2014年の近況集11

  • 2014年06月04日

     現在、中途半端になっているマダニに喰いつかれた場所のお話しですが、これについてはシーズンオフのネタ不足時に続きを書くとして、 今日は06月01日のお話しを書きます。

     06月01日に貼り付けた写真は、岐阜県飛騨市旧神岡町の佐古集落と大多和集落間に在るゲートです。
     前日(05月31日)、このゲート前駐車スペースに20:00頃に到着。仮眠というか本格的就寝の後、翌朝05:00過ぎに自転車でこのゲートを出発し、 先ずは時間の止まったような大多和の集落を動画撮影。

     集落を抜けるとすぐに、またしてもゲートの登場です。
     クルマでの通過は鍵を持っていないと絶対無理ですし、バイクで横からすり抜けるというのもチョッと厳しい状況です。 まっ、私は自転車なので難無くクリアできたのですが。

     このゲートを越え、更に大多和峠方面へと進行すると、崩谷付近の林道は↓こんな事になっておりました。

     たとえ先ほどのゲートをバイクですり抜けて来たとしても、よほどの腕前を持ったバイク乗りでないとここの通過は無理でしょう。
     私は自転車を担いで乗り越えたのですが、途中、直径250ミリ程度の丸太上を、自転車を担いだまま約1.6m歩かなければならなかったので、けっこう怖い思いをしました。

     

  • 2014年06月06日

     ここまでの流れから、大多和峠まで自転車で進行し、採集目的地は無名湿原だったのでは? と思われているかもしれませんが、実はそうではありません。

     ご覧のように、確かに大多和峠へは行ったのですが、これは目的地から下山した後に撮影してきたものです。
     この日(06月01日)が有峰林道の供用開始だと分かっていたので 「蝶屋さんが、何人ぐらい来られているのかなっ?」 との興味本位で行ってみた訳です。
     訪れてみると、峠の駐車スペースには数台の推定蝶屋さんのクルマが停まっており、ネットを手にした方もおられました。
     このネットを手にした方に、「こんにちは」 と先制のご挨拶をさせていただいたのですが、完全に無視されてしまいました。 カメラを手にして一緒に行動されていたもう一人の方は、辛うじてボソボソと声を返してくださったのでこれは良しとしても、 私と同年代で社会的ポジションもそこそこなのだろうなっ、とお見受けする蝶屋さんがこんな態度なんです。

     SWAROVSKI製の双眼鏡を首からぶら下げたT屋さんや、某協会の思想に染まった一般人の保全ファシストに無視されるのならともかく、 同業の蝶屋さんがこんな態度をとるなんて、「これはアカンやろ…」 と思った次第でございます。
     因みにこのときの私、ネットと三角ケースはリュックに仕舞い込み、自転車で峠越えしてきた単なるチャリダー、 即ち蝶屋ではなく一般の中年オッサンという状態だったんですけどね〜。
     それだけに、なんかもー、余計に情けなかったですわ。

     

  • 2014年06月09日

     昨日の日曜日、06月08日は天気予報に反してけっこう晴れましたね。
     予報を信じて、越中・飛騨方面へ行くのは止めておいたのですが、なーんかチョッと損した気分です。

     ギフをやらないということになると、キマになるのですが、この日付では京都市市街地以外の場所では未発生の可能性が高い…。
     それならばという事で以下の選択肢、

      クモツキ:天気NGでギフを諦めたのだからこれは無い。
      ベニモンカラス:採れんことないと思うけど、時期がやや遅い。
      ヒメヒカゲ:既知ポイントへ行ってもしゃーないし、新ポイントの開拓は諦めたし…。
      ウラギンスジヒョウモン:今のうちに↑と同所で採っておくべきなんだろうけど雌が採りたいしなぁ。
      ウラナミジャノメ:滋賀県で新ポイントを開拓したいけど、未だ少し時期が早い。
      ゼフ全般:イマイチ燃えない。

