2013年01月19日
高校生の頃は、冬場にZephyrus等の越冬卵をよく採りに行っていたのですが、オッサンになって蝶屋復活してからは全くやっておりません。
仕事で日常的に足場を上り下りしているものですから、今でも木に登る自信はあるのですが、飼育が面倒なのと老眼なもので、
どーも行く気になれないんですよ。
最近までは冬場にギフチョウの下見をしていたのですが、現時点では「やってもムダ」という所まで環境が悪化しているので、
こちらの方もやる気がおこりません。
このようにフィールドに出ないで自宅に籠もっていると、ネタの補給がつかず、困っております。
仕方がないので、2012年の総括を始めることにしましょう。
2012年の総括:01月〜03月
ノートを繰ってみると、03月に自転車で灯油を買いに行ったついでにキマリンの下見を1回した以外は、なーんにもしておりませんでした。
もう少し売り上げのあった頃は、02月か03月に必ず1回は沖縄方面へ行っていたのですが、
今の売り上げでこんな事をしていると、えらい事になってしまいます。
景気良くならんかなぁ〜。
いかんいかん、2012年の総括とか言いながら、オッサンのぼやきになってしまいました。
お口直しにキマリンの標本画像でも…。
2011年06月17日、京都市右京区での採集個体でございます。
2013年01月22日
今日の寒さは少しマシですが、伏見屋店舗は開放空間なのでとっても寒うございます。
年々寒さに対する耐性が低下しているようなので、今年は指先無し手袋を常にはめるようにしています。
おかげで今冬はシモヤケの症状が軽く、キーボードへの打ち込みが楽になりました。
さて、2012年の総括、今日は04月です。
2012年の総括:04月
先ずは04月に訪れた場所を列挙しておきましょう。もちろん主たる対象種はギフチョウです。
04月01日:京都府旧北桑田郡京北町と旧船井郡日吉町
04月08日:岐阜県岐阜市と旧山県郡伊自良村
04月12日:福井県南条郡旧南条町と南条郡旧今庄町
04月14日:京都市西京区
04月15日:島根県安来市と簸川郡斐川町
04月17日:京都市左京区と滋賀県大津市
04月18日:京都市右京区
04月19日:京都府旧北桑田郡京北町と旧北桑田郡美山町
04月25日:京都市西京区
04月27日:京都市左京区
04月29日:奈良県吉野郡川上村と吉野郡東吉野村
04月30日:奈良県吉野郡川上村と旧山辺郡都祁村と三重県旧阿山郡島ヶ原村
全部で12日、04月の30日間で1/3以上の出動です。まあ、かなりのシゴナニがあった訳ですね。
けれどもこの中でギフチョウを採集したのは04月08日、12日、15日の3日だけ…。あっ、そうそう、04月25日は動画撮影をしています。
この4日以外は目撃も無しの完封null。
奈良県や三重県でのnullは仕方ないとしても、04月19日の京都府旧北桑田郡京北町と旧美山町での完封nullが気になります。
↑ご覧のように、この日は絵に描いたようなギフチョウ採集日和で、私以外に蝶屋さんは居られませんでした。
なのに1頭の目撃も無し…、とってもイヤな感じです。
もしかすると、ここも絶ってしまったのかもしれません
2013年01月25日
2012年の総括を続けます。
今日は05月の本土編です。
2012年の総括:05月20日まで
先ずは20日までに訪れた場所を列挙しておきましょう。
05月03日:高知県四万十川〜愛媛県宿毛市
05月04日:高知県足摺岬〜鏡川〜高知空港付近
05月05日:高知県物部川〜徳島県海部郡
05月06日:徳島県那賀川〜明石海峡大橋を渡り早期帰宅
05月13日:富山県富山市(旧上新川郡大山町)
05月20日:富山県利賀村と岐阜県白川村の境に在る牛首峠
シルビアシジミを対象に四国を訪れ、完封のnullを喰らったゴールデンウイーク後半の03日〜06日については、
昨年05月にかなりしつこく書いたので、ここに改めて書いたりは致しません。
そしてニホンザルと対決した(いや、負けたんですけど…)05月13日のお話しも、当時けっこう詳しく書いたので、
ここでは割愛させていただきます。
ということで、当時少ししか書かなかった05月20日の牛首峠のお話しを追加しておきますね。
前にも書きましたが、牛首峠に行くには岐阜県白川村側から進入するのが普通であり楽である事が判っているにもかかわらず、
