2018年の近況集17

  • 2018年10月19日

     台風21号の後始末絡みで仕事がまだまだ忙しく、これといって書くようなネタがございません。
     今日は2017年採集個体を詰めた箱の画像をUPするのが精一杯といったところです。

  •  ピカピカ光っているミヤマカラスアゲハ春型雄は岐阜県荘川町の標高1000m辺りで採集、やっぱり寒い場所の本種は美麗になる傾向があるのかな。
     ギフの汚損した個体は飛騨の某お山産、サイシン喰いとヒメカン喰いとが混在しているようなので、同一日で新鮮な個体からこのように汚損した個体まで見られました。
     ツマキチョウは丹後半島産と飛騨産が1雄ずつ。ウラギンスジヒョウモンは兵庫県産。キマは主に京都府産で少し滋賀県産も混じっているかもです。

     これぐらいしか書くことがありません。
     低調ですな。

     

  • 2018年10月22日

     快晴だった昨日の日曜日は、またしても妄想由来の衝動に突き動かされ、シルビアシジミ狙いでこんな所↓に行っておりました。

  •  例によって軽トラに自転車を積み、大阪府高槻市からサイクリングを開始。
     淀川右岸を下流に向けスタートでございます。

     事前に、Googleの航空画像とストリートビューで検討した限りでは、淀川右岸には状態の良い草原がほとんど無いというのが判っていたのですが、 やっぱり実際に訪問して自分の目で確かめてみないと納得できませんからね。
     淀川右岸にはサイクリング用に整備されたアスファルト道路が堤防内側にあるのですが、そこを走ると堤防斜面の外側が見えないので可能な限り堤防の上部を走行。
     草原状態が良好に見える場所では自転車から降りて斜面をジグザグに歩き、先ずは成虫及び食草になり得る植物、 即ち、ミヤコグサ・シロツメグサ・ヤハズソウ・コマツナギがあるかどうかの確認。いつものパターンでございます。

     

  • 2018年10月25日

     事前の検討でダメ斜面ばかりだろうと思っていた淀川右岸の中では、↓の高槻市三島江あたりが辛うじてマシに見える草原でした。

  •  そこで斜面をジグザグに歩いて丁寧に見て廻ったところ、ミヤコグサ等のシルビアシジミの食草になり得る植物は見当たらなかったのですが、

    ↑ご覧のワレモコウが生えており、チョッとびっくり。まあ、「こんな所に生えとってもなぁ…」 ですね。

     結局、摂津市の淀川・神崎川の分岐点までサイクリングしてみたものの、これまでに調べた範囲ではミヤコグサの生える草原は皆無でございました。
     ダメ斜面ばかりだろうと予想される淀川右岸については、この地点から下流を調べる気にはなれず、この日の探索予定範囲で最も期待…って言うか、 かなり本気で居ると予想している神崎川の右岸へと急いだのでした。

     「こんな結果ミエミエの話でもう一回引っぱるなんて、よっぽどネタが無いねんな…」
     ハイ、その通りでございます。

     

  • 2018年10月28日

  •  日曜日の今日、天気は良かったけれどもフィールドには出ず作業場に籠り、↑パソコンの下に収納している標本箱のナフタリンを交換しておりました。

     ネタ不足に陥っている現在、せっかく標本箱の蓋を開けるのですからこれを撮影したらネタになるなっ、 ということで、まずは箱全体を撮影。

     ↑ご覧のように今回は手抜きで、間接光ではなくLEDの直接光で撮影。この方法では標本の影が出まくりになるのが判っていましたが、 間接光を当てることができるミニスタジオは、この標本箱からピックアップした個別の標本を撮影するので使えません。
     こうして、けっこうな枚数を撮影したのでネタについては暫く安泰。
     けどね、こんなに手間のかかることをしたおかげで、一日かけたにもかかわらず本日ナフタリン交換ができたのはたったの20箱でございました。

     

  • 2018年10月31日

     10月21日(日)のお話しが未だ完了しておりませんでした。

     その神崎川の右岸ですが、何故最も期待していたかと言いますと、関西空港や大阪空港への往復時には阪急電車を利用しており、 その車窓から神崎川が見える度に 「ここ、絶対にミヤコグサが生えてるよなぁ…」 と思っておりました。
     また、事前の検討時に必ずチェックするGoogleの空撮画像とストリートビューからもシルビアシジミが好む草原の存在が見て取れます。
     加えて、分布拡大意欲満々(私はそう思ってる)の大阪空港周辺の個体群にも地理的に近い場所にあるので、
     「大阪市東淀川区ラベルのシルビアシジミか…、めっちゃカッコエエやん」
    と、採れたも同然という気持ちで神崎川右岸堤防へと自転車を乗り入れたのでした。

  •  実際訪れてみると、ご覧↑のようにちょうど良い背丈の草原内にカワラナデシコなんかが生え、シルビアシジミの好む草原であることがうかがえます。

     「これは、採れたなっ♪」
    と、エエ調子で斜面直下を歩いて行くと、

    期待通りにミヤコグサの群落↑が存在しておりました。

     存在はしておりましたがぁ…、この展開なので皆様すでにお気付きのこととは思いますが、やっぱり居らんかったのでございますよ。
     成虫はもちろん、ミヤコグサの葉にも食痕は認められずとってもキレイ、いずれのステージも確認することができませんでした。
     当日は 「生息しているのであれば必ず何らかの香りが感じられるハズ」 の日付であり天候だったのですが、 生息しているという感触は 「この時点では」 得られませんでした。

     けどね、ここは近い将来に大阪空港周辺の個体群が進出して来るんじゃないかと思ってるんですよ。
     このミヤコグサが生えている地点は、既に進出してきていると言われる服部緑地から地図上の直線距離でたったの5qほど。
     途中にはシロツメグサの生えていそうなグランドや公園が点在しているので、ここまで到達するのはそんなに難しいことでは無いように思います。

     いや、既に来とったりして…。
     またまた、見落としているのかも。
     というのは、先日某氏から、「某所で今年、発見されたのですよ」 とのメールをいただきました。
     その某所で発見されたというポイント、将にその場所を数年前に訪れてミヤコグサを確認し、 しつこく探して画像を何枚も撮っていたのにシルビアシジミを発見できなかった私です。
     帰宅後、ノートにも 「居そうなんやけどぁ〜」 というニュアンスのコメントまで書いている始末。
     う〜ん、まだまだでございますね。