同一個体の表裏 2009年 04月 12日 京都府与謝郡伊根町
04月
2010年の総括なので、本来ならば上に貼り付けるギフチョウの標本画像は2010年に採ったものであるべきなのですが、
2010年採集個体は未だ展翅板に展ったままなので2009年の個体でお茶を濁しておきました。
京都府与謝郡伊根町産のギフチョウってそんなに珍ではありませんが、場所が丹後半島になるので
けっこう行き難く、標本をご覧になる機会は案外少ないと思われます。ということで、
大画像をUPさせていただきました。
私、ギフチョウの顔を語れるほどの実力は持ち合わせておりませんが、せっかく大画像をUPしたことですし、
一つだけ気付いた事を述べておきますと、
「丹後半島から兵庫県出石郡但東町にかけては、後翅表面橙色鱗の少ない個体が多い」
というぐらいですかね。
あっ、そうそう、総括でした。
2010年の04月も、可能な限り採集に出かけておりましたが、対象種は全てギフチョウでした。
数えてみると04月に出かけた日数は11日。一ヶ月の約1/3は出かけていたことになります。
土曜日が休みでもないのに、この11日という日数は普通じゃありませんね…。
一応、訪れた場所を列挙しておきましょう。
04月04日:福井県南条郡南越前町
04月10日:京都府京都市左京区と同右京区と滋賀県大津市
04月13日:京都府京都市西京区(下見)
04月14日:京都府長岡京市
04月18日:岐阜県揖斐郡と同本巣市
04月19日:京都府京都市右京区
04月21日:京都府京都市右京区
04月25日:広島県山県郡北広島町と島根県邑智郡邑南町
04月26日:京都府相楽郡南山城村
04月28日:京都府相楽郡南山城村
04月29日:福井県大野市と同勝山市
因みに、上に挙げた中で採集できたのは3ヵ所だけという結果でございました。
2011年01月23日
05月
「2010年の総括だったはずなのに、なんで2009年の個体を貼ってるんや?」
ですよね。
理由は単純、前にも述べましたが2010年の個体が未だ展翅板から外せていないからです。
考えてみれば昨年もこの時点でその年、即ち2009年に採集した個体は、同じ理由でUPできていなかった訳ですから、
こうして見ていただくのもよろしいでしょう。
ということでこの2009年05月のデータを検索してみて驚きました。
何に驚いたかと言うと、その採集個体数です。
そう、左に貼り付けたこの3個体しか採っていなかったんですよ。
採り屋である私が、5月に3頭しか採っていないとは…。
それにしてもこのギフチョウ、汚損し過ぎですね。
「こんな個体、よー採って帰ってくるなぁ」
と思われたでしょうが、下見も含めると4回目の訪問でようやくネットに入れたのですから、
たとえ状態がどうであれ、お持ち帰りしたくなります。
しかし、ここまで汚損が進行すると、本来の黄色部分は白くなってしまい、
付着した花粉の方が黄色く見えてしまうんですね。
次回こそはキレイな個体を得たいと思っておるのですが、
このブナオ峠、何時が適期なんでしょうね。
さて、2010年の総括なのですから、2010年05月の事も書いておかねばなりません。
なので、前回の04月に引き続き、今回も05月中に訪れた場所を列挙しておくことにしましょう。
05月02日:新潟県魚沼市(旧堀之内町)、同県小千谷市、同県長岡市(旧山古志村)
05月03日:秋田県にかほ市(旧象潟町)、山形県飽海郡遊佐町、山形県酒田市(旧八幡町)
05月04日:富山県南砺市(旧上平村)
05月05日:福井県大野市
05月09日:岐阜県揖斐郡揖斐川町(旧徳山村)、同(旧坂内村)
05月16日:岐阜県飛騨市(旧河合村)、石川県加賀市
05月30日:岐阜県飛騨市(旧宮川村)、同(旧河合村)、同県大野郡白川村、石川県加賀市
お判りだとは思いますが、石川県加賀市(シルビアシジミ狙い)を除き、対象種は全てギフチョウでした。
