2009年12月21日
明日は冬至。
毎年のことですが、今日明日が気分の谷底。仕事以外の事をする気が起こりません。
とか言いながら、この文章を書いておるのですから、「冬至でテンションだだ下がり…」
というのは思い込みだけなのかもしれません。
少し前に、ネタの無いときには「標本撮影時に使う小道具について書きます」
と宣言していましたので、今日は標本と一緒に写し込むラベルを置く台のお話です。
←は似たような画像を何度もUPしてきましたが、標本の撮影状況になります。
標本撮影時、黒い画用紙は通常使わないのですが、今回は撮影台を判り易く見ていただくために
この背景を選びました。
この画像でお解かりいただけるように、標本とラベルの高さが同一になっています。
こうして単に高さを同一にする為だけの小道具なのですが、わざわざアクリルの透明板から作ったのは、
できるだけ「影」を出したくなかった事と、手近にアクリル板の端材が大量にあったからです。
また、台座から上部へ約80度の角度で棒を伸ばしたのは、台座が画面に写り込まないようにする為であります。
(この角度を付ける加工には往生しました)
ここまで大画像にしなくてもよいような気もしますが、画像編集のやり直しが邪魔くさいのでそのままUPです。
画像内にある程度の説明は入れていますが、少し補足しておきましょう。
アクリル同士の接合には接着剤を使用せず雌ネジを切ってのビス止め。
勿論ビス側では頭が沈むように皿抉り加工を施しています。
ラベル面が少々重くなっても簡単に転倒しないよう、台座には錘としてステンレスM6φ×15mm
皿ビスと袋ナットを取り付けました。
そして注目していただきたいのは最上部の「耐震マット」です。
100円均一ショップで購入しました。
何故このようなモノを付けたのか疑問に思われたでしょうが、実際に撮影してみると、
紙のラベルってとても不安定なんですよね。単にアクリル台に置いただけでは、
ラベル自身がピタッとフラットにならないし、また、所定位置に写し込む為、スライド移動するだけで、
簡単に台からずり落ちたりします。
この問題を解決するには、この粘着性エラストマーを用いるのが正解でございました。
ただ、問題点としては、この製品自体の厚みが一定ではなかったこと…。
これではピントのシビアなマクロ撮影の場合、一部合焦しない部分が生じたりします。
しかしまあ、この「耐震マット」、金額が100円でしたし、原産国もK国であったことから、
この程度の低品質は受容すべき事なのでしょう。
2009年12月24日
前回のラベル台のときに一緒に写っていたツマベ二チョウが気になりますよね。
2002年の与那国島産ツマベニチョウでございます。
私的にはかなり黄色いと思うのですが、1980年代半ば以前の黄色型が安定して採れていた頃の個体と比べて、
この個体の黄色度?は高いのでしょうか。比較すべき個体を持っていないので何とも言えませんが…。
(ハイ、私も与那国島のツマベニチョウは一度ガラリと入れ替わって、
今では黄色型が以前のように採れなくなったというのは蝶屋の共通認識だと思ってましたよ)
ところで、この画像ですが、RAW撮影して現像時に、けっこういぢっています。
現像ソフトにおまかせでJPEG化したのでは、ここまでの黄色が出なかったのでいぢった訳ですが、
「これでよいのだろうか」との疑問は抱いておりました。
なまじ自由に色を調整できるものですから、「ウソの写真を作っているのではなかろうか?」
と常に自問しながら画像編集をしている私です。
けどまあ、少なくとも私の頭の中では「これぐらい黄色い!」と思っているので、
そのイメージにより忠実に近づけるよう色彩を具現化した訳です。
従いまして私の頭ではコレが『真』なのですが、皆さんにとってこの黄色さは『偽』となるのかもしれません。
う~ん、難しいなぁ…。
2009年12月26日
昨日、左京区修学院の現場へ納品に行った帰り、少し足を伸ばして左京区の上高野へ行ってみました。
画像は上高野から撮った比叡山。
単に画像が無いと寂しいから貼っただけで、以下のお話しとはあまり関係ありません。
さて、上高野に寄った理由ですが、今年の京都大学11月祭の時に、T研のお部屋で購入した
SPINDA No.18 (2009)の173ページに載っていたA氏のキマダラルリツバメの記録…、
これを読んだからであります。
実はこの場所、私が高校生だったとき(1970年代中頃)に本種狙いで1度だけ訪れ、
全く見ることができなかった思い出があります。
当時は採りたい盛りの高校生だったので、当地で少しやってみて「アカン、やっぱり居らんのやわ…」
とすぐに諦め、確実に採れるY瀬or岩倉H町へと転戦したように思います。
ところがSPINDAには「2007年06月29日午前8時50分頃に羽化直後の雌1個体を撮影」
と報告されているではありませんか。やっぱり居ったんですね。
そこで、キマリン探索能力が当時と比べ、大幅に向上している現在の私の目で今一度見てみようと当地を訪れました。
報告文によると、2007年と2008年の再訪時には見ることができず、「結局確認できたのはこのときの1雌だけだった」
というような表現でしたが、現在の私の目で見ると、やっぱりここはポイントですわ。
時期は6月20日頃、目撃期待頭数は5頭とみました。
しかしながらテリトリーポイントが、まさかの*****だと思うので、採るのは難しいかも…。
まあ、来年はチョッとだけ覗いてみようと思っています。
2009年12月28日
最近不景気で、ず~っとヒマだったのですが、さすがに年末ともなると少々忙しゅうございます。
昨日は日曜日だというのに、仕入れ伝票のチェックと支払いの準備で一日終わってしまいました。
(最近のマイブームコミック、「のだめ」を読んだり、そこに出てくる音楽のCDを引っぱり出したりしながらだったので、
実際はあまり仕事に集中していなかったのですが…)
さてこの画像、12月26日(土)にシャッター工事の完了確認で、滋賀県草津市へ行ったついでに撮ってきたものです。
場所は、野洲川の左岸堤防。目的は勿論シルビアシジミの下見ででございます。
近畿地方で本種の記録を出すのが最も難しいのが奈良県で、次の難関は滋賀県でしょう。
両県共、「おそらく居ない!」と私自身は思っているのですが、探さずに居ないと決めつけるのはイケナイことです。
仕事のついでではございますが、ここまで来ることができたのですから、
「探さないで帰るのは蝶屋として、正し道を踏み外すことになってしまうぞッ」
と自分に言い聞かせ、仕方なく(喜んでとも言う)堤防を歩いてみました。
広範囲を調べた訳ではないのですが、結果、ダメ草地ばかりでシルビアシジミは居そうにありませんでした。
まあ、こんなもんでっしゃろ…。
2009年12月31日
先ほど、17:30に伏見屋店舗のシャッターを下ろすことができました。
これで今年の営業はおしまい。今からは、居住部のお掃除の残りを片付けて、20:00頃にはゆっくりできるでしょう。
それにしても、皆さん、どーして年末押し迫ってからガラスを割るんでしょうね。
毎年、29~31日にかけては一般家庭のガラス割れ替えでバタバタしています。
特に今年は、31日の午後から手間のかかる玄関引戸の割れ替えを受けてしまい、
今日の予定が大幅に狂ってしまいました。
ということで、毎年年末から書き始めているその年(2009年)の総括は、年が明けてから書くことにします。
画像が無いと寂しいので、[ふしみやDB2008]から意味なく選んだこのjpegファイル、
島根県の海抜≒0.5m地点で採集したシルビアシジミをUPしておきましょう。

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