2008年05月28日
突然ですが、しまびとさんのブログに貼られたツシマウラボシシジミの開翅
画像、とてもインパクトがありました。本種の開翅画像はとても無理だと思い込
んでおったのですが、開くんですねぇ〜、チョッと撮りたくなってしまいました
。対馬にも行きたいな…。
さて、ブナオ峠の続きです。
とは言うものの、時間は未だたっぷりあるのでじっとしているのはもったい
ない。いつものように、より居そうな場所を求めてウロウロ歩き回ることになり
ます。
事前に地形図を眺めていたところ、ブナオ峠よりも大獅子山の方が良いだろう
と考えておったので、先ずはこちらの山頂を目指しました。
少々荒れた小径を40分程歩くと、
←の明るい空間に到着。ササの生えていない踏み固められた地面が二畳程の広
さで在ったことから、ここが大獅子山山頂と思われます。けれども、看板は無く、
三角点の標石も見つからなかったことから、もしかすると違うかもしれません。
しかしながらこの場所は、この付近で最も高い位置にあったので、ギフチョウ
のポイントにはなり得るだろうと思い、しばらく佇んだのですが、テリを張りに
やって来たのはクマバチが1頭のみ…。撤収です。
ブナオ峠まで戻り、野営場とされているブナ林内の明るいスポットのチェック
もしたのですが、ギフチョウは全く見られません。
←はブナ林内に生えていたカンアオイです。このような群落が点々とありました
。因みに、どの群落でも新芽は全く出ておりませんでした。
何度も書いていますが、私はじっとしていられない性格です。採れる可能性が
最も高いのはこの野営場付近だろうとは思ったのですが、移動せずにはいられ
ません。
2008年05月30日
ということで、次の目的地は大獅子山からブナオ峠を挟んで南側の赤摩木古山
。なんといっても名前がよろしい、「赤」という文字を含んでいるので、ギフチ
ョウさんのポイントに違いないでしょう。
との妄想をいだきながら登り、標高1250m付近で、
←な感じ…。
「これだけ雪が残ってたら、居るもんでも居らんやろ」と少々矛盾した独り言
を呟きながら、それでも登らずにはいられない私です。結局、標高1350m付近のヤ
セ尾根を過ぎたあたりで「やっぱり、これ以上登っても無駄みたい…」との当
たり前の判断を下し下山。
未練がましく、ブナオ峠の野営場付近でウロウロしてみたものの、ギフチョウ
の香りがほとんど感じられなかったので自転車に乗り、ゆるゆると県道を降下。
途中でミヤマカラスアゲハなんぞを包みながら西赤尾のゲートへ到着。
本日の完敗が確定いたしました。
いかがだったでしょうか?居ると判っている場所での
「目撃も無しの完封nullの物語」
皆様には喜んでいただけた事と思います…。
2008年06月02日
05月30日(金)神戸空港発の最終便で飛び立ち、例によってその日は那覇泊
まり。明くる31日は那覇→石垣→与那国と乗り継ぎ、与那国島現地滞在23時間の
迷蝶狙い1本勝負。
…結果は?今週のネタです。
と、ここまで書いておいて出発したのですが、例によって与那国ホンダのペー
ジに私が何を採ったか、さっそく書かれていました。けど、今週はこれしか書くこ
とがありません。
なので、やっぱり八重山ネタをしばらく続けます。
2008年06月04日
今日から始めるのは八重山のお話しなので、ご訪問くださる方々の中の、ごく
一部の方にしか受けない話題であるとの認識は持っております。そしてまた、八
重山のお話しって、
「行ったアンタは、そらぁ〜楽しいやろけど、『迷蝶を採ったの、採れんかった
の』とかいう話しばっかりで、行ってへんワシらには、じぇ〜んぜんオモシロイ
ことあらしませんがな…」
というのが、至極当たり前に抱かれる感想だと思います。
そうなんですよね、前回のブナオ峠みたいに「あんな所まで行ったのにnull」
だとかいう話しは、確かに読んでオモシロイと思います。けど今回は、「八重山
に行ったんやったら、そらぁ〜、何してても楽しかったやろ」というように皆様
には思われ、喜んで頂けないお話しになるであろう事は重々承知しております…
。