因みにそれぞれの場所でどーだったか?ですが、福井県大野市で一山当てた以外、
ほとんどの場所で良い結果は得られておりません。
2011年01月26日
06月
2010年06月の総括、毎年06月はキマリンを対象に、ほぼ毎日お出掛けしているのですから、
キマについて書くのはとーても簡単、けど、これは書けませんね。
京都市内とその周辺、実はこんな所やあんな所にも生息しているのですが、
ここに書いてしまうと地元の方々とトラブルが発生するのは必定…。
ということで今日は06月上旬に行った沖縄県島尻郡渡名喜村(渡名喜島)のことを書いておきましょう。
編集レイアウト:延 栄一 発行:日本蝶類研究会
2010年08月31日発行、日本蝶類研究会会誌『フィールドサロン(20)』
なる紙媒体の8ページにて、渡名喜島初記録として生態画像を添えて発表したヒメシルビアシジミ、
それとは別個体を上に貼らせていただきました。
何度も書いていますが、「その島初記録」を出す事が、私の採集行動における一つの目標となっております。
これまでに紙媒体に発表した、[トカラ列島中之島のツバメシジミ]、[八重山諸島波照間島のクロテンシロチョウ]、
[八重山諸島黒島のテングチョウ]等が初記録として成立しているのですが、
これらはいずれも偶然に採集できたものでした。
ところが今回のヒメシルビアシジミについては、狙って採りました。
そう、この「未記録種を狙い通りに採る」って、とっても気持ちがよろしいのでございますよ。
しかも今回のヒメシルビアシジミは、旧来からその島に土着していたと推定される種であることから、
気持ち良さも倍増。同島で同時に出したクロマダラソテツシジミの初記録とは格が違う(あくまでも私的意見)
と思っております。
今年もこのキモチヨサを味わう為、あまり蝶屋さんが訪れないような島でネットを振るつもりです。
ところで、前述の紙媒体ですが、どーなってるんでしょうね。
日本蝶類研究会が目指す理念には共感を持っていますし、たった独りでその会誌の編集レイアウトという作業をこなし、
その会誌を定期的に発行して行こうという気概に対しては、私も何らかの形で応援しようという気持ちを抱いております。
けれども、今の状態はいけません。
先に年間購読料(9冊分で10000円)を集めておきながら、約5ヶ月もの間、会誌が全く送られてきません。
この間、「発行できなくてスイマセン…」的な釈明は、SNSという閉じた空間で何度か発せられました。
けれども、発行できない『理由』についてはきっちりとアナウンスされたことはありませんでした。
そして、SNSを読んでいると、「経済的に行き詰っているからなんだろう…」というようなニアンスを感じとることができます。
けど、コレ、即ち経済的破綻って、もうアカンでしょう。
社会通念的には、既にこの時点でアウトです。
まあ、蝶趣味の世界ですから、やさしく見守ろうと考えておられる方もけっこういらっしゃると思います。
私としても、もう暫く見守りたいという気持ちも抱いているのですが、
「先にお金を集めておきながら、その対価であるところの会誌が発行できないという『理由』
は、いったいどこにあるのか?数字をあげてキッチリ説明してもらわないと納得できません」
と申し上げておきましょう。それにしても、自営業者である私としましては、
「普通の商売やったら、品物を渡してからでないと、カネは貰われへんのに、
先にカネ貰ろといて、なんで、カネがまわらんような経営をするねんな?」
と言いたくなってしまいます。
2011年01月29日
2010年の総括を続けております。
07月
文字部分がハッキリせず、読み難いですね。ストロボを焚くべきでした。
ウランと言えば人形峠、ですね。
ウラン鉱床がこの辺りで最初に発見されたと銘板に記されていますが、あの「三つ葉の放射能標識」なんて山の中に立ってるハズないのに、
最初に発見した人は、どうやって探し当てたのでしょうか?