私は富山県利賀村側から入るというへそ曲がりな行動をとりました。
これは富山県側牛首峠までの道すがら、 「ギフチョウが出て来ればよいな♪」 と思ったのが主たる理由なのですが、
もう一つは、この画像に写っている正にこの場所に出て来る、サイシン喰い利賀村ラベルの個体が、
この時期でも居るのかどーかを確認しておきたかったのですよ。
結果、全く見られず、これはこれで納得です。
で、この画像は富山県利賀村に生えていたサイシンではなく、岐阜県白川村に生えていたものです。
牛首谷を流れる川の右岸ではヒメカンアオイが多く見られ、当地のギフチョウはコレを食草として利用しているのだろうと素直に思っておりました。
ところが本画像のサイシンは、そこからやや離れた左岸に生えており、この日は正にこの付近でギフチョウを確認した事から
「サイシンを喰っている個体も居るのかも…」と思った事を、ここに書き留めておきましょう。
2013年01月28日
2012年の総括、05月の沖縄県渡嘉敷島へ行ったお話しを書かないといけないのですが、
今日は蝶とは全く関係の無い、昨日行ったコンサートの事を書いておきましょう。
家族から「広上さんは、ウルサイ」という話しを聞いていたのですが、
指揮者がウルサイというのは、いったいどういう事なんだろうか?と長い間疑問に思っておりました。
「ウルサクて気になるし、1階席に行きたい」と嫌がる二人(妻なる方と次女)を説得し、
指揮者の良く見える2階L-2列10番付近の席に座りました。因みに、普段この辺りは関係者席になることが多いので、
全席自由のときにしか座れません。
「どんな奇声を発するのだろうか?」
とワクワクしながら待つ事30分。
ラフマの2番が始まってしばらくすると、妙な音が聞こえてきます。
「こんな音出す楽器って、無いハズやけど…」
と不思議に思いながら指揮者を凝視すると、
どーもこの音に合わせて指揮者の口元が微妙に動いています。
「これか!」
と心の中で叫び、妻なる方の顔を見ると、
「これやで…」
と目が頷いていました。
それにしても、なんとも言えないこの声、もしくは音…。
どんな聞き做し名人でも、コレは文字で表現できないと思います。
これで長い間の疑問が氷解、私としては納得しました。
けどやっぱり、次回からの広上さんが振るコンサートでは、1階中央辺りの席にしようと思っております。
2013年01月31日
2012年の総括は今日もお休みにして、ここ数日試行錯誤を繰り返し、編集していたギフチョウの標本画像をご覧いただきましょう。
標本をお見せする方法として、動画はどーなん?と最近思っていたものですから、今回は動画です。
少し前にも、デジカメから撮って出しそのままのリュウキュウウラナミジャノメのjpgファイルをwmvファイルに編集し、
YouTubeにUPしたのをご紹介したことがありましたが、これは元の標本画像が無編集だったのでクオリティーが低く、
とても満足できるものではありませんでした。
そこで今回は、元の標本画像を私の芸風で編集してから後、[Picasa 3]なるソフトでwmv動画に編集いたしました。
そのwmv動画をYouTubeにUPしたものが↓これです。
う〜ん、すぐに再生できるのは良いのですが、やっぱり画質が全然ダメですね。
こんなのは許せないので、ダウンロードに少々時間(理論値100Mbps環境で、何故かDLに約30秒でした)は掛かりますが、
[Picasa 3]で作ったそのままのwmvファイル(約16MB)を↓に貼っておきました。
これなら、「まあまあ」といったところでしょうか。
因みにこれらの3雌3雄、産地は超有名ポイントであるF湿原でございます。
………と、一旦UPしてアクセスしてみたところ、FC2の直リン禁止規定に引っ掛かってますね。
動画をUPして暫くはリンクできたのですが、見つかってしまいました。
(2024年03月04日追記:当時は↑のように書いていますが今日から自前のサーバーに
16.0MB の .wmv ファイルを収納したので、貴方様のPCにダウンロード可能になっています)
それではこれでどーだ?という事で、Googleのドライブを利用してみました。
先ずは、画面右下の歯車マークをクリックして、Autoを選択し、ご覧くださいね。
YouTubeよりはマシですが、イマイチ…。
Googleのドライブから、生のwmvファイルをDLする事はできないものなのでしょうか?
