2012年10月19日
もう厭きましたよね、けど、書いておきます。
09月22日(日)のお風呂と夕食、先ずはお風呂から。
鳥取市(旧岩美郡福部村)の砂丘温泉「ふれあい会館」です。
ボディーソープ・リンスインシャンプー付きだったものの、サウナ・露天風呂は無しで、浴槽・洗い場・脱衣場共に狭くはないのだけれども、広くもなし。
しかも入浴料金が550円(だったと思う)と少々お高かかったので、評価は[3-]としたいところですが、
泉質が良好であった事と、大きな窓から眺める日本海の風景がよろしかったので[3]としておきましょう。
夕食です。食品は全て鳥取市内のスーパーで購入しました。
画像内でひときわインパクトを放っている「がんす」ですが、魚肉の練り物にパン粉を付けて揚げたもので、
パン粉の香ばしさとサクサクとした食感が後を引くなんとも妙な美味しさ、けっこう気に入りました。
右側のお刺身は上がトビウオで下がサンマ。購入時刻が遅かったせいか、いずれも70円引きでございました。
そして、ご飯物として細巻き寿司といった構成、…鍋物じゃないと栄養が偏りますな。
こんな夕食とお風呂の話題だけではあんまりなので、蝶も貼っておきましょうね。
最近、シルビアシジミに限っては野外採集の雌個体から強制採卵の後、飼育→羽化へと至らしめ、それらの個体を標本化するという事をしております。
この結果、展翅すべき個体が大量になってしまって展翅板不足に陥ります。
それなら展翅板を購入すればよい訳なのですが、0〜1号平展翅板は既に20本弱所持しており、これから更に増やすのはいかがなものか?ということで、
可能な限り詰めて展翅することにしました。
その結果、先ずは、
←この展翅板を見ていただきましょう。
ご覧のようにアートINBY製1号平展翅板に、シルビアシジミを23頭…。
我ながら、よくここまで詰めたものです。1本の展翅板にこれだけ数を貼ったのは、私的最高記録になります。
実は、ここまで詰めて貼れたのは、待ち針を↓に変更したからなんです。
この待ち針、太さが0.50ミリで長さは36ミリ。
私が今まで使っていた物に比べ、太さが約0.05ミリ細く長さが約2ミリ長くなっています。
そのうえ頭の直径が3ミリ弱なので1ミリ以上も小さくなりました。
また、針の先端が良い具合に尖っているのと鋼製針材の剛性が高い為、展翅テープへの喰い付き良好で桐材へも快適に刺さります。
これらの高機能、即ち、待ち針全体のスリムさと針そのものが高性能であったおかげで待ち針を高密度に打つ事ができ、
このように多くの個体を1本の展翅板に貼ることが可能となった訳です。
2012年10月22日
出発前の天気予報では、この秋分の日絡みの連休中に大きな天気の崩れはないとのことだったのですが、
09月23日(月・祝)は朝から思いっ切りの雨降りで、回復しそうもありません。
しかしながら、ここまで来ているのですから当初の予定通りに先ずは、
←の浦富海岸に在るお台場跡へ。
けっこう降る雨の中、きれいなシバ草原内を歩き回りながら凝視したのですがミヤコグサは見られず、
シルビアシジミの食草になり得る植物としては、ヤハズソウを少数確認したのみでした。
また、ご覧のようにすぐ近くまで住宅が迫っており、「これは居らんやろ…」といった雰囲気。
断言はできませんが、多分居ないと思います。
そして次に訪れのたのは地形図に名勝地として記載されている浦富海岸。
日本の海岸線で名勝地と表示があった場合、奇岩を含んだ複雑な崖的地形である事が多いですよね。
そう、海ビアとして生息しているのではないかと考え探索しました。
するとね、こうしてちゃんとミヤコグサが生えてるんですよね〜。
けど、居ない…。
ここにはタマタマ居ないけれども、次の海岸なら居るんじゃないか?と思い、
地形図で目星を付けた海岸に繰り返し赴き、磯の岩場に張り付いて探すのですが、やっぱり居りません。
島根半島から能登半島までが海ビアとしての分布空白地なんて、そんな事はないだろうと思いここ数年各地で探し続けているのですが、
今のところヒットせずでございます。
なので、現在、少々弱気になっております。
2012年10月25日
09月30日(日)は何処へも出かけておりません。
その次、体育の日絡みの連休は↓の船に乗り、
同一チケットの表と裏
香川県の小豆島に行っておりました。
