2015年08月22日
本日、D大学生物同好会1976年度生〜1979年度生のOB会が京都市内で開催されます。
山ゴマor中国ゴマを探しに行きたいので、今度のOB会へは行かないと蝶班各位には宣言していたのですが、やっぱり行くことにしました。
何故かと言うと、「西口さん、なんで来てくれはらへんのですかぁー」 って、幹事の山ケン君が夢に出て来たんですよ。
さて、そろそろお盆の山ゴマ・ツアーのお話に入ろうかと思ったのですが、この件については書ける事がほとんどありません。
一方、08月03日(日)の富山県立山方面のお話については書き残した事が一つあるので、これを書いておきますね。
↑は、上ノ小平からクルマへと戻る途中、復路の八郎坂登山道です。
ご覧のように 「立ち止まるな」 と書いてあったので、足早にこの先を通り過ぎようとしたとき、
明るい急斜面を飛ぶ白くて大きな青光りするシジミチョウ目撃しました。
反射的に追いかけようとしたのですが、足元が悪くて遠い位置から目視するしかありませんでした。
ですから、確実な同定ではありませんが、アレはきっとオオゴマシジミでしょう。
当地での記録があるかどうかは別として、富山県のオオゴマシジミ、ええラベルではあるのですが目撃地点は特別保護地区…。
中部山岳国立公園内の特別保護地区は、そのほとんどが所謂高山帯となるのですが、
ここ称名滝周辺だけが特別地域(無主物の採取は可能)内に浮かぶ孤島のような状態で低標高の特別保護地区に指定されているのです。
この事実を知っていたので、もちろんネットは出しておりませんでした。
う〜ん、若干、****ますな…。
このように確実な同定ではないものの、当地にオオゴマシジミが生息しているということであれば、
08月05日に書いた記事内、 「蝶研サロン(76)1993 July 全国ゴマシジミ産地一覧表」 のゴマシジミの記録、『富山県中新川郡立山町立山称名 偶産?』
というのは、オオゴマシジミのことだったのかもしれませんね。
2015年08月25日
OB会の一次会が終了したのは21:30頃。
学生の頃とは違って最近の私は付き合いが悪く、この時点でさっさと帰ってしまいました。
次の日、08月23日にも採集へと行くつもりだったので帰った訳ですが、けっこう飲んで酔っていたのでしょう、
三条京阪の会場から自宅まで走って帰ったものですから、翌朝目覚めたのが07:00頃。
酔って走るとさすがに疲れるようです。
結局、この時刻からでは山ゴマも中国ゴマも無理なので、08月23日は作業場に籠もって展翅外しと標本撮影をしておりました。
さて、お盆に行った山ゴマ・ツアーのお話です。
08月14日に向かおうとしたのは岩間温泉。何故この方面へ行こうとしたかと申しますと、それはTSUISO No.1506を読んだから…。
8年前、2007年08月14日にもこの方面を訪れたのですが、その時は経験不足で丸石谷のポイントの見当もつかず、
ヘリグロチャバネセセリや、フジ・ジョウザン・ウラクロといったゼフの雌等を採り、野趣溢れる高温露天風呂、岩間休憩舎の温泉に浸かって帰っただけでした。
そして今年、T先輩に持ってきていただいたTSUISO No.1506を読んでみると、丸石谷のポイントについて若干の記述があり、
現在のスキルであればポイント特定も可能であろうと思い、行ってみた訳です。
しかしながら、県道53号が通行止めになっていたので、結局は丸石谷に行く事すらできませんでした。
ところで、山ゴマ・ツアーのお話からは脱線するのですが、このTSUISO No.1506を読み、長年の疑問が一つ氷解しました。
それは拙ページ内 「2014年の近況集14」 で、蝶研サロン(76)Jul. 1993 p.8〜p.11 「山ゴマの楽しみ方」の筆者さんが、
石川・富山県境の『奈良岳』 と混同されているのではないかというような表現をした 『奈良達山』のことです。
TSUISO No.1506の415ページによると、『奈良達岳(見越山と大笠山の中間点で 1,668m ピーク)』と書かれています。
「そんな山名が記載されてたかなぁ?」 と1/25000地形図を取り出し確認してみると、確かに1,668m ピークは存在しておりましたが、
やはりこのピークには山名の記載がありませんでした。
2014年の近況集14内08月08日の記事を書いた当時も、筆者さんに失礼があってはいけないと思い1/25000地形図で奈良達山を探したり、
各種検索エンジンで奈良達山をキーワードに検索してみたのですが全くヒットしませんでした。
1,668m ピークの事だったんですね、一つお利口さんになりました。
* TSUISO No.1506の415ページには『奈良達岳』、蝶研サロン(76)Jul. 1993 では『奈良達山』
と表記されていますが、いずれも 1,668m ピークを指していると見做して上の文章を書きました。
2015年08月28日
08月14日、岩間温泉への県道53号が起点から通行止めになっていたので、このまま白山白川郷ホワイトロード(旧名称白山スーパー林道)に入り、
三方岩岳へ行こうかとも思ったのですが、通行料金を払い、しかも採集禁止の場所へ行くのはよろしくないでしょうという事でこの案は却下。
三方岩岳へ行かないとなると、この時すでに11:20だったので採集可能時刻に到着できるポイントとしては有名ポイントのS山しかありません。
このS山は過去に一度訪れ、そこそこの数を採集済み。にもかかわらず再訪するのは美しくないのですが、時間的にココしかないので仕方ありません。
クルマを置いて、約35分の徒歩で到着する超お手軽ポイントのカライトソウは↑こんな感じで山ゴマ適期の様相です。
ところがですねぇ、全く居ないのですよ。
天候は基本的に曇りで時々日が差すといった状況。気温も25℃以上はあったので、居るものであれば1頭や2頭は必ず視界に入ってきそうなものなのに、
全く見られないのです。
確かに、推定蝶屋さんの踏み跡は至る所にあったのですが、採り尽くせるような場所ではありません。
時期的に未発生とは考えられないし、いったい何があったのでしょう。
それとも既に絶ってしまったのか? う〜ん、どーしたんでしょうね…。
ところで次の日曜日、08月30日は広島県へ行こうと思っていたのですが天気が悪そうです。
生息可能性がほぼ0%の場所でも、お天気が良ければ探す気も起こりますが、びしょ濡れになりながら居そうもないゴマシジミを探す根性はありません。
なので、作業場に籠もって展翅をするか、もしくは久し振りにインセクトフェアにでも行ってみようかと思っております。
2015年08月31日
昨日の日曜日、京都インセクトフェアに行くのはやっぱり止めにして、ずーっと作業場に籠もっておりました。
午前中は冷凍保存中だった富山県旧上平村産05月06日採集のギフチョウ11個体を展翅。この時期まで冷凍保存しておく方が、触角の整形がし易いと感じるのは気のせいかな?
これで今年のギフチョウは展翅終了、やれやれでございます。もっとも、エゾミドリ雌とクロシジミ雌については生体反応があるので未だ冷蔵庫に入ったままなのですが。
午後からは展翅外しと標本撮影。ようやく昨年分のシルビアシジミは全て外し終えたのですが、ゴマシジミについては中国地方ゴマ 山ゴマ共に手付かずのまま。
早急に外して撮影しないと、ブルーが色褪せてしまうので焦っているのですが、思うように時間がとれません。
…って、こんなことしか書けないんですよね、ネタが無いと。
これだけでは愛想無しなので、昨日外して撮影したシルビアシジミの標本画像を貼っておきましょう。
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