2009年05月08日
ゴールデンウイークに秋田県方面に出かけるのは、ここ数年恒例となっておりましたが、
高速道路を使うのはもったいないので、今まで極力下道を走行するようにしておりました。
ところが今年は1000円。
なので、これまで選択肢になかった「関越道を利用しての新潟県内陸部での採集」
が可能になりました。
ならば何処へ行くか?
この時期、キレイな個体を得ようとするのであれば標高1000m程度で
緩やかな地形の場所がよろしいでしょう。また、現地への到着時刻及び、
次の秋田県方面への移動を考慮すると、関越道のインターにできるだけ近い場所を選ぶ必要があります。
ということで、愛用の道路地図「マップル(等高線の入った旧タイプ)」
を眺めていると、「塩沢石打IC」の直ぐ近くに標高1017mの三角点表示が見つかりました。
しかもこの付近、旧市町村で表示すると、「十日町市」「塩沢町」「中里村」
の3市町村境が合わさる地点になります。これはとってもオイシイ…。
そこで早速、国土地理院のページから1/25000地形図を開いてみると、
この三角点を擁する当間山の北側には緩やかな地形が広がっています。
このような地形なら、この時期、低い場所には雪が残り、
少し高くなった所や大きな木の周囲は雪が融けて地面が露出し、
巨視的に見るとホルスタイン的な牛さん紋様になっていることでしょう。
この状態なら、雪解け部分から順次羽化してゆくので、
汚損した個体も混じるものの、新鮮個体も多く飛んでいるハズです。
このように採集に出かける前は常にポジティブな私です。
もう採れたつもりで現地に到着してみると1の地点に、
大きなコンクリートの塊が置かれ、通行止めの表示。
こんなところから、ダラダラと車道を歩くのは嫌なので、
細い農道を走り、脇から県道へ侵入するも今度は2
の地点で積み上げられた雪の山が道路を塞ぎ通行不能。
仕方がないのでここから徒歩でアスファルト道路を進行。
当間山の登山口に着くと左の看板に、「ここはブナ林である」
との記述があり、これはもう旧市町村で一気に3コも増えたやん♪と上機嫌で登り始めると、
←のように予想通りのホルスタイン紋様の山肌。
ところが、その露わになった地表部にカンアオイが見当たりません。
「これはアカン場所やん…」
とすぐに思いました。しかし、念のため3の地点まで歩いてみたのですが
カンアオイは見られず、当然ギフチョウも現れません。
「完全に外してしもたなぁ」
ということで大急ぎでクルマに戻り、何処へ行けばよいものだろうか?
とマップルを開いてみると松代町の某山を赤鉛筆で囲んでいます。
この地点にしるしをつけたという記憶は全くなかったのですが、
赤鉛筆で囲んでいるということは「ギフチョウの記録有り」という意味なので訪れてみると、
確かにけっこう飛んでいます。ところが、
←のような個体ばかり…。
当地は未採集市町村であったのですが、流石にここまで汚損した個体を持ち帰る気になれず、
撮影だけして「塩沢石打IC」へ戻ることにしました。
途中、六日町の八箇峠付近が良い雰囲気だったので、よさげな斜面等、
適当にやってみたのですが、ここでも激しく汚損した個体ばかりだったので、
三角紙に包むこともなく本日05月03日の採集は終了です。
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