………て、再度検証してみたところ、生のwmvファイルをDLする事ができました。
その方法は、
二つ上の画像をクリックして現れる↑のページ内で「↓」をクリックすると、
ローカルのPCにwmvファイルをそのままDLできます。
因みに、[Google Chrome][Internet Explorer][Apple Safari][Mozilla Firefox]の各ブラウザで、
この操作は可能でした。
2013年02月03日
昨年(2012年)中は、ほとんど書かなかった沖縄県島尻郡渡嘉敷村(渡嘉敷島)のお話し、
2012年総括の一環として、今さらながらではございますが、書いておきましょうね。
2012年の総括:05月下旬の渡嘉敷島その1
05月25日(金)の関空発最終便で那覇に到着。この日は那覇泊りという事で、恒例の翌朝撮影したホテル外観と領収書です。
例によって、お安いホテルでございます。
シングル禁煙室の朝食付きでこのお値段。
近年、各ホテルにネット経由で予約ができるようになったおかげで便利になりました。
その上宿泊単価も下落するという、うれしい状況でございます。
まあ、那覇は特別安いように思いますが。
このホテルから約5分歩いて着いたのが泊港のはずれ、北岸の「マリンライナーとかしき」着岸場所です。
↑この船、高速艇ですね。
船に弱い私ですが、このタイプの船の揺れ方には耐えられる場合もあるのでチョッと安心です。
う〜ん、それにしても、あまり書く内容が無いなぁ。
仕方がないので困った時の動物です。
待合室玄関付近に居た、けっこうかわいい犬。
首輪をしていなかったので、いまどき珍しい野良ちゃんなんでしょうかね。
2013年02月06日
2012年の総括:05月下旬の渡嘉敷島その2
2012年05月に行った渡嘉敷島のお話し、続きです。
書くべきお話しがほとんどないものですから、動画や静止画を貼り付けて、増量しておきましょう。
この動画は「マリンライナーとかしき」の艫から撮影。
下手な動画なのに4分以上もありますので、クリックなさらない方が無難だと思います。
この高速艇に乗って渡嘉敷島に着いたのですが現地は今にも降り出しそうな空模様です。
それでもここまで来たのだからと、当初の予定通りレンタルバイクを借り受け、採集行動を開始したのですが、
ものの1時間も経たないうちに本降りになってしまい、
←この叢というか木の下で、2時間ほど雨宿りをしておりました。
本ハブが生息する島の林内で雨宿りするのは、あまり気持ちのよいものではありませんが、
大雨の中を無理矢理バイクで走行し、事故でも起こしてはいけないとの大人の判断でございます。
13:30を過ぎた頃、ようやく雨はあがったのですがスッキリしない天候で、
主たる目的のリュウキュウウラナミジャノメもあまり出て来てくれません。そこで山間部から海岸部へ移動し、
対象種をヤマトシジミとヒメシルビアシジミに変更です。
この2種狙いで海岸部の各集落内にある空き地めぐりをしたところ、少ないながらもヤマトシジミは見られたのですが、
ヒメシルビアシジミが全く居りません。
「まさかのnullか…」と少々焦り、渡嘉敷島南端に在る阿波連園地まで移動。
この↑芝生広場縁でどーにか1雄1雌採集することができました。
結果的に、ここでしかヒメシルビアシジミは見られなかったものですから、
かなりアブナイところだった訳です。
2013年02月09日
2012年の総括:05月下旬の渡嘉敷島その3
2012年総括の一環として、05月下旬の渡嘉敷島のお話しを続けて参りましたが、今日でおしまいにしますね。
結局、05月26日(土)は天候がイマイチすっきりしなかったので17:00前に採集行動を終了、
渡嘉敷集落内の販売所でオリオンの発泡酒を購入し、17:30頃には民宿に戻りました。
部屋の冷蔵庫に発泡酒を投入し、シャワーを浴びた後、夕食でございます。
夕食の内容↑としては、3-といったところでしょうか。もう一品のおかずか、沖縄ソバ内にソーキが欲しいところです。
そうであれば「-」は取り消しですね。
←この宿泊した民宿、私にとっては全くOKですが、昭和の香り漂う「沖縄の民宿」でした。
