2007年の近況集11

  • 2007年07月11日
     実は未だ、しつこくキマリンをやっております。今日も先程まで、某所で長竿を 持ち、独り佇んでおりました。キマリンの結果(ナイショ)はさておき、姿は見え ねどもアカショウビンの鳴き声が聞こえてきたりして、とっても気持ちがよろし かったです。(どんな所でキマを狙ってるんだか…)

     さて、07月08日(日)のお話に入りましょう。この日、ヒメヒカゲ狙いで訪れた のは鳥取県智頭町の篭山でした。
     鳥取県の最近の記録(と言っても1990年代ですが)といえば大山のF原ばかり で、そこ以外の記録を私は目にしていません。果たして鳥取県の他の場所には居 ないものなのだろうか?と気になって調べてみると、智頭町の篭山と牛臥山で記 録があるようです。
     インターネットで検索すると、いずれの山も山頂付近に草原が展開しているこ とが分かりました。どちらに行くか少々迷いましたが、登るのが辛そうな山の方 が本種の残っている可能性は高いだろうとの予想で、この篭山を選びました。

     実際登ってみるとたいしたことはなく、短時間で
    ←の尾根筋まで到達。ここから山頂まではススキを主体にした草原が左右に広が り、パッと見た感じでは、長野県のTボッチや広島県のS山に雰囲気が似ています。
     というこで「これはけっこう、エエ環境やん、もしかしたら居るかも」と期待 させてくれます。
     正規の登山道は尾根上に整備されていましたが、今までの経験からヒメヒカゲ が生息していたとしても、素直に尾根筋の登山道に出てくる可能性は低く、採る には急斜面のススキ原を泳ぐ必要があります。
     こういった場合、闇雲に探すのではなく、『草原内のミクロな谷』を攻めるの が定石でしょう。手の甲の細かな擦り傷に悩まされながら、ススキ原を泳ぐよう にして探したのですが、居ませんね。「おおっ!」と思わせてくれたのはヒメウ ラナミジャノメ…、あんたではねぇ〜。完敗です。
     実際、『草原内のミクロな谷』に到達してみると、「過去には湿地的環境だっ たのだろうな」という雰囲気は未だ残っていましたが、現状では乾燥化してき ており、これでは本種の生息は難しいだろうと判断し、お昼前には下山しました。

  • 2007年07月14日
     篭山から降りた時点で、もう一つの候補地である牛臥山にも行ける時刻だった のですが、イマイチ気分がのりません。
     そういえばこの近くに、ヒメシジミの記録がある「波多」という集落があるの で、そこに行ってみることにしました。ここは本種の中国地方分布域の東端に近 いハズなので、「押さえておかねば!」と意気込み行ってみたのですが、本種が 生息しているような環境を見出すことができず、完敗。

     こうなると妙にヒメシジミを採りたくなってしまいます。
     ヒメシジミが生息している場所としては、しばらく前に某オークションに出品 されていた個体の産地が、時間的に移動可能な場所にあることを思い出しました 。しかもこの場所にはヒメヒカゲの記録もあります。これは行かねばなりますま い。
     ということで行ってみると、クルマで登り切った目的地付近は単調なササ原が 広がるのみ。この環境ではヒメヒカゲはおろかヒメシジミも居らんでしょう。
     「何処かに湿地が在るハズだが…」と軽トラのキャビン上に立って(けっこう 危険)、周囲を眺めてみると、湿地の在りそうな場所が見つかりました。
     早速、ガサゴソとササをかき分け進むと、↑のような湿地が現れました。

     その湿地はテニスコート2面分ぐらいの広さを持ち、その状態もすこぶる良好。 キセルアザミもびっしりと生えており、過去にはヒョウモンモドキも居たんじゃ ないかと思わせてくれます。
     「この環境なら、もしかすると今でもヒメヒカゲが居るかも?」と思い、かな りしつこく探したのですが全く見られませんでした。
     開発で環境そのものが消滅していた場所に直面すると悲しくなってしまうの ですが、当地のように環境は残っているのに対象種が見られないときには、「き っと未だ何処かに居てるで…」と良いように考えてしまうオメデタイ私です。
     ヒメヒカゲの代わりに、と言ってはなんですが、それなりに居たヒメシジミの 画像を貼り付けておきました。

  • 2007年07月17日
     海の日を含む連休には、九州方面へ行って、学生時代の先輩1名、後輩2名と共に 蝶を採った(撮った)後、宴会をする予定だったのですが、台風4号がやって来た ので中止。って言うか、9月の連休(ワンツ・伊勢海老ツアーだそうです)に延期。
     で、何をしていたかと言うと、14日(土)は普通にお仕事。15日(日)の京都市 内の空だけ見ていると、採集可能かな?と思えたのですが、娘が既に、お父さんと 遊ぶ気合充分だったので採集には出かけず、昨日の16日(月)にようやく採集に 出かけました。
     出かけた先は兵庫県北部〜鳥取県。たいして書くこともないのですが、今週は このお話以外に何もネタがないので、次回以降ボチボチ書いていきます。

  • 2007年07月18日
     行ってきたのはこんな所。ススキを主体にした草原の縁にカシワが生えていま す。1995年までは確実にウスイロヒョウモンモドキが棲んでいましたし、ず〜っ と前にはオオウラギンヒョウモンも生息していたそうです。
     当地へは9:20頃に着いたのですが、この時点で未だ少し霧がかかっており、草 原のススキにも露が残っています。従ってこれをかき分け進むと当然のことなが ら衣服はびしょ濡れ。
     朝一番からとても不快なスタートとなりました。

