2010年01月03日
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくです。
お正月のお休みも今日で3日になりました。大晦日から食べて呑んでマンガ読んでで身体のキレが悪うございます。
ボチボチ動かんといけませんな。
年間の総括ですから、本来2009年中に書くべきだったのでしょう。
けど、昨年12月は書くネタがあったので遅れてしまいましたが、
今日から2009年の総括めいたことを書いて行きましょう。
01月
意外にもキマとギフの下見で4回出かけていました。
とは言っても出かけた先はいずれも近場で、以前に訪れた場所と重複していたりしたのですが、
進化した現在の私の目(本人はそう思ってる)で再度見ておこうとの意図があった為でもあります。
←この場所、私の感覚ではけっこう居そうだと思っているのですが、
ココに出かけて長竿を振るのは止めておいた方が良さそうなんですよねぇ。
キマが保護対象ではないのですが、長竿で採る別の種が保護されているんです。
事情を話せば真っ当な保護活動されている方々には理解を得られると思うのですが、
その活動をされている会の構成員に、思い込みの激しい方(ギフチョウ掲示板に電波な書き込みをするヒト)
が一人おられるようなのです。
6月の貴重な1日を使ってわざわざ探しに行き、運悪くその電波なヒトに出会って「因縁でもつけられはしまいか…」
と思うと行く気になれません。
「保護活動の会」自体は、マトモそうなんですけどね…。
2010年01月06日
今日からお仕事。なまった身体にはこの寒さが堪えます。
2009年の総括モドキ、続けます。
02月
紙のノートを繰ってみると、下見で近場に出かけたのが2回で、いずれも対象種はギフとキマでした。
ところで最近、近場でのギフ探しは虚しい印象のオンパレード。京都市の市街地から見える山々での発生は、
西京区のO山を除き、「もう無い」という認識をすべき時が来たと思います。
(とか言いながら火種の飛び火は在り得るかも…)
一方キマリンの方ですが、最近の私の目で見ると、京都市内は全てがポイントに見えて困ってしまいます。
画像の場所も高校生の時に何度か通過したことがあるハズなのですが、当時は完全スルー。
全く気にも留めなかったのですが、今回訪れてみると「アレ、もしかしたら居るかも?」
との匂いを感じました。紙のノートにも「6月には訪れてみるべき」と書いていたのに、
昨年6月にはコロッと忘れてしまいました。
6月は、ほぼ毎日仕事をナニ(短時間ネ)してキマ三昧をしているのですが、
京都市内は探してみるべき場所が多すぎて、毎年、候補地をまわり切れておりません。
下見のときに「可能性あり」と目星を付けた場所での打率が、最近かなり向上しているので、
この画像の場所もポイントなのかもしれません。
…なら、行けよ!ですね。
2010年01月09日
明日は「斜め45度の会」なる飲み会が京都市内で行われます。
わたくし、お酒は毎日家で呑んでおるのですが、外で呑むのは年間でこの会1回だけでございます。
元々は、蝶の生態写真を撮り、それをご自身のブログにUPしている方々(何故、ワシが入っているのか?)
が集まって始まった飲み会なのですが、ここ数年でD大蝶屋OBが漸増し、
昨年などはD大蝶屋OB会の様相を呈してしまい、訳がわからなくなってしまいました。
そこで今年は、私のわがままを通させていただき、原点に戻しました。
ということで、明日は15:00頃から呑み始めて、何時に終わるのでしょうか…。
正月で痛めつけられた胃腸や肝臓が文句を言ってきそうです。
さて、今日の2009年総括モドキは3月です。
03月
なんと言っても北大東島での採集が最も印象に残ったのですが、
このお話しは既にかなり多量の文章を書いてしまったので、
3月中に行った下見で感じた事を書きましょう。
やはり対象種はギフチョウで下見しておったのですが、最近は何処へ行っても林床がツルツル。
推定シカによる食害で、どの樹種の林でも下草がほとんど生えておりません。
特に奈良県・三重県の県境付近を歩いた時、林自体は良好な落葉広葉樹林であったにもかかわらず、
あまりのキレイな林床に「どんな酷い事をしたら、こないになるのやろ…」
とけっこう衝撃を受けました。後(4月)にこの近くを訪れてみると、
似たような落葉広葉樹林の林床には、毒のあるバイケイソウのみ元気良く生えており、
「流石にコレはシカでも喰わんのか…」と思ったものです。
で、この画像はバイケイソウではなくワサビですよね。
京都の北山で、手入れされたスギ林内のカンアオイを探しているときに見つけました。
