2013年の近況集17

  • 2013年08月28日

     お盆休みの続きをもう少し書いておきます。

     08月15日は翌16日の移動利便性を考慮して、松江道のICに併設された「道の駅」で就寝。ここで寝ておくと、北へ走れば国道9号、 南へ向かえば中国道へと、起床してから30分以内に合流できます。
     9号線ならば東へ向かいつつ、土手ビアか海ビア探し。中国道ならば東城ICで降りてゴマをやる。 どちらを選択するかは翌朝の気分次第…、と前夜泡盛を呑みながら決めておきました。
     結局、08月16日の朝に選んだのは、南へ向かっての中国道。
     ただ、東城ICで降りてゴマやるという所までは前夜立てた予定通りなのですが、そこからさらに鳥取県米子市方面へと走り、 土手ビアを1ヶ所やって国道9号線利用で京都まで帰る事にしました。
     何故このコースにしたのかと申しますと、この16日も平日なので高速料金が50%OFFにならないというのが主たる理由でございます。
     因みに、三次東IC→東城IC間は通勤割引の50%OFF適用でした。「そー言えば平日は通勤割引ちゅうのがあったな」とこのとき思い出し、 「08月14日もこの割引が使えたんや…」と気付いたのですが、あとの祭りです。

     で、東城ICで降りてから各所でゴマシジミを探したのですが、この詳細については書くのを止めておきますね。
     うーん、ちょっとナーバスになり過ぎかな。

     ↑の画像はシルビアシジミの生息ポイント。
     なんぼなんでも、本種ではえらい事にならないだろうとの判断で、広角側で撮った生息斜面そのモノの画像を貼っておきました。

     憶えておられるかもしれませんが、今春、昭和の日絡みの連休に広島・島根県境の大万木山へギフチョウ狙いで行きました。 その帰路、「シルビアシジミをH村で採るとすればココやろな…」と下見しておいた場所を再訪してみたところ、 予想通りに本種を観察することができました。
     まあ、この辺りのことですから、居て当然ではあるのですが。

     

  • 2013年08月31日

     基本的に飼育はしないのですが、シルビアシジミだけはやると決めたので強制採卵用の雌を3頭生かしてH村からお持ち帰りいたしました。

     そのときに使用する予定でミヤコグサも現地から適当に切ってきたのですが、よく見ると食痕や卵殻が認められました。
     これはもしかするとけっこうな量の本種の幼虫を意図せず持ち帰ったのかもしれないと思い、強制採卵は止めておきました。

    ←本画像のように2Lのペットボトルを下部1/3で切った後、これを水で満たして受け皿とします。残った上部2/3のキャップ部分にティッシュを詰め、 さかさまにして受け皿にセットします。
     ここに現地で切ってきたミヤコグサを刺してしばらく放置し、葉が黄色くなって落ちたり、 カビが目立つようになったらミヤコグサを追加交換するというエエかげんな飼育方法でしたが、現在10個の蛹を得ています。
     私としては、これだけあれば充分なのですが、まだ幼虫さんが何頭か居るようです。
     適当に切ってきても、案外沢山付いているものですね。

     しかし、これ以上増えると展翅がめんどうなんだけどな…。

     

  • 2013年09月03日

     書く事がありません。
     ゴマシジミのネタはあるのですが、最近、 「キマ≧ゴマ≧ギフ」 の順番で 「取り扱い注意!」 との認識を新たにしたので、これまでのように気軽に書けなくなってしまいました。
     仕方がないので某県の某種のお話しを書いておきましょう。

     先の日曜日、09月01日は台風崩れの温帯低気圧のせいで西日本全域が雨という予報だった為、 何処へも行かないつもりだったのですが、朝起きて天気分布予報をチェックしてみると、 京都の東南東地域のメッシュが午前中までオレンジ色に表示されています。
     それならば、ということで某種の第2化狙いで某県の既知ポイントに行ってきました。
     既知ポイントへ行った訳ですから、当然そこそこの個体数で見られたのですが、 気になったは近縁種の多さ。
     狭い範囲に半々の割合で入り乱れて飛んでいる状況、これで個体群が維持できるのだろうかと少々心配になりました。

     こんな書き方だと何の事だかほとんど不明ですね。
     けど、自分で見つけたポイントではないので、表現としては「ここまでかなぁ〜」と思っています。

     

  • 2013年09月06日

     ネタがないので山ゴマについて少し書きます。
     とは言っても採集時に使う用具についてですが。

     山ゴマを始めて間もない頃は現地で他の蝶屋さんに出会うこともありましたが、最近は全く出会いません。 なので、T先輩のお話しやWEB上の書き込みから知った事なのですが、最近では山ゴマ採集時に長竿を持参するのが流行だとか。
     確かにポイント内では、到達不能と思える急斜面に生えたカライトソウやコメツツジにまとわりつくように飛翔する山ゴマを見かけます。
     そういった個体を採るには長竿が必要であるとの理由から、皆さん長竿を持参されるのでしょうが、 皆さんこれを使って良い結果が出ているのでしょうか?

