北大東島の観光案内を続けます。
↑は北大東島名物、接岸していない船です。
接岸しないのか、できないのかは不明ですが、巨大なクレーン(沖縄県の所有)でパイプを吊り上げ、
何らかの流体を船へと積み込んでいるようです。
←の画像で、路面にへばり付いている茶褐色のモノが積み込み時にこぼれたのでしょう、
近寄ると黒砂糖のにおいがします。
作業をされていた方がいらしたのでお話しをうかがってみると、これは廃蜜糖だそうです。
そういえば、この時期はサトウキビの収穫期で、製糖工場へと向かうサトウキビ満載のトラックに
よく出会っていました。
化学調味料やエタノールの原料として使われるのですか?とお聞きしたところ、
ウシさんに食べて頂くのだそうです。なんでも、飼料に混ぜて与えるとウシが喜んで食べるのだとか。
さらにお話しをうかがうと、高粘度なのでかなり高圧で圧送しなければならないことから、
パイプの接合等が難しく、なかなかスムーズの送れないんだとも仰っていました。
道路にへばり付いている廃蜜糖は、たぶん接合に失敗して漏れたものなのでしょう。
そしてこれは南北大東島名物「大東寿司」です。中野集落内に在る農協の販売所で578円でした。
南大東島には食堂がありましたが、ここ北大東島には食堂がありません。
なので、民宿でお弁当を作ってもらうか、農協の販売所で早い目(お昼過ぎに再訪したら何も残ってなかった)
に食べ物を確保する必要があります。
2009年04月01日
先週の日曜日03月29日に下見で行った京都府南丹市(旧園部町)で撮ってきたカンアオイです。
量はけっこうあったのですが、ご覧のように暗ぁ〜いスギ林だったのでギフチョウの生息は望み薄だと思います。
さて、今回で北大東島のお話しは最後になります。
この場所が今回の北大東島でのベストポイント。
画像中央右よりのセンダングサの花場に各種の蝶が吸蜜に訪れ、手前の地道上では地這いシジミが群れておりました。
3種(ヤマトシジミ・ハマヤマトシジミ・ヒメシルビアシジミ)の地這いシジミの群れ飛ぶ情景を見ることができるのは、
国内で南北の大東島だけになってしまったようですね。ところで先に、「群れ飛ぶ」と表現しましたが、
もう少し正確に表現すると、鳥屋さんが使う『混群』という単語を使い、
「未舗装の道路上で地這いシジミ3種(ヤマトシジミ・ハマヤマトシジミ・ヒメシルビアシジミ)の混群が見られた」
とすべきかもしれません。
それにしても圧巻だったのは、「地這いシジミ混群」を構成するこれら3種の個体数の多さです。
今回、ちょうど良い時期だったのだと思いますが、これだけの個体数を見たのは初めてでした。
そしてこの北大東島内では、どの場所でもチョッとした空き地があればこれら3種が必ず居るという状況で、
昨年行った南大東島よりも明らかに好環境でした。(行ったのが同じ時期ではないので正しくは比べられませんが)
せっかくなので最後にハマヤマトシジミの生態画像を貼り付けておきましょう。
本種が静止する場合、最もお気に入りの場所は地面に転がった小石上です。
従って、このように植物の上で開翅するシーンは案外見られません。
雌ですが、翅表は既にほぼ真っ黒。
昨年、3月初めの南大東島で得られた雌は全ての個体に青色鱗粉がけっこう乗っていたのに、
たった3週間の差でもう高温期タイプになってしまいました。(単純に比べてはいけませんが)
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