2017年の近況集05

  • 2017年03月02日

     03月です。
     静岡県ではあと約2週間でギフチョウが飛び、約4週間後には杣山型狙いで私も出動ということになるのでしょう。
     テンションが上がって参りました。

     さて、2016年05月の補足は前回で終了、今日から06月の補足です。

     
    2016年の総括:06月 その1

     例年であれば06月に入っても1回はギフチョウ狙いで越中や飛騨方面に赴くのですが、2016年は季節進行が早かったのでこの時点で良い状態のギフチョウが残っているような産地は無く、 本土での採集対象はキマ1種となってしまいました。
     キマしか狙ってないので、この06月は補足として書ける事がほとんどありません。けれども、04日〜05日に沖縄県の久米島に行ったので、今日は久米島のお話を書いておきます。

     で、先ずは独りよがりの 「記録発表」 です。
     私としましては、順を追って進んで欲しいルートの入り口→「久米島のタイワンモンシロチョウ」 から読んでいただきたいのですが、今日は、

  • ↑から直接跳べるようにしておきました。

     今回もまた黙殺され、何処にも引用されずに朽ち果てて行く 「記録」 となるんでしょうな…。

     

  • 2017年03月05日

     昨日今日と春を間近に感じさせるお天気でした。
     昨日は仕事をしておりましたが、今日はお休みだったので自転車で修学院離宮に行ってきました。
     ここも仙洞御所と同じく参観無料で当日受け付けは11:00から。

  •  今日は空きがたっぷりあったようで、難無く13:30からの参観整理券↑を入手。
     もちろん、離宮内庭園の参観が主たる目的ではありましたが、もう一つ、アノ種が生息しているのではないか? とゆー事で、 今年最初の蝶屋らしい行動、「下見」 という目的も秘めておりました。

     ↑ いかがでしょうか。 ウムム……、でございますね。
     菊の御紋を戴いた個体が飛んでいるかもしれません。
     けどね、鉄壁の防御が施されているので観察すら無理だと思います。

     

  • 2017年03月08日

     [ふしみやDB2016年版] のテキスト部分の打ち込みが終わり、ラベル印刷が完了しました。
     これからは2016年採集個体の展翅を外し、全ての標本画像撮影をしなければなりません。また腰が痛くなりますな。
     ラベルが完成したということで、今日は1個体だけ撮影してみました。2016年03月29日、福井県産の個体です。

  •  これまでミニスタジオ内部は全面白色だったのですが、今年からアルミシルバー色に変更しました。
     これまでと同じシャッタースピード・絞り値での撮影ですが、この画像の方が若干シャープに写っていると思います。
     今年はこれでいきましょう。

     
    2016年の総括:06月 その2

     さて、2016年06月の補足です。以前にも書きましたが06月の対象種はほとんどキマだったので詳細を書くことができません。
     そこで、 [ふしみやDB2016年版] の中から 「日記」 として書いた1レコードを貼り付けておきましょう。

     さすがに手術した当日だったのでやめておいたのですが、天気が良かっただけに、キマを採りに行けなかった残念さがにじみ出ていますな。
     けど、あくる日の06月11日以降は毎日採集に出掛けておりましたから、 「君は治す気があるのかね?」 とのお言葉をN先輩から賜るのも当然でございますね。

     

  • 2017年03月11日

     一昨日、滋賀県大津市にミヤコグサを摘みに行き、シルビアシジミの眠を解くべく、幼虫にミヤコグサの小さな芽を接触させておきました。
     昨年12月からの越冬中に多くの幼虫が★になってしまい、今年は6個体しか生き残っておりません。
     こんな状況ですから羽化まで持って行けるのは、おそらく1〜2頭といったところでしょうな。

     さて、2016年の補足、今日は07月です。

     
    2016年の総括:07月 その1

     07月は上旬まで京都市とその周辺でキマをやっておりました。
     05月24日から始めて05月25日にこの年最初の1雄を採集。以後07月07日まで採っていたので例年通り約40日間のキマ・シーズンでございました。
     結局、2016年のキマ採集数は例年通り約〇☆0頭で、T先輩新規開拓ポイントが4カ所と、自己開拓新規ポイントも4カ所という結果でした。
     もっとも、2016年は空白地域と思っていた場所で新たに採れたことから、京都市とその周辺地域ではまだまだ新しいポイントが見い出せるように思います。

     そして今年は、居て当然の地域で3カ所以上の新規ポイントを開拓するのと、私とT先輩とが延べで10回程度訪れているにもかかわらず、 ことごとく返り討ちに遭っている某所(二人とも絶対に居ると思ってる)で見つける事を目標にしたいと思っております。

     

  • 2017年03月14日

     一昨日の日曜日は春を感じさせる良いお天気でしたが何処へも行かずに作業場で展翅外しと標本撮影をしておりました。
     標本撮影は03月下旬採集のギフチョウから始め、05月上旬の分まで展翅板9本分が終了。ギフチョウはあと3本を残すのみとなりました。

     さて、今日も2016年の補足、07月の続きです。

     
    2016年の総括:07月 その2

     キマを終えた後は、07月10日に鈴鹿山脈水沢岳、07月18日に鳥取県河合谷高原と兵庫県の元葛畑スキー場、 07月23日〜24日に南九州ツアーに行っておりました。
     鈴鹿山脈水沢岳と南九州ツアーについては書くことがないので、07月18日の元葛畑スキー場のことを書いておきましょう。

     07月18日は朝から河合谷高原でクロシジミを探してカスリもしなかったことから気持ちがクロシジミ・モードになってしまい、

  • 過去に実績のある↑、旧関宮町葛畑のポイントに寄ってみることにしました。
     この場所は少し遠回りになるものの帰路途中にあり、

    過去にはクロシジミ以外の良い蝶↑も生息しておりました。

     これらの蝶が生息していた当時の地形図↓では、

    特定地区界と道路で囲まれた全体が葛畑スキー場となっていますが、1999年当時は道路より北側のx1斜面が木柵で囲まれた牧場になっており、 ウシさんが草を食んだせいか草原の風通しが良くなっておりました。
     因みにこのx1x2が当時のウスイロヒョウモンモドキ採集地点でございます。

     そして↑は現在の地形図。
     ウスイロヒョウモンモドキを筆頭にハヤシミドリシジミやクロシジミといった良い蝶が生息していた斜面を広い道路が貫いております。
     この広い道路ができる前の画像はありませんが、現在ココがどんな風になっているのかをGoogleのストリートビューから貰ってきた動画で見ていただくと、

    ウスイロヒョウモンモドキが生息していた斜面は削られてしまい、所々にカシワが残っているものの当時の面影は皆無でございます。
     本当に必要だったのかどうか判らない道路で生息斜面を破壊しておいて、ウスイロヒョウモンモドキを 「種の保存法」 の対象に指定するんやもんなぁ…。