2009年05月11日
明けて05月04日、旧象潟町の某ポイント付近に到着すると中部地方ナンバーのクルマが停まっています。
おそらくYさんのクルマでしょう。暫く付近でゴソゴソしていると、予想通りYさんと再会。
先に入っておられたYさんに、当地の状況等を一通りお話ししていただいた後、私が、
「今回は矢島町をメインにやろうと思っているんです」
とお話ししたところ、
「それはやめておいた方がいい、矢島町の状況はこんなんですよ」
とデジカメの画像を見せてくださいました。
見てびっくり。 ポイント付近は一面の雪で覆われております。うむ〜ですな。
因みにこのサイシンは象潟町のポイント付近で撮影。
こちらは時期的にちょうど良いような感じです。
この日の天候は時々薄日が差すものの、基本的には明るい曇りといった感じだったので、
発生していたとしても飛ぶかどうかは微妙な状況でした。
そこでこの象潟町の有名ポイントで採集するのではなく、(元からその気はありませんでしたが)
付近の下見をすることにしてYさんと別れました。
付近の下見といっても、今まで記録のある地名を訪れて、どんな所か確認しておくという
至ってお手軽な行動です。
そこで最初に行こうとしたのは「観音森」という標高685.2mの標石の在る三角点です。
ここに登る道は地形図に記載されていませんが、山形県側の「駒止」
から登ると何かで読んだ記憶があったので行ってみました。実際訪れてみると、
地形図に記されている「駒止」の場所と現地の表示とはかなりずれており、
地形図で「こぶし山荘」と記されている地点にこの画像、駒止山荘が在りました。
「観音森」への登山道と思われる小径はこの駒止山荘ではなく、無名の小屋付近から始まっており、
分かり難い踏み跡を15分ほど辿ったのですが、とうとう道を失ってしまいました。
地形図からも読み取れますが、付近はなだらかな地形で、強引に進むと迷ってしまいそうです。
この天候ですし「苦労してたどり着いても、たぶん居らんやろ」と自分を納得させ、
撤収いたしました。
2009年05月14日
人の言う事は聞くものです。
特に同じ仲間、虫屋さんの忠告は聞くべきでございました…。
にもかかわらず矢島町へ行ってしまった私。単純にアホですな。
上の画像のように、05月05日は絶好のギフチョウ日和でした。矢島町側から見た鳥海山も、
頂上までくっきり鮮やかに見通せます。しかもほぼ無風。
言い訳しますと、確かに矢島町のメインポイント付近は雪に埋もれているのだろうが、
そこよりも少し北へ戻り、標高を下げた付近なら雪解けも進み、採集可能だろうと思ったのです。
また、矢島スキー場という記録を何かで見た記憶があったので、
「この辺りで採ったら、緯度的に『ギフチョウ最北ラベル』になるやん!」
と、あくまでもポジティブ(私の場合、日本語訳はオメデタイが適切か?)です。
勿論、矢島スキー場付近よりも北は、ヒメギフチョウの縄張りだと言われていることは知っていたのですが、
『ギフチョウ最北ラベル』という単語が、一度アタマの中に入ってしまうと、
私は押さえが利かないんですねぇ。
ということで矢島スキー場の上部付近でやってみたのですが、順当にnull。
付近に生えていたサイシンも、ご覧のように芽吹いたばかりのような感じです。
この状態では、ここでギフチョウが世代を繰り返していたとしても、おそらく未発生。
この矢島町での採集行動を終了することにしました。
仕方がないので、2007年に見つけた、にかほ市のポイントへ移動し、
秋田県ラベルを確実に1頭でもモノにして楽になろうと安易な流れに身をまかせました。
行ってみると、お約束通り、ギフチョウさんが出ていらっしゃったのですが、
あまりに唐突だったので振りもせず見送り。つィ〜、とブッシュの中に消えて行かれました。
(ポイントだと判ってるのに、緊張感不足で現地に臨んでしまいました…、反省しています)
以後、同所で5分ほど待ちましたが、出てくる様子もないので、次へ移動です。
(何度も書いてますが、私はポイントでじっとしていられません)
次に訪れたのは、にかほ市の横岡付近に在る、中島台獅子ヶ鼻湿原付近です。
