2014年09月19日
連休に採集したシルビアシジミさん、現在、強制採卵中です。
ご覧のように透明の使い捨てコップを容器として使用し、これに2倍希釈のポカリを浸み込ませたティッシュを壁面に貼り付け、
できるだけ葉っぱの小さなミヤコグサを入れて産んでいただいております。
因みに写っているシリンジは、容器内への水分補充用。上部フィルムにあけた穴からパイプを挿入し、アルミホイルで包んだティッシュへ水を垂らしたり、
壁面へのポカリ補充に使っております。
採集時の鮮度にもよりますが、この状態で約1週間は生存し、思ったよりも多くの卵を産んでくれる……、予定です。
さて、この連休、山口県の何処へ行ったのかと申しますと、島ラベル狙いでございました。
とは申しましても、↑ご覧のように橋でつながった島だったんですけどね。
2014年09月22日
昨日の日曜日09月21日はムシャクロツバメシジミを採りに愛知県を訪れました。
このお話しはいずれ書くとして、今日は前回の続き、09月14日のことを書いておきましょう。
ここ↑は既知産地なので島名をハッキリ書いてもかまわないと思うのですが、対象種が絶滅危惧IB類(EN)とされているシルビアシジミですから、
一応、山口県の某島としておきましょう。
それにしてもシルビアシジミの保全状況評価カテゴリーが絶滅危惧IB類(EN)だなんて、選定者側の皆さんの目は節穴と言わざるを得ません。
環境省のページによると、この絶滅危惧IB類(EN)に分類される条件として、以下の4項目が挙げられております。
1:既知のすべての個体群で、危機的水準にまで減少している。
2:既知のすべての生息地で、生息条件が著しく悪化している。
3:既知のすべての個体群がその再生産能力を上回る捕獲・採取圧にさらされている。
4:ほとんどの分布域に交雑のおそれのある別種が侵入している。
上記の4についてはその恐れが無いと言い切れますし、1、2、3においても『既知のすべての』という文言が冠されておりますが、
シルビアシジミの場合、すべてこの条件には当てはまりません。
にもかかわらず絶滅危惧IB類(EN)という高位の危なさに分類するのは、ハッキリ言って間違いです。
現状、シルビアシジミの生息環境は良好な状態で各所に存在していますし、激しい採集圧にさらされている訳でもありません。
なのに何故、有識者で構成されているであろう選定者の皆さんによって導き出された結論が、このように間違っているのでしょうか。
ここから先は全くの類推なので 「またエエかげんな事を書いとるわ…」 と眉につばをつけてお読みいただきたいのですが、
もしかすると個人あるいは組織から、絶滅危惧IB類(EN)に分類するような働き掛けが選定者側にあったのかもしれません。
例えば環境とか保全といった誰もが賛同を示すような文言を看板に挙げ、企業から寄付を募ったり、ボランティアの皆さんが撮った写真をタダ………、
……図…パク………本で……ける立場からすれば、どのような種に対しても危機を煽っておくに越した事はありません。
環境とか保全がウリのビジネスであれば、当然の働き掛けだと思います。
それにしても、ムシの業界で売り物の対象を、虫や用具や情報にするのではなく、環境とか保全をウリにするという発想の転換、全く新しいビジネスモデルです。
わたくし商売人として、このような発想に至った方々をマジで尊敬しております。
いかん…、妙な方向に行ってしまいました。次回はちゃんと山口県の某島のお話しを書きますね。
2014年09月24日 現在、本ページに不具合が発生しています。
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ブラウザにGoogle Chromeを使用すると正常に表示されますので、「どーしても見たい!」 というありがたいお客様におかれましては、
Google Chromeをインストールし、閲覧してください。
2014年09月25日 不具合の解決方法がわかりました。
さしあたり、トップページの画像は表示できるように修正しておきましたが、過去の記事については未だ手をつけておりません。
順次修正してゆくつもりですが、膨大な記述変更となるので、全てを修正するのは1年以上かかるかなぁ〜。
2014年09月26日
09月14日に行った山口県某島のお話しです。
地形図とgoogleの衛星画像から、山口県某島のシビアシジミ生息ポイントは島の北部に在る2ヶ所の岬を想定していたので、
先ずは西側の岬を訪れようとしたのですが、驚いたことに観光バスも多く混じったクルマの列が延々と続いているのです。
思いっ切りの観光地だったんですね、知りませんでした。
渋滞は大嫌いなので、西側の岬に行くのを諦め、海岸方面へと続いてそうな道を適当に入って探索したときに撮ったのが前回UPのチャペルが写っている画像でした。
この芝生広場の中にはミヤコグサがけっこう生えていたのですがシルビアシジミは全く見られません。
これで居ないハズはなかろうと、かなり歩き回った結果、この付近で何とか×雄×雌を採集。
本種の島ラベル、これで5島目となりました。
そして↑が東側の岬。
ミヤコグサ好みの草原状態でしたが生えている量が少なく、シルビアシジミも○雄のみの目撃で、この個体のみの採集にとどまりました。
この山口県某島、今回の訪問で採集した個体の状況から、時期は外していないと思われます。けれども得られたのは合計で△雄×雌でした。
ということで、けっこう環境が良かった割には、本種の個体数は少ないとの印象を受けました。
2014年09月29日
09月14日に行った山口県内シルビアシジミ探索の続きです。
某島ではどーにかシビアシジミを採集でき、nullは無くなったということで未記録地(私が知らないだけかも)での探索に切り替えです。
先ずは海ビア狙いで、Googleの衛星画像から間違いなく生息しているだろうと予測した↓こんな所に行ってみました。
ご覧のように、ミヤコグサの大きな群落が海岸岩場の至る所に存在しています。
これは採れたなっ♪ ということで、慎重に歩き回ったのですが1頭のシルビアシジミも飛び出しません。
分布圏と思われる日本海側岩場で、こんなにも多くのミヤコグサが生えているのに、居ないのはオカシイだろうとしつこく探したのですが、
結局、完封のnullに終わりました。
ならば土手ビアはどうか? ということで、↓こんな堤防で探してみたものの、ミヤコグサも見出せずのnull。
土手ビアがだめなら畦ビアを探してみましょうと、↓の耕作地周辺で探したのですが、ここでもミヤコグサすら見出せずのnull。
という訳で、09月14日は記録のある某島でしか採集できないという情けない結果に終わりました。
まあ、そう簡単に見つからないからこそのシルビアシジミでございます。
こうでないと、探す気も起こらないというものですよ…。
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