     嵩張る長竿を手に藪漕ぎなどできませんから、縮寸で1mを超えるようなキマリン用の長竿を持って登られる方はおられないと思います。 おそらくリュックに入るサイズ、即ち、縮寸で0.6m程度の長竿(伸ばして約5m)を持って行かれるのでしょう。
     これなら藪漕ぎが可能なのでポイントまで辿り着けるでしょうが、ポイントで長竿を振ったときに滑落されたりしないのでしょうか。
     実際、長竿でムシを採るときって、必ず両手で振りますよね。ということは、振り始めた時点から足2本でしか身体を支えていないことになります。
     足場の良い場所なら問題ありませんが、山ゴマが生息するようなポイント急斜面でこんなことをすると、身体を支えきれずに転げ落ちる危険性が高いと思っております。
     ということで私は、山ゴマで長竿を振るといった怖い行為をした事がありません。

     ならば私はどんな用具を使っているのかと申しますと、
    ←これでございます。

     ネットは60cmのメッシュ。
     枠は昌栄製の60cm超ジュラルミン。
     竿は古い安物の三脚をバラして作ったシロモノ。

    この構成の取り柄は、コンパクトで軽いこと。
     とっても濃い藪に突入する場合、できるだけ身体の突起は小さくしたいですよね。 ですから背中の荷物もできるだけコンパクトにまとめる為、縮寸0.35mの竿と4ツ折り枠なのです。

     また、ネットがメッシュなのは振り抜き時の空気抵抗を少なくするためでございます。
     何故ここまで軽さに拘るのかと申しますと、それは片手で振りたいからなんです。

     ご存知のように、山ゴマの飛ぶ草原はたいがい急斜面でありますから2本の足だけで身体を支えている状況では不安がつきまといます。
     そこで、移動時等の不安定な状態では必ず潅木を掴むようにしているのですが、このときもう片方の手はネットを持っているので、 これが重いと手が疲れてしまいます。
     それに第一、急に山ゴマが飛び出したとき、片手で振れないとどうしようもありませんからね。

     
     まあ、近寄り難い場所を緩く飛ぶ山ゴマを見たりしたときには、
     「長竿があればな…」
    と思ったこともありますが、怪我や命にはかえられません。
     「アレは無理!」
    と諦めるようにしています。

     

  • 2013年09月09日

     先週末09月06日(金)の夕方に、
      「次の日曜日は天気が悪そうやから何処へも行かず、包丁研ぎでもやりますわ」
    と最も身近な方に宣言してから約1時間後、
      「和歌山で気になる場所があるし、一緒に探しに行かへんか?」
    と某氏からのお誘いを頂きました。
      「もうちょっと早よ言うてくれたら、包丁研ぐと宣言せーへんだのに…」
    とココロの中で呟いたのですが後の祭り、宣言を撤回する勇気を私は持ち合わせておりません。

     という訳で週末のフィールドネタはございません。
     仕方がないので山ゴマの話題というか、無理繰りに「山ゴマ・ファイトにおける藪漕ぎ」のお話しを書いておきます。
     従いまして、「今さらアンタに言われんでも…」というような内容になりますが、ご容赦願います。

     ↑は仕事で使っている養生テープ、粘着力が弱く指で簡単にちぎれます。
     このテープ、私にとって藪漕ぎ時の必需品になります。

     頭までのみ込まれるような深くて濃い藪では、このテープを枝等に軽く巻きつけながら進行します。進行中は何度も振り返り、 先に巻いたテープを見通せなくなる前に、必ず次のテープを巻くようにしています。
     そしてようやく藪を突き抜けポイント草原に到達したら、その地点に生えている潅木の可能な限り高い枝に、 遠くからでも見えるようテープをビラビラに巻いておきます。
     行かれた方はご存知と思いますが、ポイントの草原側から漕いで来た藪方向を眺めると、何処も同じに見えますよね。 ですから、こうすることで帰路突入地点の明確化を図る訳です。
     帰路、間違った地点から藪に突入すると、せっかく巻いてきた藪の中のテープが無意味になってしまうので、 このビラビラ巻きのテープはとっても大事なんですよ。

     因みに、帰路にはこのテープを回収しながら進むのですが、あまりにも濃い藪ですと往路は巻けたのに、 何故か帰路には指が届かない事があります。これは踏んでいる木々の位置が、往路と復路で微妙に違うからだと思われます。
     こうして未回収になってしまった場合でも材質が紙なので「けっこう早く分解する」と思われるのも、 本テープを使っている理由の一つでございます。