2009年10月26日
輪島⇔舳倉島の定刻所要時間は90分なのですが、その内の約88分もの間、気持ち悪さに耐え、たどり着いた舳倉島の集落↑です。
この舳倉島、かなりの高離島度(グレード4+程度かな)で、商店というものが全くありませんでした。
かろうじてソフトドリンクの自販機が1台だけあったので、水分は補給できますが食料を手に入れる事はできません。
行かれる方は注意してください。
そして驚いたことに、エンジンを備えた陸上の乗り物が皆無。そう、クルマとバイクの無い島だったんです。これは初めての経験でした。
これまでに私が訪れた最高離島度のトカラ列島諏訪瀬島(ここが離島度最高のグレード5)でもクルマとバイクは走っていたんですがねぇ…。
これらの事が原因でしょうか、↑画像の集落内を歩いていると、舳倉島の方々には大変失礼ながら、強い寂寥感をおぼえました。
こんな島ですから、歩いていても誰にも出会わないと思われるでしょう。
ところが違うんです。
所持機材一式で優に200万円は越えるのではないか?と思われる人々、即ち、SWAROVSKI社製の双眼鏡とフィールドスコープ、
600ミリ〜800ミリの超望遠レンズを装着したニコンorキャノン製フルサイズ一眼レフで身を固めた鳥屋さん達と頻繁に出会うんですよねぇ。
あまりのバブリ…、いや失礼、お高級感がまぶしくて、クラクラしてしまいますわ。陸上なのに船酔いしそう…。
それにしても、「こんにちは」って挨拶したら、同じく「こんにちは」と言うぐらいは返してくださいね、鳥屋の皆さん。
ネット持って歩いてる奴、そんなに気に入りまへんか?
2009年10月29日
前回の文章を読み返してみると、鳥屋さんに対して僻んでいるようにも読めます。
そして行間には、「そやからワシ、おまえらが嫌いやねん」という感情がにじみ出ているような気もします。
けど、嫌いだなんて…、そーんな事は…。
私、鳥さんは大好きなんですから。
さて、肝心のシルビアシジミですが、全く見ることができませんでした。
まあ、記録の無い場所へ挑戦してのnullですから、完敗とは言え、スッパリと気持ちがよろしいです。
結果、nullではありましたが、一応この舳倉島の状況を書いておきましょう。
↑の画像、海のそばの神社に至る小径が、ミヤコグサの生育にちょうど良いシバ草原になっているのがお判りいただけると思います。
実際、ここには多くのミヤコグサが生えており、シルビアシジミにとって、とても良い環境でした。
そしてこの場所のように多くのミヤコグサを含む草地は、島内のいたるところで見られ、
「分布しているものなら、必ず居てるやろ!」というような場所が何ヶ所もあったのですが、居らんのですわ。
現地滞在4時間30分の内、シルビアシジミ探しに集中したのは約2時間30分。13:00を過ぎた時点で、
「これは居らん!」という結論に達しました。
そして残りの2時間はラベルがとってもかっこいい「舳倉島のヤマトシジミ」を採集することにしたのですが、
これがあまりにも少ない。結局、かなり汚損した2雄を含めての都合6雄1雌しか採れませんでした。
こうして、ヤマトシジミで思わぬ苦労をした挙句、帰りの船でも往路と同じく船酔いですから、
もー、最悪。
「二度と行きたくない!」と言いたいところですが、どうやら北陸地方ではシルビアシジミの見られる時期が、
「9月までなのではないか?」という気がしてきたので、来年は8〜9月の間に行ってみようかと思っています。
今度はKe*ko製の8×21程度の双眼鏡でも首からぶらさげて…。
2009年10月31日
天気予報をチェックしてみると、きっと今日が最後のチャンスなんでしょうね。けど、今日は仕事。
明日は午後から荒天になると言ってるし、3日の文化の日以降は気温がぐっと下がるとか。
アレは気温が高くないと飛ばんもんな…。
何が?って。
南の方では、闇ですか?って空間できらきら耀く某シジミ、和歌山県ラベルってのが超カッコよろしいです。
もしかして本州ラベルは今年が初めてかぁ?
しかし、本州でこの某シジミが採れるようになるなんて…。
近い将来、↓こんなのも採れたりして。
2004年10月09日13:55:06 沖縄県八重山郡与那国町(与那国島)久部良岳山頂付近
世界測地系に基づく座標値:北緯24度27分14秒,東経122度57分28秒(この値を中心に半径125m以内)
2009年11月02日
10月までは北陸地方のお話で引っぱっておりましたが、さすがにもうアカンやろということで、
今日は10月18日(この日付でも既に2週間以上も前やしぃ〜)に行ってきた和歌山県のお話しです。
少し前にもチョロッと書きましたが、某掲示板にUPされていたシルビアシジミの画像を勝手に
「和歌山県産である」と妄想し、しかも「この画像は川の堤防で撮影されたモノである!」と決めつけての「土手ビア」探索を決行ました。
先ずは、画像と文章から「土手ビア」であると判断したその理由を述べておきましょう。
UPされていた画像をここに貼る訳にはいかないので、どんな画像だったかを文字で説明しますと、写っていたのは
シルビアシジミ1雄・枯れ草・地面・花をつけたミヤコグサの4点だけでした。
シルビアシジミ1雄:裏面が写っていたので、変異に精通していれば、
ある程度地域が絞れたのかも知れませんが、ご存知のように私の目は節穴。
全く判りません!ということで、単に採れたらウレシイという理由だけで和歌山県に決め打ちです。
枯れ草:イネ科のような細い葉が、高密度に絡まり地面に貼りつくような感じだったので、
海岸べりの岩場ではなさそうです。
地面:写っていたのは土ではなく、何らかの表面加工が施された石のような感じだったので、
これは堤防の石組みではなかろうか?