蝶屋としては、あやかりたいものです。
当地を訪れたのは高清水高原へ行きたかったからでした。結果は既に書いた通り、
おもいっきりコケたのですが、実は事前の妄想が完全に外れていたという訳でもないようでした。
というのは、人形峠の岡山県側に在る核燃料サイクル開発機構の一般向け展示施設「人形峠展示館」内に、
『人形峠』とラベルに記されたハヤシミドリシジミの古い標本が展示されていたことから、
以前はこの付近にカシワの疎林を含む草原が存在していたのかもしれません。
まあ、あくまで推定ではありますが…。
そして今度の画像はストロボを焚いて撮った広島県U山のヒメヒカゲ。
以前にも同一個体の画像をUPしましたが、よりストロボ光が顕著に表現されている画像を発掘したので貼っておきました。
ストロボ光を当てると、やはり対象がハッキリしますね。けど、なんかチョッと嫌らしい感じもします。
結局、07月も06月から引き続き、ずーっとキマを対象にお出掛けし、最後に採った日付は07月25日、
私にしては最も遅い採集日付でした。
2011年02月01日
08月
私にとって、2010年の08月と言えばタッパンルリシジミ。
採ったそのときに「採ったどー!」という感動が味わえなかったのが、ココロ残りではございますが、
何と言っても九州本土、標高1000mアップの場所で採った由緒正しきタッパンルリシジミ、ええもんでございます。
で、↑はその日の山頂付近です。
「タッパンはガスと共に…」
とはよく言ったものです。ホンマにその通りなんですね。
ご覧のように思いっきりガスのかかった状態の中、画像中央より少し右の辺りでの採集でした。
(それにしても、採った瞬間に喜びたかったな…)
これ以外の08月は、山ゴマ1回、中国地方ゴマ2回、妄想の四国タッパン1回といったところでした。
妄想の四国タッパンはさておき、都合3回のゴマシジミについては、いずれも良い結果を得ています。
2011年02月04日
2010年の総括、続けております。
09月
主に照葉樹で構成された暗い森を抜け、↑の岩場が眼前に広がったときには、例によって
「うぉっ!これは採れたかも?」
と思いました。
もちろん対象種はシルビアシジミ、海岸磯の草付き内に生えるミヤコグサで発生する「海ビア」
の生息環境として申し分のない雰囲気を漂わせています。
能登半島〜鳥取県間の分布空白を、この場所で埋めることができるに違いないと酷暑の中、
気合充分で探索しました。ところが、タイトゴメは散見されるものの、ミヤコグサが見当たらない…。
目と鼻の先の本土側ではミヤコグサを多く確認していたのですが、橋で渡れるとは言え、
一応隔離された『島』という環境になると、磯草付きの植生が変わってしまうのでしょうか?