こうして残っているということは、毒ではなく味の面でシカがお嫌いなのでしょうねぇ。
2010年01月12日
「斜め45度の会」で飲み過ぎました。
何年か振りです、お昼まで起きられなかったのは…。結局午後からもボーッとしたままで、
一日中無為に過ごしてしまいました。
この歳になると、一日損した気分になりますが、あの楽しさとヒキカエだから仕方ありませんね。
そして、今日の総括モドキは4月です。
04月
1990年代までは、自宅から車で30分圏内にギフチョウのポイントがけっこうあったのですが、
2007年以降はゼロになってしまいました。(私の知らないポイントがあるかもしれませんが…)
「2007年以降はゼロ」ということは2006年まではポイントがあったということになります。
そして、この画像の場所が、2006年まで見られたポイントに現れる個体の
「供給源の一部」であったと思われます。
ご覧のように今では無残な谷筋になってしまいました。
この工事(砂防ダム建設)が始まる前は、この画像でガードレールが写っている辺りから、
奥の方の削られた斜面までミヤコアオイが生え、ギフチョウの発生地となっておったのですが、
ミヤコアオイが生えている斜面を選んだかのように削られてしまいました。
こんなになってしまうのなら、「もっと採っておけば良かった」と何時も思うのですが、
良好な状態のときは、次代の安寧を願って、無茶な採り方はしませんわなぁ。
結局この画像を撮った日、即ち2009年04月10日付けのノートには、
「発生地そのものが砂防ダム工事で削られ消滅。当地では『絶滅』と言ってもよいだろう」
と書くことが出来たわけです…。
2010年01月15日
毎年この時期は寒いので現場が動かず、伏見屋としてはヒマなのですが、
今年は少し忙しく、[ふしみやDB2009年版]への打ち込みが落ち着いてできません。
今日でようやく2009年04月19日まで打ち込むことができました。
とは言うものの、手書きのノート全210ページある内の51ページ分しかできていない訳で、
未だ四分の一弱だけなんですけどね。
さて、今日の総括モドキも4月です。
04月
[ふしみやDB2009年版]を打ち込んでいると、2月の総括で少し書いた
「バイケイソウしか生えていない林床」の画像が出てきたので貼っておきましょう。
この場所は、奈良県吉野郡川上村と同東吉野村との境に在る薊岳(alt.1406)
の山頂から南方に延びる尾根上、日付は04月19日でした。
この日は絶好のギフチョウ日和で生息しているものであれば、必ず見られるだろうと大きな期待
(妄想とも言う)胸に抱いて当地を訪れたのですが、予想通りのnull。
当然過ぎて、ほとんど落胆ナシですわ。(ホンマかぁ?)
次週の26日も寒くて一時みぞれが降るような天気だったのですが、
奈良県吉野郡を訪れ、お持ち帰りは柿の葉寿司のみ…。
そして4月最後の休日である29日は、福井県で何とか4雄を得るに止まりました。
訳の分らない所を訪れるせいか、採集総数は年々減少の一途です。
2010年01月19日
今日のテーマは靴です。
いや、そうじゃなくって、2009年の総括モドキ05月分です。
05月
5月のアタマ、GW後半は例年通り秋田県ツアーへ出かけ、見事にnull。
10日には富山県ブナオ峠で2雄得たものの、いずれも激しく汚損しており、
「また、もう一回行かんなんなぁ〜」というような結果に…。
17日と24日は越中及び飛騨方面の天気が悪く出動なし。
ここまでの対象種は、ギフチョウでした。
最後の日曜日である31日には鳥取・島根・広島の3県へと出かけ、キマリンの下見とベニモンカラスの成虫狙い。
画像のカンアオイは島根県でキマの下見をしているときに見つけたものです。
雰囲気的にはミヤコアオイかな?と思ったのですが、その葉がとっても大きく感じられたので、
比較できるようにと自分の靴を写し込んでおきました。
そしてこの画像はベニモンカラスシジミを狙いに行ったときに撮ってきたもの。
どうです、コワイでしょ。
左手でしっかりした物を掴み、空間へと突き出した右足を、右手のデジカメで撮影。
これで落ちたら完全なアフォですな。
それにしてもこの靴、あまりにも小汚いんちゃう?と言われそうですね。
ここまで履き倒したら、靴にとっても本望でしょうが、何百kmと一緒歩いた靴は、
自分の身体の一部のような気がして、なかなか捨てられないんですよねー。
2010年01月22日
2009年の総括で、今日は6月です。
最も印象に残ったのは慶良間諸島ツアーでしたが、これについては昨年6月にたっぷり書かせていただいたので、
その他について書きます。
06月