花をつけたミヤコグサ:その雰囲気から、石組みの隙間もしくは
窪みに溜まった僅かな土から生えていると推定。
また、添付された文章には「草叢に逃げ込み隠れる個体もあった」と書かれていることから、
隠れられるような広さと濃さを備えた草地が存在するのは、海べりではなかろうということで「土手ビア」に決定です。
2009年11月05日
さて、「土手ビア」ならばどの河川でしょうか?
先ず、地域を絞りましょう。撮影された方のホームページを読んでいると、どうやらお住まいは紀南地方にあるようです。
明確な根拠ではないのですが、行間に漂う雰囲気から、撮られた場所はお住まいの近くなんじゃないかな?
と感じたので対象地域を紀南地方に限定してみました。
そして写っていた堤防の石組?の表面状態から、この堤防は新しいものではなさそうです。
かなりの年数を経ていると推定すると、昔から改修等の工事が施されている一級もしくは二級河川であろうという結論に達しました。
(結論に達しただなんて、そんなたいそうな書き方せんでも…)
調べてみると、紀南地方の一級河川は熊野川だけでした。けど、この川は遠過ぎるので今回は見送り。
また、この10月18日は18:00までに帰宅しなければならなかったので、
おいしそうな二級河川の周参見川、古座川、太田川も時間の関係で訪れる訳には参りません。
ギリギリ行けそうなのはこの画像の日置川ぐらいまででしょう。
ということで、軽トラの荷台から愛用の自転車を降ろし、日置川堤防でのサイクリングが始まりました。
2009年11月07日
日置川右岸堤防を自転車で走り始めるとすぐに↓の草地に至りました。
よく手入れされたシルビアシジミ好みの草地に見えますが、ご覧のようにお祭りの最中。
ネットを手に、この場へ入って行く訳には参りません。
結果的に、ここが最も可能性の高い場所だったにもかかわらず、全く探せていないのが心残りです。
さらに上流へと向かい、↑の画像は今回の日置川での最終目的地、「安居首地」付近の川原です。
詳しいことは知りませんが、このあたりが数年前にホシボシキチョウの発生した場所だとか…。
しかしながらカワラケツメイは全く見られません。「ホンマにここやったんやろか?」と疑ってしまうような場所でしたが、
不安定な川原という環境ですから、1度の氾濫でカワラケツメイが根こそぎ無くなってしまう事もあり得るのでしょう。
この「安居首地」まで行った後、戻りのサイクリングコースとしては、日置川の左岸を極力走るように心がけたのですが、
堤防付近を走れる場所がほとんど無かったので、安宅橋→日置小橋の間しか調べることができませんでした。
結果、この間の左岸では安宅橋付近にのみ少々背丈の高い草で構成された草地があったのですが、
ここでもミヤコグサ・カワラケツメイ共に見られず、「完敗の日置川探索」ということになってしまいました。
2009年11月09日
NEXCO西日本のwebページ内渋滞情報によると、阪和自動車道上り線長峰トンネルを先頭とする渋滞は
14:00頃から始まるそうです。この渋滞のエグさは以前に経験済みだったので、14:00までには長峰トンネルを通過し、
帰宅するという予定を立てておりました。
日置川での探索を終えた時刻は10:20頃だったのですが、ここからの更なる南下は、
「家庭内の雰囲気を良くない方向へと向かわせる事になるであろう」との大人の判断で、
北へと戻りつつ良さげな場所を探してみることにしました。
このミヤコグサ、この画像からは少々判り難いですが生えていたのは川の堤防斜面です。
いかがでしょうか?「土手ビア」のかほりが、仄かに漂っているような、いないような…。
まっ、今回は見られなかったのですが、ホントに居ないのかどーかは複数回訪れてみないことには判らないと思います。
う〜ん、けっこう匂うんやけどなぁ…。
そして別の場所では
←のカワラケツメイが生えておりました。
「ごちゃごちゃしていて、何処にあるのか判らへんやん」 と言われてしまいそうですが、
左の方に一応写ってます。
これが生えていると、即座にホシボシキチョウを期待してしまいます。
フィールド活動中は、常に前向きな私です。
まあ、当然のことながらホシボシキチョウは見られませんでした。
現在、九州で採れてるからと言って、「和歌山でも!」というのは、やはり妄想の一種なのでしょうね。
因みにツマグロキチョウは☆頭ネットインして△頭のお持ち帰りでした。
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