2011年08月04日
07月24日のお話でここまで引っ張るのはやりすぎかもしれませんが、ネタがないので今日も前回からの続きです。
ようやく最終目的地であるところのO高原に到着したのですが、ポイントそばの駐車場?には既にどなたかのクルマが停まっておりました。
そしてこのクルマ、その醸し出す雰囲気から蝶屋さんのものである事は間違いないでしょう。
ということはこの奥のポイントに、最低1名の蝶屋さんが居られる訳ですね。
その場へ私が長竿持参で参入するのは、倫理上許されない事なのではないかと思い、
カメラだけを手にポイントへと進んで行ったところ、既に2名の蝶屋さんが採集行動を執っておられ、
やはり私の立ち入る余地はございませんでした。
こういった状況ですから、環境画像を3ショットだけ撮影した後、ポイントから早々に引き上げ、
上に貼った画像の場所まで戻り、改めて周囲の環境を眺めてみたところ、
「あのカシワと、このカシワが発生木だとすると、この駐車場広場自体がポイントやん…」
と気付いたものですから、その気(コレ大事、居ると思わないとキマは見えてこない)でテリを張りそうな場所を凝視してみると、
ホンマに1雄が静止しておりました。
軽トラの荷台から慌ててネットを取り出し(荷台にムキ出しでネットを積むのは、
いろんな意味でよろしくないので敷物下にしまい込んでいる)しっかり採集。これで当地でのnullはなくなりました。
nullがなくなると、余裕というものが生まれて参ります。
「そーいえば、アソコもポイントになり得るのとちゃうやろか…」
と思い当たる場所が浮かんで来たので、軽トラでフニフニと行き、斜面をガサゴソと進み、テケテケと歩いて目指すデベソを
長竿でツンツンしてみたところ、テリ張り中の雄が1頭飛び立ち、再び同所に静止してくれたのでこの個体を採集。
「居て当然やけど、一応、新ポイントやん♪」
と上機嫌で待っていると最終的には2頭やって来たのですが、その内の1雄しか採れず、ここでは都合2雄の採集に止まりました。
それにしても上に貼った駐車場、案外良いポイントのように思います。
クルマが1台も停められていなければ確実にテリを張りに来るでしょうが、停められたクルマの台数や配置によっては
下のデベソには降りて来ないかもしれません。
まあ、クルマが1台もなければ、奥のポイントでやるんでしょうけど…。
2011年08月07日
この個体、2010年08月08日に採集した山ゴマ、富山県ラベルです。
ということで天気が良かった(少なくとも滋賀県は良かった…)本日の日曜日は、どこぞの山ゴマを得んが為、
カライトソウ咲く急峻な岩場で山ゴマ・ファイトをしていたと、皆さんに思われていたかも知れませんが、
この土日は年に一度の「家族みんなで湖水浴in琵琶湖」なる行事がございまして、先ほど帰宅したところでございます。
2011年08月09日
08月07日(日)は琵琶湖で泳いでいたので、この日のネタはありません。
なので、もう一つ前、07月31日の事を書いておきましょう。
元々、今まで何度も返り討ちに遭っている福井県と石川県との境に在る赤兎山で山ゴマを狙いたかったのですが、
前日の天気予報によると北陸地方高標高地の天候は山ゴマを得るには不可のようでした。
それならば、紀伊半島でシルビアシジミを探そうと思い天気予報をチェックしてみると、
山間部は雨だけれども沿岸部は何とかイケそうな感じだったので就寝するまではこちら方面へ行くつもりでした。
ところが、めずらしく寝過ごしてしまったんですよねぇ〜。きっと、06月中旬から07月下旬まで、
ほぼ毎日やっていたキマリンの祟りというか、溜まっていた疲れのせいなんでしょう。
実際、起床したのは05:30だったのですが、京都からはとっても遠い紀伊半島で採集するには1時間の遅刻です。
無理を承知で一瞬行こうかとも思ったのですが、帰路の渋滞を考えると、どーにも行く気になれません。
ということで、この日は京都府南部でシルビアシジミを探す事にしました。
↑の画像、どのあたりか特定できるような風景なので、潔く場所を書いてしまいましょう。
京都府木津川市の木津川左岸、木津川と支流の山田川が合流する手前、それぞれの川が並行して流れている辺りになります。
昨年秋に訪れた時点では、「もしかすると生息しているかも…」とかなりの期待を抱かせてくれた場所なのですが、
こうして詳細をUPした時点で「ダメだったんだろな」と皆さんが思われた通り、全く見ることができませんでした。
ミヤコグサは両岸共に生えており、その範囲も線的ではありますがけっこうな距離だったので、世代を繰り返すには充分な条件でした。
にもかかわらず今回も見られなかったということは、その生息可能性が限りなくゼロに近いと判断せざるを得ません。
そして、ここで敢えてハッキリ書いておきましょう、
「2011年07月の時点で当地にシルビアシジミは生息しておりません!」
と…。
わざわざこのように書いたのは、放蝶されると定着する可能性があるからなんです。
場所は離れているものの、ここ木津川堤防では過去にホソオチョウが放たれ定着しているという現実がございます。
うがった考え、あるいは杞憂になるかもしれませんが、
[ 放蝶→定着→採集→記録発表 ]