その他について書くといっても、6月ですから私の場合キマリン以外にあり得ません。
06月08日からキマを対象に開始し、6月中で出かけなかった日は10日と29日(両日共どーしょーもない雨)、
の2日のみでございました。
これだけ多く出動しておるのですから、採るのが上手くなるのは当然ですわなぁ〜。
こうしてほぼ毎日採集に出かけているのですが、同業の蝶屋さんに出合ったのは2回だけ。
その内の1回がこの画像の場所、京都府亀岡市の有名ポイントです。
当地は「五麗蝶譜」(山口進 1988年 講談社)にも環境画像が紹介されていたので、
「きっと、ヒトでいっぱいだろうなっ」
と思い、今まで成虫期のベストテリトリータイムに訪れたことがありませんでした。
ところがこの日は別の場所で私的新ポイントを開発できたので、
「たまには有名ポイントでキマを採るのもよいかもッ」
と訪れてみたところ、このように折り畳み椅子とネットが置いてあるではありませんか。
この場に蝶屋さん本人は居られなかったのですが、占有されているポイントに近づくのはよろしくないだろうとの判断で、
すぐに移動し、他の場所で△頭目撃のうち×雄採ってお持ち帰り。
それにしても折り畳み椅子に座ってキマリンの飛来待ちをされるとは…、私には到底マネができません。
結局ここでは、帰り際に長竿を手にした蝶屋さん1名とすれ違い、「こんにちは」とご挨拶を交わしただけでした。
あと1回のキマリン採集時の蝶屋さんとの出会いは、某県某所でした。
先ずは「こんにちは」と互いご挨拶を交わした直後に、
「どなた様からお聞きになって、当地へとおみえになったのでしょうか?」
(関西弁訳:誰に聞いて来たんや?) とのご質問を受けました。
[わたくしに向かって、このようなご質問を発せられるとは…。]
(関西弁訳:誰にモノ言うとんのじゃい!) と内心思ったのですが、
「いや、風の噂で…。」
(心の中の呟き:多分あんたよりはキマのポイント開発能力があると思うんやけど…。)
とお答えしておきました。
2010年01月25日
早急に2009年の総括を書き終えてしまわないと、このトップページ内↓の表のいびつな形が気になって仕方ありません。
とか言いながら今日も未だ7月です。
07月
保育社発行(1972年)の古い方の生態図鑑です。
中学3年生のときに購入し、かなり真剣に読んでおりました。
この生態図鑑には、蝶の生息環境がその植生と絡めて解説されており、
当時採りたい気持ちでいっぱいの初心者であった私にとって、
「そっか、採るには先ず植生と環境を見んとアカンのやな」
という事を学ばせていただきました。
余談ですが、読み始めて少し経った高校1年生のとき、地理の授業で「ケッペンの気候区分」
なるもの教わったのですが、「植生から気候を分類するらしいけど、日本国内もこのやり方で分けられるもんなんやろか?」
と悩んだことを憶えています。
そんなことより、「なんで今さらこんな38年前の本を引っぱり出して来たんや?」
と思われたことでしょう。
それはこのページ、「温帯落葉広葉樹林」を貼りたかったからなんです。
(私が撮った環境画像もあるのですが、チョッとここには貼れませんです)
アイノ、ジョウザン、メスアカ、エゾ、ウラクロと順番に登場しそうなこんな環境で、まさかのキマリンでございました。
そこはどちらかと言うとギフチョウ…、林床にはカンアオイでも生えているんじゃないかと思えるような温帯落葉広葉樹林でした。
そう、ある程度キマの経験がある人でも、完全スルーしてしまうような極めてありふれた温帯落葉広葉樹林だったんです。
なので、そのまま通り過ぎようとしたのですが、きっとこのとき、キマリンの神さまが私に降りて来たんでしょうね、
「ここは、絶対おる…」
と何故か自信満々で立ち止まってしまいました。
テリトリータイムまでは未だかなり時間があったのですが、この日は素直に「ここでテリ待ち」と決心できたんですよね。
そして、本当にキマが目の前を飛び始めた時です、スッと下降しながら浮揚して行くような…、
何とも言えない快感が腰から背中にかけて走りました。
最近、この一瞬の快感を味わう為に新ポイント探しをしているような気がします。
昨年(2009年)は17年振りになる能登半島シルビアシジミの再発見もさせていただいたのですが、
そのときよりも、このキマを視界に捉えた刹那に得られた快感の方が遥かに深いものでした。
能登ビアは再発見でしたが、なんせこちらはお初(たぶん…)なんですから。
それにしてもこの環境で生息しているのであれば、あんな所やこんな所に居てもおかしくありません。
うん、きっと居るでしょう。
そう、アソコは居るに違いない…。
もう、採れたも同然!