とはいえ、部屋にテレビは当然として、冷蔵庫が備え付けられているのは私のような蝶屋にとってはありがたい事でした。
そして何より一番のメリットとしては、宿泊者特典としてレンタルバイクが安く借りられる事。
1泊2食付の宿泊料金、2日間のレンタルバイク料金、走行距離計算(約90km走ってた…)のガソリン代まで含んだオール込みで
支払った金額合計は約8000円でした。
沖縄本島は別ですが、離島の相場から考えると、これは安いと思います。
この渡嘉敷島で狙いたいリュウキュウウラナミジャノメやリュウキュウヒメジャノメを採ろうとすれば、
地形的に徒歩や自転車ではチョッと厳しいので、エンジンの付いた乗り物は必須になります。
宿泊せず日帰りで採集するにしても、ここは港から徒歩3分なので、バイクを借りるのに便利なお店だと思います。
あっ、それからIさんありがとうございました。
この渡嘉敷島、リュウキュウウラナミジャノメはけっこう広く生息しているようでしたが、
貴ブログで紹介されていた場所が、ご指摘の通りベストポイントでした。
おかげで天候が回復した05月27日(日)には、私にとって充分な数の本種を得る事ができ、満足しております。
最後に、賑やかしとして、渡嘉敷の港を撮影した動画を貼っておきましょう。
「フェリーとかしき」出港時に、甲板から撮影したものです。
2013年02月12日
先の連休は各所で宴会が催され、私も誘ってくださったのですが、土曜日の伏見屋金物店はフルタイムで営業。
そして日曜日は妻なる方がお出かけになるということで、両日共に大人しくしておりました。
こうして、大人しくしておくことにより、来たるべき本格シーズン中の自由な行動が、
いくらかなりとも許容されるのではないか?という淡い期待を抱いている私でございます。
さて、2012年の総括、今日は06月です。
2012年の総括:06月
2012年の06月は、ギフチョウ狙いで飛騨に赴く事もなく、日曜日も近場でウロウロしておりました。
特に重点的に探索した地域は、滋賀県大津市南部でした。ここでの対象種は、第一にウラナミジャノメで、
第二はキマダラルリツバメでございます。
滋賀県大津市の音羽山東麓から京都市伏見区醍醐三ノ切町にかけての耕作地や民家周辺をけっこう念入りに探したのですが、
ヒメウラナミジャノメばかりで、結局、ウラナミジャノメは全く見られませんでした。
まあ、私のことですから見落としている可能性も少なからずあるでしょうから、
「居ない!」とは言い切れませんが、「たぶん居ない…」とまでは言ってもよいと思っております。
そしてこの画像は看板に示されている通り、滋賀刑務所。
刑務所の高い塀の周りには、キマにとって良好そうに見えるサクラが数多く植えられておりました。
訪問した時刻が、テリトリータイムではなかったので、長竿で叩いて回ろうと準備を始めたのですが、
なにやらマヅイ事になりそーな予感というか視線を感じたので、高い塀に近いサクラでの探索は中止。
そこで、この塀からやや離れたサンゴジュとクリの花を丁寧に見たのですが、キマリンはいらっしゃいませんでした。
う〜ん、チョッと心残りです…。
2013年02月15日
2012年の総括:07月その1
京都市及びその周辺でのキマリン採集は06月上旬から07月中旬まで、ほぼ毎日続けておった訳ですが、
結局、2012年もトータルの採集個体数は、×・・頭に達することなく終わったハズです。
まあ、数えるのに難儀する程度は採っているのですが…。
で、今日は07月の総括と銘打っているのですから、当時リアルタイムではほとんど書かなかった
2012年07月08日のことを書いておきましょう。
一昨年(2011年)、地形図を眺めつつ「キマリンが生息しているに違いない!」との妄想を抱いた島根県西部の山奥へ実際に訪れ、
見事にヌルったのは記憶に新しいところです。
このとき、地形図から読み込んだ環境が私の推定通りならば、キマリンがダメでも某シジミと某セセリは、
確実に得られるであろうと目論んでおりました。
そしてこの目論見は見事に当たり、現在の島根県ではかなりの珍品である両種を採集できたのですが、
このとき既に時期遅く、両種共に汚損した個体しか得られませんでした。
そこで2012年は、07月08日という日付を選び、きれいな個体を得ようと訪問した訳です。
