2017年の近況集10

  • 2017年05月15日

     昨日の日曜日、05月14日は岐阜県飛騨市の某所に行っておりました。
     当日羽化個体から激しく汚損した個体までギフチョウはいーっぱいおったのですが、昨日は自転車を持参しなかったせいで帰路の林道歩きがとってもダルかった。
     けれども、林道の行程が片道5q強の場合、自転車を持参するかしないかの判断は微妙なところ…、今回は失敗でした。

     ところでGWのお話、入浴夕食就寝場所の事だけで、蝶についてはほとんど書いておりませんでした。
     なので今日は04月30日のことを書いておきます。

  •  行ったのは福井県勝山市の越前甲山(勝山市野向町にある標高1319.7mの山、地形図に山名の記載なし)の途中まで。
     地形図を眺めていると、登山道途中標高850〜900mの等高線の間隔が広く、ギフチョウの発生地である可能性を感じました。
     そしてここで発生しているとすれば、その北北東にある955mの標高点がポイントでなるであろうとの予測で登った訳ですが、 標高800m以上の緩い斜面はそのほとんどが残雪で覆われていたので、元々生息しているのかどうかの判断すらつかない状態…。
     まっ、例によって思いっ切り外してしまいました。

     それともう一つ。
     以前から気になっていたのは地形図上で越前甲山の勝山市側に描かれた多くの崖マーク。
     実際、この崖はどんな状態なのか? 近くから眺めてみたかったのです。
     もちろん目的は山ゴマ生息可能性を判断するためです。
     上の画像では切り立った岩が目立ちますが、拡大してみると一部の狭い範囲にカライトソウが生えていそうな急斜面が存在しています。
     けどねぇ、これは行けそうにありませんわ…。

     結局、この日は登山道や送電鉄塔保守路(残雪の尾根を石川県側の鉄塔まで歩いてみた)の周辺では1頭のギフチョウも目撃できませんでしたが、 下部の林道やY倉集落周辺ではそれなりに飛んでおりました。
     なので、意外に新鮮だった1雄だけをお持ち帰りしておきました。

     

  • 2017年05月17日

  •  昨日、普段取引している問屋から強ピンク色のマスキングテープを仕入れました。
     前に尋ねたときには、「強ピンク色は扱っていない」 という返事だったので仕方なく mt じるしの15mm巾×10mで約120円の個別包装品をネットショップで購入したのですが、 問屋が最近扱い始めたとの事だったので伏見屋金物店でも販売することにしました。
     18mm巾×18m 7巻き入りの1包みで600円、バラ売りは1巻き90円と15mm巾×10mの個別包装品に比べてかなりお安くなっております。

     と、宣伝めいた文章を書きましたが、実際はほとんど自分で使用するつもりです。
     05月14日の飛騨市某所で林道5km強歩きの後、上の画像内左に写っているゴリラマークの弱ピンク色のテープを使って藪を漕ぎ、Alt.1200UPの三角点に至ったのですが、 これを辿って戻るとき、色が薄く目立なかったのでルートを探すのに難儀しました。

     ところが今では、強ピンク色のマスキングテープが売るほどあるので、次からはこの目立つ目印付け放題でございます。
     さて、今度の日曜日は何処で藪を漕ぎましょうかねぇ。

     

  • 2017年05月20日

     今日はGW後半、05月03日(水・祝)のことを書いておきます。

     結果が見えているようなものですが、今回は正々堂々と行った先を示しておきましょう。

  •  「46」の下、読みにくいですが 「唐堀山」 と書いてあります。
     どこにあるのかと申しますと、富山県富山市(旧婦負郡細入村)と岐阜県飛騨市(旧吉城郡宮川村)との境、標高1159.4mのお山です。
     画像の鉄橋をくぐった先が登山口、そこから一本調子の登りで標高差は910m、距離は片道約3km、藪漕ぎ無しだったのに山頂まで126分もかかってしまいました。 間違いなく体力が落ちてきております。
     登っている途中に出てきた蝶はトラフシジミが1頭とスギタニルリシジミが1雄、目的のギフチョウは皆無という状況だったので登山に集中するも 脚が上がっていないのか、頻繁に躓きます。
     そうこうしながら、よたよたとたどり着いた山頂は、

    ご覧のように雪だらけ↑、もちろんギフチョウは飛んでおりません。
     それでも樹の周囲等、一部地面が露出している場所があったのでカンアオイが生えていないものかと探してみたのですが、 全く見られませんでした。
     事前の予想では緩やかな地形の唐堀山山頂付近にはカンアオイが生えており、そこでギフチョウが発生してると思っていたんですがねぇ〜、 またしても外してしまいました。

     「唐堀山とちごて、空振山やん…」 とココロのなかで呟きながらダラダラと下山。
     標高900m付近まで降りてきたところ、登山道上にギフチョウが舞っております。
     「あれ、やっぱり居てるやん」 とネットイン。
     この個体、汚損した雄でしたが記録という事で三角紙に包み、さらに下部で激しく汚損した2雄も採集し、 都合3雄のお持ち帰りとなりました。
     因みにこれら3雄のラベルはすべて 「岐阜県飛騨市宮川町(旧吉城郡宮川村)小豆沢唐堀山中腹」 となります。

     ところで採集した3雄ですが、サイシン喰いだと推定しています。

     というのは、標高400mあたりの登山道沿いで↑のようなサイシンを見かけたからなのですが、 これらの葉から卵や幼虫を見い出すことはできなかったので、あくまでも 「推定サイシン喰い」 という事になります。
     因みにこのサイシン、ラベルとしては、「富山県富山市(旧婦負郡細入村)加賀沢」 となります。

     ところでこの 『加賀沢』 なんですが、この辺りを流れる宮川の対岸(右岸)も国土地理院が示す地名は 『加賀沢』。  但し、宮川の右岸側は 「岐阜県飛騨市宮川町(旧吉城郡宮川村)加賀沢」 になります。
     同じ 『加賀沢』 という地名が富山県と岐阜県にまたがっているので、ギフチョウの産地として 『加賀沢』 とだけ聞いた場合、 「富山県側か岐阜県側かどっちなの?」 と確認しなければなりませんな。

     

  • 2017年05月23日

     一昨日の日曜日は、超有名ポイントの岐阜県旧荘川村女滝方面へ行ってきました。
     大勢の蝶屋さんが居られるであろうと予想できたのに、何故ここを訪れたのか言い訳させていただくと、 旧荘川村ではこれまで一度もネットを振ったことがなかったのと、04月からの採集行動で歳相応に疲れが溜まっていたので楽な場所に行きたかったからなのです。
     ところがですねぇ〜、現地に到着してみると、こんな状態…。

     予想されていたとは言え、これではどーしょーもないのでチャリダーのふりをして通過。
     六厩川に沿って自転車を進め、ツゲの生えている湿地とかサイシンが生えてそうな環境はないだろうかとキョロキョロしながら

  • ↑のゲートを通過。
     この林道の先、旧清見村森茂ではサイシン喰いのギフチョウが今でも生息しているのだから、途中のどこかで発生地に行き当たるのではないかと思いつつ、

    ↑のサルしか渡れないような吊り橋の少し先まで進んだのですが、サイシン、ギフチョウ共に確認することはできませんでした。