2010年07月01日
突然ですが、キマダラルリツバメのプレート画像を改良しています。
下の方のキマ画像をクリックしていただくか、ここ
をクリックしていただくと、キマ・プレート画像の入り口ページが表示されます。
その中の[京都府その01]をクリックいただき[目次ページ01]に在るテーブルの各項目をクリックすると、
キマ・プレート画像が表示いただけるところまでは、これまで通り。
そして今回の改良点では、表示されたキマ・プレート画像そのものをクリックしていただくと、
プレートの原画(4536×2952ピクセルで約5MB)を表示できるようにいたしました。
ご覧いただくと、かなりの大迫力でキマリン標本が表示されると思います。
(ここまで大きくするとアラが目立ってチョッと恥ずかしいですが…)
2010年07月03日
「この時期、毎日キマを採らんと気が済まん!」
と毎年同じようなことを口走りながら、06月14日以降、ほとんど毎日キマリンを採ってました。
ところが今日のこの天気、流石にコレでは出て行く気が起こりません。今日は大人しく、
溜まった仕事を片付けておりました。
ほぼ毎日の出動先は、例年通り京都市とその周辺地域だったのですが、今年は未だ、
「よっしゃ、採ったどー!」
と叫べるような新ポイントの開発には至っておりません。
とは言うものの、私的新ポイントでの採集は1ヶ所、私的新ポイントでの目撃のみ(行ってケー)が1ヶ所、
もう採れなくなってしまったのね…、と思っていた場所での11年振りの再会が1ヶ所ありました。
また、私とはポイントを完全共有しているT先輩も3ヵ所の新ポイントで採集されていますが、
いずれの場所も画期的新ポイントとは言い難く、「まあ、そこそこ…」といった状況です。
それから、これまでの京都市とその周辺における発生状況は、ここへ来て発生の遅れを取り戻してきた感がありますが、
未だやや遅れ気味。「この時期では、チョッともう遅いかな?」と思われるような場所でも案外未だOKでしょう。
そして採集している個体数は昨年とほぼ同等のペース。このまま行くと、また展翅板が足りなくなってしまいそうです。
さてこの画像、突然のマツです。
実は私、こんなにキマ好きであるにもかかわらず、マツ発生のポイントでは、
一度もやったことがなかったんです。
画期的新ポイントを開発するためには、マツ発生パターンというのも勉強しておかないとイケナイだろうと思い、
06月27日(日)にはこの画像のT県の有名ポイントを訪れました。
「こんな所で誰かに会ったら、なんかカッコ悪いな…」
と思いつつ、10:00前から始めてみると、キマなのにあっけないほど簡単に採れてしまいました。
「マツ発生のポイントって、こないに採り易いんや、こんなんキマとちゃうやんかいさ…」
とココロなかで呟きつつも、しっかり・〔〕頭を三角紙に包ませていただき、
「誰にも会わんうちに、早よ帰ろ」
と12:00頃にはこの場所を後にしました。
2010年07月06日
一昨日、07月04日(日)は福井県大野市でキマリン目当てのテリ待ち心中予定で一応出発したのですが、
現状の季節進行とお天気の面から走行途中で予定を変更。同じ福井県ではありますが、
嶺南地方で採集行動をとることにいたしました。
福井県嶺南地方で何をしようとしたかと言うと、シルビアシジミ探しでございます。
若狭湾の海岸沿いを走行し、海ビアの好みそうな草付きを有する磯はないだろうかと軽トラで走り回ったのですが、
ご覧のような濃霧で見通しがききません。見晴らしの良い場所から海岸線の様子を窺がおうにも、
この霧ではなーんにも見えません。
ということでシルビアシジミ探しはアッサリと中止。
キマリンに対象を変更、大急ぎで移動です。
で、突然ですが、
叩き技開眼!
