2020年の近況集19

  • 2020年10月29日

     2020年の蝶シーズンが終わってしまったので、紙のノートに書いたデータを[ふしみやDB 2020年版]へ打ち込まねばならないのですが、 史上最悪の売り上げのせいか、その気になれません。
     「売り上げが悪いのと、それとは関係ないやろ」 とお思いでしょうが、あまりにも仕事がヒマだと、私の場合、いろんな方面のヤル気が失せるみたいです。

     という事で、ネタも無いので打ち込み済みの[ふしみやDB 2019年版]から掴んできました。

  •  ↑のレコード、対象種はギフチョウで2019年04月07日の京都府南山城村におけるnullデータで、 添付の地形図内、x1, x2, x3, x4, x5 が過去の採集地点になります。

     そして、↑のレコードは2019年ですから、まあ、当然の事ながら居なくなった事を確認しに行ったようなものなのですが、この辺りは未だシカによる食害が酷くないので、 「もしかすると…」 といった微弱な期待を持って訪れたと記憶しております。

     因みに↑は [null] を排除した採集データ。
     1998年〜2000年までの3年間しか採れてなかったんですな。
     良い個体だったので、もっと頑張っておけば良かったと、今頃思っても後の祭りでございますね。
     

  • 2020年11月01日

     今日は、と言うか、今日も蝶ネタではございません。

     けっこう天気の良かった本日、11月01日(日)は妻なる方と二人で京都観光をしておりました。
     午前中は、これまで何百回、いや、何千回もその前を通っていたのに、一度も入ったことなかった西本願寺御影堂でお参りしてきました。

  •  その内部は撮影OKだったので撮ってきたのですが、こんなに↑金色眩い所だとは知りませんでした。
     そしてここは国宝なのに拝観は無料。しかも駐車場まで無料でございました。
     西本願寺さん、太っ腹でございます。

     この後は Go To イート 対象店でランチを摂り、

     ↑の美術館へ。

     う〜ん、今日の内容は酷い………、蝶ネタが無いとはいえ、蝶屋のページとは思えませんな。
     

  • 2020年11月03日

     今日も蝶ネタじゃない…。
     最近は政府の思惑通りに Go To イート だの Go To トラベル なんぞに思いっ切り乗っかってしまい、蝶屋しておりません。
     こんなことをしているせいか、早くもこの時期から太りつつあるので、今日は京都北山でお散歩してきました。

     左京区広河原菅原町に軽トラを置き、菅原町→ダンノ峠→新心荘→四郎五郎峠→廃村八丁→ソトバ峠→衣懸坂→菅原町といったコースです。

  •  ↑が左京区八丁平から移設された新心荘。
     周囲の環境は温帯落葉広葉樹林でしたが、意外にもミズナラがほとんど見られず、アイノ・ジョウザン・エゾといった山地性ゼフィルスの生息は期待薄といった感じ。

     ↑は廃村八丁。
     現在、学生の頃にはあった土蔵はなくなっており、この画像に写っているピラミッド型の建物には 「八丁広域巡視員詰所」 と看板が貼り付けてありました。
     確か、学生の頃には 「京大高分子研小屋」 と表示されていたように記憶しておるのですが、持ち主が変わったのかな?

     今日のコース、歩く前は 「そんなに距離も標高差も無いし、たいして運動にはならんな…」と思っていたのですが、 一昨年の台風で倒れた樹々が至る所に転がっており、これを乗り越えたり潜ったり巻いたりしなければならなかったので、けっこうな運動量となりました。
     

  • 2020年11月06日

     最近の更新では、蝶が全く出て来ていません。
     蝶屋のページなのに、これではいかんだろうということで、[ふしみやDB 2019年版]から掴んできました。

  •  ベニシジミの標本画像でございます。
     超普通種ではありますが、島ラベルということで、ご覧いただけたらと思いUPいたしました。
     上段が2019年04月28日 島根県隠岐郡隠岐の島町(旧西郷町)、下段が2019年04月30日 島根県隠岐郡隠岐の島町(旧五箇村)というラベルになります。

     このベニシジミ、09月に行った種子島は分布南限ということだったので、採るつもりでけっこう真剣に探したのですが、全く見られず完封のnullを喰らってしまいました。
     けど、隠岐島後では本土と同じように居るべき所に居てくれたので、採るのに往生した覚えはございません。

     上に貼った2個体、島ラベルなので何かチョッと変わっているのかなぁ? と見つめてみたのですが、別にどーってことありませんな。
     ベニシジミって、超普通種ではなく地域変異でもあれば、かなり人気の出る蝶でしょうね。
     

  • 2020年11月09日

  •  11月04日に近所の寺院のソテツをチェックしてみると、クロマダラソテツシジミの幼虫↑が付いておりました。
     同じソテツを10月26日に調べたときには何も付いてないと判断したのですが、どーやら私の目は節穴だったようです。

     11月04日に上の画像を撮影していると、お寺の方から 「何をなさっているのですか?」 と声を掛けられたので、 「ソテツの葉を食べている蝶の幼虫を、撮らせてもらってます」 とお答えし、 「ほら、こんな風にいっぱい居て、モリモリ食べてるんですよ」 とお話しさせていただくと、「ソテツが枯れたら大変なので、何とかせな…」 という話しの流れになり、 食害の酷い2本の枝 (いや葉になるのかな?) を私が持ち帰ることになりました。

     この時点で、「付いている幼虫はなんぼ何でも20頭以下だろう、ならば飼育してスーパー低温期型を羽化させるのも面白いか…」 と思っていたのですが、 持ち帰ってちゃんと数えてみると、48頭も付いておりました。
     予想外の事態です。
     20頭以下なら持ち帰った枝2本で餌は充分足りると思って安心していたのに、48頭も居るとなると餌不足になるのは明白です。

     そこで、以前何かで 「クロマダラソテツシジミは銀杏で飼育可能」 と読んだ記憶があったので、銀杏を与えてみました。

     ご覧のように、銀杏の中身、胚乳を何のためらいもなく食べておりますね。
     糞も白く正常な形なので、まともに消化しているのでしょう。
     この調子なら羽化まで持って行けそうです。
     現状では 「ソテツの害虫」 と呼ばれている本種ではありますが、私としては銀杏を食って羽化した個体は 「どんなんかなぁ〜」 と若干楽しみにしております。