めて、山形県真室川町に行くことにしました。
     国道344号線を東に走り、青沢峠のトンネルを抜けると、完全に曇っているで はありませんか。これは案外早く天気が崩れるだろうと思ったので、できるだけ 南へ移動することにしました。
     もう山形県もパス、いっそのこと新潟県まで南下です。ところが新潟県に入っ てもイマイチ天気は良くありません。新潟県でも村上市辺りの山側は、山形県置 賜地方と同じ天気だと考えた方が良さそうです。この雰囲気では、今にも雨が落 ちて来そうです。とりあえず2日連続のnullは回避しなければ、ということで、近 くに見えていた有名ポイントのK山に行ってみました。
     予想通り時期遅くご覧のような個体がほとんどでしたが、採ったことのない 市町村だったので、△雄○雌のお持ち帰りです。
     そして、クルマに乗り込んだ瞬間、空は明るいものの、雨がパラパラと降って きました。この降雨、低密度で短時間だったのですが、充分にギフチョウを雨宿 りさせる威力を持っています。なんとか間に合った訳です。  このイマイチの天気の中、できるだけ明るい場所、そしてなおかつギフチョウ の居そうな場所を求めてウロウロしましたが、以降、関川村で△雄を追加したの みに終わました。
     そして15:00頃には笹神村の村杉温泉(新装なった公衆浴場。入浴料は250円 だったと思う)で入浴、本日のお泊り場所、道の駅「R290とちお」へと向い ました。

  • 2006年05月14日
     天気予報のウ・ソ・ツ・キ♪
     昨日の予報では、お昼から晴れてくるように言っておったのですが、今日(05 月14日)は朝から晴れると読み切って、未だ小雨の残る京都を5:00に発ちまし た。
     現地に着くと、予想通りとっても良いお天気。
     時期的にもほぼ当たりで個体数も多く、久しぶりに沢山のギフチョウと遊ん できました。

  • 2006年05月15日
     エエメした昨日の事を書くのがスジでしょうが、既に書き溜めてあるので、 GWの事をUPします。

     最近、公衆電話は珍品になりました。街中はもちろん、国道沿いでもめったに 見かけません。ところが道の駅には、今でも確実に分布しております。
     携帯電話のバッテリー残量が心もとなくなり、自宅との連絡は公衆電話で行 うことになりました。そこで、道の駅「R290とちお」で寝ることにした訳 です。
     携帯電話を好きなように使用できなくなったので、各掲示板の閲覧を先ず止 めました。従って、最新の情報が入らなくなってしまいました。
     もしもバッテリー残量がたっぷりあったら、【ギフチョウ掲示板】の5月5日 (金)22時51分10秒付け、[名古屋のよい子]さんからの投稿、 『雪はまり』と いう書き込みを読んでいたことでしょう。そうしたなら多分、次の日の05月06 日には、新潟県清里村の某ポイントには行かなかったと思います。
     帰宅後、某掲示板にも、↑のように「行ったけどハマった」と捉えられそうな ネガティブなニュアンスで書いてしまいましたが、実は行って良かったんです。
     確かに某城址では、登り切ったとき、1頭も見られず「何じゃこのポイントは! 5〜6頭とまでは言わんが、この環境やったら2〜3頭は溜まってるのが普通やろ …」とココロの中で毒づいてしまいました。
     まぁ、暫く待つと1頭は飛んで来てくれたのですが、あとが続きません。
     仕方がないので、手持ちの地形図とこの場所からの眺めで、ギフチョウのポイ ントになりそう場所を予想します。眺めていると「ココが、ポイントやで、来て みたら?」と、ある小ピークが主張しているような気がしました。
     で、行ってみると、まあ、けっこう居りまして、・雄の採集と2雄のリリースと いう結果でした。鮮度もそこそこで、来た甲斐がありました。
     この時点で時刻は未だ10:40。もう1ポイント行けます。