ここは前日に少しだけ下見をしており、出て来るとすれば、
この画像に写っている明るい広場とスギ林との境目辺りだろうと思っておったのですが、
目論みは見事に外れ、なーんにも飛んで来ません。
水路付近にサイシンは生えていたんですがねぇ…。
これで05月05日もnullが確定です。
2009年05月17日
さて、連休最終日05月06日です。
この日、早朝はきれいに晴れていたのですが、序々にうす雲に覆われ、
「イマイチの晴れ」といった天候になってきました。
明日からの仕事のことを考えて現地を08:00頃に出発し、真っ直ぐ帰宅することにしました。
これで完封のnullが確定です。
帰路途中、山形県酒田市市街地以南からはとっても良いお天気になってきたので、「失敗したかな?」
とも思いましたが、自宅まで800km以上あることを考えると、ここは無理をせず素直に帰るべきでしょう。
この歳になってようやく大人の判断ができるようになった私です。
前にもUPしたような気もするのですが、画像がないと寂しいので、お風呂を貼り付けておきました。
ここは、にかほ市営の宿泊施設、1泊2食付で5800円と、とてもリーズナブル。
お部屋も広くてきれいでした。とはいっても今回は宿泊していませんが。
また、立ち寄り湯としての入浴料金は300円。露天風呂はありませんが、浴槽や洗い場も広いので、
快適な入浴が楽しめます。
ところで、私など足元にも及びませんが、ギフチョウ道に精進されている某氏が、
「第一印象での『居るor居ない』の判断は、年々研ぎ澄まされてゆく」
とのお言葉を発しておられました。
そして今回、三角紙を1枚も使わない完封のnullだった訳ですが、
未練がましく帰る寸前に立ち寄った、にかほ市某所で、「ここは、居るんとちゃうかな…」
との印象を受けた場所がありました。
私の判断ですから、あまりアテにはなりませんが、来年はその場所で勝負してみるつもりです。
2009年05月20日
先の日曜日、05月17日は雨でした。
キマリンの採幼技術を持ち合わせない私は、雨の中お出かけせずに、
北大東島で採ってきた蝶の展翅(ヒメアカタテハとかアサギマダラとかだったのでイマイチ楽しくなかった…)
とデータ整理をしておりました。
ところでキマリンの採幼ですが、山*マさん、8**3さん、p******nさん等お詳しい方々に、
実地指導を伝授いただければ、そのテクニックは身につくと思うのですが、
飼育するのが好きではない私は、やめておいた方が良さそうです。
05月17日は出かけてませんが、05月10日はお出かけしてきました。
そこで今日は、05月10日のことを書くことにしましょう。
今迄、シーズン中にギフチョウを狙って2度訪れたにもかかわらず目撃すらできておりません。
「そんな許せへんわ!」 ということで、餅を搗いて行ってきたのは富山県南砺市のブナオ峠です。
←の朽ちた看板、昨年までは在るのが気付かなかったのですが、ゲート脇に横たわっていました。
ここからブナオ峠まで、10kmもあったんですね、7〜8km程度だと思ってました。
ゲートを越え、自転車で暫く行くと、下部のサイシン発生と推定されるポイントに到着。
しかしながらこの日付では既に時期遅く成虫は全く見られません。
サイシンも
←のように、シワシワが完全に伸び切り、「もう終わってまっせ」と言っているかのようです。
いずれにしても、ここで採るつもりはなかったので先を急ぎます。
「お゙っ、出おったな!」
熊かと思い、一瞬びびったのですが、よく見るとカモシカさんです。
じ〜っとこちらを見つめています。ならば写真を撮ってあげましょうということで、
コンデジの最望遠側で撮影。
かなりの距離があったので、やはりキレイには撮れていませんね。
ネタがないので今日はこれだけ。
無い文章力を補う為、画像を多用しているのですが、なんかイマイチやなぁ…。
標本画像撮影とデータベースへの入力で、けっこう疲れてるのかも。
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