2006年12月31日
今年最後の画像は展翅中のアゲハ。しかも720×594という大きさでUPしてしま
いました。サーバー容量の無駄遣いのような気もしますが大晦日だからまあ良し
としましょう。
今年最後にUPする画像が、なぜアゲハなのか?理由は例によって単純。今年採
った最後の個体だからです。採集場所は沖縄県八重山郡竹富町の西表島高那。意
外にも本種は、西表島土着のアゲハチョウ科の中で最珍だと言ってもよいでしょ
う。私はこれまで何度も西表島を訪れましたが、この個体が西表島で見る初めて
のアゲハでした。
一瞬オナシアゲハかと思いダッシュしたのですが、すぐに本種だと判り「チッ」
とつぶやきながネットインしたものです。
ところで、今年出版されたG社の標準図鑑によると八重山産は尾状突起が太い
との表記がありますが、そうかなぁ?そんなに太いとは思えませんが…。
さて、今日は大晦日。例年通り今年の総括めいたことを書いておきましょう。
先ずは今年中に下見や採集観察行動を起こしたトータルの日数ですが、合計
84日でした。去年より7日の減です。私としては、少し枯れてきたのかな?と感じ
ていますが、一般的な蝶屋さんから見れば、これでも多いんでしょうね。
ここで今シーズンを振り返ってみましょう。
2月に沖縄県多良間島で開幕し、多良間島初記録のアゲハを目撃。(初記録なの
で慎重になり過ぎてネットインできなかった)上々のすべり出しで、4月5月の
ギフチョウも好調、3号板不足をオークションで何とか回避したものの、6月のキ
マはその生態画像撮影にチョッと傾倒してしまい、例年の半分程度の数しか採集
できませんでした。7月は無謀な山ゴマ挑戦で叩きのめされ、8月の中国地方ゴマ
では採集した個体数はけっこう多かったにもかかわらず、新規ポイントの開拓数
は少数に終わりました。
秋の八重山では期待の新規迷蝶にはカスリもせず、一応迷蝶ですが、い〜ぱい
居たホリイコシジミを撮影してきただけ…。
従って今年は日本国内成虫自己採集種が1種類も増えなかったと思いきや、何
もせずとも1種増えました。というのは皆さんご存知のように、従来のシルビアシ
ジミが、本土産シルビアシジミと南西諸島産ヒメシルビアシジミの2種に別けら
れた事のよるものです。この分類については色々とご意見もおありでしょうが、
私はこの分類でOK、とってもスッキリです。
この新しい分類の結果、日本国内成虫自己採集種が1種増えたのは間違いない
のですが、こんなのでは「1種増えたッ!」という感動がなく、イマイチですな。
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