2022年の近況集09

  • 2022年06月04日

     サッシ枠の納入が一段落したので、昨日ようやくキマリンの様子を確認することができました。

     発生の早い右京区の各地を駆け足でまわってみた結果、
       新規ポイント候補地:テリを張るチャバネセセリに翻弄されただけでキマはnull。
       既知ポイントA:2コ舞いを空中戦で採ろうとするもネットインは1雄のみ。
       既知ポイントB:合計5雄目撃の内、採集できたのは4雄。
       既知ポイントC:発生はしていると推定されるが、既知のテリ位置には来ていなかった。
       既知ポイントD:2020年までは確実に生息していたが、発生木の上部が地上2m付近から
               切られたせいか、2021年は全く見られず。今年は復活しているかも?
               と思って訪れてみたのだが、やっぱり全く見られなかった。
    というような状況でした。

     既知ポイントAとBにおける、個体数の出揃い方と採集した個体の鮮度から、今シーズンは05月末頃から発生が始まったと推定しております。
     なので、超有名ポイントの左京区Kなんかでは、06月10日頃が最盛期なんじゃないかなっ? と思っております。
     

  • 2022年06月07日

     少し間があいてしまいましたが05月29日のオレンジさんについて書いておきましょう。

     事前の地形図及びGoogleの空撮画像から検討し、「この谷、記録は無いみたいだけれども、生息している可能性はあるんじゃないかな?」 と妄想を膨らませていた地点に到着してみると、

  • そこは↑こんなことになっておりました。
     そこらじゅうを削って堰堤の設置工事中。
     これでは元々居たのだとしてもこの時点での生息は望めません。
     そこで仕方なく自転車で爆走し、本種の記録がある別の谷筋へと大急ぎで移動。

     その記録のある谷を詰めている途中、ニホンザル↑の群れに囲まれ、けっこう怖い思いをしながらも奥へと進行。
     途中3ヵ所の堰堤を巻き登り、4ヵ所目最後の堰堤を巻き登ってみると、谷は雪で覆われ水の流れは見えず、雪の消えた斜面はこんな↓感じ。

     ところでこの画像、よく見ると妙なモノが写っていることに気付かれたと思います。
     そう、画面左下部に、オレンジさんではないオレンジと黄色の物体が…。
     これ、トレッキングシューズなんですよねー。
     さらにオレンジ色のトレッキングシューズの隣には、大きいサイズのグレー色のトレッキングシューズがきちんと並べ置かれているのです。
     女性用と男性用のトレッキングシューズがこんな所に並べ置かれている…。
     この状況をどう理解すればよいのか?
     ココから更に谷を詰めるには雪上を歩かねばなりませんし、元に戻るにしても危険な堰堤の巻き下りが4ヵ所も待っています。
     靴無しでどうするというのでしょうか。
     考え過ぎなのかもしれませんが、「*体の発見者になるのはイヤだ…」ということで、せっかくここまで詰めてきたのですが、 急いでこの地点から離れることにいたしました。

     帰路、ニホンザルは何処かへ行ってしまったみたいで怖い思いをすることもなく、越冬したキベリタテハに纏わり付かれたりしながら、 ゆるゆると下っていると、
     「西口さん!」
    との、お声掛けをいただきました。誰かと思って近付いてみると、あの鉄人Mさん。
     「お久しぶりー」ということで、しばし情報交換。お別れした地点以降はオレンジさんの可能性が無いので、自転車で爆走して軽トラまで戻り、 さっさと帰途についたのでございます。
     という訳で、今回もオレンジさんは目撃も無しの完封null。
     どうやら、ルー程ではないにしても、私とオレンジさんとの相性はとても悪いみたいですね。

     どーでもよい事なのですが、ここでMさんの記憶を訂正しておきます。
     お互いが採集行動中に出会ったのは、タ*ネだらだらの時以来の約30年振りではなく、 2008年08月03日に大*山の登山道で出会っておりますよ。(斜めの会では近年に会っておりますが)
     この時、私は早朝から赤*山でやった後、大*山のF県側で採ってやろうと小原峠から元気いっぱいに登っている途中、下山中の氏とバッタリ出会い、 「え゙〜、今から登ってやるのぉ?」 と驚いていただいた事がありました。
     14年前は、無駄に元気だったんですね、私。
     