結果的に、某セセリはちょうど最盛期で、雄はややスレており、雌は出始めといった感じでした。
また、某シジミの方は、雄雌共に激しく汚損した個体は見られなかったものの、汚損個体が1割、それなりにスレている個体が6割、
キレイな個体が2割といった状況でした。
そしてこれら2種の個体数ですが、某セセリは「こんなものなんだろう」といった感想。
一方、某シジミの方は、見た目良好な環境の割には「チョッと少ないんとちゃう?」と思いました。
産廃処理場からの排水が流れ込む以前の状態を知らないので何とも言えませんが、
この排水が某シジミの発生にとって何らかの負の影響を与えているのではないかと思っております。
ただ上記の文言は、あくまでも金物屋のオッサンの主観であって、科学的な検証に基づき導き出された考察ではございません。
立派な理系を出られた執筆者集団が著した大手出版社発行の書物内に、確信犯的にパクッた分布図が挿入されるような昨今ですから、
「金物屋のオッサン的ええかげんな考察」を当ページで述べたとしても、お許しいただけるのではないかと思い、
書かせていただきました。
最後に、彼の地で撮影した某セセリと某シジミの動画を貼っておきましょう。
2013年02月18日
2012年の総括:07月その2
某セセリと某シジミを対象に訪れた2012年07月08日の事を、もう少し書いておきましょう。
前回、産廃処理場からの排水がうんぬんと述べましたが、その産廃処理場がどんな場所か、お見せしますね。
ご覧のように、山あいに開けた平坦地、遠くにはきれいな草原も見えます。
このような地形に在る平坦地は、まあ、たいがい湿地ですね。
場所等の表示は消していますが、一つ上の画像内、右下に写っている看板↑を拡大してみました。
この看板に表示された廃棄物の「木くず」がどのようなモノかといいますと↓コレです。
きっと、5.25m以内の高さで積み上げられているのでしょう。けど、雨ざらしなんだ…。
こうして積み上げる為には、車両が入らないといけないので、湿地を埋めて平坦地を造らなければなりません。
ヒョウモンモドキの食草群落内に何やら怪しげな縄張り…。
向かって右は未だ大丈夫そうですが、向かって左は「ボチボチ埋めようか」という状況ですね。
↑これが、一つ上の画像の向かって左側を、離れた場所から撮影したものです。
土砂こそ投入されていませんが、埋める為の下準備は終わっているようです。
一昨年、2011年に訪れたとき、未だこの範囲には自然度の高い湿地が残っていたんですがねぇ…。
ところでこの湿地、ヒョウモンモドキは元々生息していなかったのでしょうか。
これはあくまでも過去に生息していたとしての仮定のお話しですが、2011年03月以前の遠い過去に採集した標本を善意で友人にプレゼントした場合、
「種の保存法」の下、あげた方も貰った方も犯罪者になってしまいますよね。けど、こうして埋め立てをしている組織の責任者が、
「ヒョウモンモドキ? なんですか、それ。そんなもん、居ませんでしたよ」
と言ってしまえば、その責任者はお咎め無しという事になってしまいそうです。
なぁーんか、とっても、釈然とせんな〜。
2013年02月21日
もう少し書きたい事があるのですが、現状では問い合わせ先からの返事待ちなので、2012年07月の総括は、
とりあえず前回までとしておきます。
2012年の総括:08月その1
何と言っても08月05日の「赤兎山ラベルのゴマシジミ」が印象に残っています。
4回目の訪問にして、ようやく採集できたものですから、思わず雄叫びをあげてしまいました。
これについてはあまりにも嬉しかったので、赤兎ゴマが採れたような文章を、速報的に08月08日付けで本ページにUPしたものですから、
速攻で鉄人M氏から電話が掛かってきました。
「ポイントは、○×△+*☆を越えて、XYZ方向に…」とお話しさせていただいた後、
これまた速攻で現地訪問された氏も、本種を1頭得ることができたそうで、何よりでございました。
それにしても、私が1頭。鉄人M氏をもってしても、1頭。都合2頭しか採れていないのですから、
当地のゴマシジミは個体数がとっても少なく、ウルトラ珍と言い切ってもよいでしょう。