推定ですが、この植生が変わった原因は岩の質にあるのかもしれません、本土側は主に安山岩であるのに対し、
こちらは流紋岩、白っぽい岩はミヤコグサのお好みじゃないようです。
あっ、そうそう、場所をハッキリさせておきましょう、この島は福井県板井市の雄島。橋が架かっているので
徒歩で渡れますが、巾約150mの海で本土とは隔てられております。
この状態ならば、一応離島と言えるであろうことから、ヤマトシジミはしっかり観察(念のためこう表現しておきます)
してきました。
結果的に観察できたのではありますが、この雄島って、そのほとんどが暗ぁーい照葉樹林で覆われておりますし、
照葉樹林が切れたラインから海岸までの距離も短かい上に、そこはクズが繁茂し、カタバミの生える余地が「全く」
と言い切ってもよいほどにありませんでした。
結局、観察できたのは橋の取り付け部分に在る狭い荒地だけで、その個体数も貧弱なものでした。
やはり、小さな離島では「されど」ヤマトシジミでございました。
2011年02月07日
2010年の総括、今日も09月を続けます。
09月12日、三重県津市の耕作地周辺でシルビアシジミを探しているときに、この小高い丘が視界に入りました。
近づいてみると、中国地方ならゴマシジミが生息していそうな墓地です。
「良い感じで刈り込まれているので、ミヤコグサの生えている可能性が高い!」
と期待を持って探してみたのですが、ミヤコグサは全く見られず、食草になり得る文献上の植物としては、
コマツナギが少数見られただけでした。
ところでシルビアシジミの食草として、図鑑に記されている植物のうち、ミヤコグサ、ヤハズソウ、
シロツメグサを喰っていると推定される個体は成虫で採集したことがあるのですが、
ウマゴヤシやコマツナギを喰う本種って、いったい何処で記録されたのでしょうね。
チョッと気になっています。
あと、2010年09月のここまでに書いた「以外」の行動は、
・島根県隠岐島前中ノ島でシルビアシジミ探し。
・福井県若狭湾沿岸と京都府舞鶴市でシルビアシジミ探し。
というものだったので、結局09月は全てシルビアシジミの探索をしていたことになります。
2011年02月10日
確定申告…。
私は伏見屋金物店を営む自営業者であることから、個人分医療費の領収証等に加え、
店の棚卸し表(金物屋って、在庫商品の種類数がとても多い)も集計しなければなりません。
ということで、毎年の事ながら、かなり「いぃ〜っ」しております。
さて、今日も2010年の総括を続けましょうね。
10月
←は三角点画像コレクションの中でも特徴的な一品。一等三角点としては、かなり標高が低く、
そのうえ離島モノです。
離島に在るからと言って三角点の場合、変異がある訳でもないのですが、
今回訪れた友ヶ島では3番目に採るべき対象としてリストアップしておりました。
因みに第一目標はシルビアシジミで、これは前にも書かせていただいた通りのnull。
第二目標は友ヶ島と虎島、この二つの島ラベルのヤマトシジミで、
これについては目標を達成することができました。
←突然の南海電車ですが、鉄道マニアに鞍替えした訳ではありません。
採集に出かけるとき、航空機利用時以外は自らクルマを運転して目的地へ行っておるのですが、
今回は約30年ぶりに電車を利用しました。
何故電車にしたのかと申しますと、高速道路の通行料金が休日1000円になったとはいえ、
当地へ行くには都市部の高速道路を利用しなければならないので1000円では収まらず、
ガソリン代のことも考えると電車利用の方が断然お安かったからなんです。
また、所要時間もクルマと変わらないとなれば、この選択がベストでしょう。
それにしても「友ヶ島にイイ蝶が居るかも?」と思って実際に訪問する蝶屋って、
私ぐらいのものだろうと思っていたのですが、実はさにあらず。
先日の「斜めの会」でお話しさせていただいたところ、私と同目的のシルビアシジミで訪れたことのある方が1名、
某ジャノメ目的で訪れた方が1名おられました。
集まった18名中で都合3名が、このダメな島「友ヶ島」へ訪れているとはチョッとした驚き、
やはり同一傾向の人間は集まってしまうもののようです。
2011年02月13日
2010年の総括、今日も10月分を続けさせていただきます。
上の画像は和歌山県某所にて、10月31日に撮影したものです。
Google Earthの衛星画像と1/25000地形図から予想した通りの河川堤防環境が眼前に広がり、
しかもこのシバ草原内にミヤコグサも確認!