  • 2007年07月19日
     草原での採集ですが、狙いはウスイロヒョウモンモドキ等の草原性の蝶(ホシ チャバネセセリは採りたかった。残っていたとしても時期がもう少し後やけど) ではなくカシワ付きの蝶、と言ってもハヤシミドリシジミ(雄の開翅シーンは 撮りたかった)ではありません。
     この時期、私が狙う蝶と言えば、↓キマダラルリツバメです。
  • 機種,PENTAX *ist DS 露出時間(秒),1/250 F値,F7.1 露出プログラム,絞り優先AE ISO感度,400 Exifバージョン,1220 撮影日時,2007/07/16 9:28:58 露出補正量(EV),0 測光方式,中央重点平均測光 フラッシュ,使用せず / 常時オフ FlashPix バージョン,0010 色空間情報,sRGB カスタム画像処理,なし 露出モード,自動 ホワイトバランス,自動 "焦点距離(mm, 35mmフィルム換算)",82.5 撮影モード,標準 コントラスト,ノーマル 色の濃さ(彩度),ノーマル シャープネス,ノーマル 被写体距離,マクロ 使用レンズ,smc PENTAX-DA 18-55mmF3.5-5.6 AL
    RAWにて3008×2008,9.72MBのPEFファイルとして撮影されたものを PENTAX PHOTO Laboratory Ver. 3.10(SILKYPIX版)を使用しカスタムモード (輝度レベルとトーンカーブをいぢってます)にて現像の後、JPEG最高画質にて保存。 保存されたJPEGイメージのサイズ,"2.38 MB (2,498,938 バイト)"  3008 x 2008 ドット 24 ビット 横解像度,72.0 縦解像度,72.0 解像度単位,dpi
    さらにWEBへUPする為、レタッチをしている。レタッチソフト,Adobe Photoshop Elements 2.0  レタッチ状態,トリミングをせずにシャープフィルターをかけて720×481ピクセル89.4KBにリ サイズ。(【Web用に保存】から最適化をチェックJPEG高画質70%を選択)

  • 2007年07月21日
     やみくもにカシワを叩くのではなく、ある程度狙いを絞ってペシペシするとキ マリンが飛び出してきます。同時にハヤシミドリシジミも多数飛び出しますが、 その中からいち早く本種を見つけ、他の蝶に惑わされないように本種だけをしっ かりと目で追います。(歳のせいか最近この能力が低下してきました)
     このとき、カシワの葉の立て込んだ場所に入り込む個体も多いのですが、不規 則な飛翔の挙句、草原内に潜り込む個体も見られます。

     そう、この画像の個体は草原側に降って行ったものです。
     これなら簡単に見つかると思いますよね。ところが「あの辺りに降りたな…」 と近づき探してみても、ほとんど場合すぐには見つかりません。
     見つからないのでアタマに来てグワッシ!と草原を薙いでみても、ほぼ100% キマリンは飛び出しません。想像ですが、このときキマリンは更に下へと歩いて 行ってると思います。

     この画像では少々判り難いのですが、こういった場合のキマリンの静止場所と しては、かなり地面に近いところの葉が選ばれます。しかもその裏側に潜り込む といった習性があるようです。これらの理由から本種を見つけ出すには、慣れが 必要となります。

  • 2007年07月23日
     イマイチのお天気の中、昨日(07月22日)もヒメヒカゲを採ろうと某所へ行っ たのですが、現地に着いてみると目的地は雲の中だったので登りもせず予定を変 更。岡山県北部でウロウロしておりました。
     このお話しは今週書くとして、今日は07月16日のキマリンの続きです。

     草原側へ潜り込んだ本種を見つけ、腹這いになって下から見上げるような画像 を撮影していると、この個体が徐々に葉の表側に移動してきました。
     「な、何をすんねんなッ、せっかく葉裏に静止する姿をカシワも写し込んで撮 ろうと思てんのにィ」
    と声に出して文句を言っていると、
     「しゃーないな、ほれ、これでも撮っときぃな」
    と↓の開翅画像を撮らせてくれました。

  • 機種,PENTAX *ist DS 露出時間(秒),1/125sec F値,F11 露出プログラム,絞り優先AE ISO感度,400 Exifバージョン,1220 撮影日時,2007/07/16 10:18:00 露出補正量(EV),-0.3 測光方式,中央重点平均測光 フラッシュ,使用せず / 常時オフ FlashPix バージョン,0010 色空間情報,sRGB カスタム画像処理,なし 露出モード,自動 ホワイトバランス,自動 "焦点距離(mm, 35mmフィルム換算)",82.5 撮影モード,標準 コントラスト,ノーマル 色の濃さ(彩度),ノーマル シャープネス,ノーマル 被写体距離,マクロ 使用レンズ,smc PENTAX-DA 18-55mmF3.5-5.6 AL
    RAWにて3008×2008,9.73 MB (10,207,792 バイト)のPEFファイルとして撮影されたものを PENTAX PHOTO Laboratory Ver. 3.10(SILKYPIX版)を使用しカスタムモード (輝度レベルとトーンカーブをいぢってます)にて現像の後、JPEG最高画質にて保存。 保存されたJPEGイメージのサイズ,"2.42 MB (2,539,660 バイト)"  3008 x 2008 ドット 24 ビット 横解像度,72.0 縦解像度,72.0 解像度単位,dpi
    さらにWEBへUPする為、レタッチをしている。レタッチソフト,Adobe Photoshop Elements 2.0  レタッチ状態,トリミングをせずにシャープフィルターをかけて720×481ピクセル59.8KBにリ サイズ。(【Web用に保存】から最適化をチェックJPEG高画質60%を選択)