2008年01月26日
去年はネタのないこの時期、地図のことをウダウダ書いて乗り切ったのですが
今年は地図について語るべき事も底をつき、何を書いて誤魔化せばよいものやら
…。
一般教養を持たない者の悲しさですな。
とは言うものの、ココまで書き続けてきたのですから、中断するのも口惜しい。
何を書こうかと考えていると、そういえば「京都市内イイ蝶ポイントめぐり」
というのを以前にやっていた事を思い出しました。
ということで、今日は大文字山。京都市内なら、ほとんどの場所から撮れるので
わざわざ撮影に足を運ばなくてもよいのでとっても簡単に画像採取ができます。
8月16日に送り火が燈されることで一般の方々にも有名ですが、K大T研のS誌で
蝶屋さんにもよく知られるようになった大文字山(右大文字)。S誌でギフチョ
ウが生息していると公表され、そしてまたたく間にギフチョウは居なくなって
しまいましたが、この山はギフチョウだけではなく、ほかにもイイ蝶が生息して
いたようです。
先ずはオオウラギンヒョウモン。
チョッと信じられませんが、昔は居たそうです。ただ、どなたからお聞きした
ものなのか、或いは何かで読んだのかは定かでなく、出何処がはっきりしないの
で、事実かどうかは保証できません。けれども、あの環境なら居てもおかしくない
と思います。『大』の火床周辺は、よく手入れされた胸の高さ位の草原で、まさに
本種の生息環境と言えるような場所です。
保育社の生態図鑑に、「1960年までは,大阪市内のような市街地でも公園や学
校の運動場で晩秋にはよく姿を見かけた。」との記述があることから、私が生ま
れた頃なら、あの草原を飛んでおったのでしょう。
もし今でも生息しているなら、私の場合、先ずは採ります。それに加えて、広角
レンズで京都市内をバックに見下ろした生態画像を撮ってみたいもんだ、とチョ
ッとだけ思ったりもします。
この大文字山のお話しはまだ続くのですが、あまりの寒さで、指がかじかんで
きました。今日はここまでにします。暖房していない空間(伏見屋の店舗はスト
ーブを置いているのですが閉じた空間ではないので、外気温=室温という劣悪な
環境)でキーボードを叩くのはホントに辛いです。
2008年01月29日
大文字山の続きです。
チョッと白化気味のクロシジミ。採集地点は『大』の火床周辺でした。
ラベルにあるように、1980年07月19日の採集です。
この『大』は京都市街地の何処からでも見ることができます。ということは
、『大』の位置に身を置くと、京都市街が一望できる訳です。これだけ見晴らし
が良いということは、日陰が全く無く、とーても暑い場所ということにもなりま
す。
このときは、あまりの暑さにクラクラしながらも、短時間でそこそこ採れたの
で、「ふ〜ん、こんな所やけど、けっこう数も居るんや、けど、二度と来んぞ」と
思ったことを憶えています。
とか思いながらも数年前(2000年代に入ってから)に、今でも居るのだろう
か?と確かめに行ったのですが、全く見られませんでした。見た目の環境はそん
なに悪くなかったので、「これなら、居らんハズはなかろう」とけっこう真剣に
探したんですけどねぇ…、きっと居なくなってしまったんでしょう。
2008年02月01日
さて、評判の悪い私の展翅ですが、京都市左京区大文字山のギフチョウです。
現状では居なくなったと言ってもよいでしょう。ということで伏字なしのラベ
ルを添えておきました。
2000年頃に「大文字山でギフチョウが採れているらしい」という噂を耳にし
ました。古い記録で大文字山というのは確かにあったように記憶していたのと、
この大文字山からさして離れていない所でも少し前に採っていたものですから
、「まあ、居るんやろなぁ」とあまり驚かなかったのですが、「居るならば採りた
いやん♪」ということで冬場に下見をしておきました。その結果、個体数はとも
かく、間違いなく生息しているだろうとの感触を得たので、翌春訪れてみると期
待通り多くの個体を見ることができました。
結局、大文字山に本種狙いで訪れたのは、この2001年の04月06日と04月10日の
2回だけでした。以後、広く知られるようになり、えらいことになってしまったの
は皆さんご存知の通りです。
ただ、それ(何を指すかは皆さんが思っておられる通り)だけが原因で居な
くなってしまったのだと私は思っていません。ならば、他の要因は何なんだ?と
問われても、私が単なる感触として持っている意見をここに書くべきではない
でしょう。
原因が何であれ、「大文字山のギフチョウは、現在見られない」というのは、
悲しいかな、事実のようでございます。
2008年02月04日
