2009年08月05日
調べてみると、島根県ラベルのホシチャバネセセリとして発表されている産地は2ヶ所。
1:旧那賀郡旭町雲月山キャンプ場
2:旧那賀郡金城町傍示峠
というのが見つかりました。
そして、どちらの場所も、ゴマシジミの記録まで有るではありませんか。
ならば、往復約1000km。島根県まで行く値打ちアリ!です。(ゴマシジミには若干フライング気味かな?とも思いましたが…)
それでは先ず、1の「雲月山キャンプ場」から。
国土地理院の1/25000地形図には「雲月山キャンプ場」という表示がありません。
ところが手持ちの道路地図「マップル(1993年05月発行)」には、
旭町坂本の[風穴]という山の西麓あたりに存在するとの表示がありました。
そして今一度、1/25000地形図を見てみると、その辺りには荒地マークが描かれています。
もうココが「雲月山キャンプ場」で決まりですね。
ということで、この荒地マークを目指して細い県道を走って行くと、この画像の看板が現れました。
「この奥に本当にキャンプ場が在るんやろか?なんか、とっても荒れてるけど…」と不安を抱きながら進入したのですが、
この道、予想通りの酷い道でした。最近はクルマの通行が無かったらしく、轍の内側の草は伸び切って、
常に車のお腹をブラッシングしてくれます。また、両側の潅木等も道に覆いかぶさり、車の左右側面を、
これまたブラッシング。
車がキレイになりますわ…。
落ちた枝や倒木を排除する為に、4回の停車を余儀なくされつつ、やっと
←の地点に到達しました。
この奥、確かに元キャンプ場のようで、
緩やかな谷的地形内の各所が平坦地化されていたのですが、その中央部にまで雑植生が進入し、
すでに歩くのもままにならないといった状況です。10年以上は放置されているように見受けられました。
「これでは、おらんわなぁ」と思いながらもさらに進むと、
テニスコート半分程の面積のススキ原が在り、「居るとすればココしかないやろ」
と入ってみたところ、居たのはベニシジミだけ。
湿気のある所にはワレモコウも少数生えてはいたのですが、
既にゴマシジミの環境でもなくなっています。
やっぱり、元キャンプ場でしたわ。
2009年08月08日
はい次、今日は2の旧那賀郡金城町傍示峠です。
1/25000地形図には傍示峠(棒路峠)との表記と共に記念碑の地図記号も描かれていました。
判り難いですが、この3本の石柱が傍示峠の記念碑になります。
そしてこの画像内、右側の看板は国道186号線上に設置されているものです。
これを撮った私の背後、広島県側にはアスファルトで固められた広い駐車場と、
つるんつるん斜面のスキー場が拡がっています。
イイ蝶は、何も居そうにありません。
辛うじて残った
←の斜面。
バレーボールコートほどの面積でした。ワレモコウも生え、
「イイ蝶が居るかな?」と思わせてくれたのですが、居たのはジャノメチョウとベニシジミ。
あきませんわ、何と言っても狭過ぎます。
この画像の建物の奥、送電鉄塔の見えている斜面の麓は現在駐車場になっているのですが、
周囲の地形等から、元は湿地だったんじゃないかな?と想像しました。
もしもそうであったなら、ヒョウモンモドキやヒメシジミが湿地内部に、
そしてその周囲にはゴマシジミやホシチャバネセセリがきっと居たことでしょう。
長いこと蝶屋をやっていると、過去が見えてしまって、とても悲しくなりますね。
そしてこの地でもう一つ気になったのは、カシワが点々と残っていた事。
当地がスキー場として開発される前だったら、ハヤシミドリシジミは当然として、
キタアカシジミ(mizobei)やキマダラルリツバメも居たのかもしれません…。
ふぅ〜、過去のことを妄想しても仕方ありませんね。
2009年08月10日
台風の発生ぐらいは、予測してほしいものです、気象庁。
ここまで悪天候になるとは、とても思わず、08月08日の夕方に自宅を出発し、中国道美作追分のPAで就寝。
翌朝目覚めると、思いっきりの雨。
それでも、ここまで来ているのだから、せめて下見でもと思い、庄原IC付近まで進行したのですが、
クルマから降りるのがイヤになるほどの激しい降り方になってきました。
NHKラジオの天気予報では、四国沖の熱帯低気圧がどーのこーのと言っております。
「ちょっと待ったらんかい。熱低なんて土曜日11:00の予報では、一言も、いうてへんだやん!」
と車の中で叫んだのですが、しゃーないですわな…。
潔く諦めて、帰る事にしました。
一旦、ICから流出し、再度高速道路に入ると、「往復」になるので通行料が合計2000円になってしまいます。
そこで広島北ジャンクションから山陽道に入り、ぐるっと一筆書きルートで帰ることにしました。
ということで今回、これまで走ったことのない岡山道を通ってみたかったのですが、給油の都合で断念。
素直に山陽道を走る事になったのですが、結果的にはこちらを選んでおいて正解。
岡山道から中国道に戻っていたら、途中で「大雨通行止め」に遭遇しておるところでした。
結局、高速道路を約600km走行、無駄にガソリンを消費しただけの08月09日となってしまいました。
こんなお話しだけでは、せっかくお立ち寄りくださった方に申し訳ないので、
08月02日の続きを少し。
こうなったら島根県ラベルのホシチャバネセセリなどという贅沢は言いません。
広島県ラベル(これも難しいよね)狙いに変更です。
旧芸北町土橋集落内の元採草地と推定される草原と、この雲月山でやってみたのですが、
全く見られませんでした。
なお、ここ雲月山の既知の良い蝶2種は健在でした。
(最近、保全の関係で、種名をモロに書くのは躊躇われるような風潮になってきましたね)
2009年08月12日
天気が読めません。
明日から、即ち、13日〜16日までが伏見屋のお盆休みなのです。
ただ、15日〜16日は家族で琵琶湖へ湖水浴へ行くことになっているので、私の行動可能日は13日〜14日の2日間のみ。
なのに、どちらへ行くべきか未だ迷っています。
左:2008年08月 福井県産 右:2008年08月 鳥取県産
左(山ゴマ)に行きたいのだけれども、曇っても採集可能な右(中国地方ゴマ)にするべきか…。
それとも、13日に右に行ってそのまま移動し、14日は左で山登りかぁ?
さて、どーしたもんでしょうか。
2009年08月17日
4日間、PCを立ち上げていないと、いろんな掲示板等を読むのに時間がかかりそうです。
なので、各板を訪問する前に、先ずはこのお盆休みの行動の概略のみを書いておきましょう。
08月13日:広島、岡山、鳥取の各県をウロウロ。
08月14日:島根県の1ポイントのみ。
08月15日:家族全員で琵琶湖へ行ったのですが、琵琶湖に入って次女と水遊びしたのは私だけ。
08月16日:比良げんき村という所で次女と遊具で遊んでおりました。
ということだったので、あまり書くこともないのですが、
次回は08月13日の採集行動から書いて行きましょう。
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