2016年の近況集22

  • 2016年11月14日

     先ずは連絡です。
     2017年01月08日開催の 「斜めの会」 にお声掛けしている方々の参加状況を更新しました。
     先にお送りしたメール内のリンクでご確認ください。

  •  突然ですが、奈良の平城宮跡朱雀門です。
     絶好の行楽日和だった昨日の日曜日、軽トラに自転車を積んで行ってきました。

     昨年秋、妻なる方と明日香村へ観光に行ったとき、近鉄電車の車窓からこの平城宮跡が見えました。
     そのとき以来、 「広いシバ草原やなぁ…」 という記憶が残り、シーズンオフに一度訪れてみようと思っておりました。
     そして昨日、実際に訪れてみた訳ですが、まともに考えると発掘調査で一度掘り返された後のシバ草原ですから、 元々シルビアシジミが生息していたとしても、その生息環境は一旦失われているとみるべきでしょう。
     にもかかわらず訪れたのは、国土地理院がWebページで公開している過去の航空写真を検討してみたからなのです。

     ・1961年〜1964年
      解像度の低い白黒画像なので判り難いが、平城宮跡は田んぼに囲まれた荒れ地のようだ。
      この時点では過去に生息していたとされる京都府の木津川堤防まで耕作地が連続している
      ので、畦や地道脇(舗装されていないようだ)のミクロのシバ草原を介して奈良県に進出し、
      この平城宮跡までたどり着いて世代を繰り返しているいる可能性はゼロではあるまい。
      (かなり無理のある前提であり、妄想である事も解っている)
     ・1974年〜1978年
      カラー写真になっているが解像度は低い。
      平城宮跡の中心部分は掘り返しているが周囲に推定荒れ地は残っている。
     ・1979年〜1983年
      発掘はされているが、全面的に掘り返しているのではなく、シバ草原と推定される矩形
      が各所に見られる。
     ・1984年〜1987年
      発掘は継続されているようだが、1960年代前半は田んぼだった場所に灌木が植えられ、
      その足元にはシバを植えて整備されたのが判る。
     ・1988年〜1990年
      画像無し。
     ・最新(2007年〜)
      平城宮跡として整備されている面積がかなり拡大し、シバ草原と推定される場所も
      平城宮跡内各所に見られる。

    ということで、例によって妄想パワー全開で行ってみたのですが、

     ご覧のようにシロツメグサは生えているものの草原の質はイマイチ。
     広範囲を自転車で走り回り、けっこう細かく調べてみましたがミヤコグサは全く見られませんでした。

     

  • 2016年11月17日

  •  大木過ぎて葉を見ることができなかったので、推定ではありますがイチイガシ↑だと思います。
     11月13日の日曜日、奈良市の春日山で撮ってきました。

     平城宮跡でシバ草原を調べたあと、シカと観光客で賑わう奈良公園を自転車で突っ切って春日山原始林へと向かいました。
     狙いはもちろんルーミスシジミ。
     とは言っても、春日山原始林にルーミスシジミの生息環境が残っているのか否かの確認、即ち下見という位置付けでした。
     もちろん、「現在では絶滅している」 と巷間言われている事は知っておりましたので、 「きっとアカン環境になってしまってるんだろう」 と予想しての訪問です。
     ところが、実際、林内の遊歩道を歩いてみると上に貼ったイチイガシの他にも常緑のカシ類は多く、 谷も深いので本種の生息環境としては条件が整っているように見受けられました。
     従いまして、私としては 「ホンマに絶ってるのかな? 条件の良い日に探したら案外…」 というのが正直な感想です。

     来年08月下旬〜09月上旬の暑ぅ〜い日に、ヤマビル・ノックを身体中にスプレーして現地に臨むであろう私の姿が脳裏に浮かぶ今日この頃でございます。

     

  • 2016年11月20日

     今日も2017年01月08日開催の 「斜めの会」 にお声掛けしている方々の参加状況を更新しておきました。
     先にお送りしたメール内のリンクでご確認ください。

     
     今日は運動不足解消のため、滋賀県大津市まで自転車で行ってきました。
     国道1号線を使って往復するだけでは面白くないので、山科区の日ノ岡から疏水べりを走り、 過去にギフチョウの記録があるという小関越え(北陸道の峠です)を経由して到着した目的地は、

  • ↑の大津市歴史博物館でございます。
     歴史については、ほとんど興味がないのですが、今日は 「関西文化の日」 で常設展が無料だったので見学させていただきました。
     歴史に興味がないとは言え、昭和30年代大津市近郊のカラー写真や、大津市の地名の成立についてはけっこう面白かったです。

     ↑は大津市歴史博物館の南方にある琵琶湖疏水べりの桜並木。
     蝶研出版解散時に送られてきた 「蝶研マップ 4 近畿編」 に載っていたキマリンのポイント。
     まあ、このサクラで発生しているのでしょうが、とっても採り難そうなポイントです。
     成虫しかやらない私としましては、ここで採集することはまずないと思います。

     そして↑は、一つ上に貼った桜並木の下部を流れる琵琶湖疏水。
     中央に写っている重々しい扉は、滋賀県民が京都人に対して持つ lethal weapon 。
     「疏水の水、止めるでぇ〜」 を具現化する恐るべき装置でございます。

     

  • 2016年11月24日

  •  最近、朱色の建造物画像が多いですな。
     これは昨日の勤労感謝の日、お散歩に行ってきた京都御苑の内御所の内部、承明門から覗いた紫宸殿でございます。
     昭和天皇まではここで即位礼を行われたのだけれども、今上陛下の即位礼に際しては紫宸殿内部の高御座をわざわざ分解の上、 陸上自衛隊のヘリコプターで東京の宮殿まで運んで使用されました。と、宮内庁職員の方が若干悔しそうに解説してくださいました。

     この内御所内部の一般公開ですが、これまでは春と秋にそれぞれ一週間ずつと限定されていたのですが、 今年からご覧↑のように月曜日を除いて通年公開されています。
     JR京都駅から地下鉄と徒歩で20分もあれば行くことができ、しかも無料。
     上洛の際、立ち寄られたらいかがでしょうか。

     と、こんな観光案内だけでは私のページらしくないので、蝶の画像も貼っておきます。

     単に眼状紋が左右非対称というだけのリュウキュウヒメジャノメ、いずれも2015年09月20日の採集です。
     そして産地は沖縄県(沖縄本島)国頭郡東村。
     米軍海兵隊訓練場内のヘリパッド建設をめぐって揉めている地域でございます。
     大阪府警警察官の土人発言等、大手メディアでもここまで大きく報道される事態になろうとは…。
     某協会さんにおかれましては、
      「ヘリパッド建設予定地域に棲む蝶の保全を訴えようとした方の発表を拒絶しておいて良かった…」
    と胸をなでおろされていることでしょう。

      参考: 【アキノ隊員 協会 リュウキュウウラボシシジミ】 でググッ