2009年07月06日
なまじ、芦生で採れるものだから、また、こちら側でやってみたくなる…。
画像の場所は滋賀県旧朽木村。左へ行けば生杉集落、真っ直ぐ進むと小入谷集落に至ります。
どちらの集落にも、キマリンのほのかな香り漂う場所がございます。アカンやろなぁとは思いつつも、
私を引き付けてやまない訳です。
07月04日(金)に用具の注文がてら、元蝶研出版のT氏に「滋賀県旧朽木村の記録はあるのですか?」
と尋ねたところ、「文献上の記録は無いハズだ」との回答をいただきました。
やる気が出てきますね。
そのうえ、小入谷集落から福井県境までは、地図上の直線距離で約2km。
福井県ラベルのキマリンが射程に入ってきます。
と、行く前は例によって前向きな私です。
結果は、もうお解かりですね…。
このような結果に終わった場合、何処へ行ったかを書くことに躊躇はございません。
ということで、キマリンを目的に探してみた市町村を、回った順番通りに書いておきましょう。
元からの大津市、旧滋賀郡志賀町、旧高島郡高島町、旧高島郡今津町、旧高島郡朽木村
と今回は滋賀県をメインに探索。加えて、1ヶ所だけ京都市左京区でもやってみました。
このような近場であったにもかかわらず、軽トラでの走行距離は約250km。
細い農道や峠越えの林道走行が多かったので、けっこう疲れてしまいました。
2009年07月09日
この時期恒例、「ネタはあるけど、書けませんです」でございます。ん、文章がおかしいか?
まあ、いつものことですね。
キマリンの採集状況については書けませんが、採集方法については書いてもよろしいかと思います。
但し、京都市周辺だけに通用する成虫採集方法で、しかも「叩き」を除いての方法ですから、
あまり参考にならないとは思いますが、書くことがないので仕方ありません。
先ずは道具から。
←は今年から使い始めた三つ折枠です。
直径は55cmで重量は約130g、上州屋で1580円(税込み)でした。
フレームの高級品、昌栄製のウルトラフレームが60cmで約140g、ネット通販で8000円前後ですから、
この三つ折枠は、かなり割安と言えるでしょう。それに、この金額なら1シーズンで壊れたとしても、
諦めがつきますね。また、フレームに装着するネットは、60cmの緑メッシュネットがお勧めです。
そして竿の方は
これを今年購入しました。日本製ではありませんが、この5800円というのがとっても魅力的です。
ではここで、これらの道具を選んだ理由を述べておきましょう。
1:キマの成虫採集には大口径ネットが必須。
どんな種を狙うにせよ、ネットは大口径の方が採り易いですよね。
特にキマの場合、「2コ舞い」のネットインを狙うのがコツだと私は
思っております。この「2コ舞い」を空中でキャッチするには直径
50cm以上が必要となります。
2:先端装着物の質量は勿論のこと、風圧を受けた場合も勘案して最軽量を追求する。
「2コ舞い」を狙うという事から、軽く振ることができなければなりま
せん。また、静止個体を採るときにも、「被せるように振り抜く」必要
があることから、風圧をスルーしてくれるメッシュネットがよろしい
かと思います。
また意外に思われるかもしれませんが、個体数の多いポイントで
は、静止個体を確認しても即座にネットを振らないようにしましょう。
そう、「2コ舞い」になるまで待ち、これを空中戦でネットインします。
こうした方が、静止個体を狙うより、はるかに高い確率で採集でき
ると思います。まあ、状況にもよるんですがね。
3:竿の長さは6mもあれば充分。(買ったのは7mでしたが)
こうして「2コ舞い」を狙うという事と、「被せるように振り抜く」という
竿さばきが要求されることから、竿は長くなくても良いと思っていま
す。もっとも、私の実力では7mいっぱいに伸ばした状態でも、先端を
上手くコントロールできませんし、ましてや8m以上となるとネットイン
する自信は全くありません。
そんなら、高い所でテリを張る個体はどうするのか?とのご質問が
あろうかと思いますが、その場合は…、指をくわえて見てるだけ。
そう、諦めるんです。
このお話しは、もう少し続けようと思うのですが、疲れたので今日はここまでです。
2009年07月13日
京都市とその周辺限定、「キマリンの採り方」のお話しはチョッとお休み。
今日は、07月12日の事を書きます。
尊敬する加藤文太郎さんの碑を目的?に、兵庫県北部に行ってきました。
当初は、岡山県で山キマの「テリ待ち心中(になる可能性が高い場所)」
をする予定だとT先輩にも宣言しておったのですが、前日の土曜日にワインを少々呑み過ぎまして、
朝起きた時点では岡山県まで行く気にはなれません。
(イタリア料理ファミレスのハウスワインって、とってもお財布にやさしいんだもん)
「う〜ん、チョッとアタマ痛いしなあ、今日は、ゆるぅ〜くウラナミジャノメでも採ろか…」
と、7月中旬〜、年1化という変った発生パターンの当地を訪れたのですが、
まさかの、Null。
ショックが大きくて、今日はこれだけです…。
2009年07月15日
採れなかったウラナミジャノメのお話しだけではあんまりなので、
次に行ったポイントの画像↓でも貼り付けておきましょう。
某所の有名なキマリン・ポイントです。標高約500M、高原のカシワ発生で所謂「山キマ」のポイントですな。
当地へは数年振り3度目の訪問になります。今回、生えているカシワの本数が、
かなり少なくなってしまったように見受けられたのですが、気のせいかもしれません。
この日は自宅を出発したのが、かなり遅かったので、ウラナミジャノメでNullを喰らった後、
まっすぐ当地へ向かったのですが、到着は15:00前という、テリトリータイム直前となりました。
この時刻で、しかも対象樹がカシワなら、いかに叩き下手の私であっても、
何とか出すことができるのではないかとやってみたところ、1雌だけ落ちていらっしゃいまして、
これを丁重にお持ち帰り。この個体は雌であったせいか、案外新鮮でした。しかしながら、このポイントとしては、
日付的にもう末期だと思われた事から、ここではテリトリータイムを待たずに次へ移動です。
次に行ったのは、記録が発表されている字名ではありますが、初めて訪れる場所です。
地形図からの推定と、ハヤシミドリシジミも同時に採集されていることから、
間違いなく高原のカシワ発生でしょう。
この予想の下、実際訪れてみると、かなりの広範囲に、思いっきり大量のカシワが生えております。
「こないに、ぎょーさんカシワが在ったら、何処がポイントか判らへんやんかいさ〜」
と、ぶつぶつ呟きながら軽トラを低速で流し、一通り見終わった後、
「テリを張るとすれば、あの奥…。***を++++た先には、きっとお好みのすり鉢的空間あるハズ!」
と、行ってみたところ、予想通り良さげな空間が展開しています。
試しに、開花中のクリを優しく叩いてみたところ、アッサリとキマリンの雌が落ちてきました。
という訳で、テリトリータイムにはこの辺りでの採集し、トータルで〔〕雄○雌を得ることができました。
ただし、鮮度はイマイチで、4〜5日前が適期だったと思われます。
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