2011年03月26日
国土地理院のWEBページ「地図閲覧サービス」で提供される新バージョンの地図が、蝶を探索するにあたり、
「ダメな地図」になってしまったその理由、続きです。
電波塔が描かれなくなった。
国土地理院、ひょっとすると裏でギフチョウと手を組んでいるのかもしれません。
この電波塔記号があれば、その場所は三次元的に広い空間が必ず展開している事を示
しています。なので、ギフチョウを始めヒルトッピングして来る種の良好なポイントであるこ
とが一目で判ったのですが、今回のバージョンで電波塔マークは廃止…。
うーん、困りましたね。
植生界(極小のドットが連なった線)が示されなくなった。
たとえば、谷筋に水田が伸びている場合を考えてみましょう。
この植生界が描かれていることによって、どのような形で谷筋に水田が展開しているか
判りました。実は「水田の範囲(形)が判る」というのは、とても重要な情報なんですよ。
というのは、谷の最奥が緩やかな地形であるにもかかわらず、植生界で水田が切れてい
る場合、そこには湿地か採草地が在るかも?と読み取れます。
また、田に沿うように谷上部を走る道があった場合、道と植生界との間が数ミリでも離れ
ていると、そこには水田への日照を確保する為に良く手入れされた草原斜面が存在して
いる事も読み取れました。
そう、もうお気付きですね、中国地方でヒョウモンモドキやゴマシジミを探す重要な手がか
りがこの植生界だったんです。
桑畑記号が廃止になり、たとえそこが桑畑でも v マークで表現されている。
今や手入れされた桑畑などというものは、ほとんど存在していないので、「元」桑畑だった
場所ということになるのですが、普通の畑や牧草地と区別できなくなった今回のバージョ
ンは、地図としての情報量が低下してしまったと言わざるを得ません。
ネタがないからということもあるのですが、まだまだ新バージョンの地図に対する文句もあるので、
次回もこのお話しを続けますね。
2011年03月29日
新バージョンの地図に対しては、ホンマ、文句たらたらでございます。で、その文句、続けます。
全ての鉄道が細くて判り難い線になった上に、JR線と私鉄線との区別がされなくなった。
特に都市近郊部で探索する場合、クルマで線路を横切るときにその線路幅をチラリと見て、
私鉄orJRを判断し、現在位置を確認しながら移動していたのに…。
まあ、ナビを装備すれば済むことなんですけどね。
河川護岸状況がとっても判り難くなってしまった。
これまでのバージョンでは、コンクリート等によって保護されたラインには「護岸マーク」が
描かれていたのですが、新バージョンではこれが廃止され、各種土壁マーク(土の崖、堤防、
盛り土、切り土)を使い、色を青にすることによって護岸状況を表現しているので、とっても
見難くくなってしまいました。老眼には辛いです。
釣り人でもないのだから、護岸状況なんてどーでもよいのではないか?とお思いでしょうが、
実は土手ビアを探すとき、この護岸状況を参考にしておりました。どういう事かと申しますと、
一般になんですが、「護岸マーク」の付されたあたりの堤防はシルビアシジミの生息環境で
はないことが多いんですよ。
この改悪によって探すべき場所が絞り難くなったとは言え、土手ビアの場合は自転車に乗り、
線的な探索ですから、あまり問題にはならないのですが。
境界が面積を持つような太い線になってしまった。
これまでは「線」と呼べるもので区切られていたのですが、今回のは「線」とは言えんような
太さになってしまいました。こうなると、採集地点が「線上である」という事態が頻発しそうで
す。この場合、どちらの都府県市町村で採ったかは採集者の主観に任されるという事にな
るんでしょうね。
そして何よりも一番困るのがコレ↓
↑が新バージョン。
↑は旧バージョン。
新旧いずれのバージョンも国土地理院のWEBページから直接A4用紙に印刷した後、撮影したものです。
いかがでしょうか?
新バージョンの地図って、絶句………でございましょ?
2011年04月01日
今日から4月。
とっても良いお天気です。
気温も20℃近くまで上昇するそうなので、岐阜県の低山地ではギフチョウが飛び始めた頃でしょう。
今日も国土地理院WEBページの新バージョン地図に対する文句を書くつもりだったのですが、この天気で私、
「ギフ採りた〜いモード」に入ってしまいました。
だからと言ってシゴナニして岐阜県まで走るのではなく、TEA CUPのギフチョウ掲示板を読みに行ったところ、
チョッとむかついたので、自分のページで書いておきましょう。(この時期、掲示板の管理人さんも何かと大変でしょうから…)
通りすがりなる名前で書き込みされた方、IPアドレスを調べてみると、
京都府から書き込みされていることが判ります。
この通りすがりさんが、03月26日(土)に個人主催のギフチョウ展示会を見に行ったことが発端となって、
「ギフチョウ採るな論」を展開されているのですが、そもそもこの日付で一般人に公開しているような
ギフチョウ展示会が、京都府及びその近郊で行われていたのでしょうか?
はなはだ疑問です。
また、「自分は寒冷地に住んでいるが…云々」という記述がありますが、京都府は寒冷地かなぁ?
そしてこの方は鳥屋さんのようで、
「先日山の中でバードウオッチングをしていたら樹上のシシンランを捜しているという方に出会いました」
と書き込まれています。
シシンランの生えるような山の中でバードウォッチングですって!
なんとマニアックな鳥屋さんなんでしょう。この方、シシンランが生えるような原生林で
バードウォッチングをされているということは、鳥屋さんとして、かなりの上級者なんでしょうね。
それにしても京都から、わざわざシシンラン生えるような遠い場所まで鳥を見に行くなんて、
なかなか根性もある鳥屋さんですね。
それからもう一つ、
「ミヤコグサは黄色の絨毯を敷き詰めたように群生するところが何箇所もありますが」
とも書き込まれております。近年、私もかなり根性を入れて京都府及びその近郊でミヤコグサが生えている場所を探しているのですが、
そのような場所を、私は発見するに至っておりません。(まあ、コレは私のセンス不足なのかもしれませんが…)
以上のことから、この通りすがりさんの書き込みは、
・蝶屋は悪い奴であるという前提を捏造。
↓
・そんな悪い奴らが各地の希少種や絶滅危惧種を採りまくってるんでっせ、皆さん!
と一般人が目にしやすいTEA CUPの掲示板を選び、乗り込んで来ての煽り。
↓
・だから、おまえらムシ採るな。
という事を仰りたいのでしょうね。
もしかすると、この方、広域保全団鳥屋会系鷽見組の構成員の一人なのかも?
素人のフリして、微妙な書き方…。
なんか、とっても厭な感じです。
2011年04月04日
国土地理院WEBページの1/25000地形図のお話しに戻ります。
|