実は9月の下旬に、Nさんから某所のシルビアシジミの件でお電話をいただいたのですが、そのとき、
「小豆島にビアって居らへんのやろか? ここやったら香川県ラベルやしぃ〜、
皆でハイリスクしたら、結果出るかも知れへんでぇー」
というようなお話をして電話を切りました。その直後からでございます、私の頭の中には小豆島ビアの幻影がちらつき、
「小豆島のビアかぁ、それは面白いやんかいさ…」
ということで、すぐさまWEBで調べ、島へのアクセス方法だけはアタマに入れておきました。
それから暫くして、家族との夕食時にテレビでやっていた何かのニュースがきっかけとなり、
小豆島についての話題になったのですが、その時、
「小豆島ちゅーたら、意外と安ぅで行けるみたいやで。今、神戸からのフェリーが
キャンペーンやっとって、クルマ積んでも1万までで往復できるらしいわぁ…」
と口走ってしまいました。
その直後でございます、妻なる方の表情がキラリと輝き、「それはアンタ、エエ話しやないの」ということになり、
次女も一緒に家族3人で「小豆島へ行こう!」という事になった訳です。そこで早速、PCを立ち上げ検索してみると、
連休直前だったにもかかわらず旅館は空室有りで、フェリーの予約もOK。
従いまして、家族旅行となった小豆島ではネットを封印、とっても有能な運転手であるわたくしが、
各観光地へのご案内役を仰せつかり、家族の皆様へは多少なりとも普段の罪滅ぼしができた次第でございます。
チケットの画像だけでは寂しいので、下に明石海峡大橋の動画を貼っておきました。
こうして撮影できたのは、往路のフェリーが全く揺れなかったからでございます。瀬戸内海って、穏やかなんですね。
太平洋や日本海の各航路も皆、こんなに穏やかだったら良いのに…。
2012年10月28日
チケット発売日前に、妻なる方から「あんたの分も買っておく?」と聞かれた記憶は、確かにございます。
そのときは多分、「その日付やったら、未だシーズン中やさかい、行かへんわ」と答えたと思います。
ところが今日は雨。そこで、朝からずーっと展翅をしていたのですが、午後からはコンサートへと出掛ける妻なる方に同道し、
京都コンサートホールまで行ってしまいました。
何故なら、「もしかすると当日券があるかも?」と思ったからなんですが、既に完売でございまいた。
聴けないとなると、なんか、とっても悔しゅうございます。
因みに行きたかったコンサートは、
[京都市交響楽団第562回定期演奏会、アレキサンドル・ラザレフ指揮、
チャイコフスキーの弦楽セレナードと交響曲第5番]
もう、鉄板のチャイコフスキーですわ。
行きたかったなぁ〜。
ところで、今日の展翅ですが、↓こんなんやってました。
約30年振りの軟化展翅なので、果たして仕上がりはどの程度のクオリティーになるのかなぁ…。
ものがモノだけに、結構心配です。
2012年10月31日
確か、1981年頃に軟化展翅をした記憶があったものですから、前回「約30年振りの軟化展翅」と書きました。
もしかすると、こう書いた事で前回UPした京都産ヒメヒカゲも、「その頃の採集個体では…」との誤解が生じているかもしれません。
そこで、改めて書いておきますが、これらヒメヒカゲは昭和47年(1972年)に採集されたものです。
何と、今から40年前の個体になります。
この当時、私は中学生。蝶をやり始めた頃だったので、未だ京都御苑で普通種を採って喜んでいる状況でした。
従いまして、これらヒメヒカゲを採集したのは私ではありません。
実は、採集された方に無理を言って、全ての個体(けっこうあります…)をお預かりしました。
現在では、これだけまとまった数の京都産ヒメヒカゲが1ヶ所に集合する事は、まず無いでしょう。
このチャンスに標本撮影し、プレートに編集して公開したいと思い、採集された方にこの考えをぶつけてみました。
結果、ご快諾いただき、「プレートには正確なデータ(採集地、採集者名)も付してもよい」とまで言っていただきました。
ということで、私にしてはめずらしく、今日も一生懸命に軟化展翅をしております。
この調子ならば2013年03月頃にはプレートを仕上げられそうです。
ご期待くださいね。(たぶん、できる、と思う…)
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