それはさておき、この日のもう一つの目的地は、赤兎避難小屋から杉峠へ向かう尾根道の途中に在る1530mの標高点から
南方に伸びる尾根でございました。
地形図を眺めていると、この標高点よりも南側の斜面には多くの「雨裂記号」が描かれていることに気づきました。
山ゴマのポイントは、地形図上の「岩の崖マーク」とリンクする事が多いのですが、
この「雨裂」が多く描かれている斜面もポイントである例があります。
そこで、Googleの衛星画像も確認してみたところ、その辺りは樹林ではない色合いで表示されていたので、
「これは、草原である可能性が高い…、赤兎山福井ラベルのゴマシジミ、採れたも同然やな」
と、オメデタクも思い込むのが私の習性でございます。
で、この1530mの標高点に到達し、南方向へと突入した藪が↑これ…。
あまりの濃さに身動きとれず、約15分格闘したところで進行を断念。
先に在るであろう草原を見ることもなく、引き返してしまいました。
やっぱり、目標が見えてないと、ココロが折れてしまうんですよね〜。
2013年02月24日
02月21日付けで「もう少し書きたい事がある」と書いた2012年07月の総括ですが、
広島県山県郡北広島町の教育委員会からお返事をいただきましたので、2012年07月の総括をもう一回だけ書いておきます。
2012年の総括:07月その3
先ずは↓の画像をご覧いただきましょう。
この画像内看板に表示されている「町生物多様性の保全に関する条例」というものの詳細を知ろうと、Webで調べてみたところ、
条例本体
はすぐにヒットしたのですが、この条例を読んでみてもどのような種や地域が対象になっているのか判りませんでした。
そこで2013年02月18日11:20頃に北広島町の総務課に電話をかけ、同町教育委員会文化係のRさんに繋いでいただきお尋ねしたところ、
「北広島町のホームページには載っていませんが、確かにU山を地域指定しています。
しかしながら、お尋ねの対象種等につきましては、この件に詳しい担当者の方から
お返事させていただきます」
ということで、一旦電話を切りました。
そして2013年02月22日10:00頃に担当のSさんからのお電話で、詳細を色々教えていただいたのですが、
このときの内容をまとめると、
1:U山を野生生物保護区に指定しています。
2:このU山に生息する動物3種と植物33種を指定希少野生生物に指定しています。
3:U山麓から島根県境に至る道路を緩衝地区と指定し、これより上部の草原は
特別保護区に指定しています。
ということでした。
上記1〜3の中で、2の動物3種と植物33種の種名についてお尋ねしたのですが、
「希少野生生物種が生息しているのを、お教えしてしまう事になるので種名を明らかにすることは出来ません」
ということでした。これはまあ、私がどんな人間なのかSさんには全く分からないのですから仕方ありませんね。
けれども、Sさんと和やかに会話していく内に、この3種が昆虫であるという事だけは確かになりました。
であるならば、当ページにお立ち寄りいただいている皆さんは既にお解りだと思いますが、
看板に表示されている2種以外の残り1種は、Hシジミですね。
それから、3についてですが、結局、草原全体が特別保護区の中に在る訳ですから、
この3種以外の種を対象にしていたとしても、草原内での採集はできないということになっています。
以上が、今回私の知り得た規制情報でございます。
皆さんの参考になればと思い、ここにUPさせていただきました。
最後になりましたが、お忙しい中、とても丁寧に対応してくださった北広島町教育委員会のRさんと担当のSさん、
本当にありがとうございました。
2013年02月27日
順番が乱れておりますが、2012年の総括、08月に戻ります。
2012年の総括:08月その2
08月05日に「赤兎山ラベルのゴマシジミ」を得る事ができたものですから、
次のお休みであるお盆の連休は山ゴマ・ツアーで白山方面へは行かず、シルビアシジミとゴマシジミ狙いで中国地方へと参りました。
このときのお話しは、当時かなり詳しく書いたのですが、山口県萩市見島の画像を1ファイルだけ追加しておきましょう。
