2016年の近況集04

  • 2016年02月17日

     確定申告の時期です。
     受け付けが終わる頃には最も早いギフチョウが飛び始めることでしょう。早く終わらせなければ。

     今日も2015年05月の補足をだらだらと続けます。

     
    2015年の総括:05月 その2

     05月03日、富山県旧宇奈月町で採った後は、自己未採集市町村の入善町と朝日町の両方で採りましょうということで、


  • ↑のお山に登ってみました。
     このお山にはギフチョウが生息していると何かで読んだ記憶があり、簡単に採れるであろうと軽い気持ちで登り始めたところ、 ホンマにいーっぱい飛んでおりました。
     いーっぱい飛んでいるのはよいのですが、時期が時期だけに汚損個体の割合が高く、多くの個体をネットインしたものの、半数以上は汚損に付きリリース。 標高750m付近からやや新鮮な個体が混じるといった状況でした。
     ここでは多くのギフチョウに囲まれて楽しい登山だったのですが、難点は一般の登山者が多い事。普段、誰も居ないところで採集している私としましては、 ヒトの視線がストレスになってしまいます。
     一般登山者に出会ったとしても、採集禁止等の規制がかかっている地域ではないので堂々としておればよいのですが、昨今の風潮からすると 「こんにちは」 と挨拶した後、妙に絡んで来るんじゃないかと心配してしまいます。

     このような風潮をますます助長しようと画策しているであろう某協会○○○○と、ずぶずぶの関係なのではないかと疑ってしまう環境省のお役人様 (拙ページをご愛読いただき、ありがとうございます) から発表されたこれなんかを読むと、 蝶に限ってみれば、「言いなりで選定してるやん…」 と暗澹たる気持ちになってしまいます。
     いかん、話題がそれてしまった。

     このお山から下山(12:40)した後は、ガラにもなくクモツキを探そうと「境川」を遡ったのだけれども、思いっきり外した状況は昨年書いた通りでございます。
     以上のような採集行動を終えた後は夕食の買出しとお風呂に入らなければなりません。
     そこで、新潟県糸魚川市まで移動し、スーパーで買出しを終えた後、JR駅近くの銭湯に向かったのですが着いてみると廃業しておりました。
     仕方なく親不知まで戻り、旧青海町町営だった(現在は民間がやっているようです)


    ↑の施設で入浴しました。
     ここは就寝場所の 「道の駅親不知ピアパーク」 に近く、入浴料金も400円程度。そして、入り口には 「**の方は入浴おことわり」 との旨記した張り紙も無くて好感が持てるお風呂なのですが、7人も入れば満員になってしまう狭さが難点でございます。

     

  • 2016年02月20日


  •  中古で買った↑のPC、ハードディスクの使用時間が22000時間を超え、微弱ではありますが時々グリゴッと厭な音がするのと、 ケースファンが回転しなくなったのでそれぞれを交換することにしました。


     ハードディスクのクローン化が手軽にできる機械↑を使ってやってみたところ、約350GBのコピーに2時間弱もかかりました。
     これでハードディスクからの異音も聞こえなくなり、現在は快適に作業しております。

     2015年の補足、今日もゴールデンウイーク後半です。

     
    2015年の総括:05月 その3

     車中泊する人々でとっても混雑している 「道の駅親不知ピアパーク」 で目覚めた05月04日、


    朝食のレトルトカレーを食べながら聞いていたNHKラジオの天気予報によると、越中や飛騨方面は曇り後雨だが、 新潟県上越地方ならば午前中何とか晴れ間がありそうだという事なので上越市(旧東頚城郡安塚町) の菱ヶ岳北麓まで走り、 一瞬の晴れ間にギフチョウ3雄を採集。その後、10分も経たないうちに小雨が落ちてきたのでこの日は10:40で終了となりました。
     以後、翌日の目的地飛騨方面へと向かったのでした。

     う〜ん、シーズンオフとは言え、薄い内容やなぁ。
     賑やかしに標本画像でも貼っておきますね。


     2004年08月22日採集、岐阜県旧恵那郡明智町産の個体、例の法律で対象になっている本州中部亜種です。
     2016年03月15日以降にこれを 「どーにかすると」 お縄を頂戴する事になるという物騒な標本でございます。

     

  • 2016年02月23日

     一昨日の日曜日は京都マラソンが開催され、自宅からでは南に行く以外、どの方向へ進むにしてもマラソンコースを横断しなければならなかったので 作業場に籠もり、標本箱の防虫剤を補充しておりました。
     この作業では必然的に標本箱の蓋を開ける事になるので、せっかくですから画像を撮って本ページのネタになってもらうことにしました。


  •  これは少し前から動かしてはイケナイ標本に指定された広島県産の湿地の蝶。
     生息地域に広い道路をいっぱい通した結果、小さな個体群の交流が無くなり衰退したのだと私は思っています。


     これは2016年03月15日から 「どーにかすると」 お縄になる標本。
     ほとんどが岡山県のオミナエシ喰いの産地です。(恩原高原ではありません)
     当時、いーっぱい居ましたが草原の状態が悪くなりかけており、このまま放置すれば数年で居なくなるだろうと思ってました。
     今でもいるのかな?


     右側約半分は今のところお咎めの対象になる予定ではありませんが、左側約半分が対象種。
     兵庫県のオミナエシ喰いと岡山県のカノコソウ喰いの個体が入っています。
     当時、岡山県のカノコソウ喰いの産地では、土地所有者と推定される方が生息斜面に除草剤を撒いてたもんな…。


     それにしたもアブラがえぐいなぁ。
     これも右側約半分はお咎めの対象ではありませんが、左側約半分が対象種。
     いやしかし、亜種を指定して取締りの対象にするって正気なんでしょうか?
     表面だけ…、いや、個体によっては裏面を見ても亜種を区別するのは困難だと思うのですが、誰が判断するんでしょうかねぇ〜。
     もしかして、これを集めてる我々蝶屋に対し、「おまえらゴミを集めて…」 と言い放ったと噂されてるアノ人かな。
     それはさておき、環境省のPDFで記載された学名が、某ガイドブックご推薦のものじゃないのは何故かしら。

     
    ・2016年02月24日追記

     誤解されるといけないので念の為書いておきます。
     上に貼り付けた4個の標本箱に収納された標本は、いずれも2002年以前に採集されたものです。
     即ち、種の保存法で指定される前の個体です。