2012年01月18日
上の3枚が合焦点をそれぞれ意図的にずらして撮影したものです。「ImageJ」を使いこなしてこれら3枚の画像を合成し、
すべての範囲にピントが合った1枚の画像に仕上げる事が今回の目的です。
で、Web上にあるいろんな解説を読んでやってみたのですが最初に出力されたのは、
こんな↑画像…。「え〜っ、ワシの乱視用の眼鏡が壊れたんやろか?」と思わず呟いてしまいそうです。
「思いっきり、メモリとCPUを使って、出してきた結果がコレかいな!」
とPCに突っ込みを入れてはみたものの、この機械は自ら出した結果について反省し、自分の方から、
「えらいすんまへんな〜、もうチョッと考えてやってみますわぁ〜」
とは決して言ってくれません。考えるのは私の方です。
そこで、いろいろとこねくりまわした結果、これが良かろうとやってみた方法は…、
1:pluginで導入した[Stack Reg]のTransformationをデフォルトのRigid Bodyから
Scaled Rotationに変更。
2:同じくpluginで導入した[Extended Depth of Field]のEasy modeでSpeed/Quality
のパラメータをMediumに設定。
こうしてパソコンを走らせ、約10分もかけて出力された画像が、↓コレ………。
う〜ん、イマイチです。
2012年01月21日
きっとね、「ImageJ」って、使いこなせれば色んな事ができるんだと思いますよ。
けどね、相性が悪いというか、ハッキリ言って、私の能力不足で上手く使えません。
そこで、「combineZM」に再挑戦することにしました。(実は、これでも前回挫折しているのですが…)
前回はDLしてインストールしただけで、そこからjpgファイルを正常に開くことすらできず、手も足も出なかったのですが、
今回は「丸山宗利研究室」名義でWeb上に公開されている解説のおかげで、意外にもあっさりと多焦点合成画像の作成に成功いたしました。
この「combineZM」というソフトを上手く走らせるには、「combineZM」をインストール後に生成する
[Alan Hadley]という聞いた事もない名前のフォルダ内に、展開すべきjpgファイルを置いておかねばならなかったんですね…。
(普通、展開すべきjpgファイルはデスクトップに置いときますわなぁ〜)
そしてこの[Alan Hadley]というフォルダに到達するには少々手間がかかり、[マイ コンピュータ]→[Cドライブ]→[Program Files]
と開いて行かねばなりません。
こうして出てきた[Alan Hadley]フォルダ内に、先ずは自分で新規フォルダを作成し、これに半角ローマ字で好きな名前を命名します。
そしてこの自分で命名したフォルダ内に収納する展開すべきjpgファイルには、重ね合わせてゆく順番通りに数字を割り振っておかないとイケナイなんて、
そんなん知りませんわなぁ。
何はともあれ、丸山宗利研究室さん、ありがとうございました。
おかげで、私にとって懸案であった多焦点合成画像を、ようやく作ることができました。
ということで、多焦点合成画像の製作過程、先ずは撮影状況です。
そしてここでも、何はともあれ、N(R or P)さん、ありがとうございました。
先般お送りくださったP社純正100ミリF2.8マクロレンズ(ありがたいことにMFのAレンズ)のおかげで、
とっても楽に撮影することができました。
持っていた50ミリF4マクロレンズでは暗さとワーキングディスタンスの関係で使えませんでした。
また、これも持っていたのですが、トキナー社製100ミリF3.5マクロのAFレンズでは受光素子面で等倍にならない事と、
スッカすかフィーリングのヘリコイドしか持たないため、多焦点合成に必要な微細に刻むピント合わせでは、使い物になりませんでした。
ですからこのP社製100ミリF2.8マクロレンズが手元にあって、本当に助かりました。
2012年01月24日
以下、順番はZ方向に見ていってください。
手前の触角から順に、少しずつ奥の方へずらしてピントを合わせ、合計14ショット撮影しました。
そしてこれらの画像を合成しできたのが、
↓コレです。(クリックすると3072×2016ピクセル、3333KBの大画像に跳ぶので注意してください)
後日、Yさんからイワワキセダカコブヤハズカミキリだと教えていただきました
まあ、作ってみた2作目にしてはけっこう良い仕上がりかな?と思っているのですが、
まだまだ改善の余地はありますね。
ところで、この硬いムシさんは何というお名前なんでしょうね?
因みにデータは、
京都府京都市左京区八瀬野瀬町(北緯35度4分5.2秒 東経135度48分43.2秒)
1985年06月16日 採集・標本作成:西口 隆
でございました。
2012年01月26日
01月24日に大画像でUPした硬いムシさんの和名は「イワサキセダカコブヤハズカミキリ」であると、
某掲示板で教えてくださったYさん、ありがとうございました。これで長年のモヤモヤがスッキリしました。
それにしても長い和名ですね。これだけ長いと[ふしみやDB]の和名欄には収まりません。
最初にDBを作るとき、日本産蝶類の中で最も長い文字列であるところの
「カラフトタカネキマダラセセリ・ウスアオオナガウラナミシジミ・ムラサキオナガウラナミシジミ」
を想定し、全角カタカナで14文字がギリギリ入るスペースの和名欄を設定したものですから、
16文字である「イワサキセダカコブヤハズカミキリ」などという種名を取り込むのは想定外でした。
まあ、日本産蝶類のデータベースなので、カミキリの記録を敢えて取り込む必要はないのですが…。
と…、昨日は書いたのですが、01月27日付けで訂正です。
イワサキじゃなくってイワワキだそうです。
従いまして、正しくはイワワキセダカコブヤハズカミキリでございました。
どーやら私の脳みそには、生き物の和名において「イワサキ」というのが接頭語として刷り込まれているようです。
さて…、「あーしてみたり、こーしてみたり」の工夫ネタで01月を乗り切ろうと思っていたのですが、
懸案だった多焦点合成のワザも何とか獲得できてしまったよーなので、ネタがありません。
こういうときは撮りためている標本画像から一掴みです。
宮崎県産のコジャノメ、同一個体の裏表でございます。
裏展翅にしたので、前翅表面の基部あたりがスレてなんかイヤな感じ。
ヒメヒカゲやYpthima各種も同じようにスレますよね。
なにか良い展翅方法はないものでしょうか…。
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