という事態に至った場合、木津川堤防では過去に本種が生息していたと言われているだけに、
その個体の出自が何処に在るのか解らず、『記録』の質に疑問符が呈される事になるでしょう。
ですから、各種の蝶を対象に探索した場合、探索を試みた場所では○年○月の時点で『その種は生息していなかった(見られなかった)』
という事実も、折に触れ言及しておくのが望ましいと最近思っております。
2011年08月11日
前回、08月09日の文章では配慮を欠く表現をしてしまい、申し訳ございませんでした。
見つかっていないだけで、密かに何処かで生きながらえている自然の個体群が残ってるかもしれないのに、
あのような書き方をしてしまうと、京都府木津川市の木津川左岸堤防で将来的に採集されるかもしれないシルビアシジミは、
全て放蝶由来というレッテルが貼られてしまうことになります。
私自身、右岸を含めた木津川堤防各地で本種を対象に探索したのは合計12回、そのうち「木津川と支流の山田川が合流する手前」
を重点的に探してみたのはたったの3回であったにもかかわらず『生息していない』と断定的に書いてしまったのは、
明らかに間違った表現でした。
反省しております。
毎日100名程度の蝶屋さんに訪問いただいている拙ホームページですが、約100名とはいえ、蝶屋って狭い世界ですから、
「ここに書いた事が、少なからぬ影響を蝶屋界に与えてしまうことになるかもしれない」
という自覚を持って書くべきであると痛感致しました。
ご指摘いただいたUさん、ありがとうございました。
2011年08月13日
今年の伏見屋金物店は本日も営業中。
お盆のお休みは08月14日〜16日の3日間ということになっております。
ここまで、山ゴマを対象に一度も出掛けていないので、この三連休は白山周辺の涼しい場所で過ごしたいところですが、
どの産地も終わっていそうです。
従いましてお出掛け先は、やっぱり中国地方。
同一個体の表裏 2009年 08月 14日 島根県仁多郡奥出雲町
こんなゴマシジミを求めて、中国地方4県(島根・広島・鳥取・岡山)を廻る予定でございます。
2011年08月17日
昨晩、中国地方4県(島根・広島・鳥取・岡山)めぐりゴマシジミ・ツアーから帰宅致しました。
13日夕方出発の車中3連泊で、実質3日間のフル活動。休み明けの本日は、「疲れてなんかいるものか!」
というフリでございます…。
ゴマシジミ採集の結果につきましては、その詳細?を次回以降書くとして、今回最大の収穫は、
←ココ。
鳥取県日野郡日南町のこの施設、意外なことに日帰り入湯OKだったんです。
入浴料金は何と!200円で、ボディーソープ・シャンプー・リンス付き。しかも、近所には車中泊のベストポイントである
「トイレ付き平坦地の駐車場」があって、入浴後8分以内にビールを飲むことができました。
まあ、難を言えばお湯が温泉ではないことと、7名程度で満員になる浴室の狭さですが、
料金の安さと立地の良さで、私的には最高ランクと評価できる立ち寄りでございました。
2011年08月19日
それでは中国地方4県(島根・広島・鳥取・岡山)めぐりゴマシジミ・ツアーのお話し、今日は1日目の08月14日の詳細?です。
この日の一番の目的地は、先日キマリンが居るのではないか?と妄想を膨らませて訪れた島根県の某所でした。
そう、07月17日に行き当たった湿地ではセセリやシジミを採ったり撮ったりしながらも、
周囲にワレモコウは無いものだろうかと注意していたのですが、そのときには確認できませんでした。
しかしながらワレモコウって花を付けていないと見落とし易いですよね。そこで、
「湿地周りの草原には、もしかするとワレモコウが生えていたかもしれぬ…、
であるならば、今の内に行ってゴマシジミを採っておかないとアカンでしょ」
と得意の妄想が原動力となって、その場所へと訪れたのですが、やっぱり草原内にワレモコウは見られず、
当然のことながらゴマシジミもnull。
ここで採れれば、『旧』で言うところの過去に記録が有る(と思う…)市町村名ではありますが、
とっても良いラベルだったんですがねぇ〜、そんなに上手くいきませんね。
そして島根県の他にも、広島県の旧T町や旧G町でも過去に記録のあるスキー場や良さそうに見える耕作地周りで探してみたのですが、
あきませんなぁ…。
↑のスキー場(ココの記録は見たことない)なんかではご覧のようにワレモコウも生え、草原の状態も良好。
これならば生息しているのではないかと思いやってみたところ、この画像付近(ゲレンデの下部)では見られませんでした。
ならばK曳山のようにゲレンデ上部の急斜面に生息しているのではないかと思い登ってみたのですが、
やはり全く見られませんでした。
それにしてもスキー場のゲレンデを登るのって、直登になるせいか、とってもしんどいですよね〜。
「ゴマシジミが居るかもしれない」と思えばこそ登りますが、本当はあまり登りたくないものです。
結局、この日は訪問予定の場所が場所だけに、完封のnullを覚悟しておったのですが、
広島県の旧T町で意外にも×頭採集することができまして、とってもよろしゅうございました。
(実は旧T町って、未採集だったんですよ)
|