こんな雌を採ってきたりしておりました。
因みにこの2枚の標本画像は某SNSでは既出だったのですが、当ページでは初出だと思います。
…と、ここまで「ギフチョウさんが必ず居る」と書いてきましたが、それは2009年までの事。
今年も含め2010年から3シーズン、全く確認できておりません。
見られた頃に比べ現在では、抽象的な表現ではありますが「山が乾いた」ように思います。
従いましてギフチョウさんも、おそらく住めなくなってしまったのではないかと…。
私見ですが、この地域では絶ったように思います。
2012年04月28日
本日、夕方より、
「採れたら、シェー100回するわ!」
と某M氏が曰ふ場所へと赴き、まさにギフチョウを採らんと欲す…。
しかし…、その場所でホンマに採れたなら、1週間はヘラヘラ笑って過ごせそーな気がします。
いや、もしかしたら、もしかするかも。
出発前は、いつも前向きな私です。
そして昨年から続いているマイブーム、今日も動画のUPです。
今日は、京都市西京区で今年(2012年)撮影したギフチョウ。
それにしても、動画で蝶を撮るのって難しいですね。
と、ここまで書いて一旦UPしたのですが、よく考えると緊急を要する事かもしれないので追記です。
先ずはこの↓画像をご覧いただきましょう。
これは京都市西京区小塩山の現況です。
カタクリ等の植物を、獣の食害から守る為に防獣ネットがギフチョウの発生地をとり囲んでいます。
本ページを訪問くださるような蝶屋さんはご存知でしょうが、ギフチョウって雄も雌も一旦発生地から山頂や明るい空間に移動し、
そこで配偶行動を起こしますよね。その後、交尾済みの雌は産卵のため食草の生える谷筋、即ち発生地に戻ります。
この発生地で雌は、膝ぐらいの高さを飛翔し、産卵に適する食草を物色します。
この習性を知っている私たち蝶屋からすると、この防獣ネットの網目の大きさが問題なのです。
交尾後の産卵行動に入ったギフチョウ雌は、食草物色の為に低い位置を飛ばなければならないのに、
こんな細かい網目では通過できません。一般の方は「上部で簡単に乗り越えられるじゃないか」
と思われるでしょうが、行動をよく観察している我々蝶屋からすると、産卵行動中のギフチョウ雌にとってこの高さはかなりの障壁であると言えます。
この防獣ネットを簡単に越えて発生地に入る個体もあるでしょうが、ウロウロして乗り越えられず、
発生地へ辿り着けずに死亡する個体が多く生じる可能性があります。
他の方のブログ等を拝見していると、どうやら昨年まではもっと大きな網目の防獣ネットで囲っていたようなのですが、
現地で近寄って確認したところこの防獣ネットはかなり新しく、最近の設置のように思われます。
そう、昨年までギフチョウ雌は網目を通過して産卵し、辛うじて当地で発生を継続できていたのに、
今年からは食草の在る場所へ入ろうとしても、この防獣ネットに阻まれ産卵できない可能性があります。
そこで、この防獣ネットを設置された方々、もしくは「私たちの活動の結果、今日は22匹*もギフチョウを確認した」
とおっしゃる腕章を巻いた方々にお願いです。
昼間ならば、獣も近寄らないでしょう。(登山者も大勢いらっしゃることですし)
ですから、ギフチョウの活動時間帯だけでも産卵行動中の雌を自由に行き来させる為、
防獣ネットをたくし上げていただけませんでしょうか?(腕章した方は複数おられたので人手はあると思います)
けど、この時期まで進行すると、既に手遅れかもしれませんね。
来年に見られるギフチョウの個体数が激減#しない事を祈らずにいられません。
*:熟練の採集者である私から見て、当日22匹ものギフチョウは居ませんでした。
かなりの重複カウントがあると思われます。
#:来年(2013年)、当地における本種の個体数が激減したとして、根拠もなく
その原因を我々蝶屋の行動によるものであるかのような風評の流布はやめ
ていただきたい。
なぜなら、腕章を巻いていた方が自ら、
「最近は網持って来るような人は居なくなった」
と仰っていたのですから。
2012年05月02日
某M氏にシェーを100回させようとの野望を抱き、奈良県某所へギフチョウを求めて赴いたものの、当然の返り討ち…。
想像以上にキツイ山だったので、両足両腕に加え腹筋までもが筋肉痛。
この結果を受け、氏になり代わって私がシェーしようにも、そこらじゅうが痛くてポーズがキマリませんわ。
下の画像は幹の大きな穴に近寄って写した ものです。 沢山開いている小穴はカミキリの脱出孔で しょうか。
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地形図で予想した場所へは何とか辿り着けたのですが、ギフチョウは全く見られず上に貼った立ち枯れ(たぶんブナ)
の画像を撮ってきただけにおわりました。
この立ち枯れ、もしかすると珍なカミキリさんがお住まいになっていたかもしれませんね。
2012年05月07日
連休中の早い時期(05月04日)に、拙ホームページ2012年04月28日にUPした記事に間違いがあるとのご指摘を
T氏より直メールで頂いておりました。
そこで、取り急ぎ、お詫びして訂正させていただきます。
京都市西京区小塩山の網目の細かい防獣ネットの設置は、腕章を巻いた方々によるものではなく、
2012年02月に京都市が設置したものだそうです。
従いまして、「そもそも、腕章を巻いた方々がこの防獣ネットをたくしあげる権利は無い」
とのご指摘をいただきました。
私の調査不足を反省し、本件に関わる皆様にお詫び申し上げます。
2012年05月08日
連休後半の話題には未だ入りません、今日は04月30日のお話しです。
奈良県某所のダムサイトで目覚めたこの日は、朝から薄ら寒い曇りで、晴れてきそうな雰囲気はありませんでした。
そこで当地における成虫狙いは諦め、来年以降の「下見」という位置付けで奈良県と三重県を広範囲にウロついてみました。
この大きな群落のカンアオイは、ヒメカンアオイですね。古い葉も残っていることから、獣の食害からは免れているようです。
撮影場所は某県のS村。(当ページの市町村表記は旧も含みます) 当村では、かなりの過去に遡らないと記録がないように記憶しておりますが、
このヒメカンを見る限り状態は悪くありませんね。
勿論、卵もしくは幼虫が葉裏に付いていないものだろうかと調べてみたのですが発見には至りませんでした。
そしてこのカエルさんですが、今では日本産カエル界のギフチョウ的ポジションにあるニホンアカガエルさんです。(…だと思います。両爬の同定にはあまり自信がありません)
ヒメカンの葉をめくっている時に発見しました。
それにしても、なんてカッコイイのでしょう。
思わず連れて帰りたくなったのですが、たった1匹のニホンアマガエルを飼育するのに必要な餌採りでさえ大変なのに、
このように大きな(本ポーズの端から端まで約65ミリ)個体を飼う為には、膨大な生き虫が必要なるのが明白であることから、
渋々諦めました。
もしよろしければ、こちらに動画もUPしておきましたので、
お好きな方はご覧ください。と言っても、単に呼吸しているだけの動画なんですが…。
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