この瞬間、私自身の読みの鋭さと環境の良さから、一種の快感が背中を走ったのですが、
画像内堤防の最奥地点まで雨中の探索を続けて行くうちに、最初の快感はどこへやら…、
シルビアシジミは出て来ないし、下着まで濡れて来るしで、とっても不快な状態に陥りました。
「こんな雨だから、シルビアシジミは出て来ないのだろう」
と無理やり自分を納得させ、この日は撤退。
後日、餅を搗いて好天の日に改めて訪問したのですが、シルビアシジミは見られませんでした。
やはり当地には生息していないようです。
それにしてもココ、草原堤防の対岸斜面は照葉樹林なんですね、流石は和歌山県です。
最後に総括なので、10月中に訪問した場所を日付順に挙げておきましょう。
・10月02日:京都府福知山市でビア探し。
・10月03日:三重県某所でビア探し。
・10月09日:宴会メインではあったものの、熊本県でビア狙い。
・10月10日:宴会メインではあったものの、宮崎県で妄想のタッパンとビア狙い。
・10月11日:宮崎県でビア狙い。
・10月17日:和歌山県友ヶ島でビア探し。
・10月27日:京都府京丹波町でキマの下見。
・10月31日:和歌山県某所でビア探し。
といったところですが、こうして改めて表記してみると、10月中は延べ7日間もシルビアシジミを対象にお出掛けしていたんですね。
2011年02月16日
未だダラダラやってます。2010年の総括です。
11月
秋のフィールドにおける行動ですが、わたくし、その総てをシルビアシジミに充てている訳ではございません。
キマリンの下見も同時に行っており、その可能性が有りそうな場所では、軽トラで集落内の細い道に突入しておるのですが、
こういうときに軽トラだと、全く違和感なく集落内にとけ込めます。たとえば、地元のおばちゃんとのすれ違いざまに、
ニッコリ挨拶すると、「はて?どこのおヒトやったかいな…」と勘違いしてくださったりします。
このようにして、「地元のヒト」に擬態し、よそ者の立ち入りを拒絶しているかのように見受けられる集落内に入り込んでは、
良さげなサクラやクリが植えられていないかどうかをチェックしております。
(より完璧を期するため、JAのロゴの入ったキャップが欲しいのですが…)
それはさておき、上の紅葉画像、11月らしい絵ですが、またしてもストロボを焚き忘れました。
表現したかったのは紅に染まる楓ではなく、キマリンにとってエエ感じのサクラの幹だったんです。
アリさんの通り道が幹にあったように記憶しているのですが、上手く写っていませんねぇ。
この場所、巨視的にみると分布していてもおかしくない地域なのですが、
微視的にはキマリン分布空白域(あくまで私の認識です)になるので、もし生息していれば、
けっこう画期的と言える場所です。
けれども、分布空白域というのはそれなりに厳しいという事も経験上知っておる訳でして、
今年の梅雨時分には、あまり期待せずにこの場所へと訪問する予定です。
そうそう、2010年の総括を書いておるのですから、今回も11月中に訪問した場所を日付順に挙げておきましょう。
・11月03日:和歌山県でビア探し。
・11月11日:京都府南部から奈良県北部にかけてビア探し。
・11月17日:京都府北部でビア探しとキマリンの下見。
・11月21日:滋賀県琵琶湖に浮かぶ沖島ラベルのヤマトシジミ。
・11月28日:三重県でビア探し。
このなかで、10枚以上三角紙を使用したのは琵琶湖の沖島だけ…、しかも、思いっきりの普通種ばかりをお包みして帰りました。
毎度のことですが、報われない行動が目立ちます。
2011年02月19日
01月14日から始めて1ヶ月以上要してしまいましたが、ようやく最後の月…、
12月
12月ともなると流石に終了間近ということで、フィールドへと出かけたのは2回だけでした。
12月05日に三重県、12月12日に京都府へとシルビアシジミを探索対象として出かけたのですが、
この日付ですからいずれも「下見」という位置付けになります。
左の画像は三重県の某所で撮影。
ミヤコグサ群落の大きさが判り易いように長靴の足先を一緒に写し込みました。
余談ですがこの長靴、履いてフィールド活動したのは数回だったのに、もう穴があいてしまいました。