妄想は膨らむばかりです。
2010年01月28日
2009年の総括、8月についてはあまり書く事がないので7月の続きも加えて書いておきましょう。
07月〜08月
やっと見つけました、「さざえカレー」を食べさせてくれるお店を。
隠岐島前西ノ島の港付近に在りました。
せっかく見つけたのですが、フェリー出航15分前だったので、食べるのは断念。
けっこう心残りです。今度行ったら必ず食べようと思っております。
しっかし、1000円か…。微妙な値段やなぁ。
7月は某所のキマリンの次に、この隠岐島前西ノ島ツアーが印象に残ったのですが、
この件につきましては昨年7〜8月にかけて、たっぷり書いてますので、ここでは省略しておきます。
7月も、6月から引き続きキマをやっておったのですが、結局新規開発ポイント数は私が5ヶ所、
T先輩が5ヶ所(だったと思う)の合計10ヶ所でした。
色々な場所で新ポイントを探しておるのですが、「せっかくここまで来たんやから、チョッと採っとこか」
だったり、時間の関係で仕方なく(なんせシゴナニですから)既知ポイントにも訪れているものですから、
2009年に採った総個体数は約○〔〕・頭。
まあ、あれだけ出動すれば、これぐらいの数にはなりますわなぁ。
あと、7月にやってみたミョーな行動として、滋賀県でのカラスシジミ探しというのがありました。
学研の標準図鑑によると、北海道から岐阜県までは連続的に分布し、
兵庫県から山口県の中国山地全域と九州にも分布していることになっています。
そして滋賀県には「記録がある」という表現で、分布図内の湖東地域に小さなピンク色の点が記されているだけで、
滋賀県西部から兵庫県東部までの近畿地方は空白域となっています。
ならば私が再発見してあげましょうと、密かに狙っておりました。そして7月上旬、
湖西地域から京都市左京区にかけてキマを探している途中、高島市でスモモの木を発見。
隣接する満開のクリの花共々、かなりしつこく目視したり叩いたりしたのですが、
なーんにも出ませんでした。
8月中のお休みは、不本意ながら全て中国地方のゴマシジミ採集に出かけ、
それなりに得ることができたのですが、本当は山ゴマに行きたかったのですよ。
しかしながら、2009年7〜8月にかけての日曜日、白山周辺の天気予報は、
ことごとくNGでしたからねぇ。
天気には勝てませんわ。
2010年01月31日
1月中に昨年の総括を書き終えるつもりだったのですが、既に31日になってしまいました。
なのに今日は未だ09月〜10月です。
09月〜10月
09月は上旬に京都府南部から滋賀県にかけてのウラナミジャノメ探しで蚊に刺されただけ。
中旬は石川県でひと山当てて、下旬は九州宴会ツアーと福井県でのシルビア探し。
そして10月、中旬に行った舳倉島です。
舳倉島については昨年10月にたっぷりと書かせていただいたのですが、
チョッとだけ加筆です。
われわれ蝶屋にとってこの舳倉島は、とってもマイナーなので上図で位置関係を見ていただきましょう。
いかがでしょうか、けっこう絶海してるでしょう。
本土からの距離は隠岐島前と大差ないのですが、舳倉島の方は小さく平坦であるがために
かなり近づかないとその島影が見えてきません。この目的地がなかなか見えてこない状況は、
船酔いで一刻も早く陸を踏みしめたい身にとって、けっこう辛いものがあります。
それにしても↑のパンフレット書かれている鳥屋さんへのメッセージをよく読むと、「なーんだ」
ですよね。
フィールドでの、とり屋さんたちの行動も、地元の人々から見れば、私たちと変らないという事のようです。
「自分たちは、とり屋なので、採ったりしないから…」
とか思いあがったり言ったりしないで、仲良くしてくださいネ、とり屋の皆さん。
2010年02月03日
もう、節分になってしまいました。
2009年の総括、ようやく今日で終えることになります。
11月〜12月
某ホームページのシルビアシジミ生態画像に触発され、紀南地方へと探しに行ったのが11月の上旬。
行ってみると紀南地方では、この時期になっても多くの蝶が飛んでおり、
「たった2度弱(緯度ね)の南下で、こんなにも違うんだ…」
とけっこう驚いてしまいました。
うん、蝶がいっぱい居るって楽しいですよね。
こんな状態だと分かったので、今年はこの時期に何度も行きそうな予感がします。
で、このクロマダラソテツシジミは「太地町立くじらの博物館」付近で撮影。
付近には多くのソテツが植えられていたのですが、私が確認できたのはこの1雄のみでした。
12月は蝶を対象にしてのお出掛けは一度も無く、仕事で現場に行った「ついで」の下見行動が3回。即ち、
上旬に京都府旧京北町でギフとキマの下見。
中旬に左京区でキマの下見。
下旬に滋賀県でビアの下見。
と至って大人しいものでした。
以上で長々と続けました2009年01月〜12月の行動概略はおしまい。
数えてみるとフィールドで蝶を対象に行動した日数はちょうど100…。
あいかわらずでございます。
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