    を検討した結果、結局、遠い所へは行かずに京都市周辺でキマをやることにしました。

     せっかくなので、日曜日にしか採れない所、即ち平日は○子×生が多すぎてやり難い某所へ行くことにしました。
     この某所、生息しているのは判っていたので、仕事で通過したついでに 「テリを張るのはココだろう」 と 目星をつけておいたのですが、行ってみるとその空間が無い…、というか空間有り過ぎの更地になっていたのです。
     幸い、推定発生木は残っていたので何とか1雄をお持ち帰りすることができました。
     長年、「ラベル的に1頭だけでも押さえとかなアカンなぁ〜」 と思いながらもそのままだったので、実はけっこう喜んでおります。

     

  • 2014年06月11日

     06月02日から、ほぼ毎日キマリンを採っております。
     とは言うものの、今年は諸般の事情で夕方に時間のとれる日が少なく、採っている個体数は例年の半分以下なんですけどね。

     さて、06月01日の続きです。
     05月18日に高幡山東部湿原へ行ったお話しは、最近書いたばかりなので憶えておられる方も多いと思います。
     近年、茂住峠方面からの到達がほぼ不可能になっていると巷間言われていたことから、私はnさんのヤマレコ記事に倣い、 岐阜県神岡町大多和側から谷を遡行した後、藪漕ぎで到達したのでした。(昨年、氏がこのルートで行かれたので私でも可能と思った)
     実は私、本格的な谷の遡行+藪漕ぎという方法で目的地へ到達するという経験が全く無かったものですから、 05月18日に高幡山東部湿原へと至った行動は、今回06月01日の目的地到達へ向けての演習という位置付けだったのです。
     この演習の結果、私自身の谷遡行センスはそこそこOK。ですが問題点として、帰路に目印のテープを見失ったことから、 テープを目立つ色に変更する必要があると気付きました。

     ということで、ネット通販で購入したショッキングピンク色の紙テープ↑をポケットに入れ、 向かった先は岐阜県神岡町大多和集落の北北東、横岳(1623.0)の東方鞍部(崩谷の源頭)でございました。

     

  • 2014年06月13日

     先ほど、某有名寺院(渋い色の方)近くの交差点で信号待ちをしていたところ、 すぐ前の黒い軽1Box車の屋根の上を飛翔するキマリンを1頭目撃しました。このクルマの色がグレー系だったら、 静止して開翅したかもしれません。キマリンって、黒はあまりお好きじゃないんですよね〜。
     というような状況ですから京都市内は将に今がベストの採集時期です。
     市街地周辺は全て出揃い、各ポイントで数もまとまってきました。しかしながら○瀬等、山間部は未だ発生初期だと思います。
     京都市のキマリン状況はこれぐらいにしておいて、06月01日に行った大多和→横岳の続きです。

     前回、目印用にショッキングピンク色の紙テープを持って登ったと書いたことからお気付きかもしれませんが、 私はGPSを所持しておりません。(因みにカーナビすら持ってない…)
     地形図の読みと自身の五感を信じて谷を遡行し藪を漕ぐという、極めてアナログな登り方をしております。
     ギフや山ゴマをけっこうやっているのにGPSを持たない一番の理由はGPS自体がお高いからなのですが、 もう一つ、しょーもない理由として、「地形図があればGPSはいらん!」 と何年か前の斜めの会で、 某鉄人M上氏と二人して豪語してしまったんですよね…。

     さて、遡行した谷ですが、取り付きから暫くはそれなりに往生したものの危ない所はほとんどありませんでした。 ところが標高1350m(推定ね)を過ぎた辺りから残雪上を歩くことが多くなり、踏み抜きに怯えながらの進行となりました。
     標高1470m(これも推定ね)で 「このまま谷を進むのはチョッとまずいかも…」と思い、強引に急斜面を登ると言うかササや樹の枝にぶら下がりつつ、 県境尾根から南東に延びた枝尾根の1560m付近に何とか到達。この辺りから斜度はヌルくなったのですが反対に藪は濃くなってきたので辛さは変わりません。
     けれどもここまで登ったのだからと身体全体を使った藪漕ぎで微速ながらも進行し、

    ツゲの交じった見通しの利く湿性斜面↑にようやく到達。
     これで暫くは必死の藪漕ぎから解放されると喜んだのですが、ほんの50Mも進まないうちに前にも増して濃い藪が行く手を阻んでくれたのでした。