○ーナンで980円だったということは、それなりの品質なのですね。
もう買わないことにしましょう。
ところでシルビアシジミですが、これまでの経験から、海岸岩場の生息環境を除いた他の環境では、
生息条件として食草の「量」が重要だと考えています。
本種にとっては、食草の大きな群落が面的に広く存在するのがベストのようですが、線的に長距離でも可。
しかしながら、ミヤコグサの小さな群落があったとしても、これを探すのに往生するような「薄い地域」
では本種の生息可能性が、ほぼゼロに近いような気がします。
こうした事から、京都府北部の由良川沿いなんかは「まあ、アカンやろ…」といった感触なのですが、
三重県の伊勢湾沿い平野部については、その生息可能性がホントに高いと考えています。
このように思っているからこそ、昨年の09月以降は4回もこの地域を訪れ、いろんな場所で探索しました。
ところが1ヶ所だけ、とっても居そうなのに入れない場所があるんですよねぇ〜。
正面から「入れてください」と言っても許可されそうにないし、かといってコッソリ入ろうとしても
強固にガードされてるのでまず不可能。たとえ入ったとしても、すぐにバレてしまいそうな場所なんですよ。
う〜ん、外で指を咥えるしかないのでしょうかねぇ〜、とっても気になっています。
2011年02月22日
2010年の総括、今日が最後です。
87日…、これが2010年中に蝶を対象にお出掛けした総日数でございます。
そしてこの結果、B5判のノートに手書きした採集観察記録の総ページ数は238ページでした。
歳を重ねるにつれ、薄い内容でダラダラ書くものですから、無為に紙を汚している感は否めません。
汚い字で書きなぐったこのノートを改めて読み直し、[ふしみやDB2010年版]をただ今入力中なのですが、
現在、160ページ目の09月20日分まで入力済み、残りあと78ページになりました。
どうにかギフチョウが飛び始める前には、ラベルの印刷ができそうです。
ここで、2010年に私が傾倒していた3種の状況について、大雑把に書いておきましょうね。
各地で不作と言われたギフチョウは福井県大野市で一山当てたものですから、
採集した個体数としては2009年よりも多いものとなりました。(本種については明らかに豊作年と不作年が存在しますね)
次にキマダラルリツバメ。本種について巷では「今年は不作だ」とか言われたりしますが、
本種は「個体数の変動があまりない種である」というのが私の認識でございます。発生木さえ安泰であれば、
2010年のギフチョウのように、気候が原因で発生数が著しく減少したりするものではないと認識しております。
という訳で今年も例年通り、色んな場所で採って、トータルで×・・頭弱の採集でございました。
あとシルビアシジミですが、本種を対象にお出掛けした日数は多かった割りに、意外と採っていません。
全部で10数頭しか採ってなかったと思います。妄想に基いてお出掛け先を選定していたのですから、
この結果は仕方ありません、納得しております。
さて、左の画像ですが、この総括を書く為、画像ファイルをひっくり返しているときに見つけました。
ぼかし処理されていない部分に写っているのは、箒とチリトリ、木工ボンドの箱はゴミ箱でございます。
キマリンの季節、この3点セットを軽トラに積み、採集へと出かけております。
これで何をしているのかと言いますと、そのまんま、掃除してるんです。
京都市市街地とその周辺における本種のポイントは、人々が生活している場所と重なっています。
このような場所では必ず誰かに見られていると自覚して、慎重に行動しなければなりません。
キマリンを採っていると、長竿が必ず木々と接触するので、意図せずとも小枝や花を落としてしまいます。
この結果、地面が汚れた状態になってしまいますね。
たとえこの地面が公道であったとしても、私の行為で人様の門前を汚してしまったのですから、
黙って帰る訳には参りません。
採集終了時点で、
「散らかして、申し訳ありませんでした」
と背中で表現(チョッとわざとらしいかも…)しつつ、お掃除して帰っております。
一ヶ月以上に亘り、続けてまいりました2010年の総括はこれでおしまいです。長々とお付き合いくださり、
ありがとうございました。