当時、YouTubeの動画でご紹介したのが、少し離れた場所からの撮影だったので生息草原がどんな所か判り難かったと思います。
そこで草原内部から海に向かって撮影した静止画を貼っておきますね。
けど、こうして生息地そのものを貼ったりしたら、地元の虫屋さんにおこられるかなぁ。
うん、確かに、おこられるかも…。
漏れ伝わるところによれば、『昆虫採集という行為を完全否定し、採っている虫屋の絶滅を願っている』としか思えない某会の冊子に、
なんらかのアピールを載せようとされているそうなので、そういう立ち位置におられるのかもしれません。
それにしても、他の2誌についてはともかく、よりによってアノ会に阿るなんて…。
うわさが間違いであることを願っております。
2013年03月02日
2012年の総括、08月の続きです。
2012年の総括:08月その3
08月26日は広島県でゴマシジミを探索したのですが、当時この件については旧神石郡の某所でゴマシジミが見られなくなった原因について、
私の考えを長々と述べるばかりで、この日の結果を全く書いていませんでした。
で、どんな結果だったかと申しますと、旧比婆郡で1ヶ所、旧神石郡で16ヶ所、旧甲奴郡で8ヶ所探索したところ、
旧神石郡で1頭、旧甲奴郡で1頭、都合2頭の採集に終わりました。付け加えると、
恥ずかしい事に、これらの2頭はいずれも実績のあるポイントで採集したものでした。
一方、新たに探索した場所の中には、「これは、もらった!」と思えるような場所が3ヶ所あったのですが、
いずれの場所でも私の気合は空回りに終わるという、いつも通りの結果に…。
また、廻った場所の中には実績のあるポイントも6ヶ所含まれていたのですが、
そのいずれの場所でもゴマシジミを見ることはできませんでした。
2010年までは、各ポイントで少ないながらもそこそこの個体数で見られたんですがねぇ。
ということで今日は、2010年に旧甲奴郡で採集したゴマシジミの一部をご覧いただきましょう。
最近覚えた方法、即ち標本画像を動画でUPという手法でございます。
先ずは、低画質ではありますが手っ取り早く見られるYouTube↓。
そして、左の画像をクリックし、跳んだ先のページ内左上に在る下向き矢印をクリックすると、
DLに少々時間はかかりますが、高画質の.wmvオリジナルファイルを取り込めるようにしておきました。
2013年03月05日
2012年の総括、08月は前回までで終了、今日から09月です。
2012年の総括:09月その1
最初の日曜日である09月02日は滋賀県大津市へと、居るのが分っているウラナミジャノメを採りに行ったのですが、
ポイントに行き当たる前に軽い熱中症(だと思う)になってしまい、頭が痛くなってきたので採集行動を中止。
採れてる字名までkさんに教えていただいたのに、「見つけられないなんてカッコ悪いやないの…」
ということで、翌03日に再度訪問し、しっかり採集しておきました。
次の日曜日、09月09日はそこそこのお天気だったのですが、諸般の事情で何処へも行っておりません。
その次の休日は敬老の日絡みの連休。初日の09月16日は島根県出雲市の斐伊川でシルビアシジミを探したのですが、
好環境が各所に展開していたものの、そのいずれの場所で本種は見られず完封のnullであったお話しは、
昨年中に詳しく書かせていただきました。
ところが連休の次の日、09月17日については全く書いていなかったので、ここに書いておきましょう。
とは言え、当時書かなかったということは、ほとんど書くべき事柄が無かった訳で、今さらの内容なのですが、
総括ですので一応書いておきますね。
↑は鳥取県倉吉市(旧東伯郡関金町)の小鴨川左岸堤防耕作地側斜面。何を探しに行ったかと申しますと、
もちろんシルビアシジミでございます。この場所、ご覧のように見た目は良好な環境だったのですが、
食草になり得る植物としてはヤハズソウしか確認できず、本種も全く見られませんでした。
もっとも、この日は朝鮮半島付近にある台風16号の影響で、基本的に曇りで時々雨も降れば陽も差すという不安定な空模様のうえに、
常に強風に曝されるという探索には不向きな条件でした。