けど、すんません!ネタがこれしか無いので、やっぱり書きます。
那覇発石垣行きの第二便で飛ぶと、石垣空港で与那国便に乗り継ぐまで約1時
間の待ち時間が生じます。
そこで空港の建物から外へ出てお散歩。今日の目的はクロマダラソテツシジミ
の撮影です。
「越冬したということだけど、こんな場所でも居るのだろうか?」と少々疑問
を持ちながらソテツのそばまで行ってみるとソテツの葉に静止している3個体を
アッサリ発見。
けれどもソテツの葉に止まったベタな画像ではイマイチと思い、近くの地表付
近を見ると多くのヤマトシジミに混じり、
←な感じで静止している個体が居りました。
撮り始めてすぐは「おお、居ったやん♪」と少し嬉しく思い、一生懸命撮って
いたのですが、落ち着いて周囲を見回すと、そこ此処で本種が見られます。
「なぁ〜んや、いっぱい居てるやん…」ということになると、とたんに撮影意
欲を失くし、空港の出発ロビーへと向かいました。
私の場合、撮影という行為にはすぐに飽きてしまうようです。採集なら集中力
が持続するんですがねぇ…。
2008年06月06日
目的地の与那国島に着いてみると、
←な感じの曇り。(宇良部岳頂上から久部良方面を望んでいます)
辛うじて雨は降っていないものの、気温も25℃程度でバイクで走ると少々寒く
感じます。
このような気象条件は、コモン系マダラの採集に適しているのですが、ルりマ
ダラ系を狙うには気温が低いのでイマイチです。
けれどもまあ、バイクで島内各所を走り回り、この05月31日に採った迷蝶はタ
イワンアサギマダラが3頭とコモンマダラが1頭でした。
このコモンマダラを採集できたことにより、めでたくも日本国内自己採集種が
1種増えました。
そして、
←はドナン岳の入り口。あの石がゴロゴロしていた急坂が、こんなにキレイに舗
装されておりました。ただ、この舗装は途中までで、上部の蝶影の濃い部分は以前
と変わらず安泰でした。これなら、この奥でちょくちょく見られる全長約2Mのヨ
ナグニシュウダ君も、きっとまだ健在でしょう。
2008年06月09日
与那国島って一度行くとクセになります。
私の場合、迷蝶が入ってるかどうかはあまり問題ではなく、少なくとも年に1回
は、どーしても行きたくなります。
今回は貯めこんだマイレージ(20000マイル)+石垣→与那国片道分の割引運
賃で行ってきたので実際に支払った運賃は1M弱だったのですが、ノーマル運賃で
往復するとなると10M以上も必要となります。距離も遠いのですが、経済的にも遥
か彼方にあるような島です。
しかしながら、現地に着いてしまうとそんなに大きな支出は生じません。上の
画像の私が必ず泊まる入福旅館は、母屋の琉球畳8帖間を独りで使い1泊2食付で
0.6M。食堂には自由に使える共用の冷凍冷蔵庫が置いてあり、採集した蝶の保管
もOK。しかも、食事が美味しい。
そして島内での移動は与那国ホンダで借りる原チャリ。(0.3M/day)
バイクで一日中島内各所を流しながら迷蝶を狙う。
↓
シャワーを浴びてオリオンビールを飲む。
↓
泡盛を飲みながら美味しい夕食。
↓
与那国ホンダへお邪魔して、呑みながら(今回は何故か
越乃寒梅をいただきました)集まった蝶屋さんと談笑。
↓
入福旅館に帰って母屋で寝る。
という迷蝶大好き蝶屋にとっては極楽生活を送ることができます。
今回のように現地滞在23時間というような慌しいツアーではなく、本当は
3〜4日間上記の極楽サイクルを繰り返したいのですが、現役で働いている間(
伏見屋に定年はないので、ずーっとか?)は慌しいツアーを繰り返すのでしょう。
←脈絡なく、入福旅館の向かいに在る散髪屋さんです。
看板にある「一般調髪」以外の単語が私には理解できません。特に中央の文
字列はどんな技なのでしょうか?大いに興味のあるところです。
何年か後、ゆったりとした日程で与那国島を訪れたとき、この散髪屋さんで髪
を切るのが私のチョッとした憧れになっております。
そのときまで、切るべき髪の毛が残っておればよいのですが…。
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