2013年03月29日
天気予報によると、明日03月30日(土)は美濃地方、越前地方共に「日中は晴れで朝晩曇り」だそうです。
これらの地方は既にギフチョウが出現しているでしょうから、明日は採集日和ということになりますね。
多くの蝶屋さんにおかれましては、2013年初ギフとのご対面ということになろうかと思います。
けれども私は仕事。伏見屋金物店、土曜日は通常通りに営業してるんですよねぇ…。
たとえ、31日(日)の天気予報が各地で雨になっているからといって、シーズン初っ端から、
「ほな、ヨロピクっ!」
と軽トラに飛び乗り、出掛ける訳には参りません。
まあ、しゃーないですわ。
ギフチョウとは全く関係ありませんが、奈良県産ウラナミジャノメのスライドショー動画を作ったのでUPしておきます。
例によって、より高画質の動画をご入用の方はここから跳んだ先のページ左上にある下向き矢印をクリックし、DLしてご覧ください。
2013年04月01日
03月30日(土)はとっても良いお天気だったので、各地でギフチョウが採集・観察されたようですね。
03月31日(日)はギフチョウが飛びそうもないお天気だったので、作業場に籠もり、標本撮影をしておりました。
撮影対象標本はクロツバメシジミ・シルビアシジミ・ヒメシジミの三種で、トータル60個体。
それぞれ裏表を撮影しておりますから、120回以上シャッターを切ったことになります。
0号針に刺されたこれら標本を120回以上も撮影していると、指先が疲れてきて思うように針をつまめず、
裏展翅標本の脚を折ったりします。こうなるとまた、双眼実体顕微鏡を引っぱり出してきて、
脚の接着という手間の掛かる事しなければなりません。
昨日はこのような作業で、気分は暗ぁ〜くなるばかりでございました。
そして今日、04月01日はとーっても良いお天気。けど、月曜日なんですよね…。
今日もギフチョウとは全く関係ありませんが、沖縄県北大東島産テングチョウのスライドショー動画を作ったのでUPしておきます。
例によって、より高画質の動画をご入用の方はここから跳んだ先のページ左上にある下向き矢印をクリックし、DLしてご覧ください。
2013年04月03日
本動画の高画質版はこちらのページ内、左上に在る下向き矢印をクリック。
本動画の高画質版はこちらのページ内、左上に在る下向き矢印をクリック。
「産地が北大東島とは言え、前回から続けてテングチョウばっかり見せおってからに…」
とのお声が聞こえてきそうですが、やりかけた以上、完了させないとスッキリしないのでUPさせていただきました。
北大東島で採集したテングチョウはこれで全部になります。
それにしても、顕著な変異は感じられませんな。
絶海の孤島と表現してもよいと思われる北大東島産なのですから、もう少し変わった顔でいてほしかったものです。
「しっかし、この天気、どないなってんねん!」
と叫びたくなってしまいます。
本日17:00発表の週間天気予報によると、次の日曜である07日にお日様マークが表示されているのは、
鹿児島・那覇・石垣のみなんですよね…。
次の日曜日、またしても作業場に籠もって標本撮影になりそうです。
早くギフチョウを採りたいなっ。
2013年04月05日
バチが当たったということなのでしょう。
04月07日(日)は全国の何処であろうともギフチョウが飛ぶ状況ではないとの天気予報を受け、
昨日04月04日(木)は、伏見屋を開店してから商品の手配等を完了した後、「ほなチョッと行ってくるし」と軽トラに飛び乗り、
杣山型狙いで福井県南条郡南越前町へと訪れました。
セレクタレバーを四駆に入れ、2ndギアで滑りやすい林道を登坂中、前輪が大きめの石を撥ねたのでしょう、
「ガっら゙っごンっ」という異音が足下に響きました。
「んんッ」と緊張し、登坂しながら計器をチラ見していると、期待通りと言うか予感通りにオイル警告ランプが点灯するではありませんか!
「アカン、やってしもた…」という事で、エンジンに負荷のかかる登坂は即刻中止。エンジンを切りたいところですが、
切ってしまうとパワステが無効化しブレーキも効きにくくなってしまうので、アイドリング状態でギアをニュートラルにして惰性で約200m後進。
方向転換で切り返しをする時だけ、バックとローを2回繰り返したのみで、以後はエンジンを切った状態で下り坂の林道約800mを、
スリル満点の惰性走行。林道から国道(交通量極少)へ出る時も勝負の無停止で何とか国道脇に駐車し、この時点でJAFに電話。
約1時間待って救出に来てくれたクルマに、我が軽トラが乗せられた正にその時に撮影した画像が↑です。
この時点でオイルパン交換の修理代数万円の出費と、本日中の修理は不可能であろうとの説明からJRの雷鳥に乗って帰る覚悟を決めました。
ところがでございます。
修理工場に入れ、下回りを詳細に調べていただくと、オイルパン割れが原因のオイル漏れではなく、
←ご覧のように、オイルフィルタに石が当たって拉げたのが原因でオイル漏れを起こしていたのでした。
「うわっ、めっちゃラッキーやん!」 と思わずその場で叫んでしました。
という事で出費は、オイルとオイルフィルター交換代の3500円のみ。
帰宅時刻も予定通りの16:30に収まり、シーズン初っ端からの顰蹙という事態は避けられたのでした。
因みにギフチョウの方は、いーぱい居たので意地汚くも展翅板2本分採ってしまいました。
(だって、1時間も待てって言われたら、その間他にする事ありませんわなぁ〜)
2013年04月08日
2006年04月19日に破損した1雄をリリースして以来、全く確認できていないので絶滅したと考えてもよいと思います。
↑の画像は2013年04月05日に撮影。(またしても仕事をチョッとナニして行ってしまいました)
滋賀県大津市山中町のギフチョウポイントに至る入り口である廃校になった小学校のプールです。
ギフチョウが見られた頃は、プール内には交尾・産卵の為に訪れたヒキガエルの成体10頭前後と、
これらによって産卵された大量の卵で、お嫌いな方にとってはかなりのグロ状況になっておりました。
ところが、ギフチョウが見られなくなった2007年からは、ヒキガエルの成体はおろか、
これまではプール内で、のたくっていた卵も皆無という状態が今年まで続いています。
そしてココがポイントそのものです。
2006年までは、この場所を訪れると推定雄の3頭程度は必ず観察できました。
しかしながら2007年以降、毎年好条件の日に淡い期待を持って訪れているのですが、
今回の2013年04月05日に至るまで全く観察できていません。
この画像では木々の足元に何も生えていませんが、生息していた2006年頃は未だササが多く生え、
これに付いている多量のマダニに閉口したものです。
ところが現在ではササも生えないツルツルの林床となってしまい、マダニすら居なくなってしまいました。
主観的な表現ではありますが、「山から生き物を養う力が衰えてきた…」と感じております。
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