従いまして、今回(2回目の訪問)も鳥取県旧東伯郡関金町ラベルのシルビアシジミを得る事はできませんでした。
けっこう、悔しゅうございます。
2013年03月08日
2012年の総括、09月をもう1回だけ書いておきます。
2012年の総括:09月その2
秋分の日絡みの連休は、主な探索対象種をシルビアシジミに設定し、09月22日に鳥取県の
千代川・旧袋川・新袋川で土手ビアを探し、明くる09月23日は鳥取県から兵庫県にかけての海岸部で海ビアを探しておりました。
09月22日の土手ビア探索については当時けっこう詳しく書いたので、今日は09月23日の海ビア探索時の補足を書いておきましょう。
↑は鳥取県の浦富海岸、判り難いですが右側に写っているブナ科の木本はカシワです。
海ビアを探す場合、その対象地はこの画像のような海岸岩場になる訳ですが、
日本海側のこのような場所には必ずと言ってもよいほどカシワが生えています。
探索中はとってもポジティブなので、「もしかすると、ウラジロミドリかハヤシミドリが居てるかも?」
と思い、毎回卵を探しているのですが、これまで一度も当たった事がありません。
まあ、老眼の上に技術も伴わない私ですから、万が一生息していたとしても、ほぼ100%見落とすのだとは思いますが…。
2013年03月11日
2012年の総括、10月以降が残っているのですが、今日はこれを中止して京都府産のヒメヒカゲです。
昨年秋に三角紙状態でお預かりし、30数年振りで軟化展翅した本種を先日展翅板から取り外しました。
仕上がりが気になっていたのですが、思っていたほど酷い事にはなっていないようです。
けれども、狂うとすればもう少し先ですから評価するのは早計ですね。
そういえば確か、「3月頃にはプレートに仕上げてお見せします」というような事を昨年秋に書いた記憶があります。
ということで、京都市産キマダラルリツバメのプレートのように、クリックするとプレート自体が大画像になるように画像編集するつもりでした。
けれどもね、今、目は痒いし洟は出るしの花粉症で、どーにもやる気が起こりません。プレートの標本をきれいに整列させるには、
かなりの集中力が必要なので、今の症状では無理でございます。
そこで仕方なく、スライドショー動画にしてしまいました。しかも撮って出しそのままの無編集JPEGで作った手抜き動画…、
イマイチではございますが、よろしければご覧ください。
あっ、それから、京都府産ヒメヒカゲの標本撮影をしたいと仰っていた方に連絡です。
このように展翅が完了致しましたので、これらの標本を全て採集された方にお返ししなければなりません。
あと1週間後ぐらいに返そうと思っています。そこで、もし撮られるのであれば電話かメール(番号やメアドはOBの方のお尋ねくださいね)
でお知らせくださいませ。
2013年03月14日
これまでダラダラと書き綴ってきた2012年の総括、今日が最終回です。
2012年の総括:10月〜12月
10月07日〜08日にかけての、体育の日絡みの連休は、香川県の小豆島へ「家族旅行」として訪れたが為に観察・採集行動は、ほぼ封印。
10月14日は三重県の津市から松阪市にかけての河川堤防や溜池堤防を巡って、シルビアシジミを探したのですが例によって完封のnull。
10月21日も三重県を訪れ、鈴鹿市から四日市市にかけての鈴鹿川堤防をサイクリングし、シルビアシジミを探したのですが、
これまた当然のnullという結果に終わりました。
そして、11月〜12月にかけては店の売り上げが悪く、高いガソリンを入れる気になれなかったので、
この2ヶ月間は何処へも出掛けておりませんでした。
以上が2012年中の主な行動、こうして総括してみると01月〜03月及び11月〜12月の都合5ヶ月間は、
ほぼ観察・採集行動を起こしておらず、かなり大人しくなってきたと言えるでしょう。
それでも、ノートを繰って2012年中の観察・採集に出掛けた日数を数えてみたところ、
現地採集約10分間という日まで含めると、76日ありました。
ホンマ、仕事せぇーよ、でございます。
そら、店の売り上げも悪くなりますわなぁ…。
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