今日で大文字山のお話しは終わりにします。
この画像は大文字山の西麓、琵琶湖疏水沿い「哲学の道」です。このまま、道な
りに行くと、銀閣寺に至ります。今の京都は観光客の皆さんが最も少ない時期な
ので閑散とした感じで写っていますが、いつもは多くの人々がこの道を歩いてお
られます。そう、思いっきり観光地なんですね、ここは。
こんな観光地ではありますが、キマリンのポイントだそうです。
「だそうです」と伝聞の形で書いたのは、私はここでキマリンを見たことがな
いからなんです。と言うより、シーズン中に行ったことがないんです。
この画像からだけでも、良いポイントであろうことが覗われますが、こんな観
光地で長竿を振り回すのはどうにもハズカシイ…。訪花個体狙いでコソッとやれ
そうな感じもしますが、居ると判っているこんな観光地ポイントに、わざわざ出
かけるなんて、自分で自分が許せません!とか言いながら、機会があれば行くと
思います。
今回書いた4種、即ちオオウラギンヒョウモン、クロシジミ、ギフチョウ、キマダ
ラルリツバメのなかで、現在でも確実に生息しているのはキマダラルリツバメ。
反対に生息していないのはオオウラギンヒョウモン。
そしてクロシジミとギフチョウについては残っている可能性が、少しはあるだ
ろうと思っています。けれども、その可能性は限りなくゼロに近いでしょう。
2008年02月07日
このページにお立ち寄りいただいている皆様にとっては、どーでもよい事だ
と重々承知しておりますが、ご存知のように私、標本画像の撮影に、膝ぐらいま
でハマッております。
とは言っても、すばらしい画像が撮れるようなウデではなく、まあ、試行錯誤
を繰り返しながら、だんだん良い画像が撮れるようになって行くという、その過程を楽しんでおる訳ですが…。
さて、お気付きの方もおられるでしょうが、前々回にUPした大文字山のギフ
チョウ、その背景の「うるささ」を軽減させる事に成功しております。
↑の画像をご覧いただくと判ると思いますが、表面マット加工を施した2.5ミ
リ厚の樹脂板に2.7φの穴を明け、この樹脂板をこれまで使用していた布背景の
上に置きます。そして、この穴を使って下の布背景に標本を刺し、これまで通り
にシャッターを切ります。
こうすると、布の表面が樹脂板で押さえつけられ、その粗面が目立たなくなり
ます。
これで、背景の「うるささ」はある程度解消されましたが、未だ気になります
ね。そこでさらに工夫して背景の「うるささ」を解消して某SNSの日記にUPした
ところ、総支配人のN氏に褒めていただきました。
本来、その撮り方はSNS内の該当コミュに書く方が良いのかも知れませんが、ネ
タもないことですし、自分のページでやります。(コミュで反応してくださったJ
さん、すんません、こっちでやることにしました)
2008年02月08日
突然ですが、N先輩のブログでご指示賜った、赤いカラスアゲハを謹んでUPさせ
ていただきます。
卒業して27年経ちますが、いくつになっても先輩のご指示は絶対です。喜んで
お引き受けしなければなりません。
被写体の大きさの関係で、50mmマクロレンズが使用できず、24mmの単焦点広角
レンズで写しています。写す前に、ホワイトバランスのマニュアルセットを忘れ
たので、色合いが少々不自然かもしれません。それから、シャープネスもイマイチ
ですね。まあ、ヤフオクで落札した0.96Mのレンズですから、こんなもんでしょう。
↓は同じ標本箱に入っていた黄色いカラスアゲハ。ついでに撮っておきました。
気前よく、大きな画像を2枚もUPしてしまいました。
サーバーの残容量がマジで心配です。
2008年02月10日
昨日はえらい雪でした。
京都市内でも5cmほど積もったので、周囲の山々は10cm以上積もっていると見
なければなりません。
ということは、カンアオイが生えていても、雪に埋もれている為、探し出すこ
とはできませんね。
そのうえ、とっても寒いことですし、軟弱にもギフチョウの下見には出かけず、
←のコンサートに行ってきました。(本当は、かなり前からの決定事項だったん
ですけどね)
1980年の3月、西表島の星砂スーパー(旧店舗)のベンチにpekeyama氏と一緒
に座り、珍鳥ヤツガシラを観ていたときに流れていた曲が、渡辺真知子さんの「
唇よ、熱く君を語れ」でした。この曲を歌ってくれないかなぁと思って行ったの
ですが、歌ってはいただけませんでした。まあ、仕方ありませんな。
それにしても、オーケストラと渡辺真知子さんのボーカル、迫力がありました。
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