2015年06月28日
今日は、こんな↑所へ行っておりました。
「この時期に芦生の研究林? 何しに行ったんやろ…」 と、皆さん思われたことでしょう。
今の時期であれば普通は山地性のゼフ狙いというのが最も妥当なところですが、今回はキマ目線での訪問でした。
昨日、27日の土曜日に国土地理院のWEBページを眺めていたところ、地形図と航空写真からキマの香り漂う地形と雰囲気を感じ、
どーしても行きたくなってしまったのです。
キマのポイントを当てるのに、原生林というか温帯落葉広葉樹林の選択が、いかに無謀であるかは解かっているつもりです。
しかしながら私、一度だけではありますがこの環境で一山当てた経験があるんですよね〜。
「あの美味しい思いよ、もう一度!」 ということで訪れた訳なのですが、上記看板の内容と降り止まない冷たい雨のせいにして、
軟弱にも今日はゲートから少し歩いただけで撤退しました。
2015年07月01日
今日から7月、京都市周辺のキマリンも、いよいよあと10日ほどで終わってしまいます。
05月下旬から06月中は、採集可能日のほぼ全てにおいてキマリンを対象にお出掛けしておりました。
妻なる方が、食材等日々の買い物から帰ってきた後、即ち14:20頃から出かけ、18:00頃を目安に帰店するというパターンでの採集。
従って、あまり遠くまで行くことは出来ません。
遠くまで行けないという状況では、既知産地が点在する範囲内の気になる場所を細かく訪れて新規ポイントを探すという事しかできません。
こうなると、画期的新ポイントの開発という事態には至らないのでイマイチなのですが、06月末頃に2ヵ所の新規ポイントを見つけることができました。
ただ、この2ヵ所は以前にも訪れて探し、そのときは 「居らん!」 と結論付けた場所なのです。
ところが今年、再訪してやってみると、2ヵ所ともテリを張っているではありませんか。
やはり私の目は節穴…、と言うよりはテリトリーポイントを特定する能力が年々進化しているのかもしれません。
地形や樹木の配置を見て、何処を 「すり鉢の斜面」 と捉えるのか、また、どの盛りあがりを 「デベソ」 と見るのか、
だんだん理解できるようになってきたのだと思います。
因みに↓は、その2ヵ所の中の一つで昨日06月30日に撮影。
このキマリン、撮影時点では未だ生きていましたから一応これも生態写真でございます。
さて、そろそろ妻なる方が日々の買い物から帰ってくる頃です。
自分自身のテリトリーポイント特定能力が進化していると信じ、これまで幾度となく敗退を続けている某所へ向け、これから出発でございます。
2015年07月04日
最近、第二次アサマブームだとか。
なので私もブームに乗っかって、この週末は昨年見つけた↑が生えている場所へ行こうと思っていたのですが、本日11:00発表の天気予報によると、
明日の現地の天気は曇り時々雨で最高気温24℃。平地でこの予報ですから標高1000m以上の現地ではアサマの飛ぶような状況ではありますまい。
従いまして、今日の夕方からの出発は中止。替わりに今日明日共キマリンにしておきましょう。
ところで地元京都のキマリンですが、時々立ち寄っているブログに、 「京都ではとっても普通種」 という表現がありました。
そのブログ主の方は、拙ページをお読みくださっているようで、先ずは御礼申し上げます。
拙ページを継続的にお読みいただくと、毎年展翅板10本分以上の本種が私の標本箱に収納されているのが判ってしまうので
「京都ではとっても普通種」 という表現になったのだと思います。
確かに、ほぼ毎日出動しているとは言え、こんなにも多くの成虫が採集可能なのですから決して珍品とは言えませんし、
私の目撃個体数からすればベニシジミと同等なので普通種というのも、あながち間違っている訳ではありません。
けどね、この 「とっても普通種」 という表現は、うーんチョッと、なんかなぁ〜。
『とっても』 って付くと、ヤマトシジミ並みに居てるように感じるし………。
なんぼなんでも、そんな事は あらしまへん ぇ 。
2015年07月07日