いや、開眼とまでは極めていませんが、対象の樹木をほとんど傷めることなく、その上雨中であるにもかかわらず
ネットインしたキマリンをきれいに取り込むことができました。
先週、T県で練習した成果でしょうか、雨中におけるキマリン用の叩き出し方が解ったような気がします。
結果、07月04日(日)は雨降る中であったにもかかわらず、私自身が未採集の場所でも叩き出しで得ることができ、
都合・×頭の本種をお持ち帰りすることができました。
けど心残りは某所で叩き出した「行ってけ〜」の1頭。
今シーズンに入ってから既に×・・頭以上のキマを見ているので、本種で間違いないと思いますが、
採ってませんからねぇ…。まあ、たとえこのとき採れたとしても、………にはならないと判っていたのですが、
重いラベルなので採りとうございました。
今、とっても餅を搗きたくなっています。
2010年07月09日
一昨日はキマリンが採集可能な天候であった(京都の場所にもよりますが)
のですが、久し振りにキマをネットに入れない日となりました。
「ココは居るやろ…」
とT先輩共々感じている場所でやってみたのですが、全く見られませんでした。
これで私とT先輩が延べで4回以上(だと思う)やってみたにもかかわらず見られなかった訳ですから、
そこには生息していないとみるべきなのでしょう。
で、突然ですが、
・人口100万人以上の政令指定都市の市街地に生息している。
・そんな大都市の民家の庭にまで入って来て飛び回ってる。
・ときに10頭以上の個体がアスファルト道路脇の花に、群がってたりする。
・少々の雨の中でも元気よく飛んでる。
こんな蝶、即ちキマダラルリツバメは普通種と言えますよね。(顰蹙やろなぁ〜)
そんな普通種を、子供の頃からの蝶屋が本気で採ったりすると、
手持ちの展翅板が足りなくなる訳です。
なので、今日は仕事をしているような振りをして、展翅板を改造しておりました。
高校生の頃購入した虫友社製の1号板を一旦バラバラに分解して桐板を裏返し鉋掛け。
現在の展翅板に高さを合わせる為、支柱を導突鋸で切断。
そして展翅板全体の剛性を高める為に底板を1枚追加して貼り合わせ、支柱の本数も追加。
これらをボンド付けの後、この画像のように各部分を締め付けて、
明日には使えるようになるでしょう。
2010年07月12日
「週に一度の日曜日、この日しかキマを採りに行けへんのや!」
というような状況ならば、昨日の日曜日でもキマを採りに出かけたのでしょうが、
ほぼ毎日キマを採ってると、
「こんな雨の日に、わざわざキマを採りに行かんでも…、しかも行こうとしてる所が島根やしぃ〜」
と、昨日はココロが折れてしまいました。
一応、04:30に起きて、国土交通省のWebサイト内「リアルタイム・レーダー」を確認したのですが、
どう贔屓目に見ても、行こうとしている場所の天候は良い方へと向かいそうにありません。
つい先日「叩き技開眼!」と豪語してたのだから、「天気が悪くともシバキに行ってきたらエエやん」
と言われてしまいそうですが、狙ってる場所は、お山でしかもカシワではない広葉樹林。
こんな場所では何処を叩いたら良いのか判りません。なので、テリ狙いだったんです。
テリ狙いの場合、ある程度の明るさが必要なので、昨日のような天候では「島根へ行かず」
が正解だったと思っております。
画像が無いと寂しいので、今年のキマリンを貼っておきましょう。
いかにも「ついで」といった感じの生態画像で恐縮ですが、ネズミモチの花の脇でお休み中。
こんな風に周囲に溶け込み静止しているので、目の前に居ても慣れるまで見えてきません。
けど、一旦見えてくると其処彼処に止まっているのが判るので、
「ネットをどう捌けばよいのだろうか…」
と毎回悩んでしまいます。
2010年07月15日
読み返してみると、07月11日(日)は何処へもお出掛けしなかったような表現になっていますが、
実際は近場でキマリンを探しておりました。
これまで何度も通過し、気になっていた場所をキッチリ調べておきたくなったので、
滋賀県内の旧朽木村、旧安曇川町、旧今津町、旧マキノ町でサクラ等をペシペシしておりました。
けどまあ、これらの町村、記録が無い(…のだと思う)だけのことはありますわ、なーんも出ません。
居ると判っている場所なら、もう少し気力が続いたのでしょうが、 「ココ、居てるんやろか…」
という気持ちでやってると、どーも気合が入りません。
しかもこの日は、これまでに降った雨がたっぷり木々に残っていたので、
叩く度にぼとぼとと水滴が落ちて来るんですよね。
そして、お昼過ぎにはこの画像のように見通しが悪くなるような雨。
「もー、やんぺ」
と14:00過ぎには帰宅し、金物屋らしく包丁を研いでおりました。
2010年07月17日
未だ店は開けていますが、明日から連休なのでもうすぐ出発いたします。
先週までは隠岐へ行くつもりで民宿の予約もとっていたのですが、現在の各種蝶類の発生状況に鑑みて、
予定を変更、隠岐はキャンセルしました。
ということで、狙いはキマリン。
連休明けの本ページで、この件については何も書けないような結果である事を祈りつつ、
中国地方の某所へと行って参ります。
2010年07月20日
行ったわたしが馬鹿なのか
出て来ぬキマは居ないのか
遠くで啼いてるホトトギス
独りたたずむ緑のすり鉢
大きな茶色は虎斑よね
緑で白いはきっと蝦夷
うっとうしいわね紅蜆
そのまま飛んでけ弄蝶
雄叫びあげたや島根の森に
暮れゆく西空あかね色
見つめる瞳に涙が煌らり
毎度おなじみテリ待ち心中
(『弄』には手偏があるつもりでお読みください)
取り急ぎ、こーいう顛末でございました…。
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