  • 2022年06月11日

     キマ、やってます。

     発生の早い既知ポイントめぐりに加え、もちろん新規ポイント候補地へも訪問しております。
     既知ポイントでは、例年よりも若干早い発生から例年通りの発生の場所まで色々といった状況です。
     新規ポイント候補地へは昨日までに 5ヵ所訪れ、2勝 3敗の成績でございました。

     以下、3敗の内容です。
     北区の某所 A:気温が低く暗ぁーい曇りという悪条件だったので生息していたとしても飛ばないかなっ? という状況だったので条件の良い日に再訪予定です。
     右京区の某所 B:サクラは無いけれども発生木になり得る樹種が存在し、良い雰囲気だったのでやってみたものの全く出なかったのですが、 訪問時刻が遅かったので、ベストテリトリータイムに訪れれば出るかもしれないと思っております。
     右京区の某所 C:必ず居ると信じて 3回も訪れたのに毎回チャバネセセリに翻弄されるだけでキマは見られませんでした。ここへの再訪予定はありません、かな?

     次に 2勝の内容です。
     右京区の某所 D:ここへは2021年02月14日に下見で訪れ、この時の評価が「必ず生息している」だったので、 成虫期1回目は2021年06月04日に訪れ 15:48〜15:54の滞在で探したもののnull。2回目の訪問は同年06月08日 16:53〜17:00の滞在で探したのですがこの時もnull。 そして 3回目の今年、ようやく 2雄を採集することができました。2021年の訪問時、2回ともnullだった原因はテリトリーポイントの選定を間違っていたから…。 これだけ経験を積んでいても、キマの気持ちに同化するのは難しいものだと改めて感じています。 因みに上記、探索時の滞在時間が 7分以内とみじか過ぎると思われるかもしれませんが、キマって、好条件の日に生息地内のテリトリーポイントさえ間違えなければ、 テリトリータイムでなかったとしても探索開始 2分以内に視界のどこかを過るものだと私は思っています。
     某区の某所E:ここへは、2020年11月30日に下見で訪れ、この時の評価は「生息可能性はあるが、イマイチ…。優先度は低い」でした。 そのうえ推定発生木が少ない上にショボく採るのが難しそうだったので「生息していたとしても採れるのは 1〜3頭だろう」と思っていました。 ところが実際訪れてみると、採り易い位置でキマリン祭が執り行われておりまして、下見時の採集予想個体数とは大きく異なり、 意地汚くも・☆雄もお持ち帰りしてしまいました。
     

  • 2022年06月15日

     この時期、私はキマの新規ポイント探しを主たる目的に行動しております。
     京都市内やこれに隣接する地域では、基本的にシーズンオフに下見をしておいてから今の成虫時期に訪れるのですが、 やや遠い兵庫県北部なんかでは下見だけのためにわざわざシーズンオフに訪れることはありません。
     そこで06月12日の日曜日は、1/25000地形図・Googleの空撮画像・Googleのストリートビューを参考に、 兵庫県北部内で訪れてみようと思う場所を1/25000地形図に11ヵ所プロットし、自宅を11:20に出発いたしました。

     目的の地域へは14:20頃に到着。
     以後、候補地点を軽トラで回ってみたところ、事前の予想では良いだろうとみていた場所の内、実際訪れてみると 「軽トラから降りて探してみるもまでもない」 というような環境が3ヵ所、「降りて探してみたけど、ここはアカンわ」 と即座に思った場所が3ヵ所、「ここはぜーったい居るやろ」と思った例えばこういう場所↓が2ヵ所。

  •  因みに↑ではけっこうしつこくやったのですが、全く見られませんでした。
     見られなかった原因は、訪問時刻が15:00過ぎと当日の天候では早すぎたことと、 叩くポイントを間違えていた可能性が高いと思っております。(元々居ない場所なのかもしれませんが…)
     そして、実際に採集できた場所が3ヵ所でした。
     この3ヵ所では成虫をやった痕跡は無く、ホイホイも見当たらなかったので、おそらくは広く知られていないポイントなのだと思います。

     兵庫県北部というキマの分布密度がそこそこ高い地域ではありますが、この3/11という結果は対象種がキマですから、 けっこう良い成績なんじゃないかなっ、と思っております。