最初に、前回の 「とっても普通種」 の件ですが、不愉快だなんて決して思っていないので、お気になさらないでくださいね。
ただ、京都観光のついで、例えば清水寺とか金閣寺の庭を歩いていると偶然キマに出くわした、
なーんてゆーほどの普通種だと全国の蝶屋の皆さんが誤解されるとイケナイと思ったまでです。
いやしかし、上記の2寺院での遭遇確率が 0% とは言い切れないところが何ともまた…。
さて、前の日曜日07月05日ですが、↓の樹等をペシペシ叩いておりました。
狙いは勿論、採れれば京都府初記録のカラスシジミでございます。
この日は、行ってみたらスモモがあったので探してみたというのではなく、当初よりカラスシジミとキマダラルリツバメを目的に、この地を訪れたのです。
というのは、兵庫県 (有名ポイントあり) と滋賀県 (T先輩に教えていただいたこのページ)
に生息しているのに、「京都府に居ないハズは無い」 というエエかげんな理論の下、生息しているのならばこの地域だろうと推定し、実際に訪れた訳です。
で、結果はどうだったかと申しますと、皆様の予想通り…。
この樹を含めて3本のスモモがけっこう狭い範囲に生えておりましたので、それら全てをかなりしつこく叩いたのですが、
なーんにも出ませんでした。
このスモモを見つけた瞬間、「京都府初記録は我が手中に!」 と思ったんですがねぇ…。
2015年07月10日
07月05日(日)の続きです。
もちろん、推定発生木でもよいのですが、前日にテリを張っていた場所やその周辺を叩くと、
高温ピカピカの晴天でもない限りキマはある程度飛び出てきます。
S山の状況を思い起こしていただくとお分かりになると思いますが、カシワ以外の温帯落葉広葉樹林でキマが発生している場合、
推定発生木は見上げるような大木なので、これから叩いて出そうというのはほとんど不可能…、だと思います。
そこでこの日もテリトリータイムが始まる迄の間、推定発生木からは離れているけれども静止していそうなデベソを
注視したり叩いたりしていたところ、逆光だったので色はイマイチはっきりしないものの 「キマの雌?」
と思しき大きさと飛び方で、小枝が立て込んだややこしい部位に潜り込む個体が!
「アレはキマで間違いなかろう…」 と力強く長竿を振り抜いたところ、ちゃんとネットに入っています。
(昼間のキマ雌の場合は力強く振り抜かないと小枝にしがみ付いたままでネットに入らない事が多い)
久し振りの心拍数上昇状態でネットを引き寄せ中を覗いて見ると入っていたのは↓これ。
ウスイロオナガさんでした…。
そーいえば以前にも兵庫県のカシワ林で同じような事があったのを思い出しましたわ。
2015年07月13日
昨日、07月12日(日)は、↓こんな所でキマリンのテリ張りを待っておりました。
この場所、本種の記録は無いハズです。
当地の標高は600mを超えており、生息しているものであれば発生時期としては最盛期であろうから、探索するのであれば昨日がベストとの予想で訪問しました。
ごらんのように、アカショウビン鳴く温帯落葉広葉樹で構成された深い森を背後に従えた3本のサクラは良い具合のトラップになっていそうです。
これで居らぬハズはなかろうと、テリトリータイムに佇んだのですが、所謂 「テリ待ち心中」、飛んだのはイチモンジセセリとベニシジミだけでございました。
ただ、今回は完封のnullに終わったものの、テリ張り位置を間違えていた可能性もあるので来年以降も再訪する可能性があります。
ところで、07月04日に本ページで話題にした某ブログ、昨日更新されておりましたので読んでみたところ、ブログ主の方は今年の05月に3連休を取って、
1日目:高H山東部湿原(徒歩60分で到達!)
2日目:石T白の上部湿原(徒歩50分)
3日目:A生峠(飛騨市側から自転車69分)
に行ったと書かれていました。
う〜ん、すばらしい体力と情熱です。
クマさんに気をつけて、これからもがんばってくださいね。
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