  • 2006年05月16日
     その日、最初にイイ結果が出ると、より良い方向に事態は展開して行きます。
     未だ11:00にもならない時点で、満足のいく成果が上ったので、躊躇なく新ポイ ントの探索ができます。
     狙いの場所はお隣の板倉町。事前に地形図の読みから、行くならココ!と決め ていた場所です。発表された記録はおそらく無い(私が知らないだけかも)でし ょう。また、初めて行く場所なのでどんな環境かも全く判りません。
     従って「また、ハマルんやろな…」とかなりの弱気で出発しました。途中、積雪 の為、道は消え、カンアオイも全く見られません。
     「このあたりのこと、下部で無いのは当たり前、上に行ったら必ず生えとる! 」と無理やり思い込み、進んで行きました。

     この画像は、雪の斜面をふぅ〜ふぅ〜言いながら登った山頂付近です。
     緩やか台地状になっているので、どこがピークなのかはっきりしません。ただ、 この雪の量を見た瞬間「これは、アカンわ」と正直、思いました。この時点では弱 気の極致です。
     けれども、せっかく登ってきたのですから、たっぷり雪の残ったこの台地をウ ロウロと探しまわることになります。するとすぐに、少し地面が高くなり、早い融 雪があった木の周囲で、

    ←の画像のようにカタクリが咲き、カンアオイも一緒に生えている場所が見つか りました。
     これはもう、ポイントでないはずがありません。このとき、心の中に巣くってい た弱気は消え去りました。
     早速、近くの良さそうな場所に青いビニール袋を設置すると、すぐにギフチョ ウが袋めがけて飛んで来ました。この個体をしっかりネットイン。ここで、小さな 雄叫びですね。うれしかったです。ハイ。
     記録が無い(と思う)場所で採集できると、本当に嬉しいものです。きっとこ の嬉しさの記憶が、脳みその深い階層に刻み込まれているんでしょうね。たとえ 100回ハマリで1回しか当たらなかったとしても、この嬉しさ(ある意味、快感) を味わいたくて、私、新産地探しに出かけてしまいます。

  • 2006年05月17日
     まだひっぱります、GWのお話しで。
     05月06日のつづきです。
     新ポイントを見つけ、チョッとエエメした後に、もう1ポイントだけ。かなり低 標高の既知産地に行ってみました。このとき既に太陽は薄雲に覆われ、また時期 的にも遅く、条件はあまり良くなかったのですが、そこそこ綺麗な○雄をお持ち 帰りできました。
     天気予報によると次の日、05月07日の天候は、何処も悪いように発表されてお ったのですが、飛騨なら日が差すかも知れん(飛騨って、わけのわからん晴れ方 をするときがあったもので)と考え、この日のお泊りは、道の駅「細入」に決定 です。
     途中、国道41号沿いのスーパーで[刺身のバラエティーセット380円](こう 表示してありましたが実態は、ハマチ、マグロ、タイ、イカ、甘エビ等の形の悪い 切れ端ばかりを集めたモノ)を購入。大沢野町の八木山鉱泉(一般的な銭湯。 入浴料370円。掃除が完璧でとっても気持ちの良いお風呂。よく利用しています )で入浴の後、道の駅「細入」で今日は刺身付きの豪華な夕食です。
     [刺身のバラエティーセット380円]、このパック、それはそれは尋常ならざ る量が入っておりまして、なんぼ私でも食べ切れませんでした。生で残しておく わけにはいかないので、とりあえず火を通しておかねばなりません。
     手持ちの味噌と醤油、それにワカメとカイワレダイコンを入れた味噌仕立て の鍋にしておきました。翌朝、ここに手持ちの緑豆春雨(そんなもんまで持って んのか!ですよネ)を入れ、とっても美味な朝食のできあがり…。
     こんな話を読みに来られた訳ではありませんよね。
     結局、05月07日は雨でした。従って、件のスーパーで鱒の寿司等のお土産を買 い、一般道を利用し、まっすぐ京都の自宅へと帰りました。