2008年07月05日
採集には行っているので、ネタは豊富なのですが、諸般の事情でその内容を書
くことができません。けれども、概況をちょっとだけ書いておきます。
京都市内の町キマ(山キマ・里キマに対して、京都市内は町キマかな?)です
が、少し前にも書いた通り、発生は各ポイントで昨年よりも3、4日遅れといった感
じです。そしてその個体数は例年と同程度だと思います。ただ、今年は仕事が忙し
いので新規ポイントへの挑戦はあまりしておらず、お手軽に近年見つけたポイン
トの「おさらい」をしておるので、採集した個体の総数は現時点でも昨年を上回
っております。
ということで、まあ、好調と言ってもよいのだと思います。
で、この画像は京都市内の町キマではなく、里キマのポイントで見え隠れして
いたネットです。
誰も居なければ、訪花個体の生態画像でも狙ってみようと行ったのですが、こ
のようにネットが見えたので、クルマから降りもせずネットだけ写して、そそく
さと帰りました。
2008年07月07日
昨日の日曜日は訳のわからない場所に行ったので、今週はこのお話が書けそう
です。6月上旬からは、ずーっと採集に出かけているにもかかわらず書けない事ば
かりで、かなりネタに窮していたのですが、今週は一息つけそうです。
ところで、この画像は日曜日に撮影したものではありません。土曜日(07月05日)
に網戸の取り付けが予定よりも早く終了したので、現場からチョロっと走って撮
ってきました。
撮影場所は京都市右京区。ここはヒメジョオンへの訪花個体を、ほぼ間違いなく
見ることができる超お手軽ポイント。とっても重宝しております。
けど、この個体、かなり汚損してますな。
(この画像にはExif情報を残しました。Exif Readerで撮影時刻等を表示できる
ハズです。)
2008年07月09日
もう水曜日になってしまいましたが、07月06日(日)のお話しです。
行ってきたのは、岡山県の某所、標高800m程度に在る草原でした。
地形図を眺めていただけでは、この場所に草原があるとはとても思えなかった
のですが、Google検索で、草原に絡みそうなキーワードを入れて検索ボタンを押
していると、この山名がヒットしました。
虫屋さんではなく、一般の方が書かれた文章だったので、果たして良い草原か
どうかは不明でしたが、採集情報等では全く見られない山名だったので、「これ
はオモシロそうやん♪」ということで例によって一か八かの勝負です。
この時期、中国地方の標高800m以上に在る草原ということは、ウスイロヒョウ
モンモドキ、ヒメヒカゲ、キマダラルリツバメ等が狙える対象ですね。欲張りな私
は、この全てを採るつもりで画像の草原に潜り込んだのですが、結果は、言わずも
がな…。
当然のように上記3種にはカスリもしませんでした。
2008年07月12日
その3種が見られなかったのなら、正確な地名を書けばよいものを…。といった
ご意見もございますでしょうが、テリトリータイムまで滞在しなかったことから
キマについては可能性が残っていますし、他にもイイ蝶の香りがしたので、あや
ふや表現にとどめておきましょう。
そして次の目的地に訪れる途中、寄ってみたのが、 ←ここです。
キマの超有名ポイントだそうですが、私は初めて訪れたので、ここがポイント
として本当に合っているかどうか判りません。けど、まあ、間違いないでしょう。
テリを張るのは、真ん中に写っているデベソなんでしょうね、きっと。
このときは、テリトリータイムではなかったので、ポイントの撮影だけして次
へ移動です。
次の目的はヒメシジミ。
「珍しい」とは言えませんが、本種も今の間にきっちり記録を残しておかない
と、知らない間に消えてしまいそうです。消える前に生息していたという証拠を
残すべく、記録のある所や、居そうな場所を探索したのですが、見られたのは1ヵ
所だけでした。
けれども、ヒメシジミとは言え、探して採ると、とっても嬉しいものです。しか
も私が採った場所での記録は「無いかも?」なので、さらに嬉しさが倍増でし
た。
そしてこのヒメシジミを採った後は、軽トラで爆走。昨年見つけた某県某所の
キマリンのポイントに、あたふたと到着。何とかテリ時間に間に合い、漆雄を採集
。
昨年は時期が遅く、採れたのはかなり汚損した個体ばかりだったのですが、今
年採れたのは全てそこそこの鮮度だったので、ウン、よろしゅうございました。
2008年07月15日
07月13日(日)も岡山県に行ったのですが、そのお話しの前に07月11日(金)
に行った原生林のキマリンにいついてチョロっと書いておきましょう。
ここは原生林のキマダラルリツバメとしてあまりにも有名な京都府の某所で
す。(最初は環境画像を入れておったのですがUPの前に熟考の結果、削除)
もしかすると、誤解なさっている方がおられるかもしれませんが、当地のキマ
リンは原生林内で採る訳ではなく、原生林内発生と推定(実は道端のナニで発生
してたりして…)されているから「原生林のキマ」と称されておるだけで、採る
場所、即ちポイントはけっこうつまらん場所です。
で、この日の結果ですが、少なくとも合計漆頭の目撃の内、□雄の採集でした。
当地で、これだけの数を見ることは滅多にない事だと思われます。なぜなら、ここ
のキマはとても気難しく、悪天候では勿論ダメなのですが、所謂晴れの日でも何
が気に入らないのか全くテリを張らないという事が多いと言われておりますし、
私もその経験があります。
そして採集できた□雄の鮮度は、ややスレといったところでした。また、目撃し
た漆頭の内の○頭は雌と思われることから、まあ、この日前後が最盛期だったので
しょう。
2008年07月17日
それでは07月13日(日)の行動を書いておきましょう。
行ってきたのは主に岡山県北部でしたが、一部鳥取県へも進入してきました。
先ず始めに訪れたのは、
←の画像の場所、岡山県真庭市の星山という地名になります。
居るかどうかは判りませんが、採集対象の種はキマリン。
事前に地形図見ていると草原が在りそうですし、Googleで検索してみるとそ
の状態が良いかどうかは別として、カシワの生える草地が在るような記述があ
りました。
という訳で到着してみるとこの画像のような感じ…。
かなり以前に手入れを止めたと推定される牧場跡ですね。かろうじて残ってい
る草地の周囲はカシワ混じりの雑木林なのですが、イマイチ雰囲気が良くありま
せん。
けれどもせっかく来たことですし、イバラの濃い草地に突入し、カシワをペシ
ペシしてみたところ出てくるのはハヤシミドリシジミばかり。「キマとまでは言
わんが、アカシジミでも出ないものだろうか…」となおもしつこく叩いていると
、小さいめのシジミが逆光の中、ヨタヨタと不規則に下草へと落ちて行きます。
「すわッ、キマの雌かぁ?」と痛さも感じずイバラをかき分け進んで行くと、イ
ネ科植物の葉表に静止していたのはミズイロオナガシジミ…。「紛らわしいやっ
ちゃ!」と落胆しながらも、思いのほか新鮮だったのでお持ち帰り。
結局、ここまでやった感じではキマリンの香りがしなかった事と、あまりの暑
さ及びイバラ混じりのブッシュの濃さに耐え切れず、キマのテリトリータイム
を待たずにさっさと次へ移動です。
|